PV-BL20GとPV-BH900Gの9個の違い。軽さかパワーか。[コードレスクリーナー]

日立のサイクロン式クリーナーPV-BL20Gと、PV-BH900Gはよく似ていて、どちらを買うべきか悩みますよね。

ここでは、2つのモデルの性能を比較してみました。わかりやすく紹介します。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

9個の違い

PV-BL20GとPV-BH900Gの主な違いは次の9点あります。

  • 重さ
  • 吸引力
  • スマートヘッド
    • シンクロフラップの数
    • きわぴたブラシか、きわぴた構造か
    • ふき専用のブラシ(かるふきブラシ)の有無
  • からまんプレス構造の有無
  • ゴミ捨てレバーの有無
  • 自分で電池交換できるか
  • 充電できるスタンドか
  • 付属するブラシの種類
  • 集じん容量・連続使用時間・本体寸法

 

違いを表で比較すると次のようになります。

種類 ラクかるスティック パワーブーストサイクロン
モデル PV-BL20G PV-BH900G
画像
     
日立 サイクロン式スティッククリーナー充電式 パワーブラシタイプシャンパンゴールド【掃除機】HITACHI ラクかるスティック PV-BL20G-N 日立 サイクロン式スティッククリーナー充電式 自走パワーブラシタイプシャンパンゴールド【掃除機】HITACHI パワーブーストサイクロン PV-BH900G-N日立 サイクロン式スティッククリーナー充電式 自走パワーブラシタイプルビーレッド【掃除機】HITACHI パワーブーストサイクロン PV-BH900G-R
参考価格
シャンパンゴールド
¥40,500〜(2024/07/26 19:30)
ルビーレッド
キャッチコピー とっても軽くて、頼れる吸引力。この軽さでキレイをもっと楽しく。 あちこちスッキリ、しかも強力パワー。ツールを組み合わせて、掃除しにくい場所までサッとキレイに。
標準質量
本体質量
1.3 kg
0.86 kg
2.0 kg
1.4 kg
吸引力
頼れる吸引力
★★
メインで使える強い吸引力
シンクロフラップ 後ろのみ 前後
きわぴた きわぴたブラシ きわぴた構造
かるふきブラシ
からまんプレス
ゴミ捨てレバー
電池 内蔵 カセット式
スタンド充電
クルッとヘッド
付属品 2WAYすき間ブラシ
ハンディノズル
延長パイプ
スティックスタンド
ACアダプター
お手入れブラシ
2WAYすき間ブラシ
ハンディブラシ
延長パイプ
スタンド式充電台
ACアダプター
お手入れブラシ
ミニパワーヘッド
ほうきブラシ
スマートホース
本体寸法
長さ×幅×高さ
230×230×1,000 mm (スティック時)
328×90×182 mm (ハンディ時)
308×255×1,012 mm (スティック時)
337×93×197 mm (ハンディ時)
集じん容積 0.15 L 0.2 L
連続使用時間 約 8 分  (強)
約 30 分 (標準)
約 10 分  (強)
約 40 分 (標準)

違いについて詳しく見ていきましょう。

重さ

PV-BL20Gは、軽さを特に重視して作られたモデルです。

本体は1 kgを切る0.86 kgで、本体・延長パイプ・ヘッドを合わせたスティック時の重量も1.3 kgしかありません。

片手でラクラク持てるくらい とても軽いので取り回しが楽ですし、使いたいときにサッと使えます。

 

一方のPV-BH900Gは、本体1.4 kg、本体・延長パイプ・ヘッドを合わせたスティック時の重量は2.0 kgです。

PV-BL20Gと比べると1.5 倍程度の重さがあります。

それでも、全体で2.0 kgというのは十分に軽いと思います。

吸引力

吸引力については、定量的に評価できる数値は公開されていません。

一般的にコードレス掃除機の吸込み仕事率は、キャニスター型の掃除機と比べると10分の1くらいと言われます。

 

