PV-BL3JとPV-BL2Hの4つの違い。からまんブラシ。

日立のコードレス式スティッククリーナー、らくかるスティックPV-BL3JとPV-BL2Hは何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

4つの違い

PV-BL3Jは、PV-BL2Hの後継機種です。

  • PV-BL3J: 2021年12月発売
  • PV-BL2H: 2020年11月発売

 

PV-BL3Jは、PV-BL2Hと比べ、次の点が変更になりました。

  • ヘッドLEDの色が、白色から緑色に: ホコリを見やすくなった。
  • からまんブラシを採用: パワーヘッドのブラシに髪の毛などがからまりにくくなった。
  • ターボモードがなくなった。
  • 付属ブラシの「ほうきブラシ」と「すき間用ブラシ」が、「2WAYすき間ブラシ」になった。

 

本体デザインはほぼそのままです。

 

 

新機種のPV-BL3Jは、緑色LEDと「からまんブラシ」で少し使いやすくなったものの、大きな違いはありませんので、価格の安い方の機種を選ぶのがおすすめです。

 

性能を表で比較すると次のようになります。

シリーズ ラクかるスティック ラクかるスティック
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
発売年月 2021年12月 2020年11月
外観
      
日立 ラクかるスティック PV-BL3J 日立 HITACHI コードレス スティッククリーナー ラクかるスティック シャンパンゴールド PV-BL2H-N
LEDライト
緑色
白色
かるふきブラシ ◯ (名称は異なるが同等性能)
菌の除去率 99 %
菌の除去率 99 %
連続使用時間
    
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
 
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
(ターボモード付き)
2WAYすき間ブラシ
ほうきブラシ
すき間用吸口
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
参考価格

¥37,000〜(2024/10/15 17:20)

¥32,180〜(2024/10/15 17:30)

違いについて詳しく見てみましょう。

ヘッドLEDの色


ごみくっきりライト (画像は日立公式ページより引用。)

どちらの機種もお掃除ヘッドにLEDライトが搭載されており、床のホコリを見やすくなっています。

旧機種のPV-BL2Hではこのライトは白色ですが、新機種のPV-BL3Jでは「ごみくっきりライト」という白色と緑色の合計5灯のランプになりました。緑色は人間が明るいと感じる色です。これにより、さらに見えにくかったゴミを浮かび上がらせます。

 

私は白色ライトを搭載した旧型のラクかるスティックを使用していますが、パントリーやトイレなどで照明の影になる部分でも、ヘッドライトによってホコリが浮かび上がるのでとても掃除しやすいと感じています。緑はより見やすいということですので、良さそうですね。

 

型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
LEDライト
緑色
白色

からまんブラシ


からまんブラシ。(画像は日立公式ページより引用。)

新機種 PV-BL3Jのヘッド回転ブラシの毛には、「からまんブラシ」が採用されました。ブラシの先端をループ形状にすることで髪の毛などがからまりにくくなっています。

新機種の「からまんブラシ」でも、紐などは普通にからまってしまいそうですが、少しでもからみにくくなっているなら嬉しいですね。ただ、ループ状の毛ですので、フローリング板の隙間汚れを掻き出す力は減っているのだろうと思います。一長一短だとは思います。

 

私は、旧機種PV-BL2Hと同等の従来型のブラシを使用していますが、髪の毛や紐はびっくりするほど絡まります。「からまん構造」という、毛がからみにくい構造は採用しているはずなのですが、以前使用していた古いキャニスター型の掃除機よりも絡まります。紐を吸い込んでしまった!と思ったらすぐに電源を切るのですが、それでも1秒あれば完全に絡まってしまって、取り除くのが大変になります。

 

なお、旧機種のPV-BL2Hでは、「かるふきブラシ」が搭載されています。「ふき用の毛」が回転ブラシに採用されています。この毛により、ごみを吸い込むだけでなくフローリングに付着した菌もふき取ります。フローリングをヘッドで1往復掃除した直後の菌の除去率は99%です。

 

新機種のPV-BL3Jでは「かるふきブラシ」という記述はなくなったものの、「からまんブラシ」でも菌の除去率は99%ということで、同等のふき性能があるようです。

床面を手でふれることが多い乳幼児がご家庭にいらっしゃる方には、嬉しい機能ですね。

 

