KI-SX70とKI-PX70は、プラズマクラスターNEXTやCOCORO AIR機能を搭載したシャープの加湿空気清浄機です。よく似ていますが、何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
[参考] シャープの空気清浄機の仕様を一覧表で比較
目次
3つの違い
KI-SX70は、KI-PX70の後継機種の後継機種です。KI-SX70のほうが2年新しい機種です。
- KI-SX70: 2023年9月発売
- KI-RX70: 2022年9月発売
- KI-PX70: 2022年1月発売
新機種のKI-SX70は、KI-PX70と比べて、次の点が異なります。
- 「使い捨て加湿プレフィルター」が2枚付属する。
- 電気料金単価の初期設定値が27円から31円になった。設定可能最大値が35円から40円になった。
- 取扱説明書において、加湿トレーのお手入れ方法・注意書きが変更になった。
このように些細な変更点しかなく、本体の性能や仕様は同じです。
そのため、価格が安い方の機種を選ぶと良いでしょう。
KI-SX70とKI-PX70は、二層構造の加湿フィルターで加湿量が大きく、スマホアプリで空気の状況を確認できるおすすめの機種です。
違いを表で比較すると、次のようになります。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
発売年 | 2023/9 | 2022/1 |
外観 |
||
電気代表示用単価設定 | 初期設定値: 31 円/kW 設定範囲: 10~40 円 |
初期設定値: 27 円/kW 設定範囲: 10~35 円 |
加湿トレーの水垢掃除方法 | 重曹 | 重曹または台所用合成粉末洗剤 |
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
違いについて、詳しく見てみましょう。
使い捨て加湿プレフィルター
使い捨て加湿プレフィルターは新機種のKI-SX70では2枚付属しますが、旧機種のKI-PX70には付属しません。
このフィルターは加湿フィルターの汚れを抑えるものです。加湿フィルターの枠に挟んで使います。なくても加湿できますが、あると加湿フィルターの掃除の手間が減ります。
フィルター自体は昔から販売されているもので、別途購入すればKI-PX70でも使えます。1日2.5 L加湿した場合、1ヶ月に1回が交換の目安で、定価は6枚で1100円(税込, 2023/11現在)です。
- シャープ(SHARP)
- 価格¥1,200(2024/12/03 21:58時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
2枚あたりに換算すると約366円となります。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
使い捨て加湿プレフィルター |
◯ (2枚入)
|
− |
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
電気代単価設定
(画像は公式ページより引用。)
どちらの機種も電気代を表示することができます。
電気代の単価は、新機種KI-SX70では31 円/kWに初期設定されているのに対し、KI-PX70では27 円/kWに設定されています。近年の電気代値上げを反映したものになっているようです。
この電気代計算に用いる単価は設定変更できますが、新機種のKI-SX70では設定可能な最大値が大きくなっています。
KI-PX70では35円でしたが、KI-SX70では40円になりました。今後電気代がさらに値上げされても、対応できるようになっています。
35 円/kWを超えて電気代単価を設定したい場合には、新機種のほうがおすすめです。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
外観 |
||
電気代表示用単価設定 | 初期設定値: 31 円/kW 設定範囲: 10~40 円 |
初期設定値: 27 円/kW 設定範囲: 10~35 円 |
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
取扱説明書
KI-SX70では取扱説明書に記載されている内容が少しだけ変更になっています。
例えば、加湿トレーの水あか掃除の方法について、KI-PX70では「重曹または台所用合成粉末洗剤」を使うことになっていますが、新機種KI-SX70では「重曹」を使うことになっています。
その他、新機種KI-SX70には「乱暴に扱わないこと」という注意書きも増えています。
とはいえ、たいした違いはありませんので、気にしなくても良いでしょう。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
外観 |
||
加湿トレーの水垢掃除方法 | 重曹 | 重曹または台所用合成粉末洗剤 |
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
どちらがおすすめか
このように新機種のKI-SX70は、旧機種のKI-PX70と比べて、使い捨てフィルターが付属し、電気代単価の設定範囲や、取扱説明書の記載内容が変更になりました。
- 「使い捨て加湿プレフィルター」が2枚付属する。
- 電気料金単価の初期設定値が27円から31円になった。設定可能最大値が35円から40円になった。
- 取扱説明書において、加湿トレーのお手入れ方法・注意書きが変更になった。
KI-SX70の良い点は、電気代単価が36~40円/kWにも設定できることくらいです。
そのため、この点に特にこだわりがなければ、価格の安い方を選ぶと良いでしょう。
KI-SX70がおすすめの方
クラスター
NEXT
適用床面積
~31 畳
750
mL/h
粒子
モード
実感
モード
循環気流
センサー
- 使い捨て加湿プレフィルターが付属する方が良い。
