パナソニックの電気シェーバー ラムダッシュに搭載された「ラムダッシュAI」と「ヒゲセンサー」は何が異なるのでしょうか。
わかりやすく紹介します。
次のページでは、ラムダッシュ3, 5枚刃の各モデルについて性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
2つの違い
ヒゲセンサーとラムダッシュAIは、どちらもラムダッシュのモーターパワーを自動制御する機能です。ヒゲが濃い部分ではよく剃れるようにモーターパワーをアップし、ヒゲが薄い部分では肌に優しく剃れるようにモーターパワーを抑えます。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
ヒゲセンサーの方が古い技術で、性能を向上させた新しい技術がラムダッシュAIです。5枚刃では2019年モデルのES-LV9E等から、3枚刃では2020年モデルのES-ST8S等から、ラムダッシュAIが搭載されています。
ラムダッシュAIで新しくなったのは、最高パワーが上がったことと、剃り始めからセンサー反応までの速度が速くなったことの2点です。
2点の違いについて詳しく見てみましょう。
最高パワー
ラムダッシュAIでは、ヒゲセンサーよりも、ヒゲが濃い部分での最大パワーが大きくなりました。どのくらい大きくなったかについては公表されていませんが、とりあえずカタログを見てみましょう。
次の画像は、ラムダッシュAIの解説画像です。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
画像左側はヒゲが濃い部分でのパワーを表しており、右側はヒゲが薄い部分でのパワーを表しています。
ラムダッシュAIは、ヒゲが濃い部分ではパワーを 5枚刃史上最高のパワーまで高め、ヒゲが薄い部分ではパワーを抑えます。
3枚刃モデルの場合は 5枚刃よりもリニアモーターが弱いため、史上最高パワーとまではいかないと思いますが、3枚刃モデル同士で比較した場合は、ラムダッシュAI搭載機種のほうがパワーが大きいと推測されます。
次の画像は、ヒゲセンサーの解説画像です。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
画像からパワーを読み取ってラムダッシュAIと比較すると、ヒゲが薄い部分でのパワーは同じ程度ですが、ヒゲが濃い部分ではラムダッシュAIの方が25%ほど大きいです。
本当にこれだけ最高パワーが大きくなっているかはわかりませんが、ヒゲが濃い部分でよりパワフルに剃れるようになっているのは嬉しいですね。
センサー反応の速度
2つ目の違いは、剃り始めからセンサーが反応するまでの速度です。
2017年度発売ES-LV9Cに搭載された旧ヒゲセンサーの平均反応速度は0.243秒でしたが、ラムダッシュAIでは0.128秒です。ラムダッシュAIのほうが約1.8倍すばやく反応します。なお2018年度発売のES-LV9Dや、2019年発売のES-ST8Rに搭載されている新ヒゲセンサーは、ラムダッシュAIと同じ反応速度です。
コントローラ | 旧ヒゲセンサー | 新ヒゲセンサー | ラムダッシュAI |
反応速度 | 0.243 秒 | 0.128秒 | 0.128秒 |
5枚刃 | ES-LV9C (2017) | ES-LV9D (2018) | ES-LV9E (2019) ES-LV9F (2020) |
3枚刃 | ES-ST8Q (2018) | ES-ST8R (2019) | ES-ST8S (2020) |
これにより、ヒゲの濃さが変わる部分での剃り残しが少なくなると推測されます。
どちらがおすすめか?
以上のように、新しい技術であるラムダッシュAIの方が、最高パワーが大きくなり、センサー反応の速度が1.8倍に上がっています。
なおセンシング頻度については、ヒゲセンサーのセンシング頻度が公開されていないため変化があったかどうかわかりません。ラムダッシュAIのセンシング頻度は、5枚刃では約220回/秒で、3枚刃では約200回/秒です。十分な頻度がありそうです。
どちらがおすすめかというと、価格が同等であれば、性能が良いラムダッシュAIの方がおすすめです。
5枚刃モデルでは、2018年モデルまでがヒゲセンサー搭載で、2019年モデル以降がラムダッシュAI搭載です。執筆時点では、2018年モデルは、2019年モデルと価格がほぼ変わらないか、生産終了により入手しにくくなっています。そのため、わざわざ古いヒゲセンサーを搭載した2018年モデルを選択する必要はなく、ラムダッシュAIを搭載した2019年以降のモデルを選択すればよいでしょう。
問題となるのは、3枚刃モデルかと思います。2019年モデルのES-ST8R等はヒゲセンサー搭載で、2020年モデルのES-ST8S等はラムダッシュAI搭載です。2019年モデルと2020年モデルの違いは、このパワー制御機能だけです。
ヒゲセンサー搭載の2019年モデルの方が数千円程度安いのであれば、2019年モデルがおすすめです。
「ヒゲセンサー」と「ラムダッシュAI」という名前からすると、AIと名前につく方がずっと賢くなっているような印象がありますが、実際のところは濃いヒゲでのパワーが上がったり反応速度が上がったりというマイナーチェンジです。濃いヒゲではパワーを強く、薄いヒゲではパワーを弱くという基本的な部分は同じです。
