日立のコードレス式スティッククリーナー、パワーブーストサイクロンPV-BH900HとPV-BH900Gは何が異なるのでしょうか。PV-BH900Hは2020年モデルで、PV-BH900Gは2019年モデルです。違いは7つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。
目次
7つの違い
PV-BH900Hは、PV-BH900Gと比べ、次の点が変更になりました。
- からまんプレスを搭載して、ゴミ捨てしやすくなった。
- スタンドが改善され、ツールを収納できるように。ACコードの取り回しもよくなった。
- 本体が1.4 kgから1.3 kgに軽量になった。
- ハンドル形状が、ラウンド形状から「く」の時型になり、安定して持ちやすくなった。
- バッテリー電圧が向上した一方で、強の使用時間が10分から8分に減少。
- 集じん容量が少し増えた。
- ダストケース内の内筒キャップという部品がひとつ減って、お手入れが少し楽に。
からまんプレスが搭載されたことが一番大きな違いで、あとは、細かい使い勝手が良くなっています。
表で比較すると次のようになります。
シリーズ | パワーブーストサイクロン | パワーブーストサイクロン |
型番 | PV-BH900H | PV-BH900G |
発売年月 | 2020 | 2019 |
外観 |
||
ハンドル形状 |
「く」の字型
|
ラウンド形状
|
からまんプレス構造 |
◯
|
−
|
スタンド |
ブラシ・ノズルを収納可能。ACコードを隠せる。奥行きコンパクト。
|
− |
標準質量 |
1.9 kg (本体 1.3 kg)
|
2.0 kg (本体 1.4 kg)
|
スティック時サイズ |
268 × 255 × 1,024 mm
|
308 × 255 × 1,012 mm |
バッテリー |
カセット式(交換可能)
25.2 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
|
カセット式(交換可能)
21.6 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
|
連続使用時間 |
強: 約 8 分
標準: 約 40 分
(ターボモード付き)
|
強: 約 10 分
標準: 約 40 分
(ターボモード付き)
|
集じん容量 |
0.25 L
|
0.20 L |
内筒キャップ |
なし
|
あり |
型番 | PV-BH900H | PV-BH500H |
---|---|---|
参考価格 シャンパンゴールド |
− | − |
参考価格 ルビーレッド |
− | − |
違いについて詳しく見ていきましょう。
からまんプレス構造
PV-BH900Hには、からまんプレス構造が搭載されており、PV-BH900Gには搭載されていません。
からまんプレス構造とは、気流を使ってダストケース内のゴミをぎゅっと圧縮する機能です。この機能があると、綿ゴミなどがドーナツ状に固まるのでゴミ捨てがとても楽になります。からまんプレス構造は口コミでも絶賛されている人気の機能です。
(画像は日立公式ページより引用。)
ゴミを捨てるには次のように、延長パイプを外してハンディ状態にして、ゴミ箱の上に持っていって、ゴミ捨てレバーを引くだけです。パカッとダストケースが開いて、固まったゴミがゴミ箱に落ちます。
(画像は日立公式ページより引用。)
からまんプレス構造がないと、ごみ捨てのときにごみが舞い散りやすいです。
スタンド
PV-BH900Hはスタンド式充電台が改良されています。
一つは、ブラシなどのお掃除ツールをスタンドに収納できるようになりました。
次の画像の左側が従来のPV-BH900Gのスタンドで、右側がPV-BH900Hのスタンドです。
(画像は日立公式ページより引用。)
パワーブーストサイクロンは、たくさんのお掃除ツールが付属するのが特徴ですが、かさばるので収納に困ります。PV-BH900Gを使用している方の中には、ツールを収納するためのケースをわざわざ購入したという方もいらっしゃいます。PV-BH900Hではスタンドに収納できるので、使いたいときにすぐに取り出せて良いですね。
また、PV-BH900HではACコードの取り回しも良くなりました。PV-BH900Hでは、コードをスタンド台の台座の下を通せるようになったので、ACコードをすっきり隠せるようになりました。PV-BH900Gでは、スタンドから垂れ下がるACコードが見えるのが残念という口コミが多かったので、対応してくれたのだと思います。
スタンドの奥行きも、36 cmあったのが 27 cmへと大幅に小さくなりました。ヘッドを軽く浮かせて収納できるようになったためです。
本体重量・サイズ
PV-BH900Hの本体重量は1.4 kgから1.3 kgへと、0.1 kg軽量になりました。ほとんど違いはありませんが、少しでも軽くなったのは良いですね。スティック時の重量は、PV-BH900Hは1.9 kg、PV-BH900Gは2.0 kgです。
口コミでは、「本体は軽いと思うが、10分間掃除すると少し手が疲れる」というものが多いです。パワーブーストサイクロンは日立の他のクリーナーよりも500 gくらい重いですが、吸引力を重視した機種ですので仕方ないのかもしれませんね。
スティック時のサイズは、ヘッドの前後方向のサイズが4 cmほど小さくなっています。前後にコンパクトになったのは素直に嬉しいですね。高さや幅はほぼ同じです。
型番 | PV-BH900H | PV-BH900G |
標準質量 |
1.9 kg (本体 1.3 kg)
|
2.0 kg (本体 1.4 kg)
|
スティック時サイズ |
268 × 255 × 1,024 mm
|
308 × 255 × 1,012 mm |
ハンドル形状
