レザイン(LEZYNE)はアメリカのメーカーで、コストパフォーマンスに優れるGPS搭載サイクルコンピューターが近年人気になっています。
レザインのGPSサイコンの名前はどれも似ていて、わかりにくいですよね。
この記事では、レザインのGPSサイコン各モデルの違いについてわかりやすく紹介しています。
目次
GPSサイコンの特徴
まずは、レザインを含めたGPSサイコンと、GPS非搭載サイコンとの違いを紹介します。
大きく4つの違いがあります。
センサーなしで速度・距離を計測できる
GPSサイコンの特徴は、センサー無しでスピードや距離を手軽に計測できるのが特徴です。
GPS未搭載のサイコンとしては、キャットアイのサイコンが有名ですが、ホイールにセンサーをつけて無線か有線でコンピューターに繋げる必要があります。
これがGPS搭載サイコンの場合は、コンピューターに内蔵されているGPSで絶対的な位置をコンピューターが把握するため、センサーを繋げなくてもスピードや距離が計測できてしまいます。
ただ、GPSがつかみにくい木々が生い茂った場所やトンネルの中では、速度計測が乱れる場合があります。
ナビゲーション機能
GPSサイコンのいいところは、ナビゲーション機能があるところです。
最近はスマホをハンドルに固定してナビ代わりにしている方もいらっしゃいますが、スマホの場合は振動で落としたり、電池を消耗して帰りには使えなくなったりすることもあり、やはりナビには専用のサイコンを使いたいところです。
他のメーカーでは、ナビ機能は高機能モデルに限られる場合もありますが、レザインGPSサイコンでは1万2千円の最安モデルでも、簡易的ですがナビゲーション機能が付いており、これがレザインがコスパに優れると言われる理由です。
トレーニング記録機能
走行距離だけでなく、行った場所や標高・勾配などの走行データを記録して、トレーニング記録をつけることができるのもGPSサイコンが、非GPSサイコンと大きく異なる部分です。
オプションとして心拍数・ケイデンスセンサーもつければ併せて記録することができます。
ライブトラッキング
現在の場所を発信・シェアすることができます。グループ仲間の場所を把握したり、遠く離れたネット上のトレーニング仲間とでも現在の位置を知らせ合ったりすることができます。
一覧で比較
それでは、レザインの9モデルの比較をしていきましょう。
まずは一覧をご覧ください。
商品名 | メガXL GPS | メガカラーGPS | スーパーGPS | マイクロカラーGPS | マイクロGPS | マクロGPS | ミニGPS | マイクロカラーGPSウォッチ | マイクロGPSウォッチ |
画像 | |||||||||
参考価格 | ¥29,700〜(2024/11/23 14:03) |
− | − | − | − | − | − | − | − |
重量 | 83 g | 73 g | 76 g | 29 g | 29 g | 74 g | 29 g | 48 g | 51 g |
画面サイズ | 35 x 59 mm | 34 x 45 mm | 32 x 40 mm | 24 x 25 mm | 22 x 26 mm | 32 x 40 mm | 22 x 26 mm | 24 x 25 mm | 22 x 26 mm |
カラー画面 | − | ● | − | ● | − | − | − | ● | − |
バッテリー寿命(最大) | 48 時間 | 32 時間 | 24 時間 | 14 時間 |
14 時間 |
22 時間 |
10 時間 |
14 時間(GPS) 100 時間以上(時計モード) |
14 時間(GPS) 100 時間以上(時計モード) |
GPSチップ | GPS/Glonass | GPS/Glonass | GPS/Glonass | GPS/Glonass | GPS | GPS | GPS | GPS/Glonass | GPS |
気圧計 | ● | ● | ● | ● | ● | − | − | − | − |
加速度計 | ● | ● | ● | ● | ● | − | − | ● | ● |
記録時間(最大) | 800 時間 | 800 時間 | 400 時間 | 200 時間 | 150 時間 | 100 時間 | 100 時間 | 200 時間 | 100 時間 |
ANT+ | ● | ● | ● | ● | ● | − | − | ● | ● |
勾配 | ● | ● | ● | ● | ● | − | − | − | − |
サイクリング以外のモード | − | − | − | − | − | − | − | Lifestyle, Running, Hiking | Lifestyle, Running, Hiking |
縦画面/横画面切り替え | ● | − | − | − | − | − | − | − | − |
ナビゲーション | マップ表示 | ライン表示 | |||||||
定価(税込) | 26,400 円 | 26,400 円 | 18,480 円 | 19,800 円 | 16,280 円 | 13,200 円 | 13,2000 円 | 22,000 円 | 17,600 円 |
説明書 | 日本語 | 日本語 | 英語 | 英語 | 英語 | 英語 | 英語 | 英語 | 英語 |
レザイン公式ページと日本販売代理店のダイアテックのページで仕様の記述が異なる部分があります。日本語対応モデルでは仕様が異なる可能性があり、ここでは販売代理店の仕様を引用しています。
次の機能は、どの機種でも対応しています。
- 防水性能 IPX7 ※水深1m 30分間で試験
- USB充電式
- Blootooth 4.1 BLE
- iOS / Android接続
- SMS テキスト
- E メール通知
- 電話アラート
- 複数スクリーン
- オートスクロール
- オートスタート / ストップ[ 速度を基に走行時間をスタート / ストップ ]
- 周回プリセット [ 新たな周回を開始 ]
- 周回平均
- オートバックライト
- アラート – 距離 [ 距離のアラートをセット ]
- アラート – 時間 [ 走行時間のアラートをセット ]
- アラート – 消費カロリー [ 消費カロリー目標をセット ]
- 心拍数※
- ケイデンス / 速度※
- パワーメーター※
- 標高
- 気温
- フットパス
- 方角
- ライブトラッキング
- Strava Live Segments
※これらデータを見るにはBluetooth機器が必要です。
詳しく比較
