PV-BH900JとPV-BL50Jの5つの違い。吸引力が14%強いが、0.3 kg重い。

日立のコードレス式スティッククリーナー、パワーブーストサイクロンPV-BH900JとパワかるスティックPV-BL50Jは何が異なるのでしょうか。違いは5つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

5つの違い

PV-BH900JとPV-BL50Jはどちらも2021年発売モデルです。PV-BH900Jが最上位機種、PV-BL50Jが2番目の機種です。

 

PV-BH900Jは、PV-BL50Jと比べて、次の点が異なります。

  • 吸引力が約 14 %強い。より高電圧のバッテリーを搭載。
  • 自動運転モードを搭載。
  • 本体が約 0.3 kg重い。
  • ゴミタンクの容量が6~7割大きい。ゴミ捨てレバーでらくらくゴミ捨て。
  • スマートホースが付属し、階段・車のシート・高いところも掃除しやすい。
細かいところでは、PV-BH900Jは排気が体に当たらないように左右に方向を切り替えることもできます。
 
 

PV-BH900Jは吸引力があり高性能ですが、その代わりに本体が重いというのが欠点です。

 

違いを表で比較すると次のようになります。

シリーズ パワーブーストサイクロン パワかるスティック
型番 PV-BH900J PV-BL50J
発売年 2022/8 2021/11
外観
      
日立 掃除機 パワーブーストサイクロン コードレス スティッククリーナー PV-BH900K N ライトゴールド 強烈パワー 軽量 自走式 日本製 日立 パワかるスティック PV-BL50J シャンパンゴールド レギュラー
バッテリー
カセット式(交換可能)
25.2 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
カセット式(交換可能)
21.6 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
連続使用時間     
 強: 約 8 分
標準: 約 40 分
自動: 約 8~40 分
強: 約 8 分
標準: 約 40 分
標準質量
1.7 kg (本体 1.3 kg)
1.4 kg (本体 0.97 kg)
スティック時サイズ
225 × 230 × 1,024 mm
230 × 230 × 1,010 mm
ハンディ時 378 × 90 × 206 mm 331 × 90 × 186 mm
ゴミ捨てレバー
集じん容量
0.25 L
0.15 L
スマートホース
型番 PV-BH900J PV-BL50J
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)

吸引力

PV-BH900Jは、PV-BL50Jと比べて吸引力が約 14 %強いです。これはバッテリー電圧が高いことによります。

掃除機のファンとモーターは、吸引力に影響する重要なパーツです。「モーターの日立」といわれますが、他メーカーのクリーナーと比べて、日立のクリーナーは小型軽量でありながら吸引力があり騒音が少ないのが人気です。

バッテリー電圧

PV-BH900Jのバッテリー電圧は25.2 Vで、PV-BL50Jのバッテリー電圧は21.6Vです。PV-BH900Jのバッテリー電圧のほうが高く、モーターをよりパワフルに回すことが出来ます。

どちらの機種もバッテリーはカセット式で、ユーザーが気軽に交換することができます。

ファンモーター

なお、搭載しているファンモーターはどちらの機種も同じ「ジェット3Dファンモーター」です。


(画像は日立公式ページより引用。)

斜流ファンと固定翼、極異方4極マグネットモーターから構成されており、2020年モデルのファンモーターと比べると、風量が約 15 %アップし、ファンモーターのサイズは約 46 %小型化しています。

 

 

フローリングであればそれほど吸引力は必要ありませんが、じゅうたんでは、キャニスター式の掃除機でもゴミを取り切るのは難しいくらいですので、スティッククリーナーでは吸引力はあればあるほど良いでしょう。

 

部屋にじゅうたんが多い場合は、吸引力の強いPV-BH900Jがおすすめです。

 

型番 PV-BH900J PV-BL50J
バッテリー
カセット式(交換可能)
25.2 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
カセット式(交換可能)
21.6 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)

運転モード

PV-BL50Jの運転モードは「強・標準」の二種類ですが、PV-BH900Jでは「強・標準」に加えて「自動」があります。

PV-BH900Jの自動運転モードは、床質や操作力を感知してパワーやブラシ回転数を自動でコントロールします。吸引力は、強と標準の間になります。モード切り替えの手間がなくて便利です。

