パナソニックのくるくるドライヤーEH-KN0GとEH-KN9Fはよく似ていますが、何が異なるのでしょうか。違いは2つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、くるくるドライヤーの各機種について性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
くるくるドライヤー各機種の性能を一覧表で比較!ナノケア、イオニティ、ノンイオン。
目次
3つの違い
EH-KN0GとEH-KN9Fは、どちらも2021年発売です。EH-KN0Gの方が上位機種です。
2つの機種の違いは、次の通りです。
- EH-KN0Gは高浸透ナノイーを搭載し、EH-KN9Fはナノイーを搭載。
- EH-KN9Fは海外電圧にも対応。
- 本体色はEH-KN0Gはディープネイビー、EH-KN9Fはピンクゴールド。
EH-KN0Gは、くるくるドライヤーでは初めてとなる「高浸透ナノイー」を搭載しているのが特徴です。
違いを表で比較すると次のようになります。
シリーズ | ナノケア | |
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
発売年 | 2021 | 2021 |
外観 |
||
イオン |
高浸透ナノイー
|
ナノイー
|
海外使用 | − |
海外国内両用
|
消費電力 | 650 W (ドライ/温風時) | 500 W (AC100V ドライ/温風時) |
温風温度 | 約120℃ (ドライ/温風時) | 約105℃ (AC100V ドライ/温風時) |
本体寸法 | 長さ35.8 cm×最大径6.9 cm (ワイドブローブラシ装着時) | 長さ37.5 cm×最大径7.8 cm (ワイドブローブラシ装着時) |
本体質量 | 約 385 g (ワイドブローブラシ装着時) | 約 440 g (ワイドブローブラシ装着時) |
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
---|---|---|
参考価格 | ¥20,970〜(2024/11/21 23:19) |
¥13,045〜(2024/11/21 16:29) |
サイズや重さは、EH-KN9Fの方が大きく重いです。
違いについて詳しく見てみましょう。
高浸透ナノイーとナノイー
EH-KN0Gには高浸透ナノイー、EH-KN9Fにはナノイー放出機構が搭載されています。
高浸透ナノイーとナノイーはどういうものなのか、見てみましょう。
ナノイーとは
(図はパナソニック公式ページより引用)
ナノイーは、空気中の水分を5~20 nmまで微細化した水分たっぷりのイオンです。一般的なマイナスイオンの約1000倍以上(体積比)の水分を含んでいます。
ナノイーには、キューティクルを引き締め整える効果があります。
次の図は、毛束をイオンなし/マイナスイオン/ナノイーの各ドライヤーで乾かしたあとの、キューティクルの様子です。
(図はパナソニック公式ページより引用)
傷んだ髪はキューティクルが開きやすくなります。
イオンなしのドライヤーで髪を乾かした場合(図左)には、キューティクルが開いたままになっています。水分が蒸発しパサツキの原因になります。
マイナスイオンを当てたもの(図中)は、キューティクルが閉じています。マイナスイオンは髪の表面に付着し、さらさらな髪にします。
ナノイーを当てたもの(図右)は、キューティクルが引き締まり整っています。ナノイーは髪に浸透し、髪に水分を与えます。髪にはツヤができ、しっとりまとまります。
このように、ナノイーをあてながら髪を乾かすと、イオンなしやマイナスイオンと比べて、髪のキューティクルが引き締まり整うことで、髪がうるおいます。
高浸透ナノイーとは
(図はパナソニック公式ページより引用)
「高浸透ナノイー」は、マルチリーダー放電方式によって、従来の「ナノイー」に対して水分発生量を18倍に増加させたものです。
これにより、「ナノイー」よりも髪がうるおいます。
次の図は、ナノイー搭載(EH-KN9B)と、高浸透ナノイー搭載(EH-KN0G)のくるくるドライヤーのワイドブローブラシで髪を乾燥した後、髪の水分量を測定した結果です。EH-KN9Fは、EH-KN9Bに相当します。
(図はパナソニック公式ページより引用)
高浸透ナノイーの場合は、従来のナノイーと比べて髪の水分量が1.9倍になっています。髪の内側までしっかりうるおうことがわかります。
このように、ナノイーと高浸透ナノイーには、どちらも髪にうるおいを与える効果がありますが、高浸透ナノイーの方が1.9倍うるおいます。
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
外観 |
||
イオン |
高浸透ナノイー
|
ナノイー