型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
かるふきブラシ ◯ (名称は異なるが同等性能)
菌の除去率 99 %
菌の除去率 99 %

ターボモード

旧機種のPV-BL2Hには「ターボモード」が搭載されていましたが、新機種のPV-BL3Jではターボモードがなくなりました。

この機能は、ボタンを押してから5秒間だけ「強モード」よりも吸引力を強くする機能です。じゅうたんの奥など汚れが気になる場所の掃除に便利です。しかし、ターボモードは電力を多く使用しますので、ターボモードを使うとそれだけ連続使用時間が短くなります。

 

 

私はターボモードを使っていないので、ターボモードはなくてもよいかなと思います。

 

標準モードの吸引力はかなり弱いので、私は始めから終わりまで強モードで掃除しています。強モードでは8分しかバッテリーが持たないのですが、ざざっと2LDKの部屋を掃除して、ちょうどバッテリー切れと同時に掃除が終わるくらいです。そのため、ターボモードを使ってバッテリーを消費すると、掃除しきれなくなります。それに、ターボモードでも、そんなに吸引力が上がっていない気がします。吸引力が欲しい場所にはキャニスター掃除機を使っています。

 

型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
連続使用時間
    
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
 
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
(ターボモード付き)

付属ブラシ

旧機種PV-BL2Hでは「ほうきブラシ」が付属しますが、新機種PV-BL3Jでは「2WAYすき間ブラシ」が付属します。

ほうきブラシと、すき間用吸口

旧機種に付属する「ほうきブラシ」と「すき間用吸口」は次のようなものです。

ほうきブラシは、ほうきのようなブラシと細いチューブの組み合わせで、サッシの溝などのお掃除に便利です。角度を変えられます。

すき間用吸口は、従来の掃除機によく付属するタイプのもので、隙間の掃除に活躍します。

2WAYすき間ブラシ

新機種に付属する「2WAYすき間ブラシ」は次のようなものです。

場所に合わせてブラシの有無を使い分けられます。アタッチメントを付け替えることなく、ほうきブラシとすき間用ブラシの、どちらの役割も果たします。すき間用吸口と比べて長さが長いので、隙間の奥の方まで掃除できて便利です。

私も2WAYすき間ブラシを使っていますが、部屋の角や、パワーヘッドの入らない家具の隙間などの掃除に便利です。

ハンディブラシ

どちらの機種にも、机や棚の上を掃除するのに使える、次の画像のようなハンディブラシが付属します。

 

型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
ハンディブラシ
2WAYすき間ブラシ
ほうきブラシ
すき間用吸口

どちらがおすすめか

PV-BL3Jが、PV-BL2Hと比べて異なる点をまとめると、次のようになります。

  • ヘッドLEDの色が、白色から緑色に: ホコリを見やすくなった。
  • からまんブラシを採用: パワーヘッドのブラシに髪の毛などがからまりにくくなった。
  • ターボモードがなくなった。
  • 付属ブラシの「ほうきブラシ」と「すき間用ブラシ」が、「2WAYすき間ブラシ」になった。

 

これらの違いは、それほど大きな違いではありません。ホコリのみやすさや、からみにくさについては、少し向上したというくらいでしょう。ターボモードも軽量さを重視したラクかるスティックにおいてはそれほど吸引力が強くなるわけではないのでどちらでもよいかと思います。2WAYすき間ブラシについても、付け替えの手間が減ったくらいの違いです。

 

そのため、特にこの機能とかアタッチメントが欲しいというこだわりがないようであれば、価格が安い方の機種を選ぶのがおすすめです。

スティック掃除機の寿命は、丁寧に使えばおおよそバッテリー寿命によって決まります。バッテリーは、リチウムイオンバッテリーですので約1000回で容量が半分になり、寿命と判断されます。毎日使う場合には3年ほどで寿命です。そのため、発売直後で価格が高い機種ではなく、価格が落ち着いた機種を、そのときどきで選んで買い換えていくのがよいかと思います。

PV-BL3Jがおすすめの方

 

次のような方にはPV-BL3Jがおすすめです。

  • 緑色ライトで、床のホコリが見やすい方がよい。
  • ヘッドの回転ブラシを掃除するのは大変なので、少しでも髪の毛が絡みにくいほうがよい。
  • ターボモードは使わない。
  • 隙間の奥まで掃除しやすい、長いすき間ブラシがよい。
日立 軽量 ラクかるスティック PV-BL3J

