MK-K82とMK-K81の9つの違い。食洗機対応。

パナソニックのフードプロセッサーはMK-K82とMK-K81はよく似ていますが、何が異なるのでしょうか。違いは9つあります。わかりやすく紹介します。

9つの違い

MK-K82とMK-K81はどちらもパナソニックのフードプロセッサーの最上位機種です。下位機種と比べて、スライス・千切りカッターも付属するので、きゅうりや玉ねぎのスライス・人参の千切りができるのが特徴です。

 

MK-K82は、MK-K81の後継機種です。MK-K82は2022年発売で、MK-K81は2015年発売です。

 

新機種のMK-K82は、旧機種のMK-K81と比べて、次の点が異なります。

  • 速度切替スイッチがなくなり、断続運転(あらびき)と低速運転ができなくなった。
  • ナイフカッターが、ブラックハードチタンカッターではなくなった。
  • パンの羽根アタッチメントが付属しなくなり、こねるができなくなった。
  • コードリールではなくなった。
  • モーター保護機能をリセットするスイッチがなくなった。
  • おろし刃がプラスチック製になった。
  • アタッチメントが食洗機に対応した。
  • 辻調レシピがなくなった。
  • 本体デザイン・消費電力・本体サイズ・質量がわずかに変わった。

 

新機種のMK-K82は、機能が削減されてかなりシンプルな機種になりました。(近年の半導体不足や物価高騰の影響を受けたのではないかと思います。)

 

カッターを食洗機で洗いたいという方やシンプルに使えれば良いという方には新機種のMK-K82がおすすめで、パン生地やうどんをこねたり、魚のすり身を低速運転で作ったりしたい、というこだわりがある方には旧機種のMK-K81がおすすめです。

 

 

私は新機種のMK-K82のほうが価格が安かったので、そちらを購入しました。人参の千切りをたくさん食べるので、簡単に作れるのは嬉しいですね。

 

 

違いを表で比較すると、次のようになります。

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
発売年 2022 2015
外観
    
パナソニック フードプロセッサー 1台7役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・スライス・千切り) 食洗機対応 離乳食 MK-K82-W パナソニック フードプロセッサー 1台8役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・こねる・スライス・千切り) 離乳食 MK-K81-W
 速度切替  −
高速・あらびき・低速 
【 付属アタッチメント】  
 ナイフカッター

ブラックハードチタン

パンの羽根
【 できる機能】  
パン生地練り
【その他】  
食洗機対応
おろし刃 プラスチック
金属
コードリール
モーター保護装置
◯ (リセットスイッチ)
辻調レシピ
消費電力(約) 170 W 120 W
大きさ(本体約)幅x奥行x高さ 23.4cm×15.8cm×20.9cm 22.5×15.4×21.2cm
質量(約) 2.7 kg 2.8 kg
型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
参考価格
¥13,300〜(2024/04/18 13:30)
¥30,980〜(2024/04/18 21:51)

違いについて、詳しく見てみましょう。

速度切替

新機種ではモーター速度の切替はできませんが、旧機種では「高速・あらびき・低速 」の3つを切り替えることができます。

 

  • 高速: ごまやピーナツのすりつぶし、パンの生地作りに向く。
  • あらびき: 断続的に回転しゆっくりと切っていきます。(「入」・「切」を繰り返します。)野菜のみじん切りや、肉のミンチに向く。
  • 低速: パスタ生地・うどん生地作りや、魚のすり身に向く。

 

 

旧機種では、素材にあわせて速度を切替えられるのが便利です。

 

新機種で、みじん切りやミンチ作りをしたい場合には、手動で様子を見ながら「入」・「切」を繰り返すことになります。慣れれば、こちらのほうが使いやすいかもしれませんね。

魚のすり身を作ることがほぼないという方は、新機種でも不便はないと思います。

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
 速度切替  −
高速・あらびき・低速 

ブラックハードチタン

きざむ・する・まぜるを行うことのできるナイフカッターは、旧機種ではブラックハードチタンが採用されていましたが、新機種では採用されなくなりました。

ブラックハードチタンは、チタンと比べて、硬度が約 1.2 倍あります。

刃は硬くて粘りのあるほうがよいですね。

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
 ナイフカッター

ブラックハードチタン

パンの羽根

パン生地・うどん生地・パスタをこねることのできるパンの羽根アタッチメントは、旧機種では標準付属となっており、下位機種のMK-K61にも付属していましたが、新機種では付属しなくなりました。

とはいえ、旧機種のこね機能は簡易的なもので、パンだと一度に0.5斤分ほどしかこねられませんし、長時間こねようとしてもモーターの保護回路が働いてしまいます。これは、もともとオマケ機能であり、ちゃんとしたパンを焼きたいという方には不向きなものでした。

