在宅ワークや主婦業で家にいる時間が長いと、窓から差し込む光による日焼けが気になります。窓ガラスは紫外線をわずかに遮るものの、多くはそのまま入ってきます。
そのため、室内でも普通に日焼けしてしまうのですが、それを防ぐために窓ガラスにUVカットフィルムを貼るのがおすすめです。
ここでは、おすすめのUVカットフィルムを紹介します。
目次
紫外線は室内に入ってきているか
曇りの日でも冬でも、肌のたるみやシワの原因といわれる315~400 nmの波長を持つ紫外線(UV-A)は、地上に降り注ぎ、窓を通過して、室内に入ってくると言われます。
しかし、紫外線は可視光線よりも波長が短く、目で見ることができません。そこで、まずは実際に紫外線が入ってきているのか調べるため、次の紫外線チェッカーを購入しました。
- 堀内鏡工業(HORIUCHI KAGAMI KOUGYOU)
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ミラーの外装に紫外線によって色が白色から紫色に変わる樹脂が使用されています。この樹脂自体は目新しいものではなく、数十年前から紫外線で色が変わるキーホルダーなどでも使われています。
晴れた日の12:00ごろ、直射日光の差さない日陰の室内でカーテンを開けて、紫外線をチェックしてみました。
すると、一瞬で色が紫に変わりました。
この樹脂は相対的な紫外線強度しかわからないのですが、紫外線は確かに入ってきているということはわかりました。
おすすめのUVカットフィルム
窓ガラスに貼るUVカットフィルムは、20年ほど前には、3Mの掃き出し窓1枚分で数万円するフィルムしかなかったように思いますが、最近探してみたところ、いくつかのメーカーから1枚 数千円でUVカットフィルムが販売されていました。これなら個人でも手を出すことができます。
網入りにも貼れる
おすすめの一つは、リンテックコマースのすっきりクリアーフィルムです。
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300-380 nmの範囲のUV-BとUV-Aの約 99 %をカットします。霧吹きで窓を濡らしてから貼る水張りタイプです。不要になったら糊が残らずはがせることができるので、賃貸でも安心です。表面はハードコートされており傷がつきにくいです。
貼れるのは、透明板ガラス(網入り・網なし)、曇りガラス(平らな面)、凸凹ガラス(平らな面、複層ガラス)です。
うちは、網入りの透明ガラスですのでこれを購入しました。下でレビューします。
みんな知ってるニトムズ
もう一つのおすすめは、ニトムズのガラス飛散防止シートです。
- ニトムズ(Nitoms)
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メインの役割は飛散防止なのですが、300-380 nmのUV-BとUV-A波を約 99 %カットします。水張りです。リンテックコマースのよりも少し安価です。
両面テープで固定するだけ
サイズが掃き出し窓の半分くらいですが、ニトムズは遮光シートも取り扱っています。
- ニトムズ(Nitoms)
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こちらは紫外線カット率は98%です。両面テープで、フィルムの隅を固定するタイプなので手軽に貼ることが出来ます。
でも、窓との間に隙間ができるので、冬場は結露やカビなどが大変かもしれません。短期間の使用であればおすすめです。
ほかにも、UVカットを謳うフィルムはあるのですが、特性の表記がなく怪しげなため割愛します。
閑話休題 紫外線カット率の話
さて、どのUVカットフィルムも紫外線カット率は98~99%ですが、普通に紫外線カットフィルムをつくると、380 nmまでの紫外線に限れば、これくらいばっさりカットできるものができるようです。
(細かいことをいうとカット率の計算方法については、ニトムズはJIS A5759に準拠しており、リンテックコマースは平均としか書いていないので独自の計算方法かもしれません。JIS A5759では、「紫外線」を日射のうちUVB域(300〜315 nm)及びUVA域(315〜380 nm)の放射と定義しており、「カット率」は300〜380 nmにおいて波長別のカット率を紫外線の相対分光分布で加重平均したものと定義しています。JIS準拠と書いていないものについては、カット率の数値は参考程度にしかならないかもしれません。)
一方で、このようなUVカットフィルムは、380 nm以上ではカット率が急に下がる特性になっており、380-400 nmのUV-A波はそれなりに通してしまうようです。紫の可視光は透過してもらわないとフィルムに色が付いてしまって困るので、わからなくもないですが。
でも、380-400 nmの範囲のUV-A紫外線は、JIS A5759が定義する「紫外線」ではなくても、お肌にはよろしくないという話です。
そこで最近は、もうひと手間をかけて380-400 nmの紫外線もカットする製品をつくり、UV400などと呼ぶようになっています。
(JISの定義外のため、UV400製品の「紫外線カット率」はなんのこっちゃになります。加重平均の範囲をそのまま400 nmにまで広げていればよいのですが。)
UV400 nm対応フィルム
リンテックコマースでは、UVカットフィルムのハイグレード品として、次のUV400対応製品を出しています。