- 今後の値上げに備えて、電気代単価が36~40円/kWにも設定できるほうがよい。
- 取扱説明書の内容は最新のものがよい。
- シャープ(SHARP)
- シャープ(SHARP)
KI-PX70がおすすめの方
クラスター
NEXT
適用床面積
~31 畳
750
mL/h
粒子
モード
実感
モード
循環気流
センサー
- 使い捨て加湿プレフィルターはいらない。必要になったら購入する。
- 電気代単価は35円/kWまで設定できれば十分。
- 取扱説明書の細かい内容は気にならない。
- シャープ(SHARP)
- 価格¥38,800(2024/12/03 22:30時点)
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性能と仕様を表で比較
KI-SX70とKI-PX70の性能と仕様を表で比較すると次のようになります。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
発売年月 | 2023/9 | 2022/1 |
外観 |
||
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
型番 | KI-SX70 | KI-PX70 |
加湿量・タンク容量 |
750 mL/h
約 3.2 L
|
750 mL/h
約 3.2 L
|
最大風量 |
7.0 ㎥/分
|
7.0 ㎥/分
|
8畳の部屋の清浄時間 |
9 分
|
9 分
|
プレフィルター自動掃除 | − | − |
無線LAN内蔵 | ◯ COCORO AIR | ◯ COCORO AIR |
タッチパネル | − | − |
型番 | KI-SX70 | KI-PX70 |
プラズマクラスター・適用床面積 |
プラズマクラスターNEXT
約 16 畳 (約 26 ㎡)
|
プラズマクラスターNEXT
約 16 畳 (約 26 ㎡)
|
フィルター浄化 | 静電HEPAフィルター(交換目安:約10年) ダブル脱臭フィルター(交換目安:約10年) 抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター |
静電HEPAフィルター(交換目安:約10年) ダブル脱臭フィルター(交換目安:約10年) 抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター |
吹出口 | 後ろ: 3方向気流制御ルーバー | 後ろ: 3方向気流制御ルーバー |
気流 | スピード循環気流 | スピード循環気流 |
運転 |
おまかせ運転(気流自動切替)
効果実感モード
おやすみ/花粉 飛沫粒子モード
|
おまかせ運転(気流自動切替)
効果実感モード
おやすみ/花粉 飛沫粒子モード
|
風量 | 強・中・静音 | 強・中・静音 |
センサー | 5つ ホコリ・ニオイ・温度・湿度・照度 |
5つ ホコリ・ニオイ・温度・湿度・照度 |
モニター | PM2.5濃度デジタル表示 きれいモニター デジタル温度・湿度・電気代 微小粒子/ハウスダスト/ニオイ
|
PM2.5濃度デジタル表示 きれいモニター デジタル温度・湿度・電気代 微小粒子/ハウスダスト/ニオイ
|
使い勝手 | Ag+イオンカートリッジ チャイルドロック ストッパー付きキャスター |
Ag+イオンカートリッジ チャイルドロック ストッパー付きキャスター |
使い捨てプレフィルタ |
◯ (3枚入)
|
◯ (3枚入) |
使い捨て加湿プレフィルター |
◯ (2枚入)
|
◯ (2枚入) |
外形寸法 |
幅395×奥行265×高さ650 (mm)
|
幅395×奥行265×高さ650 (mm)
|
質量 |
約 12 kg
|
約 12 kg
|
交換用フィルタの種類
KI-SX70とKI-PX70の交換用フィルター・カートリッジにはには次のものがあります。
名称 |
外観 |
参考価格 | 交換の目安 | 備考 | 形名 | 希望小売価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
リフレッシュパック |
|
¥12,618〜(2024/12/03 09:35) |
‐ | フィルターなどの別売品をセットにした商品です。別々に購入するよりお買い得です。 |
FZ-ST70KI
|
17,600円(税込) |
集じんフィルター(HEPAフィルター) |
¥4,427〜(2024/12/03 09:35) |
約10年 |
ホコリ・チリ・花粉などを濾し取るフィルター。 |
FZ-E75HF | 5,720円(税込) | |
脱臭フィルター | ¥3,273〜(2024/12/03 23:33) |
約10年 | ニオイを取る脱臭フィルター。 | FZ-F70DF
|
4,950円(税込) | |
加湿フィルター(2枚一組) | ¥2,799〜(2024/12/03 20:05) |
約10年 | 水を気化して加湿をするフィルターです。 | FZ-L75MF
|
4,290円(税込) | |
使い捨て加湿プレフィルター (6枚入り) | ¥1,200〜(2024/12/03 21:58) |
約1ヶ月 | 加湿フィルターに貼って使用するフィルターです。 | FZ-PF10MF
|
1,100円(税込) | |
Ag+イオンカートリッジ(1個) | ¥712〜(2024/12/03 19:38) |
約1年 | なくても運転できますが、ヌメリとニオイの原因を抑える効果があります。 | FZ-AG01K1 | 990円(税込) | |
Ag+イオンカートリッジ(2個) | ¥1,427〜(2024/12/03 06:42) |
約1年 | 2個入です。 | FZ-AG01K2 | 1,980円(税込) | |
Ag+イオンカートリッジ(4個) | ¥2,864〜(2024/12/03 19:38) |
約1年 | 4個入です。 | FZ-AG01K4 | 3,960円(税込) | |
