シャープのKI-JS40とKI-JS50はプラズマクラスター25000を搭載した加湿空気清浄機です。
これらのモデルは何が異なるのでしょうか。
違いは13個あります。わかりやすく紹介します。
なお、次のページではシャープの空気清浄機32モデルについて一覧表で性能比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
目次
13個の違い
KI-JS40とKI-JS50はどちらも2018年発売のプラズマクラスター25000を搭載した加湿空気清浄機です。
大きな違いは空気清浄と加湿性能ですが、それ以外の部分も違いが多くあります。
簡単に言えば、KI-JS40はコンパクトさを追求して余分な機能を省いたシンプルなモデルで、KI-JS50は上位モデルに搭載されている便利機能も搭載されているハイスペックなモデルです。
違いは次の13点あります。
- 空気清浄と加湿性能
- 無線LAN機能の有無
- 集じん・脱臭フィルターの種類
- ホコリ・照度センサーの有無
- 運転モードの種類
- 数値モニターの有無
- 3段階湿度モニターの有無
- 3段階PM2.5モニターの有無
- みはり機能の有無
- チャイルドロックの有無
- モニター明るさ切り替えの種類
- 後ろルーバー自動開閉機能の有無
- サイズと質量
違いを表で比較すると次のようになります。
基本性能の違い
まずは空気清浄と加湿性能の違いです。
モデル | KI-JS40 | KI-JS50 |
発売年 | 2018 | 2018 |
画像 | ||
プラズマクラスター | 25000 | 25000 |
フィルター | 集じん・脱臭一体型フィルター(交換目安:約2年) プレフィルター/使い捨てプレフィルター(別売) |
静電HEPAフィルター(10年間交換不要) ダブル脱臭フィルター(10年間交換不要) プレフィルター/使い捨てプレフィルター |
おすすめ畳数 | ~ 10 畳 | ~ 13 畳 |
最大風量 | 4.0 ㎥/分 | 5.1 ㎥/分 |
8畳の空気清浄時間 | 15 分 | 12 分 |
消費電力(50/60Hz) | 33 W | 64 W |
運転音 | 48 dB | 53 dB |
加湿量 | 420 mL/h | 550 mL/h |
タンク容量 | 約 2.0 L (給水トレー式) |
約 2.5 L |
外径寸法(mm) | 幅280×奥行260×高さ622 | 幅345×奥行262×高さ631 |
質量 | 約 6.7 kg | 約 8.9 kg |
参考価格 | − | グレー: ¥57,800〜(2024/12/04 02:21) ホワイト: − |
空気清浄機能の中心となる集じん・脱臭フィルターについては、KI-JS50は10年間交換不要とされる静電HEPAフィルターとダブル脱臭フィルターが採用されています。
特に、静電HEPAフィルターは、10,000個の微小な粒子を吸い込み3個しか通さないという高い性能を持っているフィルターで、最上位モデルのKI-LP100でも採用されています。
空気清浄能力を重視する方には、KI-JS50のほうがおすすめです。
一方で、KI-JS40では集じん・脱臭一体型フィルターが採用されています。性能はHEPAフィルターよりも劣りますし、2年が交換目安と短くなっています。
しかし、その分本体価格がお手頃です。
空気清浄の風量
KI-JS40の最大風量は4.0 ㎥/分であり、KI-JS50の5.1 ㎥/分のほうが2~3割大きくパワーがあります。
おすすめ畳数についても、KI-JS40の約 10 畳までで、KI-JS50は約 13 畳までです。
おすすめ畳数よりも小さい部屋で使用すると、より早く強力に加湿と空気清浄ができます。
例えば、8畳の部屋でKI-JS40を「強」で使用した場合、清浄時間は15分ですが、KI-JS50では12分と、より短い時間で部屋を清浄することができます。
そのため、8畳程度のコンパクトな部屋でKI-JS50を使っても無駄にはなりません。
ですので、部屋の大きさが13畳以下でも、KI-JS50を選択するのもおすすめです。
加湿量と水タンク容量
KI-JS40の加湿量は 420 mL/hで、KI-JS50は 550 mL/hです。
KI-JS50のほうが単位時間あたり3割ほど多く加湿できます。
タンク容量についても、KI-JS40は約 2.0 Lですが、KI-JS50は約 2.5 Lです。
なお、KI-JS40は給水タンクではなく給水トレー方式です。タンクを取り外して水を補充するのではなく、給水トレーに水を直接注ぐことで補充します。
給水トレーに水を入れて遠い部屋まで運ぶと水をこぼす恐れがあるため、やかんなどがあると便利でしょう。
騒音やサイズ
