日立ビッグドラム10種の機能一覧比較。[2018, 2019年モデル]

日立ビッグドラムの2018, 2019年モデル10種類の機能を一覧表で比較しています。

機能の違いを調べる際に参考にしてみてくださいね。

ビッグドラムの型番

ビッグドラムは型番も違いがわかりにくく、購入・検討をするときに間違えやすいので、一覧表の前にまず型番について少しご紹介します。

 

型番は「BD-NX120E」のようになっています。

ビッグドラムはBD-で始まります。次のアルファベットは、横幅が735mmの標準のものはN、横幅が630mmのスリムタイプはSです。その次のアルファベットはグレードの順に、X・V・Gとなります。

次に続く数字は洗濯容量です。12.0kgのものは120、11.0kgのものは110です。

型番の最後のアルファベットは発売年に対応しています。Cが2018年モデルで、Eは2019年モデルです。

 

例えば「BD-NX120E」の場合は、標準幅でハイグレード、12kgの洗濯容量で、2019年モデルのビッグドラムということがわかります。

 

さらに、ドアが左開きのものはL、右開きのものはRが最後につくこともあります。

注文する際にはよくご確認くださいね。

10モデル一覧比較

ビッグドラムの公式ページでは前年のモデルは見つけにくいですし、さらにモデル間の機能の違いがわかりにくいです。

そのため一覧表を作りましたので、参考にしてみてください。

型式 BD-NX120E BD-NX120C BD-NV120E BD-NV120C BD-SX110E BD-SX110C BD-SV110E BD-SV110C BD-SG100E BD-SG100C
発売年 2019 2018 2019 2018 2019 2018 2019 2018 2019 2018
画像     
参考価格
左開き
参考価格
右開き
洗濯容量(kg) 12 12 12 12 11 11 11 11 10 10
乾燥容量(kg) 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6
洗濯コンシェルジュ
ビッグドラムアプリ
洗剤柔軟剤 自動投入
AIお洗濯
センサーシステム
ナイアガラ洗浄
温水ナイアガラ洗浄
温め自動モード
ナイアガラすすぎ
温風ほぐし脱水
風アイロン
自動おそうじ
スチームアイロンコース
デリケートコース
温水槽洗浄コース
ダニ対策コース
除菌洗乾コース
香りコース
お湯取機能
外形寸法(mm) 735x620x1070 735x620x1060 735x620x1060 735x620x1060 630x715x1060 630x715x1065 630x715x1050 630x715x1050 630x715x1050 630x715x1050
質量(約) 83kg 82kg 82kg 82kg 80kg 80kg 79kg 79kg 77kg 77kg
公式ページ

2018, 2019年モデルの違い

2019年モデルは、2018年モデルと比べて何が変わったのでしょうか。

2018年モデルのほうが価格が落ち着いているので、機能があまり変わっていないのであれば2018年モデルのほうがお得かもしれません。

それぞれのモデルについて紹介します。

BD-NX120EとBD-NX120Cの違い

BD-NX120EとBD-NX120Cは、洗濯容量12kgの上位モデルです。

BD-NX120Eでは次の2点が変わりました。

  • 洗剤・柔軟剤自動投入機能が追加された。
  • スマホ連携アプリが「ビックドラムアプリ」から「洗濯コンシェルジュ」になった。

洗剤・柔軟剤自動投入機能はパナソニックで最初に搭載された機能ですが、ビッグドラムでも使用できるようになり便利になりました。

スマホ連携アプリを含めて、詳しい違いは次の記事で紹介しています。

BD-NX120EとBD-NX120Cの2つの違い!自動投入とスマホ連携。

型式 BD-NX120E BD-NX120C
発売年 2019 2018
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参考価格
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参考価格
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BD-NV120EとBD-NV120Cの違い

BD-NV120EとBD-NV120Cは、洗濯容量12kgの下位モデルです。

上位モデルと比べると、洗剤自動投入とスマホ連携機能が省かれています。洗濯容量11, 10kgモデルに搭載されていない、除菌洗乾コースは搭載されています。

 

2019年モデルのBD-NV120Eでは次の点が変わりました。

  • 「センサーシステム」が「AIお洗濯」になり、より効率のよい洗濯ができるようになった。
型式 BD-NV120E BD-NV120C
発売年 2019 2018
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参考価格
左開き