 

手動でモード選択する場合は、標準モードは吸引力が弱いので「強」で掃除をすると良いでしょう。「強」の運転時間は、どちらの機種も約 8 分です。8分あれば、2LDKの部屋はなんとか掃除できるくらいですが、それより広い場合は、「標準」と切り替えて使うようにするとよいと思います。

 

 

「強」だとすぐバッテリーが切れてしまうので、部屋が広い場合は、床素材にあわせて運転モードを切り替えると良いですね。

 

型番 PV-BH900J PV-BL50J
連続使用時間     
 強: 約 8 分
標準: 約 40 分
自動: 約 8~40 分
強: 約 8 分
標準: 約 40 分
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)

本体質量

PV-BH900Jの本体質量は 1.3 kgで、PV-BL50Jは 0.97 kgです。PV-BH900Jのほうが 0.3 kgほど、割合では30%ほど重いです。これはバッテリーの重さの違いによるものです。

床掃除をする場合は、ヘッドが床について本体の支えになるのでそれほど重さを感じないと思いますが、階段や棚の上などで本体を持ち上げて掃除するときは、重さを感じるでしょう。

 

本体サイズはPV-BH900Jの方が2~4 cm大きいですが、スティック時ではサイズはほぼ同じです。大きさについては、気にならないくらいの違いです。

 

型番 PV-BH900J PV-BL50J
標準質量
1.7 kg (本体 1.3 kg)
1.4 kg (本体 0.97 kg)
スティック時サイズ
225 × 230 × 1,024 mm
230 × 230 × 1,010 mm
ハンディ時 378 × 90 × 206 mm 331 × 90 × 186 mm
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)

ゴミタンク

集じん容量

集じん容量は、PV-BH900Jは0.25 Lで、PV-BL50Jは0.15 Lです。PV-BH900Jのほうがゴミタンクのサイズが大きいですが、PV-BL50Jの容量でも十分な容量です。(ただ、床に大量に粉ものを散らばしたときなどは、掃除し終えるまでにゴミタンクを何回か空にする必要はあります。)

ゴミ捨て

ゴミが溜まると吸引力が落ちるので、基本的に毎使用後ゴミ捨てします。

どちらの機種にもゴミ捨てボタンがあり、本体の先をゴミ箱の中に入れた状態でボタンを押すと、ダストケースの蓋がパカッとあいて、ゴミが放り出されます。


(画像は日立公式ページより引用。)

ホコリはドーナツ状に固まって出てくるので、ゴミを捨ては簡単です。

 

PV-BH900Jはハンドル部にもゴミ捨てレバーがあり、そちらでも捨てることができます。


(画像は日立公式ページより引用。)

レバーのほうが、手が汚れにくく、片手で捨てられて便利です。

 

型番 PV-BH900J PV-BL50J
ゴミ捨てレバー
集じん容量
0.25 L
0.15 L
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)

スマートホース

どちらの機種もさまざまなお掃除ツールが付属しますが、PV-BH900Jでは「スマートホース」が多く付属します。

スマートホース


(画像は日立公式ページより引用。)

スマートホースは蛇腹状のホースです。これを使うと、「本体を左手に持って、ヘッドを右手に持つ」という使い方ができるので、本体を動かす必要が減り、ヘッドの取り回しが楽になります。

階段・車のシート・高いところも掃除しやすいです。取っ手の先端に白色LEDライトが付いています。

 

 

スマートホースを使えば、床以外を掃除するときに本体の重さが気になりにくいのは良いですね。

 

型番 PV-BH900J PV-BL50J
ハンディブラシ
ほうきブラシ
2WAYすき間ブラシ
ミニパワーヘッド
スマートホース
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)

どちらがおすすめか

PV-BH900Jの、PV-BL50Jと異なる点をまとめると次のようになります。

  • 吸引力が約 14 %強い。より高電圧のバッテリーを搭載。
  • 自動運転モードを搭載。
  • 本体が約 0.3 kg重い。
  • ゴミタンクの容量が6~7割大きい。ゴミ捨てレバーでらくらくゴミ捨て。
  • スマートホースが付属し、階段・車のシート・高いところも掃除しやすい。

 

