イリーのデカフェのカフェイン含有量はどのくらいなのでしょうか。わかりやすく紹介します。
カフェイン含有量
イリーのデカフェ豆のカフェイン含有量は、0.05%未満、または0.1%未満です。
イリー(illy)は、イタリアのトリエステの会社です。日本ではキーコーヒーが輸入して取り扱っています。輸入代理店であるキーコーヒーはカフェイン含有量を公表していないようです。
しかし、イリーの公式サイト(英語)や英国Amazon.co.ukを調べると、0.1%未満と書いてありました。一方で、公式サイトの一部に「最大0.05%であることを保証します」と書いてあったり、ギリシャのイリーオンラインショップでは0.05%未満と書いてあったりしました。
どちらにせよ、99.9%のカフェインは取り除かれており、カフェイン含有量はとても少ないことがわかります。ヨーロッパの基準ではデカフェは、生豆の状態で0.1%未満、インスタントコーヒーなどのコーヒー抽出物の状態で0.3%未満であることを求めていますが、これも満たしていると思われます。
デカフェ処理をしていないコーヒー豆はアラビカ種で100 gあたり1.2~1.5 g、ロブスタ種で2.2~2.7 gのカフェインを含むといわれます。イリーのデカフェ豆は100%アラビカ種を使っていますので、脱カフェイン処理によりカフェイン量は、(0.1%で計算すると)12~15分の1 未満になることになります。
普通のドリップコーヒーは一杯 120 mlあたり、70 mg程度のカフェインを含むとされます。デカフェ豆を使用したときも抽出されるカフェインの割合は同等だと仮定すると、イリーのデカフェコーヒーには、(0.1%で計算すると) 120 mlあたり4.7 ~ 5.8 mg のカフェインが含まれることになります。
煎茶120 mlには24 mg程度のカフェインが含まれるとされます。デカフェコーヒーは、この5~6分の1のカフェイン量ということになります。
また、50 gの板チョコレートには、ミルクチョコで10 mg、普通のチョコで25 mgのカフェインが入っているとされます。デカフェコーヒー一杯は、ミルクチョコレート25 gや、普通のチョコ10 gと同程度のカフェイン量ということになります。
妊娠中にはカフェインは避けたほうがよいとされますが、1日に2~3杯のコーヒーなら気にしなくてもよいとされているようです。デカフェのコーヒーであれば数十杯は飲めるということになりますので、十分に低いカフェイン量だと思います。
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脱カフェインの方法
イリーのデカフェコーヒーは、超臨界二酸化炭素抽出法という安全な方法でカフェインを取り除いています。
具体的には、次のような処理がされています。
天然液体二酸化炭素抽出法を使用しています。天然二酸化炭素は、低温高圧下で未臨界状態(液体状態)にして使用されます。この方法は、優れたカフェイン選択性を備えています。この選択性により、コーヒーの香りと味を保持することができます。まず、未焙煎のコーヒーの生豆を温水に浸して細孔を開きます。次に、生豆は液体二酸化炭素の入った加圧タンクに入れられます。二酸化炭素はコーヒーの中を循環し、カフェインを引き出します。次に、コーヒーは蒸留器に入れられ、そこでカフェインが二酸化炭素から分離されます。蒸留後、二酸化炭素は再凝縮され、必要な量のカフェインが除去されるまでこの処理が繰り返されます。その後、コーヒーは乾燥機に排出され、そこで乾燥されて元の水分含有量になります。この後、コーヒー豆は焙煎されます。
この処理方法では、ローストコーヒーの風味と味の原因となる化合物と細胞構造はそのまま残ります。コーヒー豆からは99.9%のカフェインが取り除かれ、処理の過程では純水と化学的に不活性な二酸化炭素という安全な天然物質にのみ接触します。プロセスはすべて自然であり、適切な組織や当局によってオーガニックおよびコーシャ(ユダヤ教徒が口にしてよいとされる清浄な食品)として認定されています。
脱カフェイン処理によって、有害な化学物質がコーヒー豆に残ったりしていないか、その化学物質が環境破壊をしたりしていないか気にする方もいらっしゃるかもしれませんが、超臨界二酸化炭素抽出法ではその心配はないとされています。
イリーのコーヒー豆
「おいしいコーヒーの真実」という映画によって、フェアトレードビジネスが注目されるようになりましたが、イリーはそれ以前からコーヒー農家が持続的にコーヒー豆を生産できるように配慮している企業です。
そのようなこともあり家ではイリーのコーヒー豆を多く消費しています。イタリアのエスプレッソ用の豆ということもあり、エスプレッソマシンで淹れるととても美味しいです。
イリーのデカフェ豆には、挽いたもの、豆のままのもの、カプセルのものの3種類があります。
次は、粉に挽いたものです。エスプレッソ用の極細挽きになっているので、ペーパーフィルターを使ってドリップすると濃くなりがちです。家では経験がないですが、蓋を開けるときに粉が飛散る場合があるそうですので、注意して開けると良いです。
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次は、豆のままです。ペーパーフィルター用に自分で挽くことができますので、ドリップをしたい方はこちらがおすすめです。全自動エスプレッソマシンを使用する場合もこちらがおすすめです。
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次は、イペールエスプレッソ用カプセルです。専用のマシンがないと使うことができませんので注意です。
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まとめ
イリーのデカフェ豆のカフェイン含有量は、0.1%未満または0.05%未満です。ドリップコーヒーにすると120 mlあたり4.7 ~ 5.8 mgのカフェインが含まれると推測されます。
以上、イリーのデカフェコーヒー豆のカフェイン含有量。でした。