 

パン・うどん・パスタをこねたいという方は、パナソニックのホームベーカリーのこねる機能のほうが高性能ですので、そちらを購入してください、ということなのだと思います。

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
パンの羽根
パン生地練り
参考価格
¥13,300〜(2024/04/18 13:30)
¥30,980〜(2024/04/18 21:51)

おろし刃

旧機種MK-K81のおろし刃は金属製でしたが、新機種のMK-K82ではプラスチック製になりました。

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
おろし刃 プラスチック
金属

コードリール

旧機種のMK-K81では、キャニスター式掃除機のように、電源コードを軽く引っ張ると、くるくると自動で本体に巻かれて収納できるタイプのコードリール式でした。

新機種のMK-K82では、電源ケーブルは本体の底に手で巻きつけるタイプになりました。

 

フードプロセッサーを出しっぱなしにする予定の方は、どちらでも良いかもしれませんが、毎回棚に片付けるのであれば、コードリール式のほうが便利ですね。

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
コードリール

モーター保護機能

硬い材料を投入したときなど、モーターに負荷がかかりすぎたときには、モーター保護機能が働きます。

旧機種では次のような「リセットボタン」があり、このボタンを押すことで保護機能をリセットすることができます。


(画像はパナソニック公式ページより引用。)

 

新機種では、このリセットボタンも省かれています。少し面倒ですが、電源プラグを挿しなおすことで、リセットを行います。

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
モーター保護装置
◯ (リセットスイッチ)

食洗機に対応

新機種で改善された唯一の点は、アタッチメントが食洗機に対応したことでしょう。新機種では、容器やカッターを食洗機で洗うことができます。

 

フードプロセッサーは、あと片付けが一番の手間ですので、食洗機でカッターを洗えるのはとても便利ですね。

刃を保護して食洗機に入れるためのプラケースも付属します。

 

旧機種は食洗機に対応していません。容器はガラス製のため食洗機で洗えなくもないですが、スライス・千切りカッターは(40℃以上になる)食洗機で洗うことができませんでした。切り替えつまみが樹脂製で変形するおそれがあるためです。


(画像はパナソニック公式ページより引用。)

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
食洗機対応

辻調レシピ

旧機種では、取扱説明書のほかに辻調理師専門学校監修のレシピが掲載されているレシピブックが付属しますが、新機種では付属しません。

フードプロセッサーを使って新しい料理や凝った料理に挑戦してみたいという方は、レシピブックがあると、レシピの幅が広がって良いでしょう。

 

取扱説明書は、旧機種ではカラーでしたが、新機種ではモノクロになっています。新機種では徹底的にコストカットが行われています。

 

このレシピブックは、公式ページでダウンロードをすることができますので、試しに見てみることもできます。

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
辻調レシピ
参考価格
¥13,300〜(2024/04/18 13:30)
¥30,980〜(2024/04/18 21:51)

本体デザイン・消費電力・本体サイズ・質量

新機種は、速度切り替えボタンがなくなって説明ラベルが不要になったということもあり、スタイリッシュな外観になりました。旧機種は、オレンジ色や黄色のラベルが目立つので、デザインは悪く言うと野暮ったい感じはします。

 

消費電力は新機種のほうが大きいですが、1時間運転して電気代が1円違うというくらいです。モーターを稼働させるのは1回に長くても数分程度ですので、気にしなくても良いでしょう。

本体サイズは数ミリずつ、質量は0.1 kgとわずかに違いますが、これも違いがわからないくらいです。

 

型番 新機種
MK-K82
旧機種
MK-K81
外観
    
パナソニック フードプロセッサー 1台7役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・スライス・千切り) 食洗機対応 離乳食 MK-K82-W パナソニック フードプロセッサー 1台8役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・こねる・スライス・千切り) 離乳食 MK-K81-W
消費電力(約) 170 W 120 W
大きさ(本体約)幅x奥行x高さ 23.4cm×15.8cm×20.9cm 22.5×15.4×21.2cm
質量(約) 2.7 kg 2.8 kg

どちらがおすすめか

このように、新機種のMK-K82は、速度切替えや「こね」などの機能が削られてシンプルな機種になってしまいましたが、カッターが食洗機に対応しています。

 

機能面だけを考えたら旧機種のMK-K81がおすすめですが、旧機種は生産終了になっていて価格が高くなっています。パナソニックのフードプロセッサーはもともと高めな価格設定ですので、コスパが悪い感じはします。

