シャープのKC-F70とKC-J50はどちらも、プラズマクラスター搭載の加湿空気清浄機です。
この2つのモデルは何が異なるのでしょうか。
わかりやすく紹介します。
次のページではシャープの空気清浄機32モデルについて一覧表で性能比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
目次
12個の違い
KC-F70は2015年発売の中級モデルで、KC-J50は2018年発売のエントリーモデルです。
KC-F70のほうが古いですが、中級モデルということもあり高性能になっています。
KC-J50と比べると、KC-F70では次のような12個の特徴があります。
- 適用畳数や最大風量が多い
- 加湿量や水タンク容量が多い
- 高感度ホコリセンサーや照度センサーがある
- 梅雨モードや静か寝モードがある
- PM2.5モニターがある
- KC-J50では湿度のみ3段階の表示がされるが、KC-F70では湿度/温度/24時間電気代が数値で表示される
- シャープ製エアコンとの連動機能がある
- ルーバーが自動開閉する
- 1,2,4,8時間の切タイマー付き
- みはり機能がある
- チャイルドロック機能がある
- モニター明るさの切り替えができる
一番大きな違いは、適用畳数です。
KC-F70のほうがパワーがあり、17 畳程度までのお部屋に使用できます。
一方のKC-J50は、約 13 畳までとなっています。
これらの違いを表で見てみましょう。
基本性能の違い
まずは基本性能について比較します。
モデル | KC-F70 | KC-J50 |
発売年 | 2015 | 2018 |
画像 |
||
参考価格 | ¥27,800〜(2024/12/02 13:37) |
¥32,700〜(2024/12/02 13:56) |
プラズマクラスター | 7000 | 7000 |
おすすめ畳数 | 約 17 畳 (約 28 ㎡) |
約 13 畳 (約 21 ㎡) |
最大風量 | 6.8 ㎥/分 | 5.1 ㎥/分 |
加湿量 | 650 mL/h | 500 mL/h |
タンク容量 | 約 3 L | 約 2.5 L |
外径寸法(mm) | 幅420× 奥行き242× 高さ637 |
幅399× 奥行き230× 高さ613 |
質量 | 約 8.6 kg | 約 7.5 kg |
基本性能を比較してみると、KC-F70のほうが最大風量と加湿量が3割程度多いことがわかります。
その分サイズは 幅、奥行き、高さでそれぞれ1~2 cmほど大きく、重量は1.1 kg重くなっています。
機能の違い
次に、機能や操作性の面の違いを見てみましょう。
モデル | KC-F70 | KC-J50 |
画像 |
||
参考価格 | ¥27,800〜(2024/12/02 13:37) |
¥32,700〜(2024/12/02 13:56) |
センサー | 高感度ホコリセンサー ニオイセンサー 温度・湿度センサー 照度センサー |
ニオイセンサー 温度・湿度センサー |
モード | 強/中/静音 自動/静か寝/梅雨/花粉 |
強/中/静音 自動/おやすみ/花粉 |
湿度/温度/24時間電気代 表示 | ◯ (数値表示) |
– 湿度のみ3段階表示 |
PM2.5モニター | ◯ | – |
みはり機能 | ◯ | – |
チャイルドロック | ◯ | – |
モニター明るさ切り替え | ◯ | – |
シャープ製エアコンとの連動 | ◯ | – |
自動開閉ルーバー | ◯ | – |
切タイマー | ◯ 1/2/4/8時間 |
– |
KC-F70では、高感度ホコリセンサーや照度センサーが多く付いており、お部屋の環境をより詳しく把握して自動運転できるようになっています。
また、ルーバーが自動開閉する機能があるなど、細かなところも使いやすくなっています。
違いの詳細
これらの違いについて詳しく見ていきましょう。
適用畳数と最大風量
KC-F70のおすすめ畳数は約 17 畳までで、KC-J50は約 13 畳までです。
おすすめ畳数よりも小さい部屋で使用すると、より早く強力に加湿と空気清浄ができます。
例えば、8畳の部屋でKC-J50を「強」で使用した場合、清浄時間は17分ですが、KC-F70では11分と、より短い時間で部屋を清浄することができます。
そのため、8畳程度のコンパクトな部屋でKC-F70を使っても無駄にはなりません。
ですので、部屋の大きさが13畳以下でも、KC-F70を使用するのもおすすめです。