大きな違いは、PV-BH900Jでは本体質量が30%ほど重いものの、最大吸引力は14%強いということです。

 

そのため、じゅうたん敷きの部屋が多く吸引力が必要という方には、上位機種のPV-BH900Jがおすすめです。

一方で、部屋が2LDK程度であったり、床がフローリングやカーペット中心であったりする場合は、PV-BL50Jでも十分な性能がありますので、PV-BL50Jがおすすめです。

PV-BH900Jがおすすめの方

PV-BH900Jは、次のような方におすすめです。

  • じゅうたん敷きの部屋が多いので、吸引力が強い方がよい。
  • ゴミ捨てレバーで、片手でゴミ捨てできるほうがよい。
  • スマートホースで、階段・車のシート・高いところも楽に掃除したい。
日立 掃除機 パワーブーストサイクロン コードレス スティッククリーナー PV-BH900J N シャンパンゴールド 本体日本製 多彩ツール きわだつパワー 自走式

PV-BL50Jがおすすめの方

PV-BL50Jは、次のような方におすすめです。

  • フローリングやカーペット敷きの部屋が多く、吸引力はそれほど必要ではない。
  • 本体が軽いほうがよい。
日立(HITACHI) 掃除機 パワかる コードレス スティッククリーナー PV-BL50J N シャンパンゴールド 本体日本製 軽量ボディ 自走式

価格と仕様を一覧表で比較

価格と仕様は次のようになっています。

シリーズ パワーブーストサイクロン パワかるスティック
型番 PV-BH900J PV-BL50J
発売年 2021 2021/11
外観
      
日立 パワかるスティック PV-BL50J シャンパンゴールド レギュラー
参考価格
¥65,000〜(2024/10/13 02:46)
型番 PV-BH900J PV-BL50J
【吸引】
   
ファンモーター
ジェット3Dファンモーター
ジェット3Dファンモーター
バッテリー
カセット式(交換可能)
25.2 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
カセット式(交換可能)
21.6 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
連続使用時間     
 強: 約 8 分
標準: 約 40 分
自動: 約 8~40 分
強: 約 8 分
標準: 約 40 分
充電時間 約 3.5 時間 約 3.5 時間
型番 PV-BH900J PV-BL50J
【軽さ】
   
標準質量
1.7 kg (本体 1.3 kg)
1.4 kg (本体 0.97 kg)
スティック時サイズ
225 × 230 × 1,024 mm
230 × 230 × 1,010 mm
ハンディ時 378 × 90 × 206 mm 331 × 90 × 186 mm
型番 PV-BH900J PV-BL50J
【お手入れ】
   
からまんプレス構造
ゴミダッシュ
ゴミ捨てレバー
集じん容量
0.25 L
0.15 L
型番 PV-BH900J PV-BL50J
【ヘッド】
   
ヘッド パワフルスマートヘッド
パワフルスマートヘッド
ヘッド幅 23 cm 23 cm
シンクロフラップ
シングル

シングル
きわぴた構造/ブラシ
ブラシ
ブラシ
LEDライト
緑/白色7灯
緑/白色7灯
からまんブラシ
ペタリンコ構造
クルッとヘッド
自走機能・からまん機構
型番 PV-BH900J PV-BL50J
【付属品】    
スタンド
スタンド式充電台
スタンド式充電台
ハンディブラシ
ほうきブラシ
2WAYすき間ブラシ
ミニパワーヘッド
スマートホース
型番 PV-BH900J PV-BL50J
ほか付属品
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ

まとめ

日立のコードレス式スティッククリーナー、パワーブーストサイクロンPV-BH900Jと、パワかるスティックPV-BL50Jの違いについて紹介しました。PV-BH900Jは本体質量が30%ほど重いものの、最大吸引力は14%強いのが特徴です。じゅうたんが多く吸引力が必要かどうかや、本体が軽いほうがよいかなどの点から検討すると良いでしょう。

 

以上、PV-BH900JとPV-BL50Jの5つの違い。でした。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

 

参考

PV-BH900J

 

パワーブーストサイクロン 2021年モデル PV-BH900J

PV-BL50J

 

日立(HITACHI) 掃除機 パワかる コードレス スティッククリーナー PV-BL50J N シャンパンゴールド 本体日本製 軽量ボディ 自走式