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BD-SX110EとBD-SX110Cの違い

BD-SX110EとBD-SX110Cは横幅630mmのスリムモデルのうちの上位モデルです。

2018年モデルのBD-SX110Cは、洗剤自動投入が真っ先に搭載されました。

 

2019年モデルのBD-SX110Eでも洗剤自動投入機能は搭載されていますが、次の点が変更になっています。

  • スマホ連携アプリ、「洗濯コンシェルジュ」が使用できるようになった。

スマホに終了通知が来るようにしたり、洗濯予約時間を変更したりすることができます。

型式 BD-SX110E BD-SX110C
発売年 2019 2018
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参考価格
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参考価格
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BD-SV110EとBD-SV110Cの違い

BD-SV110EとBD-SV110Cは、スリムモデルの中間グレードのモデルです。

上位モデルと比べると、スマホ連携アプリ・洗剤自動投入が省かれます。

 

2019年モデルのBD-SV110Eでは、次の点が変更になりました。

  • 温水槽洗浄コースが追加された。温水を使って短時間で槽洗浄ができる。
  • 「センサーシステム」が「AIお洗濯」になり、より効率のよい洗濯ができるようになった。
型式 BD-SV110E BD-SV110C
発売年 2019 2018
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参考価格
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参考価格
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BD-SG100EとBD-SG100Cの違い

BD-SG100EとBD-SG100Cはスリムモデルの下位グレードのモデルです。AIお洗濯や、ナイアガラ洗浄、各種の洗濯コースが省かれます。洗濯容量は10kgです。

2019年モデルのBD-SG100Eと2018年モデルのBD-SG100Cでは、仕様上の違いはないようです。

操作パネル部のデザインが変わっています。

型式 BD-SG100E BD-SG100C
発売年 2019 2018
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参考価格
左開き


日立かパナソニックか

日立のビッグドラムか、パナソニックの洗濯乾燥機か迷っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

主観も交えながらそれぞれの特徴を紹介します。

日立の優れているところ

日立のビッグドラムが優れている点は、次のとおりです。

乾燥したときにムラやシワができにくい

他社の洗濯乾燥機と比べて、乾燥したときにムラなく乾き、シワができにくいのが特徴です。

風アイロンという名前にもその自信が表れています。

 

なお、BD-SX110Eなどのスリムタイプよりも、BD-NX120Eなどのドラム径の大きいモデルのほうがさらにシワはできにくいようです。

カタログやホームページに、乾燥後の服のシワ画像が載っており比較できます。

 

ただ乾燥にかかる時間は日立のほうが長いことがあるようです。

チャイルドロック

子供が増えて洗濯量が増えたことで、ドラム式に乗り換えようというご家庭もあるかと思います。

 

しかし、ドラム式洗濯乾燥機は内側からはドアが開かないようになっている上、密閉性が高いです。

ドラム式洗濯機は宇宙船みたいなので、子供が入りたくなる気もわからなくもないですが、もしドラムに入ってしまうと出られなくなり、数分もすると窒息死する恐れがあります。実際にそのような痛ましい事故が起きています。

そのため子供がいらっしゃる場合は、チャイルドロック機構がついている製品のほうが安心です。

 

ビッグドラムには、二種類のチャイルドロック機能がついています。

ボタンを3秒長押しするとドアがロックされる機能と、爪を持ち上げてからドアを閉めないとドアが閉まらないロックがついています。

もしドアロックをし忘れていて子供がドラムの中に入ったとしても、ドアが閉まらないようになっているのはとても安心です。

 

他社製品には2019年現在ではチャイルドロックはついていないようです。

なぜ他社は死亡事故も起きているのにチャイルドロックに消極的なのかわからないのですが、日立はそのあたりは真面目に取り組んでいて信頼感があります。博士号取得者を多く採用しているだけあります。

以上のことから、子育て中の家庭は日立を選ぶほうが良いと思います。

洗濯の基本性能

ビッグドラムには以前から黄ばみを低減する「温水ナイアガラ洗浄」機能や、洗剤残りを減らす「ナイアガラすすぎ」機能が搭載されています。

あとからパナソニックでも類似の機能が搭載されるようになっています。

ただ洗剤自動投入機能は、パナソニックのほうが先に搭載していました。

このあたりは互いに切磋琢磨しており、大きな差はないとも言えます。

 