|
海外電圧対応
EH-KN0GはAC100Vの国内専用機種ですが、EH-KN9FはAC100-120VとAC200-240Vをスイッチで切り替えて使用することができる海外国内両用機種です。また、EH-KN9FにはC-2プラグアダプターという海外の商用コンセント用のアダプターも付属します。
次の表はドライ/温風時の温風温度です。
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
---|---|---|
温風温度 | 約120℃ (ドライ/温風時) |
AC100/200V時:約105 ℃ AC120/240V時:約125 ℃ (ドライ/温風時) |
EH-KN9FはAC120Vまたは240Vで使用したときに、EH-KN0Gなどの国内専用機種と同等の性能になるように調整されています。
そのため、国内のAC100Vで使用するときには、EH-KN0Gの温風温度は約120℃ですが、EH-KN9Fは約105 ℃であり、温度が少し低く髪のくせが伸びにくくなります。
このように、海外でもくるくるドライヤーを使用したいという方にはEH-KN9Fがおすすめですが、国内で使用すると性能を発揮できませんので、主に国内で使用するのであればEH-KN0Gなどの国内専用機種の方がよいでしょう。
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
海外使用 | − |
海外国内両用
|
電圧 | AC100V 50-60Hz | AC100-120V/AC200-240V 50-60Hz |
消費電力 | 650 W (ドライ/温風時) | AC100/200V時:500W AC120/240V時:700W (ドライ/温風時) |
温風温度 | 約120℃ (ドライ/温風時) |
AC100/200V時:約105 ℃ AC120/240V時:約125 ℃ (ドライ/温風時) |
本体色
本体色については、EH-KN0Gはディープネイビー色で、EH-KN9Fはピンクゴールド色です。
EH-KN0Gの本体色は次のような色です。
黒色に近いネイビー色ですね。
次の画像は、EH-KN9Fです。
ゴールド寄りのピンクゴールド色です。高級感があります。
どちらがおすすめか
このように、EH-KN0Gは高浸透ナノイーを搭載した国内専用機種で、EH-KN9Fはナノイーを搭載した海外国内両用機種です。
そのため、髪のツヤやまとまりが気になるという方や、高浸透ナノイーで、髪のクセをしっかり伸ばして、髪のまとまりを良くしたいという方には、EH-KN0Gがおすすめです。
一方で、海外でもナノイー搭載くるくるドライヤーを使いたいという方には、EH-KN9Fがおすすめです。
なお、ナノイーを搭載した国内専用機種には、EH-KN8GやEH-KN7Gという機種があります。
[参考] EH-KN0GとEH-KN8Gの3つの違い。高浸透ナノイー。
うちではくるくるドライヤーにはEH-KN89というナノイー搭載機種を使い、ヘアドライヤーには高浸透ナノイーの機種を使っていますが、確かに髪にツヤが出たような気がしています。
価格と性能を一覧表で比較
EH-KN0GとEH-KN9Fの価格と性能を一覧表で比較すると次のようになります。
シリーズ | ナノケア | |
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
発売年 | 2021 | 2021 |
外観 |
||
参考価格 | ¥20,970〜(2024/11/21 23:19) |
¥13,045〜(2024/11/21 16:29) |
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
---|---|---|
特徴 | 高浸透ナノイーで髪のうるおいが1.9倍に。 | ナノイー搭載。海外電圧に対応。5つのアタッチメントが付属。 |
イオン |
高浸透ナノイー
|
ナノイー
|
イオンチャージ |
イオンチャージ
|
|
冷風 |
冷風
|
|
風量切り替え |
ドライ/セット/クールショット (押している間、冷風に切り替え)
|
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海外使用 | − |
海外国内両用
|
騒音抑制 | − | − |
型番 | EH-KN0G | EH-KN9F |
付属アタッチメント |
ワイドブローブラシ
サロンブローブラシ
太ロールブラシ
ボリュームアップブラシ
ノズル
|
|
消費電力 | 650 W (ドライ/温風時) | 約 500 W (AC100V ドライ/温風時) |
温風温度 | 約120℃ (ドライ/温風時) | 約105℃ (AC100V ドライ/温風時) |
