パナソニックの導入美容器 イオンエフェクターは、化粧成分を肌の角質層へ導入・浸透させる美容家電です。
ハイスペックモデルにEH-XT40とEH-ST97がありますが、何が異なるのでしょうか。
違いは2つあります。わかりやすく紹介します。
なお、イオンエフェクター10モデルについて次の記事で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
2つの違い
EH-ST97は家電量販店でも取り扱いのある通常のモデルですが、EH-XT40はパナソニック ビューティー プレミアムの製品で、取り扱い店舗が限られています。
通販はPanasonic Storeで取り扱いがあります。
違いは、プレケアモードを使用したときの高分子量成分の角質層への浸透量と、スペシャルケアモードの有無にあります。
EH-XT40は、EH-ST97よりも浸透量が多く、スペシャルケアモードが搭載されています。
仕様を表で比較すると次のようになります。
モデル名 | EH-ST97 | EH-XT40 |
画像 | ||
参考価格 | − |
− |
モード数 | 5 | 6 |
モード | スキンクリア リズム保湿 ブライトニング |
スキンクリア リズム保湿 ブライトニング |
イオンレベル | 強・弱 | 強・弱 |
温感 | 高・中・低・切 | 高・中・低・切 |
本体寸法 | 21.4×5.3×6.5 cm | 21.4×5.3×6.5 cm |
本体質量(約) | 180 g | 180 g |
付属品 | コットンリング, 保護キャップ, スタンド | コットンリング, 保護キャップ, スタンド |
公式ページ | ◯ | ◯ |
発売年 | 2019年 | 2018年 |
モデル名 | EH-ST97 | EH-XT40 |
どちらのモデルにも共通した仕様は次のとおりです。
- 海外使用可
- 電源・電圧: AC100~240V(自動電圧切替付) 50-60Hz
- 電源方式: 充電式・コードレス
- 使用電池: リチウムイオン電池
- 充電時間: 約1時間(室温15~35℃)
- コードの長さ: 約1.8m(ACアダプター)
- 肌検知機能
違いを詳しく見ていきましょう。
プレケアモードとは?
2つのモデルでは、プレケアモードを使用したときの高分子美容成分の角質層への浸透量が異なりますが、そもそもプレケアモードとはなんなのでしょうか。
プレケアモードとは、角質層を一時的にゆるめて美容成分の通り道を作る機能です。
リズム保湿モードの前に、プレケアヘッドを使って行います。
(図はパナソニック公式ページより引用)
美容成分のヒアルロン酸やコラーゲンなどの高分子成分は分子量が大きく角質層に浸透しにくいという特徴があります。
そこでまずプレケアモードで角質層をゆるめ、その後にリズム保湿モードを使用することで、美容成分が角質層へ浸透しやすくすることができます。
プレケアモードの浸透量
リズム保湿モードの前にプレケアモードを使用した場合の、ヒアルロン酸などの高分子美容成分の角質層への浸透量を比較します。
EH-XT40では、手塗りと比較して、ヒアルロン酸は4.9倍、コラーゲンは4.0倍、高機能ペプチド(プラセンタ成分)は9.3倍の浸透量です。
EH-ST97では、ヒアルロン酸は5.7倍、コラーゲンは5.0倍、高機能ペプチド(プラセンタ成分)は6.3倍です。
コラーゲンではEH-XT40とEH-ST97の浸透量は同じですが、ヒアルロン酸と高機能ペプチド(プラセンタ成分)は、EH-XT40のほうが一段と多く浸透するということがわかります。
(手塗りと比較) | EH-XT40 | EH-ST97 |
ヒアルロン酸 | 8倍 | 5.7倍 |
コラーゲン | 5倍 | 5.0倍 |
高機能ペプチド(プラセンタ成分) | 9.3倍 | 6.3倍 |
角質層への浸透量を特に重視する方には、EH-XT40は魅力的なモデルですね。
スペシャルケアモードとは
EH-XT40にはスペシャルケアモードが搭載されています。