騒音についても、日立のBD-NX120EとパナソニックのNA-VX900Aの仕様で比べると次のようにあまり差はありません。

洗濯/脱水/乾燥
BD-NX120E : 34/37/48dB
NA-VX900A: 32/41/46dB

どちらかというと乾燥時は、日立のBD-NX120Eのほうがややうるさいです。

ただBD-NX120Eでは騒音を抑えるために、乾燥時のドラム回転数は高速・中速・低速から選ぶことができるようになっています。

パナソニックの優れているところ

パナソニックのヒートポンプ方式の洗濯乾燥機Vシリーズが優れている点は、次のとおりです。

ヒートポンプ方式で電気代が安い

日立のヒートリサイクル方式で乾燥したときの電気代は2~2.5kWhほどで50円前後ですが、パナソニックのヒートポンプ方式では約890 Whで20円程度と安く済みます。

毎日乾燥機能を使う場合は、1年で(50-20)*365 ~ 1万円程度電気代が違ってきます。

 

電気代以外の部分は一長一短です。

例えば、日立のヒートリサイクル方式での冷却方式の標準設定は空冷になっており、温風が排水溝に捨てられます。そのため、排水溝にフタをしないとトラップの水がはねます。また排水トラップの水は押し出されてしまうので、排水溝の臭いが逆流して洗濯物が臭うというトラブルも報告されています。洗面所や台所の排水溝の隙間から温風が逆流してくることもあります。

これらのトラブルは冷却方式を水冷にしたり、2~3000円の糸くずボックスをつけてトラップを二重にすると改善されることがわかっています。

 

一方、パナソニックのVシリーズで採用されているヒートポンプユニットは、空気を循環させるため、ユニット内に衣類のホコリがたまってゆきます。しかし、ヒートポンプユニットの掃除はユーザーにはできません。

そのため5年ほどでユニットが故障してサービスマンを呼んだり買い替えたりする必要があったという口コミも多いです。

また、ヒートポンプユニットは洗濯機上部にありますので、その分ドラムの高さは低くなり、洗濯物の出し入れはしにくくなります。

なお、パナソニックのCubleシリーズはヒートポンプ方式ではありません。ただ室温+15℃の低温風で乾かすので、室温が10℃以下になるような場所では25℃以下の風ということになり、洗濯物がなかなか乾かないことがあるようで、パナソニックでも寒冷地向けにはおすすめしていないようです。

 

このようにドラム式の乾燥ユニットはまだ発展途上な部分もありますので、電気代だけでなく、使用感や本体寿命も考慮するべきでしょう。

インターフェースや説明書がわかりやすい

パナソニックのほうが操作性は高いです。最上位モデルではタッチパネルの操作画面が採用されています。

説明書やホームページも、パナソニックのほうが断然わかりやすいですし、機能名称やキャッチコピーの付け方など売り方も上手です。

 

日立のインターフェースは、工業製品のようなわかりづらさです。

例えば、乾燥時の騒音低減のために回転速度を切り替えるには、「洗い」を長押ししてパネルに”002″と表示させてから、「すすぎ」を押して”012″と真ん中の数字を切り替え、「スタート」で決定します。この真ん中の数字が回転速度の高速・中速・低速に対応するようになっています。

機能名称については、しっかり洗う機能も、黄ばみを低減する機能も、洗剤残りを減らす機能も「ナイアガラ」で同じですし、乾燥ダクトを洗う機能も2年目になってから「乾燥ダクトクリーンシステム」と名前が付きました。

日立も基本性能は悪くないのに、このあたりはもったいない感じがします。

どちらがよいのか

以上のように様々な違いを紹介してきましたが、日立やパナソニックの洗濯乾燥機の機能は一長一短で、選ぶときの決め手になるような大きな違いはありません。

またどちらの洗濯機も、古い洗濯乾燥機と比べると圧倒的に進化していて、メーカー間の違いは大したものでないようにも思えます。

結局の所、どちらを選んでも高い基本性能を体感できると思います。

 

私も迷いましたが、最終的にはビッグドラムのほうが値段が安かったのと、家に幼児がいるのでビッグドラムを購入しました。

機能の違いが気にならないようであれば、あとは価格で選ぶとよいのではないでしょうか。

まとめ

日立ビッグドラムの2018, 2019年モデル10種類の機能を一覧表で比較してきました。

自分に合う一台が見つかると良いですね。

 

以上、日立ビッグドラム10種の機能一覧比較。[2018, 2019年モデル]でした。