加湿量と水タンク容量
KC-F70の加湿量は 650 mL/hで、KC-J50は 500 mL/hです。
KC-F70のほうが単位時間あたり3割ほど多く加湿できます。
タンク容量は、KC-F70は約 3 Lで、KC-J50は2.5Lです。
加湿機能をフル稼働させた場合には、KC-F70は、(3000 / 650 = ) 4 時間で水がなくなります。
KC-J50では、(2500 / 500 = ) 5時間で水がなくなります。
乾いた室内では、これくらいの頻度で水を補充することになります。
フル稼働の場合には、このようにKC-J50のほうが水が長持ちします。
もちろん同じ加湿量で運転した場合には、KC-F70のほうが水タンク容量が大きいので水は長持ちします。
高感度ホコリセンサー
KC-F70には「高感度ホコリセンサー」が付いています。
このセンサーでは、次のようなPM2.5を含む微小な粒子から花粉などの大きな粒子までを検知することができます。
- ハウスダスト(ホコリ・ダニのふん・死がい・カビの胞子・花粉)
- タバコの煙
- PM2.5(2.5μm以下の微小粒子状物質)など
そして、ホコリを検知すると、自動で風量を増やすように運転することもできます。
照度センサー
KC-F70には「照度センサー」も付いています。
これにより部屋の明るさに応じてモニターの明るさを切り替えることができるようになっています。
湿度/温度/24時間電気代 表示
KC-J50では3段階のランプで湿度が表示できるだけですが、KC-F70では、湿度・温度・24時間電気代が本体右上に数値表示できます。
次の画像は、KC-J50の湿度表示パネルです。
次の画像は、KC-F70の湿度・温度・24時間電気代表示パネルです。
KC-F70では切り替えボタンを押すことで、湿度・温度・24時間電気代のいずれかひとつを表示させることができます。
静か寝モード
KC-J50には「おやすみモード」がありますが、KC-F70では「静か寝モード」になっています。
どちらのモードも、音を静かに抑えた自動運転がなされますので、主に就寝中に使用します。
KC-F70の静か寝モードのほうが、次のように高機能になっています。
照度センサーで部屋が暗くなったことを感知すると、モニタ表示が消灯し(モニタの明るさ「自動」設定時)、音をさらに静かに抑えて運転します。
寝るときに空気清浄機の音が気になりそう、という方は、さらに静かに運転してくれる機能があるのは嬉しいですね。
梅雨モード
KC-F70には、「梅雨モード」があります。
これは湿度が70%以上になると、風量強めの自動運転でプラズマクラスターと集じんを強化するモードです。
湿度が高く、カビやニオイが気になる時期におすすめです。
みはり機能
KC-F70に搭載されている「みはり機能」とは、部屋の温度・湿度に注意が必要な状態をセンサーが検知し、ランプの色と音でお知らせする機能です。
みはり機能ON(お知らせ音あり)・みはり機能ON(お知らせ音なし)・みはり機能OFFの3種類から設定できます。
みはり機能には「高温・高湿みはり」と「乾燥・低温みはり」の二種類があります。
高温・高湿みはり
「高温・高湿みはり」では、高温・高湿になると、音とランプの色でお知らせをして、おまかせ運転中などの場合には加湿機能が止まります。
熱中症を防止する機能ではないということですが、補助的に使用することが想定されています。
乾燥・低温みはり
「乾燥・低温みはり」では、ウイルスの生存しやすい湿度・温度になると、音とランプの色でお知らせをして、おまかせ運転中などのときには、風量を少し強めて加湿「入」で運転を始めます。
乾燥したことを感知して、加湿機能を起動してくれるのは親切ですね。
PM2.5モニター
KC-F70のPM2.5 モニターは、ホコリの中のPM2.5など微小な粒子の多さをモニターの色でお知らせするものです。
モニター表示部の左側にあります。
PM2.5は、次のようなものにも含まれます。
- タバコや線香などの煙
- 調理時に発生する煙
- 自動車などの排気ガス
KC-J50や、KC-F70、その他の機種にもついている「きれいモニター」は、大きなホコリや小さなホコリ、ニオイなどのお部屋の空気の汚れ具合を総合的に判定してお知らせしてくれます。
KC-F70では、それに加えてPM2.5の量の目安も知ることができるので面白いですね。
シャープ製エアコンとの連動
KC-F70には、シャープ製の空気清浄機との連動機能が付いたエアコンとの連動機能が付いています。