PV-BL2Hがおすすめの方

 

次のような方にはPV-BL2Hがおすすめです。

  • 白色LEDがあれば十分。それでもホコリは見える。
  • 毛は多かれ少なかれ、からまるのは仕方ない。
  • じゅうたんを敷いており、ターボモードでしっかり掃除したい。
  • ほうきブラシを使いたい。
らくかるスティック 1.1 kg PV-BL2H

重さや強度について

どちらの機種もスティック時の重さは 1.1 kgで、他メーカーのスティック掃除機と比べてもかなり軽く、魅力的です。それでいて、スティック掃除機としては十分な吸引力があり、安くて人気のマキタのスティック掃除機よりもよく吸います。

一方で、軽量化により強度が弱い部分もあるかと思いますので、ヘッドを家具などにガツガツと当てて掃除するのは避けたいところです。

私もラクかるスティックを使っていますが、軽いので掃除が苦にならず、1日2回ほど使っています。床にゴミを見つけたら、すぐにさっと掃除できるのが良いですね。ゴミ捨てはボタンを押すだけで、少量のホコリでもドーナツ状に固まってころっと落ちてくるので、とても楽です。

 

軽いコードレスクリーナーがあると、さっと気軽に掃除できるようになるのでおすすめですよ。

価格と性能を一覧表で比較

PV-BL3JとPV-BL2Hの価格と性能を、一覧表で比較すると次のようになります。

シリーズ ラクかるスティック ラクかるスティック
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
発売年月 2021年12月 2020年11月
外観
      
日立 ラクかるスティック PV-BL3J 日立 HITACHI コードレス スティッククリーナー ラクかるスティック シャンパンゴールド PV-BL2H-N
参考価格

¥37,000〜(2024/10/15 17:20)

¥32,180〜(2024/10/15 17:30)
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
【吸引力】    
ファンモーター
ハイパワー3Dファンモーター
ハイパワー3Dファンモーター
バッテリー
内蔵式
18.0 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
内蔵式
18.0 V リチウムイオン電池
2,500 mAh
連続使用時間
    
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
 
強: 約 8 分
標準: 約 30 分
(ターボモード付き)
充電時間
約 3.5 時間
約 3.5 時間
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
【軽さ】    
標準質量
1.1 kg (本体 0.80 kg)
1.1 kg (本体 0.80 kg)
スティック時サイズ
205 × 230 × 994 mm
205 × 230 × 994 mm
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
【お手入れ】    
からまんプレス構造
ゴミダッシュ
集じん容量 0.15 L 0.15 L
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
【ヘッドの機能】    
ヘッド
パワフルスマートヘッドlight
パワフルスマートヘッドlight
ヘッド幅 23 cm 23 cm
シンクロフラップ
きわぴた構造/ブラシ
ブラシ
ブラシ
LEDライト
緑色
白色
かるふきブラシ ◯ (名称は異なるが同等性能)
菌の除去率 99 %
菌の除去率 99 %
ペタリンコ構造
クルッとヘッド
自走機能・からまん機構
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
【付属品】    
スタンド
スティックスタンド
スティックスタンド
ブラシ・ノズル数 2 3
ハンディブラシ
ハンディノズル
2WAYすき間ブラシ
ほうきブラシ
すき間用吸口
型番 新 PV-BL3J  旧 PV-BL2H
ほか付属品
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ
延長パイプ
ACアダプター
お手入れブラシ

まとめ

日立のコードレス式スティッククリーナー、らくかるスティックPV-BL3Jは、旧機種のPV-BL2Hと比べて、ヘッドライトが緑色になったこと、からみにくいループ毛ブラシが採用されたこと、ターボモードがなくなったこと、付属のブラシが2WAYすき間ブラシになったことが異なります。

それほど大きな違いではありませんので、とくにこだわりがない場合は、価格が安い方の機種を選ぶのがおすすめです。

 

次の記事では、日立のコードレスクリーナー各機種の性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

[参考] 日立のコードレスクリーナー 各機種の機能を詳細比較。

 

以上、PV-BL3JとPV-BL2Hの4つの違い。でした。

参考

 

PV-BL3J

 

日立 軽量 ラクかるスティック PV-BL3J

PV-BL2H

 

らくかるスティック 1.1 kg PV-BL2H