血圧計 HEM-1000とHEM-1040の4つの違い。対応腕周。

オムロンの上腕式自動血圧計HEM-1000とHEM-1040は何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

4つの違い

HEM-1000とHEM-1040は、どちらも腕を通して簡単に血圧が測定できる全自動上腕式血圧計です。

HEM-1000は基本的な機能に絞ったスタンダードな機種で、HEM-1040は腕が太めの方向けの機能豊富な機種です。

 

違いは次の通りです。

  • HEM-1000は対応腕周が標準的、HEM-1040は対応腕周が大きめ
  • HEM-1000には、不規則脈波表示機能がある
  • HEM-1040には、週平均値表示機能、記録しないで測る機能がある
  • HEM-1040は、乾電池では稼働しない、別売りのプリンタに対応、サイズが大きめで安定する

測定精度は同じです。

 

違いを表で比較すると次のようになります。下線のある項目をタップすると説明が表示されます。

型番 HEM-1000 HEM-1040
画像
       
オムロンデジタル自動血圧計 HEM-1000 上腕式デジタル自動血圧計 「スポットアーム」 HEM-1040
参考価格
¥10,660〜(2024/11/10 14:47)
¥30,030〜(2024/11/10 14:47)
型番 HEM-1000 HEM-1040
特徴 週平均表示機能のないベーシックな機種。不整脈派検出機能付き。 朝晩の週平均値表示機能付き。腕が太めの方向け。別売りのプリンタにも対応。他機種より1 kg重く、安定しやすい。
おすすめの方 手頃な価格の機種が良い方。 腕の太い方。
型番 HEM-1000 HEM-1040
対応腕周 17 cm ~ 32 cm 22 cm ~ 42 cm
測定ミスをお知らせ
手動加圧
早朝高血圧確認
直近平均値表示
朝晩週平均値表示
メモリ 2人×90回 2人×84回
型番 HEM-1000 HEM-1040
不規則脈波表示
血圧値レベル表示
測定姿勢チェック
バックライト(AC電源時)
記録しないで測る
プリンタ出力
◯ (別売)
型番 HEM-1000 HEM-1040
血圧測定範囲 20 ~ 280 mmHg

20 ~ 280 mmHg
脈拍数測定範囲 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍
圧力測定精度 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内
脈拍数測定精度 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内
型番 HEM-1000 HEM-1040
乾電池電源 単2形アルカリ乾電池×4(付属)
電池寿命 250回
ACアダプタの付属
外形寸法 幅230×高さ217×奥行き228mm 幅294×高さ271×奥行き286mm
質量 約1.6kg 約2.6kg 

違いについて詳しく見てみましょう。

対応腕周

HEM-1000の対応腕周は17 cm ~ 32 cmで、HEM-1040の対応腕周は22 cm ~ 42 cmです。HEM-1040の方が10 cm太い腕まで対応します。

 

腕周とは次の図のように、ひじを軽く曲げた状態で、二の腕の中央あたりを計った腕まわりのことです。

HEM-1000が標準的な腕周サイズで、これでほとんどの日本人に対応できるということです。

しかし、使用予定の方が特に腕が太いという場合には、あらかじめ腕周を確認しておくとよいでしょう。

腕が太めな場合にはHEM-1040がおすすめです。

不規則脈波表示

HEM-1000では測定中に不規則な脈を検出する機能があり、検出すると「不規則脈波」マークが点灯します。

HEM-1000表示部は次のようになっており、右下にそのマークがあります。

このマークが出たときには正しく測定できていないことがありますので、再測定するようにします。いつも点灯するときには医師に相談するとよいということです。

週平均値表示

HEM-1040には、週平均値表示機能があり、今週と過去7週間分の朝晩の週間平均値を表示できます。

 

HEM-1040の表示部は次のようになっています。

朝平均値が家庭高血圧の基準値以上のときには、右上の早朝高血圧マーク「▲_」が点灯します。

(家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。)

 

週平均値の推移を追いたいという方に便利な機能です。

記録しないで測る

どちらの機種も、測定結果は自動で記録されます。2人の結果を分けて記録することができ、HEM-1000ではそれぞれ90回分まで、HEM-1040では84回分まで保存されます。夫婦や親子で測定したい方にも便利です。

 

HEM-1040には、記録しないで測る機能があります。知人や家族などが一時的に使用するときに、これまでの記録に混ざらないようにすることができます。週平均値に影響を与えません。

HEM-1000では、記録しないで測る機能がありません。記録は1件ずつ消すことができないため、他人の記録が残って気になる場合には記録をすべて消去することになります。