そのため、価格差が大きいようであれば、ヒゲセンサー搭載機種はコストパフォーマンスがよくおすすめです。
執筆時点ではES-ST8SとES-ST8Rを比較すると、ラムダッシュAIを搭載した2020年モデルES-ST8Sの方が5000円ほど高いですので、2019年モデルのES-ST8Rの方がおすすめです。一方でES-ST2SとES-ST2Rを比較すると価格差は1000円未満ですので、ラムダッシュAIを搭載したES-ST2Sの方がおすすめです。
現在の価格は、次のようになっています。
ES-ST2S/2R
ES-ST2SとES-ST2Rの価格です。
ES-CST2SとES-CST2Rという型番にCが入ったモデルもあります。これはヤマダ電機などの家電量販店限定モデルで、付属品のシェーバーホルダーの色が異なるだけです。ほかは同じですので、安い方のモデルを選ぶと良いでしょう。
モデル | ES-CST2S | ES-ST2S | ES-CST2R | ES-ST2R |
発売年 | 2020 | 2019 | ||
画像 | ||||
参考価格 黒 |
¥15,100〜(2024/11/11 10:26) |
¥16,500〜(2024/11/11 15:38) |
¥18,800〜(2024/11/11 03:02) |
¥19,179〜(2024/11/11 03:02) |
白 | ¥15,900〜(2024/11/11 10:26) |
¥13,450〜(2024/11/11 15:38) |
¥15,800〜(2024/11/11 03:02) |
¥15,200〜(2024/11/11 03:02) |
赤 | − | ¥15,800〜(2024/11/11 15:38) |
− | ¥17,000〜(2024/11/11 03:02) |
パワー制御 | ラムダッシュAI | ヒゲセンサー | ||
シェーバーホルダーの色 | 薄いグレー | グレー | 透明 | グレー |
ES-ST6S/6R
ES-ST6SとES-ST6Rの価格です。
ES-CST6SとES-CST6Rという型番にCが入ったモデルはヤマダ電機などの家電量販店限定モデルで、付属品のシェーバーホルダーの色が異なるだけです。ほかは同じですので、安い方のモデルを選ぶと良いでしょう。
モデル | ES-CST6S | ES-ST6S | ES-CST6R | ES-ST6R |
発売年 | 2020 | 2020 | 2019 | 2019 |
画像 |
||||
参考価格 黒 |
¥21,500〜(2024/11/11 17:19) |
¥17,500〜(2024/11/11 17:19) |
¥25,000〜(2024/11/11 10:26) |
¥21,800〜(2024/11/11 10:26) |
赤 | ¥28,000〜(2024/11/11 17:19) |
¥19,800〜(2024/11/11 17:19) |
− | − |
パワー制御 | ラムダッシュAI | ヒゲセンサー | ||
シェーバーホルダーの色 | 薄いグレー | グレー | 透明 | グレー |
ES-ST8S/8R
ES-ST8SとES-ST8Rの価格です。
ES-CST8SとES-CST8Rという型番にCが入ったモデルもありますが、これはヤマダ電機などの家電量販店限定モデルで、付属品のシェーバーホルダーの色が異なるだけです。ほかは同じですので、安い方のモデルを選ぶと良いでしょう。
型番 | ES-CST8S | ES-ST8S | ES-CST8R | ES-ST8R |
発売年 | 2020 | 2019 | ||
画像 | ||||
参考価格 青 |
− | ¥21,300〜(2024/11/11 04:46) |
− | ¥26,000〜(2024/11/11 01:22) |
ゴールド/グレー | ¥21,980〜(2024/11/11 04:46) |
¥19,000〜(2024/11/11 04:46) |
¥24,000〜(2024/11/11 01:22) |
− |
パワー制御 | ラムダッシュAI | ヒゲセンサー | ||
シェーバーホルダーの色 | 薄いグレー | グレー | 透明 | グレー |
まとめ
パナソニックの電気シェーバー ラムダッシュに搭載された「ラムダッシュAI」と「ヒゲセンサー」の違いについて紹介しました。
どちらも、どちらもヒゲの濃さに合わせてモーターパワーを自動制御する機能です。ラムダッシュAIの方が新しい技術で、ヒゲが濃いところでの最高パワーが大きくなり、反応までの速度が約1.8倍に速くなりました。
価格が同等であればラムダッシュAI搭載機種の方がおすすめですが、ヒゲセンサーも基本的な機能は変わらないため、ヒゲセンサー搭載機種の方が価格が大きく安ければそちらもおすすめです。
次のページでは、ラムダッシュ各機種の性能について一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、ラムダッシュAIとヒゲセンサーの2つの違い!でした。
参考