この機能ではエアコン運転時に、 エアコンからの信号を受信してお部屋の状態に合わせた運転を自動でおこないます。
対応のエアコンをお持ちの方は、エアコンが加湿空気清浄機の制御もしてくれるので便利そうです。
自動開閉ルーバー
KC-J50では、運転開始時にルーバーを手で開けて、運転終了時にルーバーを手で閉めないといけません。
それだけのことではありますが、毎回行うのは面倒ではあります。
KC-F70ではルーバーは自動で開閉しますので、スタート/停止ボタンを押すだけで運転の開始/停止を行うことができます。
切タイマー
KC-F70には切タイマーがあり、設定した時間が経過すると、自動的に運転を停止します。
1, 2, 4, 8時間の4通りから設定することができます。
例えば、お出かけ前に部屋のニオイが気になったら、2時間の切タイマーを設定して出かける、などという使い方ができます。
24時間運転をする方には必要ないかもしれませんが、必要なときだけ運転しようという方には活躍する機能だと思います。
チャイルドロック
ボタンを3秒以上長押しすることで、いたずらや誤動作を防止するチャイルドロック機能がついています。
大人だけのご家庭ではあまり使う機会がないかもしれませんが、ボタンを押すことがとにかく好きな1~3歳児が家にいるご家庭におすすめです。
モニター明るさ切り替え
KC-J50では、表示部がまぶしいときには表示を消灯することができます。
KC-F70ではさらに、部屋の明るさに応じて表示部の明るさを切り替える機能が付いています。
具体的には、照度センサーに応じて明るさを変える「自動」と、明かりを抑えた「暗」、消灯の「切」の三種類から選ぶことができます。
家電製品のランプが寝室でまぶしいということはよくあるので、明るさが自動で切り替わるのは嬉しい機能です。
どちらがおすすめか?
以上のように、KC-J50は機能を絞ったシンプルなモデルで、KC-F70は使い勝手をよくする様々な機能が搭載されたモデルです。
加湿空気清浄機としての基本性能としてみると、KC-F70のほうが最大風量や加湿量パワーがあります。
そのため、部屋が13畳を超える部屋の方や、13畳未満でも木造和室のような加湿しにくい部屋の場合にはKC-F70のほうがおすすめです。
またKC-F70は、ホコリセンサーがあったりルーバーが自動開閉したりするので、使い勝手の面でも優れています。
一方で、KC-F70ほどのパワーは必要なさそうという方や、細かい使い勝手の部分は気にしないという方、シンプルなもので良いという方は、KC-J50のほうが価格が安くなっておりおすすめです。
まとめると、シンプルさを求めるならKC-J50、パワーと使い勝手を求めるならKC-F70がおすすめです。
価格は次のようになっています。
モデル | KC-F70 | KC-J50 |
画像 |
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参考価格 | ¥27,800〜(2024/12/02 13:37) |
¥32,700〜(2024/12/02 13:56) |
どちらのモデルも価格が手頃になってきており、最新のモデルと比べてお買い得になっています。
ぜひ加湿空気清浄機を導入して、快適な生活を送ってくださいね。
まとめ
シャープのプラズマクラスター搭載の加湿空気清浄機KC-J50とKC-F70の違いを紹介してきました。
KC-J50と比べると、KC-F70では次のような12個の特徴があります。
- 適用畳数や最大風量が多い
- 加湿量や水タンク容量が多い
- 高感度ホコリセンサーや照度センサーがある
- 梅雨モードや静か寝モードがある
- PM2.5モニターがある
- KC-J50では湿度のみ3段階の表示がされるが、KC-F70では湿度/温度/24時間電気代が数値で表示される
- シャープ製エアコンとの連動機能がある
- ルーバーが自動開閉する
- 1,2,4,8時間の切タイマー付き
- みはり機能がある
- チャイルドロック機能がある
- モニター明るさの切り替えができる
シンプルさを求めるならKC-J50、使い勝手とパワーを求めるならKC-F70がおすすめです。
次のページではシャープの空気清浄機32モデルについて一覧表で性能比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、KC-F70とKC-J50の12個の違い!でした。
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