- リンテックコマース(Lintec Commerce)
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380-400 nmも含めて、300-400nmの範囲の紫外線を99%カットします。
私はこれも購入しました。
実のところ、紹介しているなかで一番のおすすめがこの製品です。
すっきりクリアーフィルムを貼った効果
まず、リンテックコマースのすっきりクリアーフィルムを貼ってみました。
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パッケージと説明書です。タップで拡大します。
次の手順で行いました。
- 窓ガラスのサイズを測る。
- フィルムを縦横 それぞれ5 mmずつ小さいサイズにカットする。
ぴったりだと、ぴったり正確に貼れないとフィルムが窓枠サッシにはみ出て浮きます。そのため少し小さめのほうがよいです。
カッティングマットにフィルムを敷いて、ローラーカッターでカットしました。洋裁で布を切る要領です。 - 200 mlに中性洗剤を1~2滴たらして混ぜた溶液をスプレー容器にいれます。この溶液は最後まで使います。
- 窓(フィルムを貼る内側の面)にスプレーを拭いて、スクレイパーでガラスの汚れ・ホコリを取り除きます。
タオルなどで拭くと繊維が窓に付着するため、スクレイパーを使用します。 - ふたたび窓にしっかりスプレーをして、窓をビショビショに濡らします。
- フィルムの保護フィルムをすべて剥がします。
- フィルムを窓に貼ります。
まずは、上から仮固定して、とりあえず全部窓にフィルムをのせてしまいます。次にフィルムの4隅をそれぞれ剥がして、フィルムのハリを利用して、空気を抜きながらゆっくり正確な位置に貼り直します。 - 位置が整ったら、フィルム表面にもスプレーをして滑りやすくしてから、スクレイパーでフィルムに入った気泡を水泡と一緒に外側に向かって押し出します。ここで、スプレー液に中性洗剤(界面活性剤)が入っているので、液胞が膨らみにくくなっています。水だけではうまくいきません。
- 気泡が抜けたら完成です。液胞が少し残りますが、だんだん消えていき、1週間〜1ヶ月で気にならなくなります。
フィルムを貼った後、チェッカーで紫外線量を調べてみました。
左(あるいは上)がすっきりクリアフィルムあり、右(下)がフィルムなしです。
紫色が薄くなり、すっきりクリアフィルムによって、紫外線をカットできていることがわかります。
しかし、何も貼っていないよりマシとはいえ、まだほんのり紫色に色づくのが気になります。
これならカーテンを閉めていたほうがよいかと思って、昼間はカーテンを閉めて生活するようになり、フィルムの意味があまりなくなりました。
そのため、380-400 nmの紫外線もカットできるというハイグレード品も試してみることにしました。
ちなみに、すっきりクリアフィルムは、商品説明にあるように剥がすときも、のりが残らず簡単に剥がすことができました。うちは賃貸なので安心しました。
ハイグレード品のフィルムを貼った効果
UV400対応のすっきりクリアフィルムのハイグレード品は1枚5500~6000円程度で、標準品の2倍くらいの価格がします。掃き出し窓2枚分で、合計1万円ちょっとです。しかし将来、肌にできるシワやたるみが減るのなら安いものだと思います。
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フィルムの色は、何枚も重ねるとやや黄色がかっているのがわかりますが、一枚だと気づきません。
次の画像で、左が標準品で、右がハイグレード品のロールです。
ハイグレード品のパッケージです。
貼り方はおなじなのですが、標準品よりも厚みとハリがあり、気泡が入りにくく貼りやすいです。手先が器用でないという方も、ハイグレード品はおすすめです。
チェッカーで紫外線量を調べてみました。左(あるいは上)から順に、ハイグレード品、標準品、フィルムなしです。
すっきりクリアフィルムのハイグレード品では、チェッカーが色づいているのがわからないくらいです。それくらい室内に入ってくる紫外線が減ったことがわかります。
どちらの製品も、貼っているのがわからないくらい可視光の透明度は高いです。
退去時に剥がすのは簡単ですが、このままでも気づかないのではないかと思います。
ハイグレード品を貼ってからは、カーテンを開けて生活できるようになりました。そこそこの高層階ですので、外を眺められるのはよいです。
これから購入するという方は、UV400に対応したすっきりクリアフィルム ハイグレードを購入するのがおすすめです。
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まとめ
直射日光の入らない室内でも、カーテンを開けていれば、日光に含まれる紫外線が窓を通過して入ってくることがわかりました。そこで、日焼けをしないように、UVカットフィルムを貼りました。標準的なフィルムだと、確かにUVカットはされるものの、まだ紫外線が入ってくるのがわかりました。380~400 nmに対応したUV400と呼ばれるフィルムでは、簡易的な紫外線チェッカーでは紫外線が入ってくるのがわからない程度まで、紫外線をカットすることができました。
以上、おすすめの窓ガラス用UVカットフィルム。リンテックコマースのレビュー。でした。