リザインのGPSサイコンは大きく4つのシリーズに分けることができます。
- マップ表示ができるメガシリーズ [新発売]
- メガシリーズの次に画面が大きいスーパー & マクロGPS
- 軽さを追求したマイクロ & ミニGPS
- 腕時計タイプのマイクロウォッチシリーズ
4シリーズを詳しく見ていきましょう。
マップ表示ができるメガシリーズ
2018年夏に、メガXL GPS (MEGA XL GPS) とメガカラーGPS (MEGA C GPS)が発売されました。
旧機種と比べると、次のような特徴があります。
- メガXL GPS・メガカラーGPSでは、ナビゲーション機能でマップ表示が可能になりました。
これまでは、ライン表示しかできず距離と方角しかわからなかったため、道を一本間違えたりする恐れがありました。マップ表示では、通るべき道以外の道も表示されるようになり、普通のナビとして使えるようになりました。
- バッテリー寿命がそれぞれ48, 32時間と、これまで最大だったスーパーGPSの24時間より大幅に長くなっています。これだけあれば、泊りがけのロングライドにも充電無しで対応できます。
- メガというだけあって、画面サイズがスーパーGPSよりも一回り大きくなっていて、視認性が増しています。
価格は26,400円(税込)で、これまでの定番モデルだったスーパーGPSよりも7,200円高くなっています。
しかしマップ表示やバッテリー寿命を考えると、現在レザインの中でGPSサイコンを買うならメガXL GPSやメガカラーGPSが一番おすすめです。
なお、メガXL GPSとメガカラーGPSの本体色は基本はブラックですが、これ以外に限定カラーモデルとしてイエロー・ピンクが発売されています。
次の記事でも長所・短所を詳しく説明しています。
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画面が大きいスーパーGPS と マクロGPS
メガシリーズが発売されるまでは、スーパーGPS (SUPER GPS)が最上位モデルでした。
画面サイズはメガシリーズの次に大きく、バッテリー寿命は24時間です。
メガシリーズ同様に、気圧計・加速度計、GPS/Glonass、ANT+、勾配などの機能が全部入っています。
スーパーGPSと画面サイズやバッテリー寿命はほぼ同じで、Glonass、気圧計・加速度計、ANT+、勾配の機能を除いた安価モデルがマクロGPS (MACRO GPS)です。
なお、Glonassはロシアの衛星測位システムです。
GPSのみ搭載のモデルと比べ、GPS/Glonass両搭載のモデルは、位置把握がより高精度になっています。
ナビゲーションがメガシリーズと異なりライン表示ではありますが、その分手頃な価格になっています。
大きめの画面サイズで手頃な価格のものが欲しい方にお勧めのモデルです。
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軽さを追求したマイクロカラーGPS と マイクロGPS、ミニGPS
小ささと軽さを追求したのが、マイクロとミニGPSシリーズです。
バッテリー寿命は14 / 10時間と短くなりますが、重量はたったの29 gです。補給のミニ羊羹が58 gですから、それよりも軽いです。
画面サイズは、24 x 25 mm程度と小さくなっています。
しかし、それでもマイクロカラーGPS (MICRO C GPS)とマイクロGPS (MICRO GPS)には、気圧計・加速度計、GPS/Glonass、ANT+、勾配などの機能が全部入っています。
Glonass、気圧計・加速度計、ANT+、勾配の機能を除いた安価モデルがミニGPS (MINI GPS)です。
ハンドルまわりがごちゃごちゃするのが嫌いな方におすすめのモデルです。
なお、ミニGPSは税込で1.3万円程度と、GPSサイコンとしてはとても安い価格になっています。
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腕時計タイプのマイクロGPSウォッチ
マイクロカラーGPSとマイクロGPSを腕時計タイプにしたものが、このマイクロカラーGPSウォッチ (MICRO C GPS WATCH)とマイクロGPSウォッチ (MICRO GPS WATCH)です。
画面サイズや基本性能は、腕時計でないタイプとほぼ変わりません。
ハンドルまわりはもう混雑していてつける余地がないという方や、目に近付けて見た方が見やすいよねという方、ウォーキングでもGPSを使いたい方におすすめです。
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オプション
心拍やケイデンスも計測し保存したい方は、レザイン公式の次のオプションの購入も検討しましょう。
心拍センサー
GPSサイクルコンピューターと接続することで心拍数測定が可能になるハートレートセンサーです。
Bluetooth Smart規格準拠で、他のGPSコンピューターでも使用可能です。
47 g。CR2032ボタン電池 1個で駆動します。
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スピード・ケイデンスセンサー
車輪とクランクからスピード・ケイデンス測定が可能になるセンサーです。
Bluetooth Smart規格準拠で、他のGPSコンピューターでも使用可能です。
本体26 g。マグネット付属(6 g)。CR2032ボタン電池 1個で駆動します。
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アームタイプマウント
X-LOCKマウントを備えたアームタイプマウント。
対応ハンドル径31.8 mm。22 g。
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スペアマウント
付属のマウントが壊れた時に。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
GPSサイクルコンピューターというと昔はガーミン一択という雰囲気でしたが、最近ではレザインもその軽さやコストパフォーマンスの高さによって人気になってきています。
是非GPSサイコンを導入して、トレーニング記録をとってみてくださいね。
twitterやfacebookで共有するとなかなかおもしろいと思いますよ。
以上、レザイン(LEZYNE)のGPSサイクルコンピューター2018年 9モデルを比較!でした。