電源コード | 1.7 m、360°回転式 | |
本体寸法 | 長さ35.8 cm×最大径6.9 cm (ワイドブローブラシ装着時) | 長さ37.5 cm×最大径7.8 cm (ワイドブローブラシ装着時) |
本体質量 | 約 385 g (ワイドブローブラシ装着時) | 約 440 g(ワイドブローブラシ装着時) |
共通機能
EH-KN0GとEH-KN9Fはナノケアシリーズのくるくるドライヤーで、次のような共通機能があります。
- イオンチャージパネルを搭載
- 360°回転式の電源コード
- クールショットボタン
- ワイドブローブラシ、サロンブローブラシ、太ロールブラシ、ボリュームアップブラシ、ノズルが付属
イオンチャージ
ナノイーを髪に当てていると、髪がマイナスの電気を帯びて、だんだんナノイーが髪に付着しにくくなってきます。
「イオンチャージ」は、髪のマイナスの電気を、ドライヤーのハンドル部分を経由して逃がすことで、ナノイーを付着しやすくする機能です。これにより、髪が毛先まで一層うるおうようになります。
360°回転式の電源コード
電源コードと本体の接続部分が360°回りますので、本体をくるくる回したときでもコードが邪魔になりにくいです。
クールショットボタン
クールショットボタンは、ボタンを押している間だけ冷風に切り替わる機能です。スライドスイッチで冷風に切り替えるよりも、素早く温風と冷風とを切り替えることができます。温風でセットした髪を、冷風でキープするのに便利です。
ワイドブローブラシ
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
「ワイドブローブラシ」は基本のブラシで、ストレートヘアーにしたり、毛先のニュアンス付けをしたり、ブラッシングしながらの乾燥に使えます。
サロンブローブラシ
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
「サロンブローブラシ」は、毛束を挟めるようになっているブラシです。毛束を挟み込むことで、短い毛が散るのを抑え、しっかりとくせを伸ばすことができます。
3回ブラッシングしたとき、ワイドブローブラシと比べて、髪のまとまりは約1.2倍、髪のツヤは約1.3倍になります。
太ロールブラシ
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
「太ロールブラシ」は、カール用のブラシです。前髪・サイド・バックの髪をゆるく巻くことができます。
カールアイロンと比べると、初心者でも簡単にアレンジできるのが特徴です。
ボリュームアップブラシ
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
「ボリュームアップブラシ」は、髪を立ち上げて、ボリュームアップをするのに使います。
ワイドブローブラシは幅があるため、髪の根元に差し込みにくいですが、このブラシはコンパクトで差し込みやすくなっています。
ノズル
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
「ノズル」は髪を乾かすのに使うアタッチメントです。くるくるドライヤーを使う前に髪を7~9割乾かすのには、普通のドライヤーを使うほうが早いかもしれませんが、ノズルがあると、あとちょっと乾かしたいというときなどにサッと乾かすことができます。
高浸透ナノイーやナノイーをあてながら髪を乾かすことができるのも良いですね。
まとめ
パナソニックのくるくるドライヤー ナノケアEH-KN0GとEH-KN9Fの違いは、EH-KN0Gは高浸透ナノイーを搭載した国内専用機種であり、EH-KN9Fはナノイーを搭載した海外国内両用機種であるということです。髪のツヤやクセが気になっているという方には、EH-KN0Gがおすすめで、海外で使用したい方にはEH-KN9Fがおすすめです。
以上、EH-KN0GとEH-KN9Fの3つの違い。でした。
次の記事では、くるくるドライヤーの各機種について性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
くるくるドライヤー各機種の性能を一覧表で比較!ナノケア、イオニティ、ノンイオン。
参考
EH-KN0G
「ナノイー」
チャージ
アタッチ
メント
- パナソニック(Panasonic)
- 価格¥20,970(2024/11/21 23:19時点)
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EH-KN9F
チャージ
アタッチ
メント
両用
- パナソニック(Panasonic)
- 価格¥13,045(2024/11/21 16:29時点)
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