そのため、吸引力の強さにあまり期待してはいけないのですが、PV-BH900Gは「小型ハイパワーファンモーターX4」を搭載しており、「コードレスでもメインで使える強い吸引力」を謳っています。

じゅうたんの奥に入り込んだ粉末状のゴミは吸引力がないとキレイに掃除しにくいのですが、約 5 秒間だけ吸引力を上昇させるターボモードを使用すると、ゴミがよく取れるとカタログで紹介されていますし、レビューや口コミを見てもそこそこキレイに取れるようです。

日立はモーター・発電機に強いと言われますし、そのコードレスクリーナーの中で PV-BH900Gは吸引力が強いモデルですので、吸引力の強いクリーナーをお探しなら、PV-BH900Gは選択肢に入ってくるでしょう。

 

PV-BL20Gでは、別の軽量モーターが採用されており、「頼れる吸引力」と表現はすこし控えめになっています。

レビューや口コミによると、じゅうたんに入り込んだ粉末や、大きい粒状の汚れはターボモードでも取り残す場合もあるようです。

PV-BL20Gは、軽い本体でサッと使えることを重視した設計ですので、じゅうたんやカーペットで取り切れないようなゴミがあるときには他のメインの掃除機をつかってください、ということなのだと思います。

とはいえ、フローリングならゴミは取れやすいですので、PV-BL20Gでも十分だと思います。

スマートヘッド

ヘッドとは、スティック掃除機の先端部分のことです。

PV-BH900Gにはパワフル スマートヘッド、PV-BL20Gにはパワフル スマートヘッドLightが付属します。

パワフル スマートヘッドのほうが性能が良いですが、重いです。

シンクロフラップ

ヘッドには、ヘッド内の圧力を調整して吸引力を増したり、取り回しを良くしたりするためのシンクロフラップがついています。

PV-BL20Gのヘッドには、後ろにのみシンクロフラップが付いています。

ヘッドを押すときには、シンクロフラップは閉じていて、吸引力を増します。

引くときには、シンクロフラップは開いて、後方のゴミも吸引します。

 

 

PV-BH900Gでは、前後両方にシンクロフラップが付いています。

ヘッドを押すときに後ろのシンクロフラップが閉じて吸引力を増すのは、PV-BL20Gと同じです。

PV-BH900Gでは、引くときでも前のシンクロフラップが閉じるので、吸引力が増します。

押すときも引くときも、しっかり吸えるのは良いですね。

きわぴた

PV-BL20Gには、「きわぴたブラシ」が搭載されています。

上のヘッドのイメージ図を見るとわかりやすいのですが、PV-BL20Gのブラシはヘッドの先端に配置されていますので、壁ぎわのゴミも吸い取りやすくなっています。

これが、きわぴたブラシです。

 

PV-BH900Gでは、「きわぴた構造」が搭載されています。

PV-BH900Gのヘッドには前にもシンクロフラップが付いているので、その分ブラシが壁から離れてしまいます。

その代わり、ヘッド前面を壁に付けたときに空気が前から底面に流れる構造になっており、これによって壁ぎわのゴミも吸い取れるようになっています。

かるふきブラシ

PV-BH900Gのブラシには、「かるふきブラシ」と呼ばれる、ふき専用の緑色の毛が付いています。

これにより、フローリングに付着した菌もふき取ることができます。

試験によると、菌を付着させたフローリングで、一往復掃除した直後の菌の除去率は99%だったということです。

 

掃除機で乾拭きもできるのはよさそうですが、その分ブラシのお手入れはしっかりする必要がありそうですね。

なお、PV-BH900Gのブラシは水洗いできます。

からまんプレス

PV-BL20Gは、ダストケース部が「からまんプレス」構造になっています。

空気の流れを利用してダストケースのごみをしっかり圧縮します。

ダストケース内のフィルターに髪の毛などが絡まりにくく、お手入れがラクです。

ゴミ捨てレバー

ダストケース内のゴミを捨てるためのスイッチとして、PV-BL20Gには「ごみ捨てボタン」が付いており、PV-BH900Gには「ごみ捨てボタン」と「ごみ捨てレバー」の2つが付いています。