KI-JS50は空気清浄と加湿の性能は高いのですが、一方で消費電力や騒音は大きく、本体サイズは横幅が6.5 cm大きいです。
空気清浄や加湿の性能は高い方がよいですが、小さめの部屋の場合はKI-JS40のほうが静かで邪魔にならなくて良いかもしれませんね。
機能の違い
次に機能面での違いをみてみましょう。
モデル | KI-JS40 | KI-JS50 |
画像 |
||
センサー | ニオイ 温度 湿度 |
高感度ホコリ ニオイ 温度 湿度 照度 |
モード | 自動/強/中/静音 花粉 おやすみ パワフル吸じん |
自動/強/中/静音 花粉 おやすみ パワフルショット 効果実感 |
無線LAN機能 | – | ◯ |
数値モニター | – | 湿度 温度 24時間電気代 PM2.5 |
3段階湿度モニター | ◯ | – |
3段階PM2.5モニター | – | ◯ |
みはり機能 | – | ◯ |
チャイルドロック | – | ◯ |
モニター明るさ切り替え | 点灯/消灯 | 自動/暗/切 |
後ろルーバー自動開閉 | – | ◯ |
参考価格 | − | グレー: ¥57,800〜(2024/12/04 02:21) ホワイト: − |
センサー
高感度ホコリセンサー
KI-JS50には「高感度ホコリセンサー」が付いています。
このセンサーでは、次のようなPM2.5を含む微小な粒子から花粉などの大きな粒子までを検知することができます。
- ハウスダスト(ホコリ・ダニのふん・死がい・カビの胞子・花粉)
- タバコの煙
- PM2.5(2.5μm以下の微小粒子状物質)など
そして、ホコリを検知すると、自動で風量を増やすように運転することもできます。
照度センサー
KI-JS50には明るさを検知する「照度センサー」が付いています。
これにより部屋の明るさに応じてモニターの明るさを切り替えたりできるようになっています。
運転モード
パワフル吸じんモード
KI-JS40にはパワフル吸じんモードがあります。
これは室内の空気の汚れを素早くきれいにしたいときに使用します。
このモードをスタートすると、約 10分間、最大風量でプラズマクラスターイオンを放出し、静電気を抑えながら集じんします。
その後 50 分間は風量を強めた自動運転で、花粉やホコリなどを素早く取り除きます。
効果実感モード
KI-JS50の効果実感モードは、外出時など、不在中にお部屋の空気をパワフルにきれいにしたいときに使用します。
最初の10分間は、最大風量で、吸じんに最適な運転をします。 その後は、空気の汚れをセンサーで検知し、吸じん・消臭・ 除菌それぞれに最適な気流を自動で切り換えて強めの風量で運転します。
パワフル吸じんモードと似ていますが、こちらは空気の汚れに応じた気流に自動で切り替わります。
パワフルショットモード
KI-JS50に搭載されているパワフルショットモードは、ソファやカーペット、カーテンなどに付着したニオイや菌などを集中的にきれいにしたいときに使用します。
強めの風量で運転し、前方向にプラズマクラスターイオンが集中的に放出されます。
消臭したいものに風が当たるように、 前ルーバーの位置を調節して使います。
無線LAN機能
KI-JS50に搭載されている無線LAN機能を使うと、空気清浄機の様子をスマホアプリで知ることができます。
スマホアプリは「COCORO AIR」という名称で、AndroidとiOSの両方に対応しています。
このアプリでは、例えば次のようなことができます。
- 現在のニオイ・温度・湿度や、その履歴を表示でき、空気がキレイになっていく様子がわかります。
- 運転状況を基に、フィルターなどの交換時期の目安をお知らせしてくれます。最適な時期に交換をすることで、高い空気浄化性能を維持し、空気清浄機を効果的に使うことができます。
空気清浄機本体から離れたところにいても、スマホで空気の状況がわかるのは嬉しいですね。
自動開閉ルーバー
KI-JS40では、運転開始時にルーバーを手で開けて、運転終了時にルーバーを手で閉めないといけません。
それだけのことではありますが、毎回行うのは面倒ではあります。
KI-JS50では後ろルーバーが自動で開閉しますので、スタート/停止ボタンを押すだけで運転の開始/停止を行うことができます。
前ルーバーは手動で調整します。
3段階湿度モニター
KI-JS40には、3段階湿度モニターが搭載されています。
これは、次のような3段階のランプで湿度を表示する機能です。
湿度の目安がひと目でわかるようになっています。
3段階PM2.5モニター
KI-JS50の3段階PM2.5モニターは、PM2.5の量を色で表示してくれる機能です。
きれいモニターでは総合的な空気のきれいさが表示されますが、特にPM2.5の量がひと目でわかるのは便利ですね。