その他

乾電池

HEM-1000は、単2形アルカリ乾電池×4本でも稼働します。AC電源のほうが安定して動作しますが、コンセントがないところで測りたいときには便利です。

HEM-1040は、乾電池では動作せず、AC電源専用です。

プリンタ

HEM-1040は別売りの感熱紙プリンタに対応しています。

別売りのプリンタを使用すると、測定のたびに結果を出力したり、これまでのデータを一覧やグラフで出力することができます。

血圧値をメモするのが面倒な方は、プリンタで2週間に1回など定期的に全データを印刷すると便利そうですね。

接続できるプリンタは次のものです。ロールタイプの感熱紙が一本付属します。

オムロン 血圧計用 プリンター HHX-PRINT

サイズ

HEM-1000よりもHEM-1040のほうが、幅・高さ・奥行きがそれぞれ6~7 cmほど大きいです。重さは、HEM-1040のほうが1.0 kg重いです。

設置スペースに限りがある場合にはHEM-1000の方が良いでしょう。

一方で、HEM-1040の方が安定感があって測定はしやすいです。

どちらがおすすめか

HEM-1000とHEM-1040の違いは次のようなものでした。

  • HEM-1000は対応腕周が標準的、HEM-1040は対応腕周が大きめ
  • HEM-1000には、不規則脈波表示機能がある
  • HEM-1040には、週平均値表示機能、記録しないで測る機能がある
  • HEM-1040は、乾電池では稼働しない、別売りのプリンタに対応、サイズが大きめで安定する

HEM-1000は、機能がシンプルなのが特徴です。週平均値機能や記録しないで測る機能がいらないのであれば、価格が手頃でおすすめの機種です。

HEM-1040は、腕が太い方や、プリンタ出力を使いたいという方、本体ががっちりしている方が良いという方におすすめの機種です。週平均値や記録しないで測る機能などあると便利な機能も備えています。

 

どちらの機種も、机に設置するスペースは必要ですが、腕を通してボタンを押すだけで、血圧を毎日簡単に測ることができますので、おすすめです。

 

価格は次のようになっています。

型番 HEM-1000 HEM-1040
画像
       
オムロンデジタル自動血圧計 HEM-1000 上腕式デジタル自動血圧計 「スポットアーム」 HEM-1040
参考価格
¥10,660〜(2024/11/10 14:47)
¥30,030〜(2024/11/10 14:47)
型番 HEM-1000 HEM-1040
特徴 週平均表示機能のないベーシックな機種。不整脈派検出機能付き。 朝晩の週平均値表示機能付き。腕が太めの方向け。別売りのプリンタにも対応。他機種より1 kg重く、安定しやすい。
おすすめの方 手頃な価格の機種が良い方。 腕の太い方。

まとめ

オムロンの上腕式全自動血圧計HEM-1000とHEM-1040の違いは、HEM-1000は機能がシンプルで安価であり、HEM-1040は太い腕の方向けで、週平均値表示やプリンタ出力にも対応しているということです。

 

次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

 

以上、血圧計HEM-1000とHEM-1040の4つの違い。対応腕周。でした。

参考

オムロン 自動血圧計 HEM-1000
上腕式自動血圧計 HEM-1040

対象腕周

腕周とは次の図のように、ひじを軽く曲げた状態で、二 の腕の中央あたりを計った腕まわりのことです。

腕が細い方や太い方では腕帯が合わないことがありますので、購入前にメジャーで腕周を測っておくと良いでしょう。

測定ミスをお知らせ

測定中に体を動かしたりすると体動マークが点灯します。

正しく測れていませんので、もう一度測るようにします。

血圧確認マーク


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧確認マーク搭載機種では、測定結果が家庭高血圧の基準値以上のときに、「血圧高」というマークが表示されます。

家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。

 

週平均値が表示できる機種の中には、朝週平均値が家庭高血圧の基準値以上のときに「早朝」高血圧マークが表示される機種もあります。

平均値表示

平均値表示機能は、10分以内に測定された3 回までの測定記録の平均値を表示する機能です。

短時間に続けて測ったときに、一番良い値を記録する、という方法もありますが、平均値を記録したいというときにはこの機能が使えます。

 

日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014 では、続けて測った2 回の測定記録の平均値を見ることを推奨しています。

週ごとの平均

週ごとの平均表示に対応した機種では、今週と過去7 週間の朝・晩それぞれの週ごとの平均を表示できます。

 

集計期間は日曜日~土曜日です。

朝の血圧は、4 時から9 時59 分の間で最初の測定から10 分以内に測定した記録(最大3 回)の平均値です。

晩の血圧は、19 時から1 時59 分の間で、最後の測定からさかのぼっ て10 分以内に測定した記録(最大3 回)の平均値です。

メモリ数

各機種では、測定結果が自動で記録されます。本体に記録できる数をメモリ数と呼び、機種により1 ~ 100回分の違いがあります。

血圧のメモを取り忘れても、あとから記録を調べることができて便利です。他の人が、血圧の推移を確認したいときにも役立ちます。

 

日付時刻に対応している機種では、測定した日付時刻も記録されます。

スマホアプリに対応している機種では、スマホ側で100回分を超えて保存できます。

不規則脈波表示

測定中の脈波の間隔が不規則なときにマークが点灯します。

点灯したときには、正しく測れていないことがありますので、安静にしてもう一度測ります。

血圧値レベル表示


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧値レベル表示機能は、ディスプレイに血圧値がバーで表示される機能です。最低血圧と最高血圧の間が点灯します。

ひと目で、血圧の高い低いが分かるので便利です。

ACアダプター

上腕式自動血圧計(腕を通すタイプ)にはACアダプタが付属しています。

不具合が生じたときには、別売りのアダプタを購入することができます。

次のアダプタが対応します。

オムロン 上腕式自動血圧計用 腕を通すアームイン式用 ACアダプタ