「ごみ捨てレバー」と「ごみ捨てボタン」は次のようなものです。

PV-BH900Gにのみ付いている「ごみ捨てレバー」は本体のハンドル部に付いているレバーです。本体をゴミ箱の上にもってきて、片手でレバーを引けばごみを捨てることができて便利です。

どちらのモデルにも付いている「ごみ捨てボタン」は、ダストケースの蓋の近くにあり、ボタンを押すと蓋が開いてゴミを捨てることができます。

ハンドルを握っているのとは別の手でボタンを押す必要がありますし、細かいホコリが舞い上がらないようにゴミ箱の奥でゴミを捨てようとすると、手もゴミ箱の奥に挿し込むことになり少し面倒です。

電池交換

PV-BH900Gはカセット式のリチウムイオン電池が採用されていますので、電池の寿命がきたときでも自分で電池交換をすることができます。また普段の使用でも、電池を交換すれば連続して使用することが出来ます。

電池の希望小売価格は13,200 円(税込)です。

 

PV-BL20Gのリチウムイオン電池は内蔵式です。自分では電池交換することが出来ませんので、電池の寿命がきたときには、販売店に連絡して部品代と交換作業費を払って交換してもらうことになります。

電池の交換目安は、繰り返し充放電約1,100回となっています。

毎日充放電した場合には3年で交換、2日に1回充放電した場合には6年で交換が目安です。

スタンド充電

PV-BH900Gのスタンドは充電に対応していますので、クリーナーをスタンドに戻せば充電されます。

使うときも、スタンドからクリーナーを取り外すだけで使えます。

 

一方で、PV-BL20Gのスタンドは、充電に対応していないシンプルなスタンドです。

クリーナーを使い始めるには、ACアダプターのプラグをクリーナーから外して、ACコードを床に置き、そしてクリーナーをスタンドから取り外すという手順が必要です。

戻すときには、逆の手順を行います。

ACコードを床に置いたり拾ったりが面倒ですし、使っていないときはコードがブラブラして見た目があまり良くないのは残念です。

付属ブラシ類

どちらのモデルにも、スマートヘッド、延長パイプ、スタンド、ACアダプター、お手入れブラシが付属します。

他に付属するブラシ類は、PV-BL20Gでは、2WAYすき間ブラシとハンディノズルです。

PV-BH900Gでは、2WAYすき間ブラシ、ハンディブラシ、ミニパワーヘッド、ほうきブラシ、スマートホースが付属します。

 

表で比較すると次のようになります。

付属ブラシ類 画像 PV-BL20G PV-BH900G
2WAYすき間ブラシ
ハンディノズル
ハンディブラシ
ミニパワーヘッド
ほうきブラシ
スマートホース

ハンディノズルは、ハンディ時に先端に取り付けるノズルで、ハンディブラシのブラシの付いていないものです。

 

PV-BH900Gでは、様々なヘッドやホース、ブラシが付属しており、カーテンレールや、サッシの溝、ふとん、ソファ、車のシートなどの掃除がしやすくなっています。

掃除しにくい場所までキレイにできるという「立体お掃除」が、PV-BH900Gのアピールポイントの一つです。

本体寸法・集じん容量・連続使用時間

使用する上で、あまり大きな違いではないですが、本体寸法・集じん容量・連続使用時間の違いについて見てみましょう。

スティック時の本体寸法は、PV-BL20Gは 230×230×1,000 mmで、PV-BH900Gは 308×255×1,012 mmです。

パイプの長さや横幅はあまり変わりませんが、ヘッドの前後方向の大きさはPV-BH900Gのほうが8センチほど大きいです。

スタンドに置いたときには、PV-BH900Gのほうが存在感が出てしまいます。

 