一方で、新機種の方も機能がシンプルになり、これならわざわざパナソニック製品を選ぶ必要はないかなとも思い(ながら使ってい)ます。

 

なお、私が新機種を使っていて不満なのは、4枚の刃が付属しているものの、収納ケースには2枚しか入らないということ。千切り・薄切りの厚みが変更できないこと(刃が2種類あるとよい)。コードリールでないことですね。

 

新機種のMK-K82が、旧機種のMK-K81と異なる点をまとめると、次のようになります。

  • 速度切替スイッチがなくなり、断続運転(あらびき)と低速運転ができなくなった。
  • ナイフカッターが、ブラックハードチタンカッターではなくなった。
  • パンの羽根アタッチメントが付属しなくなり、こねるができなくなった。
  • おろし刃がプラスチック製になった。
  • コードリール式ではなくなった。
  • モーター保護機能をリセットするスイッチがなくなった。
  • アタッチメントが食洗機に対応した。
  • 辻調レシピがなくなった。
  • 本体デザイン・消費電力・本体サイズ・質量がわずかに変わった。

こんな方にはMK-K82がおすすめ

  • カッターを食洗機で洗いたい。
  • スイッチのないシンプルな機構のほうが、壊れず長く使えそうで良い。
パナソニック フードプロセッサー 1台7役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・スライス・千切り) 食洗機対応 離乳食 MK-K82-W

こんな方にはMK-K81がおすすめ

  • 食材に合わせて速度を切り替えたり、自動であらびきを行いたい。
  • カッターの刃は丈夫なほうが良い。
  • こね機能で試しにパンやうどんを作ってみたい。
  • 辻調レシピの冊子が欲しい。
パナソニック フードプロセッサー きざむ する 混ぜる おろす 粗おろし こねる スライス 千切り MK-K81-W ホワイト

 

どちらの機種も基本性能は同等で、玉ねぎのみじん切りや肉のミンチをスピーディに行うことができます。またカッターの種類を交換することで、おろす、粗くおろす、スライスや千切りをすることもできます。包丁では手間のかかる作業を代わりに行ってくれますので、食事の準備を時短したいという方におすすめです。

 

フードプロセッサーは大家族であるとか、作り置きをしたいとかで、一度に食材を大量にカットしたいという方に向いていますが、一方で、1~2食分だけなら、手動スライサーも場所をとらず洗うのが簡単なため、検討してみるのがおすすめです。

貝印 KAI 調理器セット SELECT100 DH3027

価格と機能を表で比較

MK-K82とMK-K81の価格と機能を表で比較すると次のようになります。

型番 MK-K82 MK-K81
発売年 2022 2015
外観
    
パナソニック フードプロセッサー 1台7役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・スライス・千切り) 食洗機対応 離乳食 MK-K82-W パナソニック フードプロセッサー 1台8役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・こねる・スライス・千切り) 離乳食 MK-K81-W
参考価格
¥13,300〜(2024/04/18 13:30)
¥30,980〜(2024/04/18 21:51)
型番 MK-K82 MK-K81
 速度切替  −
高速・あらびき・低速 
【 付属アタッチメント】  
 ナイフカッター

ブラックハードチタン

おろし・とろろカッター
鬼おろしカッター
 
スライス・せん切りカッター
パンの羽根
型番 MK-K82 MK-K81
【できる機能】  
きざむ・する・まぜる


おろす
粗くおろす
スライス・せん切り

パン生地練り
型番 MK-K82 MK-K81
【その他】  
食洗機対応
ガラス容器
モーター保護装置
◯ (リセットスイッチ)
コードリール
辻調レシピ
消費電力(約) 170 W 120 W
大きさ(本体約)幅x奥行x高さ 23.4cm×15.8cm×20.9cm 22.5×15.4×21.2cm
質量(約) 2.7 kg 2.8 kg
型番 MK-K82 MK-K81
参考価格
¥13,300〜(2024/04/18 13:30)
¥30,980〜(2024/04/18 21:51)

まとめ

パナソニックのフードプロセッサー最上位機種MK-K82は、MK-K81の後継機種です。新機種では、速度切替えや「こね」などの機能が削られてしまいましたが、カッターが食洗機に対応しました。

 

以上、MK-K82とMK-K81の8つの違い。でした。

参考

新機種 MK-K82

 

パナソニック フードプロセッサー 1台7役(きざむ・する・混ぜる・おろす・粗おろし・スライス・千切り) 食洗機対応 離乳食 MK-K82-W

旧機種 MK-K81

 

パナソニック フードプロセッサー きざむ する 混ぜる おろす 粗おろし こねる スライス 千切り MK-K81-W ホワイト