プラズマクラスターイオン発生ユニット(2個) | ¥5,800〜(2024/12/03 23:33) |
約2年 | プラズマクラスターを発生する装置です。ユニット交換ランプが点滅したら交換です。 | IZ-C100C2
|
6,820円(税込) | |
使い捨てプレフィルター (6枚入) | ¥763〜(2024/12/03 07:05) |
約1ヶ月 | 後ろパネルの外側に貼って使用する不織布のフィルターです。なくても運転できます。 | FZ-PF80F1 | 1,045円(税込) |
電気代
KI-SX70とKI-PX70の電気代は、空気清浄時と加湿空気清浄時で異なります。
例えば強モードのとき、空気清浄では1時間当たり2.1円、加湿空気清浄では1.6円です。
電気代の詳細は次の表のようになっています。
空気清浄 | |||
---|---|---|---|
モード | 強 | 中 | 静音 |
風量(m³/分) | 7.0 | 4.7 | 1.5 |
消費電力(W)(50/60Hz) | 69 | 32 | 6.6(6.0) |
1時間あたりの電気代(円) | 約2.1 | 約0.99 | 約0.20 (約0.19) |
加湿空気清浄 | |||
---|---|---|---|
モード | 強 | 中 | 静音 |
風量(m³/分) | 6.3 | 4.7 | 1.5 |
消費電力(W)(50/60Hz) | 50 | 34 | 7.2(6.6) |
1時間あたりの電気代(円) | 約1.6 | 約1.1 | 約0.22 (約0.20) |
加湿量(mL/h) | 750 | 600 | 210 |
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
発売年月 | 2023/9 | 2022/1 |
外観 |
||
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
共通機能
KI-SX70とKI-PX70は次のような共通した機能を持っています。
- 二層構造の加湿フィルターによる大容量加湿
- プラズマクラスターNEXT
- COCORO AIR
二層構造の加湿フィルター
(画像はシャープ公式ページより引用。)
KI-SX70とKI-PX70は、集めた風を2枚の加湿フィルターで加湿します。風を2回通すことでより多くの水を気化して放出します。
これにより、750 mL/hの大容量加湿量を実現しています。
プラズマクラスターNEXT
(画像はシャープ公式ページより引用。)
どちらの機種もプラズマクラスターNEXTを搭載しており、プラズマクラスター25000と比べると、各効果が次のように向上します。
- 静電気除電スピード 約 1.8 倍
- タバコ付着臭の消臭スピード 約 1.8 倍
- 付着ウイルスの作用抑制スピード 約 1.3 倍
加えて、次のようなものに対する効果も期待できるようになります。
- 付着排せつ物臭
- 付着ニオイ原因菌
- 付着したペットの皮膚特有の菌
プラズマクラスター適用床面積は、約 16 畳です。
適用床面積とは、部屋中央でNEXTの基準値の50,000個/c㎥ のイオンが測定できる床面積の広さのことです。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
プラズマクラスター・適用床面積 |
プラズマクラスターNEXT
約 16 畳 (約 26 ㎡)
|
プラズマクラスターNEXT
約 16 畳 (約 26 ㎡)
|
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
COCORO AIR
(画像はシャープ公式ページより引用。)
どちらの機種も、COCORO AIRというクラウドサービスに対応しています。スマホで操作をしたり、空気情報モニターを見たり、生活パターンを分析して運転することができます。
型番 | 新 KI-SX70 | 旧 KI-PX70 |
---|---|---|
無線LAN内蔵 |
◯ COCORO AIR
|
◯ COCORO AIR |
参考価格 ホワイト |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
参考価格 ブラウン |
¥66,080〜(2023/10/26 16:33) | ¥38,800〜(2024/12/03 22:30) |
まとめ
シャープの加湿空気清浄機2023年度モデルKI-SX70と、2021年度モデルKI-PX70の性能には違いはなく、使い捨てフィルターが追加され、電気代単価設定範囲や取扱説明書の記載内容が変更になりました。そのため、特にこだわりがなければ、価格の安い方の機種がおすすめです。
以上、KI-SX70とKI-PX70の3つの違い。でした。
[参考記事]
- KI-SX70とKI-SS50の6つの違い。プラズマクラスターNEXT。
- KI-SX70とKI-RX70の2つの違い。電気代単価。
- KI-RX70とKI-PX70(型落ち機種)の1つの違い。
- KI-SX75とKI-SX70の6つの違い。プレフィルター自動掃除。
参考
KI-SX70
クラスター
NEXT
適用床面積
~31 畳
750
mL/h
粒子
モード
実感
モード
循環気流
センサー
- シャープ(SHARP)
- シャープ(SHARP)
KI-PX70
クラスター
NEXT
適用床面積
~31 畳
750
mL/h
粒子
モード
実感
モード
循環気流
センサー
- シャープ(SHARP)
- 価格¥38,800(2024/12/03 22:30時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- シャープ(SHARP)
- 価格¥38,800(2024/12/03 22:30時点)
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