ハンドル形状は、PV-BH900Gではラウンド形状でしたが、PV-BH900Hでは「く」の時型になりました。
次の画像はBH900Gです。
次の画像はBH900Hです。
ラウンド形状は、ハンドルをどの方向にも持てるという利点はありますが、安定して持ちにくいです。
「く」の字型では、スティック時とハンディ時で持つ場所が分かれて。しっかりと握ることができますので、安定して持つことができます。
バッテリー
バッテリー電圧は、PV-BH900Hでは、21.6 Vから26 Vへと大きくなっています。おそらくこれによりモーターのパワーが上がり、吸引力も向上しています。
一方で、強モードの使用時間は10分から8分に減少しています。あと2分あれば掃除できたのに!、というときは少し悔しいかもしれませんね。満充電までの充電時間は約 3.5 時間です。バッテリーを使い切ったあと、追加で数分間掃除したいだけでも、1時間くらいは充電しないといけないと思います。
コードレスクリーナーは、こまめに掃除するのに向いた掃除機ですので、強モードを常用する場合は、毎回5分間程度で掃除が終わるように使うと良いのでしょうね。
型番 | PV-BH900H | PV-BH900G |
バッテリー |
カセット式(交換可能)
25.2 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
|
カセット式(交換可能)
21.6 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
|
連続使用時間 |
強: 約 8 分
標準: 約 40 分
(ターボモード付き)
|
強: 約 10 分
標準: 約 40 分
(ターボモード付き)
|
予備バッテリー
バッテリーはカセット式ですので、バッテリー切れが心配な場合は、追加でバッテリーを用意して交換しながら使用することもできます。
PV-BH900H用の交換用バッテリーの型番は「PV-BH900H-010」で、希望小売価格は13,200円です。
- 日立
[参考] 日立公式パーツショップ PV-BH900H-010
PV-BH900G用の交換用バッテリーの型番は「PV-BEH900-009」で、希望小売価格は10,560円です。
- 日立
[参考] 日立公式パーツショップ PV-BEH900-009
集じん容量
集じん容量は、PV-BH900Hでは0.05 L増えて、0.25 Lになりました。
サイクロン式クリーナーは、掃除後に毎回ゴミ捨てしたほうが吸引力の低下が抑えられてよいですし、ゴミ捨ても簡単です。一度に大量にゴミを吸う機会がなければ、集じん容量が増えても使い勝手はほぼ変わらないでしょう。
ダストケース
PV-BH900Hではダストケースの内筒キャップという部品がひとつ減りました。部品が減って、お手入れが少し楽になったのは嬉しい変更です。
どちらがおすすめか
このように、PV-BH900Hではからまんプレス構造が採用されたことが一番大きな変更点です。あとは、強モード時の使用時間が2分短くなりましたが、細かい使い勝手は良くなっています。
執筆時点では、PV-BH900GとPV-BH900Hの価格差は2,000~3,000円ほどです。このくらいの価格差であれば、ゴミがドーナツ状になって捨てやすく、細かい使い勝手も良くなったPV-BH900Hの方がおすすめです。
価格は次のようになっています。
シリーズ | パワーブーストサイクロン | パワーブーストサイクロン |
型番 | PV-BH900H | PV-BH900G |
発売年月 | 2020 | 2019 |
外観 |
||
参考価格 シャンパンゴールド |
− | − |
参考価格 ルビーレッド |
− | − |
型番 | PV-BH900H | PV-BH500H |
---|---|---|
ハンドル形状 |
「く」の字型
|
ラウンド形状
|
からまんプレス構造 |
◯
|
−
|
スタンド |
ブラシ・ノズルを収納可能。ACコードを隠せる。奥行きコンパクト。
|
− |
標準質量 |
1.9 kg (本体 1.3 kg)
|
2.0 kg (本体 1.4 kg)
|
スティック時サイズ |
268 × 255 × 1,024 mm
|
308 × 255 × 1,012 mm |
バッテリー |
カセット式(交換可能)
25.2 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
|
カセット式(交換可能)
21.6 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
|
連続使用時間 |
強: 約 8 分
標準: 約 40 分
(ターボモード付き)
|
強: 約 10 分
標準: 約 40 分
(ターボモード付き)
|
集じん容量 |
0.25 L
|
0.20 L |
内筒キャップ |
なし
|
あり |
まとめ
パワーブーストサイクロン2020年モデルPV-BH900Hと2019年モデルPV-BH900Gの違いは、PV-BH900Hにはからまんプレス構造が採用され、ハンドル・スタンド・本体重量・サイズ・バッテリー・集じん容量などが改善されたことです。価格差が小さければ、PV-BH900Hがおすすめです。
以上、PV-BH900HとPV-BH900Gの7つの違い。どちらがおすすめか。でした。
次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。
- PV-BH900HとPV-BL2Hの7つの違い。パワーか軽さか。
- PV-BH900HとPV-BL30Hの6つの違い。パワーか軽さか。
- PV-BH900HとPV-BH500Hの2つの違い。付属品と本体色。
- 日立PV-BH900H, PV-BH500H, PV-BL30Hの交換用バッテリー型番。