EH-XT40のスペシャルケアモードは、「ハリ・弾力コース」と「クリア肌コース」の2つのコースから選ぶことができます。
ハリ・弾力コース
2分の温感の後に、1分の冷感が続く計3分のコースです。冷感・温感は自動で切り替わります。
温感では、美容液やクリームを使います。冷感では化粧品を使いません。
これにより、ハリ感のある引き締まった肌を目指します。
リズム保湿モードで化粧水を浸透させた後に、このモードで仕上げることが想定されています。
EH-ST97では、リズム保湿モードで美容液やクリームを角質層へ浸透させた後、クールモードで肌をすっきりさせますが、合計5分かかります。
それをこの3分のハリ・弾力コースで置き換えることで、より短時間で肌ケアを行うことができます。
もし、しっかり肌ケアをしたい場合は、EH-XT40でも保湿モードと、クールモードを組み合わせて合計5分行うこともできます。
毎日のことですので、自動で温感・冷感が切り替わり、短時間でケアできるコースが付いているのは嬉しいですね。
クリア肌コース
クリア肌コースは、2分の温感の後に、1.5分の冷感、1.5分の温感が続く計5分のコースです。冷感・温感は自動で切り替わります。
温感では、マッサージクリームやクリーム状マスク、シートマスクを使用します。
このコースも、保湿モードで化粧水を浸透させた後に仕上げとして行うことが想定されています。
これにより、いきいきと明るい肌を目指します。
おすすめはどっち?
EH-XT40のスペシャルケアモードは、時短をできるコースや、マスク用のコースがあるのが特徴ですが、通常のモードの組み合わせでも似たことができるため、それほど大きな違いではないでしょう。
一番の違いは、プレケアモードの浸透量の差にあると思います。
EH-XT40は、プレケアモードによる角質層への浸透量がEH-ST97よりも大きいので、肌の乾燥が特に気になっていて、浸透量を特に重視するという方におすすめのモデルです。
コラーゲンの浸透量は同じですが、ヒアルロン酸や高機能ペプチド(プラセンタ成分)の浸透量が一段と多くなります。
また、EH-XT40はパナソニック ビューティー プレミアムの製品だけあって、高級感のある本体です。高級感のある製品や、他の人とは違う製品をお探しの方にもおすすめです。
ただ、EH-XT40は価格も一段と高いです。そのため、EH-ST97の方が価格と性能のバランスがとれていると思います。
肌の乾燥は気になっているけど、プレケアモードの浸透量の違いに、価格差ほどの価値を感じないという方には、EH-ST97のほうがおすすめです。
EH-ST97のプレケアモードでも、下位モデルでリズム保湿だけをしたときと比べると高分子量の化粧成分の浸透量が多いですので、保湿の効果を実感できるでしょう。
また家電量販店や通販でも購入しやすいという入手性の良さも利点です。
特にこだわりがない場合には、EH-ST97をおすすめします。
モデル名 | EH-ST97 | EH-XT40 |
画像 | ||
特徴 | EH-ST86の後継モデルで、プレケアモードの浸透量が2割ほど高まる。 | ビューティープレミアムの製品。プレケアモードでヒアルロン酸の角質層への浸透量がEH-ST97よりも高まる。 |
おすすめの方 | より保湿効果を高めたい方、年齢にあわせた肌ケアをしたい方。 | 浸透量を特に重視する方、高級感があるモデルをお探しの方。 |
参考価格 | − |
− |
まとめ
パナソニックのイオンエフェクターEH-XT40とEH-ST97の違いは、プレケアモードでの角質層への浸透量の違いと、スペシャルケアモードの有無です。
EH-XT40にはスペシャルケアモードが搭載されており、ヒアルロン酸や高機能ペプチド(プラセンタ成分)の浸透量はEH-ST97よりも多いですが、価格は高くなります。
コスパの良いのはEH-ST97の方でしょう。
イオンエフェクター10モデルについて次の記事で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、EH-XT40とEH-ST97の2つの違い!でした。