みはり機能
KI-JS50に搭載されている「みはり機能」とは、部屋の温度・湿度に注意が必要な状態をセンサーが検知し、ランプの色と音でお知らせする機能です。
みはり機能ON(お知らせ音あり)・みはり機能ON(お知らせ音なし)・みはり機能OFFの3種類から設定できます。
みはり機能には「高温・高湿みはり」と「乾燥・低温みはり」の二種類があります。
高温・高湿みはり
「高温・高湿みはり」では、高温・高湿になると、音とランプの色でお知らせをして、おまかせ運転中などの場合には加湿機能が止まります。
熱中症を防止する機能ではないということですが、補助的に使用することが想定されています。
乾燥・低温みはり
「乾燥・低温みはり」では、ウイルスの生存しやすい湿度・温度になると、音とランプの色でお知らせをして、おまかせ運転中などのときには、風量を少し強めて加湿「入」で運転を始めます。
乾燥したことを感知して、加湿機能を起動してくれるのは親切ですね。
数値モニター
KI-JS50には、3段階湿度モニターはありませんが、湿度/温度/PM2.5量/24時間電気代のうち1つを選んで数値で表示することができます。
下段右端が数値モニターです。
チャイルドロック
チャイルドロック機能は、ボタンを3秒以上長押しすることでボタンをロックし、いたずらや誤動作を防止する機能です。
KI-JS50には付いています。
大人だけのご家庭ではあまり使う機会がないかもしれませんが、ボタンを押すことがとにかく好きな1~3歳児が家にいるご家庭におすすめです。
モニター明るさ切り替え
KI-JS50では、部屋の明るさに応じて表示部の明るさを切り替える機能が付いています。
具体的には、照度センサーに応じて明るさを変える「自動」と、明かりを抑えた「暗」、消灯の「切」の三種類から選ぶことができます。
家電製品のランプが寝室でまぶしいということはよくあるので、明るさが自動で切り替わるのは嬉しい機能です。
KI-JS40でも、表示部がまぶしいときには表示を消灯することができます。
どちらがおすすめか?
以上のようにKI-JS50は空気清浄と加湿性能がよく、センサー類も豊富でお部屋の状況に合った運転ができるようになっています。
KI-JS40はコンパクトさを追求して余分な機能を省いたシンプルなモデルとなっており、小さな部屋でも使いやすくなっています。
大きな違いは、集じんフィルターです。
KI-JS50は集じんフィルターに高性能なHEPAフィルターを採用していますので、お部屋のサイズに関わらず空気清浄機能を重視する方にはKI-JS50がおすすめです。
一方で、それほど高機能なモデルは必要なくプラズマクラスター25000が搭載されていれば良いという方や、コンパクトな方が良いという方にはKI-JS40のほうがお手頃な価格で良いでしょう。
価格は次のようになっています。
モデル | KI-JS40 | KI-JS50 |
画像 |
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参考価格 | − | グレー: ¥57,800〜(2024/12/04 02:21) ホワイト: − |
どちらのモデルもプラズマクラスター25000を搭載しており、7000と比べるとイオン濃度が3倍強になります。
これにより、次の5点の効果が得られるということです。
- 付着カビ菌の増殖を抑える
- 付着ウイルスの作用を抑える
- 付着花粉アレル物質の作用を抑える
- タバコの付着臭を分解・除去するスピードが約1.6倍
- お肌にツヤを与える
- 静電気の除電スピードは約5倍
空気清浄機を導入して、きれいな空気の中で生活できると良いですね。
まとめ
プラズマクラスター25000を搭載したKI-JS40とKI-JS50の違いは次の13点あります。
- 空気清浄と加湿性能
- 無線LAN機能の有無
- 集じん・脱臭フィルターの種類
- ホコリ・照度センサーの有無
- 運転モードの種類
- 数値モニターの有無
- 3段階湿度モニターの有無
- 3段階PM2.5モニターの有無
- みはり機能の有無
- チャイルドロックの有無
- モニター明るさ切り替えの種類
- 後ろルーバー自動開閉機能の有無
- サイズと質量
KI-JS50は空気清浄と加湿の性能に優れたモデルで、KI-JS40はシンプルでコンパクトなモデルです。
次のページではシャープの空気清浄機32モデルについて一覧表で性能比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、KI-JS40とKI-JS50の13個の違い!でした。
参考
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