集じん容量は、PV-BL20Gは 0.15 Lで、PV-BH900Gは 0.2 Lです。

PV-BL900Gのほうが3割ほど集じん容量が大きいですが、吸引力を維持するためにはこまめにダストケースをキレイにする必要があるため、集じん容量いっぱいまで吸わせることはあまりないかもしれません。

 

強モードでの連続使用時間は、PV-BL20Gは 約8分で、PV-BH900Gは 約10分です。

使用時間についてもPV-BH900Gのほうが2~3割大きいです。

8分や10分というと短いように感じますが、ホコリに気づいたときにサッとこまめに掃除するように使うなら、どちらも十分な時間があるでしょう。

なお標準モードでは、それぞれ約 30 分、約 40 分使うことが出来ますが、吸引力は弱いです。

どちらがおすすめ?

ここまで、PV-BL20GとPV-BH900Gの違いについて見てきました。

一言で言えば、PV-BL20Gはとても軽くて、毎日こまめに掃除をするのに向いたクリーナーです。

一方のPV-BH900Gは、メインとしても使える強力パワーで、掃除しにくい場所もツールを組み合わせてキレイにできるクリーナーです。

 

PV-BL20Gは、軽さと、からまんプレス以外の性能はPV-BH900Gに劣っていますが、重量は3分の2しかありません。

そのため、PV-BL20Gは軽さを特に重視したいという方におすすめです。おばあさんにクリーナーをプレゼントをするような場合にも軽い方が喜ばれると思います。

コードレスクリーナーはこまめに掃除するための道具ですので、掃除が面倒に感じないように軽さを追求したPV-BL20Gは魅力的な一台です。

 

一方のPV-BH900Gは、吸引力が強いことと、様々な場所を掃除するためのブラシが付属するのが魅力です。

じゅうたんやカーペットが多い家庭では、吸引力が強いほうが良いと思います。

スティック時の重さは2.0 kgありますが、それで十分という方には、PV-BH900Gがおすすめです。

 

どちらのクリーナーもコードレスですので、従来のキャニスター掃除機のようにコードを伸ばして、プラグをコンセントに挿して…という手順が必要なく、スタンドに手を伸ばしてサッと使い始めることができるのが良いですね。

ぜひ、コードレスクリーナーを導入して、掃除を楽しくしてくださいね。

 

価格は次のようになっています。

種類 ラクかるスティック パワーブーストサイクロン
モデル PV-BL20G PV-BH900G
画像
     
日立 サイクロン式スティッククリーナー充電式 パワーブラシタイプシャンパンゴールド【掃除機】HITACHI ラクかるスティック PV-BL20G-N 日立 サイクロン式スティッククリーナー充電式 自走パワーブラシタイプシャンパンゴールド【掃除機】HITACHI パワーブーストサイクロン PV-BH900G-N日立 サイクロン式スティッククリーナー充電式 自走パワーブラシタイプルビーレッド【掃除機】HITACHI パワーブーストサイクロン PV-BH900G-R
参考価格
シャンパンゴールド
¥40,500〜(2024/07/26 19:30)
ルビーレッド
キャッチコピー とっても軽くて、頼れる吸引力。この軽さでキレイをもっと楽しく。 あちこちスッキリ、しかも強力パワー。ツールを組み合わせて、掃除しにくい場所までサッとキレイに。

まとめ

日立のコードレス スティッククリーナーPV-BL20GとPV-BH900Gの性能について比較してきました。

 

PV-BL20Gは軽さを追求したクリーナーで、毎日こまめに掃除をするのに向いています。

PV-BH900Gはメインとしても使えるほどのパワーがあり、掃除しにくい場所も掃除できるように様々なブラシが付属します。

 

コードレスクリーナーを導入することで、いつも部屋がキレイになると良いですね。

 

以上、PV-BL20GとPV-BH900Gの9個の違い。でした。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

参考