日立の純正紙パックフィルターは、捕じん・消臭性能の高さが人気です。現行の紙パックフィルターには4種類があります。ここでは、これらの性能の違いについて比較し、紹介しています。
目次
日立の紙パックフィルター
紙パック掃除機の「紙パック」はとても重要なパーツです。もし、掃除機に紙パックを取り付けなかったり、捕じん性能の悪い紙パックを使用したりすると、掃除機で吸ったゴミはそのまま部屋中に撒き散らされることになります。それだけでなく、粉じんが掃除機内部のモーターなどに入り込んでしまい、掃除機の寿命を縮めたり悪臭の原因になったりします。
そのため、日立の紙パック掃除機には、日立の純正紙パックを使用するのがおすすめです。ここで紹介しているのは、次の現行の4種類の紙パックで、1989年以降発売のCV-型掃除機に対応しています。
- GP-2000FS
- GP-130FS
- GP-110F
- GP-75F
上のものほど捕じん・消臭性能がよく、1枚あたりの価格も高いです。
型番 | GP-2000FS | GP-130FS | GP-110F | GP-75F |
名称 | ナノテク 高捕じんプレミアム 衛生フィルター | ナノテク プレミアム 衛生フィルター | 抗菌防臭3種・3層 HEパックフィルター | 抗菌防臭3層 クリーンパックフィルター |
外観 |
||||
入数 | 3枚入り | 3枚入り | 5枚入り | 5枚入り |
1枚あたり参考価格 | 582 円 | 388 円 | 189 円 | 124 円 |
参考価格 | ¥1,745〜(2024/11/21 12:09) |
¥1,164〜(2024/11/21 12:09) |
¥945〜(2024/11/21 12:09) |
¥618〜(2024/11/21 12:09) |
日立純正紙パックの選び方
日立の純正紙パックを選ぶ際に重要なのは、捕じん性能と消臭性能、シールふたです。これらの視点から比較してみましょう。
次の画像は、紙パック構造(GP-2000FS)のイメージ図です。
(画像は日立公式ページより引用。)
捕じん性能
構造図で真ん中にある極細層が、ハウスダストなどのチリを捕集する層です。
この層の捕じん性能は、次の順で高くなっています。
GP-2000FS > GP-130FS > GP-110F > GP-75F
GP-110F以上では、静電捕じんという、ごみがごみを引き寄せて立体的に捕集する仕組みにより、高い捕じん性能を持っています。静電気でごみを取ることで目詰まりしにくくなっています。
特に、粒子径0.3 ~ 0.5 μmほどのとても細かい大気じんに対する捕じん性能は、GP-75Fを基準とすると、GP-2000FSは20倍、GP-130FSは10倍という高い性能です。
ハウスダスト・PM2.5が部屋に舞うのが気になるという方は、捕じん性能の高い紙パックを選ぶと良いでしょう。
型番 | GP-2000FS | GP-130FS | GP-110F | GP-75F |
捕じん性能 | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★ |
0.3~0.5 μm粒子の捕じん性能 | 20 倍 | 10 倍 | ? | 1 倍 |
静電捕じん | ★★★ | ★★ | ★ | − |
消臭・抗菌性能
構造図の一番内側の消臭・抗菌層で、消臭と抗菌を行います。
消臭・防臭性能は、次の順で高くなっています。
GP-2000FS = GP-130FS > GP-110F = GP-75F
GP-2000FSとGP-130FSでは、吸着消臭タイプの「ナノポーラスゼオライト」と、分解消臭タイプの「ナノチタン触媒」との相乗効果でお掃除が終わったあとに紙パックにたまったごみのニオイを低減します。吸い込んだペットの毛の臭いも消臭しますので、ペットを飼っている方に特におすすめです。
GP-110FとGP-75Fには消臭性能はなく、防臭をします。
抗菌性能は、吸い込んだ細菌の繁殖を抑制する性能です。これは、どの紙パックにもありますが、性能は同じです。
掃除機の排気の臭いが気になるという方は、消臭性能のあるGP-2000FSまたはGP-130FSがおすすめです。
型番 | GP-2000FS | GP-130FS | GP-110F | GP-75F |
消臭 | ★★ | ★★ | (防臭) | (防臭) |
抗菌 | ★ | ★ | ★ | ★ |
こぼさんパック
(画像は日立公式ページより引用。)
GP-2000FSとGP-130FSには、シールふたが付属しており、紙パックを捨てるときに穴にシールふたをして、ゴミがこぼれるのを防ぐことができます。
ゴミ箱の中で紙パックを押してしまいゴミが舞い散ってしまった、ということを防げるのは便利です。シールふたのない紙パックでも、少し面倒ですが、紙パックをビニール袋に入れて口を縛れば、ゴミが舞い散らなくて良いでしょう。
