オムロンの上腕式全自動血圧計HEM-1000とHEM-1011は何が異なるのでしょうか。違いは3つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
目次
3つの違い
HEM-1000とHEM-1021は、どちらも腕を通して簡単に血圧が測定できる全自動上腕式血圧計です。
HEM-1000はスタンダードな機種で、HEM-1021は機能が多くコンパクトな機種です。
違いは次のとおりです。
- HEM-1000は操作・表示部が右手側にあり操作しやすい。HEM-1021は腕帯の上に操作・表示部がありコンパクト。
- HEM-1000には、不規則脈波表示機能、手動加圧機能がある。
-
HEM-1021には、週平均値表示、記録しないで測る機能、血圧値レベル表示、詳細な測定姿勢チェック機能がある。
測定精度は同じです。
シンプルで安価なものがよいならHEM-1000、高機能なものや本体が小さいものがよいならHEM-1021がおすすめです。
なお、HEM-1022という機種もありますが、これはHEM-1021と同じ性能です。そのため、「HEM-1000とHEM-1022との違い」も、これと同じ4つです。
[参考] 血圧計HEM-1021とHEM-1022の違いは?
HEM-1000とHEM-1021, HEM-1022の性能を表で比較すると、次のようになります。下線のある項目をタップすると説明が表示されます。
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
画像 |
|||
参考価格 | ¥10,660〜(2024/11/21 14:22) |
¥22,000〜(2024/11/21 15:46) |
¥21,470〜 (2021/04/24 15:45) |
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
---|---|---|---|
特徴 | 週平均表示機能のないベーシックな機種。不整脈派検出機能付き。 | 朝晩の週平均値表示、詳細な測定姿勢チェック、血圧値レベル表示のある高機能機種。液晶と腕を通す部分が一体でコンパクト。HEM-1021とHEM-1022は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 | 朝晩の週平均値表示、詳細な測定姿勢チェック、血圧値レベル表示のある高機能機種。液晶と腕を通す部分が一体でコンパクト。HEM-1021とHEM-1022は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 |
おすすめの方 | シンプルで手頃な価格の機種が良い方。 | 高性能かつコンパクトな機種が良い方。 | 高性能かつコンパクトな機種が良い方。 |
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
対応腕周 | 17 cm ~ 32 cm | 腕周17 cm ~ 32 cm | 腕周17 cm ~ 32 cm |
測定ミスをお知らせ |
◯
|
◯
|
◯
|
手動加圧 |
◯
|
− | − |
早朝高血圧確認 | − |
◯
|
◯
|
直近平均値表示 |
◯
|
◯
|
◯
|
朝晩週平均値表示 | − |
◯
|
◯
|
メモリ | 2人×90回 | 2人×90回 | 2人×90回 |
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
不規則脈波表示 |
◯
|
− | − |
血圧値レベル表示 | − |
◯
|
◯
|
測定姿勢チェック |
◯
|
◎
|
◎
|
バックライト(AC電源時) | − | − | − |
記録しないで測る | − |
◯
|
◯
|
プリンタ出力 | − | − | − |
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
血圧測定範囲 | 20 ~ 280 mmHg | 20 ~ 280 mmHg | 20 ~ 280 mmHg |
脈拍数測定範囲 | 毎分 40~180 拍 | 毎分 40~180 拍 | 毎分 40~180 拍 |
圧力測定精度 | ±3 mmHg以内 | ±3 mmHg以内 | ±3 mmHg以内 |
脈拍数測定精度 | 読み取り数値の±5%以内 | 読み取り数値の±5%以内 | 読み取り数値の±5%以内 |
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
乾電池電源 | 単2形アルカリ乾電池×4(付属) | 単2形アルカリ乾電池×4(別売) | 単2形アルカリ乾電池×4(別売) |
電池寿命 | 250回 | 300回 | 300回 |
ACアダプタの付属 |
◯
|
◯
|
◯
|
外形寸法 | 幅230×高さ217×奥行き228mm | 幅179×高さ211×奥行き246mm | 幅179×高さ211×奥行き246mm |
質量 | 約1.6kg | 約1.6kg | 約1.6kg |
違いについて詳しく見てみましょう。
操作・表示部の位置
HEM-1000は操作・表示部が右手側にあります。
そのため、左腕を差し込んだ状態で、操作をしたり、表示を確認するのが簡単です(右利きの方が左腕で測定する場合)。
もう一方のHEM-1021は、腕帯の上に操作・表示部がありコンパクトです。腕置きがついています。
腕帯や腕置きは次のように閉じることができ、使わないときはさらにコンパクトにまとまります。
欠点は、操作・表示部が腕帯の上にあるので、操作がしにくいことです。
操作のしやすさを重視するならHEM-1000が、コンパクトさを重視するならHEM-1021が良いでしょう。
不規則脈波表示
HEM-1000では測定中に不規則な脈を検出する機能があり、検出すると「不規則脈波」マークが点灯します。
HEM-1000表示部は次のようになっており、右下にそのマークがあります。
このマークが出たときには正しく測定できていないことがありますので、再測定するようにします。いつも点灯するときには医師に相談するとよいということです。
手動加圧
HEM-1000には手動加圧機能があります。