おすすめの紙パック
PM2.5が気になっているなど、0.3 um ~ 0.5 umの微粒子の捕じん性能を特に重視しており、消臭性能もいるという方には、GP-2000FSがおすすめです。
- 日立(HITACHI)
- 価格¥1,745(2024/11/21 12:09時点)
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捕じん性能は最高性能のものとまでは言わないがそれなりに重視していて、消臭性能もあったほうがよいという方には、GP-130FSがおすすめです。
- 日立(HITACHI)
- 価格¥1,164(2024/11/21 12:09時点)
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捕じん性能は少し重視するが、消臭性能はいらず、防臭・抗菌性能だけで十分という方には、GP-110Fがおすすめです。
- 日立(HITACHI)
- 価格¥945(2024/11/21 12:09時点)
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捕じん性能はスタンダードなものでよいという方には、GP-75Fがおすすめです。とはいえ、汎用格安紙パックよりも性能は高いです。防臭・抗菌性能もあります。
- 日立(HITACHI)
- 価格¥618(2024/11/21 12:09時点)
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紙パック性能を一覧表で比較
日立純正紙パックの性能を、表で比較すると次のようになります。
型番 | GP-2000FS | GP-130FS | GP-110F | GP-75F |
名称 | ナノテク 高捕じんプレミアム 衛生フィルター | ナノテク プレミアム 衛生フィルター | 抗菌防臭3種・3層 HEパックフィルター | 抗菌防臭3層 クリーンパックフィルター |
外観 |
||||
参考価格 | ¥1,745〜(2024/11/21 12:09) |
¥1,164〜(2024/11/21 12:09) |
¥945〜(2024/11/21 12:09) |
¥618〜(2024/11/21 12:09) |
入数 | 3枚入り | 3枚入り | 5枚入り | 5枚入り |
1枚あたり参考価格 | 582 円 | 388 円 | 189 円 | 124 円 |
型番 | GP-2000FS | GP-130FS | GP-110F | GP-75F |
---|---|---|---|---|
捕じん性能 |
★★★★
|
★★★
|
★★
|
★ |
静電捕じん |
★★★
|
★★ | ★ | − |
0.3~0.5 μmの捕じん性能 | 20 倍 | 10 倍 | ? | 1 倍 |
消臭 |
★★
|
★★
|
(防臭) | (防臭) |
抗菌 | ★ | ★ | ★ | ★ |
シールふた |
あり
[こぼさんパック] |
あり
[こぼさんパック] |
なし | なし |
GP-2000FSとGP-130FSの1つの違い
ナノテク高捕じんプレミアム衛生フィルターGP-2000FSと、ナノテクプレミアム衛生フィルターGP-130FSの違いは、極細強力帯電層にあります。次の画像は、紙パック構造(GP-2000FS)のイメージ図です。
(画像は日立公式ページより引用。)
GP-2000FSのほうが極細強力帯電層の捕じん性能(チリを捕集する性能)が高く、粒子径0.3 ~ 0.5 μm(マイクロメートル)の微小な大気じんの捕じん性能は、GP-130FSの2倍あります。
「PM2.5」とは、2.5 μm以下のきわめて小さな粒子のことを指しますが、0.3 ~ 0.5 μmの粒子は、PM2.5の中でも特に小さい粒子にあたります。PM2.5が気になるという方は、GP-2000FSのほうがおすすめです。
特に、排気のキレイさを売りにしている日立の掃除機で使用する場合には、紙パックフィルターの後段に高効率フィルターが入っています。紙パックフィルターの性能が悪いと掃除機内部の高効率フィルターをダメにしてしまいます。説明書でGP-2000FSの使用が勧められている場合には、そのとおりにGP-2000FSを使用するのがおすすめです。
一方で、どちらも消臭・抗菌性能は同じですし、シールふたはどちらにも付いています。捕じん性能が最高のものでなくても良い場合には、GP-130FSでも良いでしょう。吸い取ったペットの毛の臭いも消臭しますので、ペットを飼っている方は、消臭機能があるのは良いですね。
違いを表で比較すると次のようになります。
型番 | GP-2000FS | GP-130FS |
名称 | ナノテク 高捕じんプレミアム 衛生フィルター | ナノテク プレミアム 衛生フィルター |
外観 |
||
捕じん性能 |
★★★★
|
★★★ |
静電捕じん |
★★★
|
★★ |
0.3~0.5 μmの捕じん性能 |
20 倍
|
10 倍 |
消臭 | ★★ | ★★ |
抗菌 | ★ | ★ |
シールふた | あり [こぼさんパック] |
あり [こぼさんパック] |
型番 | GP-2000FS | GP-130FS |
---|---|---|
参考価格 | ¥1,745〜(2024/11/21 12:09) |
¥1,164〜(2024/11/21 12:09) |
入数 | 3枚入り | 3枚入り |
1枚あたり参考価格 | 582 円 | 388 円 |
GP-130FSとGP-110Fの3つの違い
GP-130FSは、GP-110Fよりも高性能な紙パックです。GP-130FSは紙パック3枚入りで、GP-110Fは5枚入です。
これらは、捕じん性能(チリを捕集する性能)と、消臭・防臭性能、シールふたの有無の3点が異なります。
次の画像は、紙パック構造のイメージ図です。
(画像は日立公式ページより引用。)
捕じんは、主に極細帯電層で行われます。具体的な数値は公表されていませんが、静電捕じん性能はGP-130FSの方が高く、小さいゴミも捕集できます。
消臭・防臭性能については、GP-110Fには消臭性能はなく防臭性能があるだけです。GP-130FSでは、吸着消臭タイプの「ナノポーラスゼオライト」と、分解消臭タイプの「ナノチタン触媒」による消臭抗菌層があり、お掃除が終わったあとに紙パックにたまったごみのニオイを低減します。吸い込んだペットの毛の臭いも消臭しますので、ペットを飼っている方に特におすすめです。
抗菌性能は同じです。
また、GP-130FSにはシールふたが付いており、紙パックを捨てるときにゴミがこぼれないように穴をシールで塞ぐことができます。GP-110Fにはシールはありませんが、捨てるときにはビニール袋に入れて口を縛ればよいでしょう。
このように、GP-130FSのほうが捕じん・消臭性能が高いです。ハウスダスト・PM2.5が気になるという方、掃除機の排気の臭いが気になるという方には、GP-130FSがおすすめです。
違いを表で比較すると、次のようになります。
型番 | GP-130FS | GP-110F |
名称 | ナノテク プレミアム 衛生フィルター | 抗菌防臭3種・3層 HEパックフィルター |
外観 |
||
捕じん性能 |
★★★
|
★★
|
静電捕じん | ★★ | ★ |
消臭 |
★★
|
(防臭) |
抗菌 | ★ | ★ |
シールふた |
あり
[こぼさんパック] |
なし |
型番 | GP-130FS | GP-110F |
---|---|---|
参考価格 | ¥1,164〜(2024/11/21 12:09) |
¥945〜(2024/11/21 12:09) |
入数 | 3枚入り | 5枚入り |
1枚あたり参考価格 | 388 円 | 189 円 |
GP-110FとGP-75Fの1つの違い
GP-110FとGP-75Fの違いは、GP-110Fのほうが捕じん性能(チリを捕集する性能)が高いということです。
静電捕じんという、ごみがごみを引き寄せて立体的に捕集する仕組みで、高い捕じん性能を持ちながら目詰まりしにくくなっています。
防臭・抗菌性能については同じです。
捕じん性能にこだわりたいという方には、GP-110Fがおすすめです。
違いを表で比較すると次のようになります。
型番 | GP-110F | GP-75F |
名称 | 抗菌防臭3種・3層 HEパックフィルター | 抗菌防臭3層 クリーンパックフィルター |
外観 |
||
捕じん性能 |
★★
|
★ |
静電捕じん | ★ | − |
消臭 | (防臭) | (防臭) |
抗菌 | ★ | ★ |
シールふた | なし | なし |
型番 | GP-110F | GP-75F |
---|---|---|
参考価格 | ¥945〜(2024/11/21 12:09) |
¥618〜(2024/11/21 12:09) |
入数 | 5枚入り | 5枚入り |
1枚あたり参考価格 | 189 円 | 124 円 |
まとめ
日立の純正紙パックの性能について比較しました。自分にあった紙パックが見つかりましたら幸いです。
モーターについての高い技術を持っている日立は、密閉性の高いモーターを使用した排気がきれいな紙パック掃除機を販売しており有名です。純正紙パックについても、捕じん・消臭性能にこだわりがあり、日立の真面目な社風を反映しているかのようですね。
以上、日立掃除機用 純正紙パックフィルターの比較。でした。