これは最高血圧値が170 mmHg を超えると予想されるときや、自動測定がうまくいかないときに、加圧値を手動で設定できる機能です。
測定ボタンを長押しすると加圧が開始されます。予想される最高血圧値よりも約30〜40 mmHg高い値まで来たときに、ボタンを離すと、減圧が始まり測定が開始します。
HEM-1021 (HEM-1022)には手動加圧機能はありません。理由はわかりませんが、あまり使われない機能なので削られたのかもしれません。
週平均値
HEM-1021 (HEM-1022)には、週平均値表示機能があります。
週平均値表示機能では、今週と過去7週間分の朝/晩の週間平均値を表示できます。過去1~2ヶ月の間に血圧がどのように変化したか確認できて便利です。
また、朝平均値が家庭高血圧の基準値以上のときには早朝高血圧マーク「▲_早朝高血圧」が点灯して知らせてくれます。家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。
記録しないで測る
HEM-1021 (HEM-1022)には、記録しないで測る機能があります。
血圧測定結果は自動でAかBに記録されますが、この機能を使うと一時的に知人や家族が使用するときに記録が残らないようにできて便利です。
HEM-1000では記録しないで測るということができませんので、一時的に知人や家族が使用すると、記録が残ってしまいます。常に使用する人が自分だけなら、いつもはAに記録して、他人が使うときにはBに記録してもらえば、記録が混ざらないのでそれで良いでしょう。でも例えば、普段は夫婦で測定者A/Bを切り替えて使用している場合に、子供や知人など第三者が測定するとその結果がAかBの記録に混ざってしまうので困ります。記録を一つずつ消去することもできません。
2人で使用する予定で、第三者に血圧計を貸す機会がありそうな方は、記録しないで測る機能のあるHEM-1021 (HEM-1022)がおすすめです。
血圧値レベル表示、姿勢チェック機能
HEM-1021(HEM-1022)には血圧値レベル表示と、詳細な姿勢チェック機能があります。
HEM-1021(HEM-1022)の表示部は次のようになっています。
左から2列目にあるバーで、血圧値がレベル表示されます。最高血圧と最低血圧の間が点灯します。ひと目で血圧の高い低いが分かるので便利です。
左上には測定姿勢チェックマークがあります。測定姿勢が悪いときに、腕帯の角度が表示されます。また過去の記録表示中には、測定時の腕帯の角度が表示されます。
(画像はオムロン公式ページより引用。)
腕帯の角度がどっちにズレているのかすぐ分かるので便利ですね。
HEM-1000でも簡単な測定姿勢チェック機能はあります。測定姿勢が良くないときには、「姿勢」マークが表示されます。どっちにズレているかは分からないというのが、HEM-1021 (HEM-1022)との違いです。
どちらがおすすめか
HEM-1000とHEM-1021の違いは次のとおりです。
- HEM-1000は操作・表示部が右手側にあり操作しやすい。HEM-1021は腕帯の上に操作・表示部がありコンパクト。
- HEM-1000には、不規則脈波表示機能、手動加圧機能がある。
-
HEM-1021には、週平均値表示、記録しないで測る機能、血圧値レベル表示、詳細な測定姿勢チェック機能がある。
HEM-1000はシンプルな機能で、価格が手頃です。簡単に血圧を測ることができればよく、週平均値は自分で計算するという方におすすめです。
HEM-1021はコンパクトで高機能です。血圧の週平均値の推移を追いたい方や、血圧計を一時的に人に貸すことがありそうな方、使わないときには小さくなるほうが良い方には、HEM-1021またはHEM-1022がおすすめです。
このような腕を通して測る上腕式全自動血圧計は、机に設置するスペースは必要ですが、血圧を毎日簡単に測ることができますので、おすすめです。
価格は次のようになっています。
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
画像 |
|||
参考価格 | ¥10,660〜(2024/11/21 14:22) |
¥22,000〜(2024/11/21 15:46) |
¥21,470〜 (2021/04/24 15:45) |
型番 | HEM-1000 | HEM-1021 | HEM-1022 |
---|---|---|---|
特徴 | 週平均表示機能のないベーシックな機種。不整脈派検出機能付き。 | 朝晩の週平均値表示、詳細な測定姿勢チェック、血圧値レベル表示のある高機能機種。液晶と腕を通す部分が一体でコンパクト。HEM-1021とHEM-1022は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 | 朝晩の週平均値表示、詳細な測定姿勢チェック、血圧値レベル表示のある高機能機種。液晶と腕を通す部分が一体でコンパクト。HEM-1021とHEM-1022は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 |
おすすめの方 | シンプルで手頃な価格の機種が良い方。 | 高性能かつコンパクトな機種が良い方。 | 高性能かつコンパクトな機種が良い方。 |
まとめ
HEM-1000とHEM-1021 (HEM-1022)の違いは、HEM-1000には不規則脈波表示機能と手動加圧機能があり、HEM-1021とHEM-1022には、週平均値を表示する機能と、記録しないで測る機能、レベル表示機能、詳細な姿勢チェック機能があることです。シンプルな機能でよいという方にはHEM-1000が、高機能でコンパクトなものが良い方には、HEM-1021やHEM-1022がおすすめです。
次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、HEM-1000とHEM-1021(HEM-1022)の3つの違い。でした。
参考
- オムロン(OMRON)
- 価格¥10,660(2024/11/21 14:22時点)
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