血圧計 HEM-1011 (HEM-1012)とHEM-1021 (HEM-1022)の4つの違い。

オムロンの上腕式自動血圧計HEM-1011 (同等機種 HEM-1012)とHEM-1021(同等機種 HEM-1022)は何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

4つの違い

HEM-1011とHEM-1021は、どちらも腕を通して簡単に血圧が測定できる全自動上腕式血圧計です。

 

違いは次のとおりです。

  • HEM-1011は操作・表示部が右手側にあり操作しやすい。HEM-1021は腕帯の上に操作・表示部がありコンパクト。
  • HEM-1011には、液晶バックライト、手動加圧機能がある。
  • HEM-1021には、血圧値レベル表示機能、詳細な測定姿勢チェック機能がある。
  • 測定結果の記録可能数は、HEM-1011は84 回×2人分、HEM-1021は90 回×2人分。

性能は、細かいことを除けばほぼ同じです。測定精度も同じです。

使いやすさを重視するならHEM-1011、本体の小ささを重視するならHEM-1021がおすすめです。

 

なお、HEM-1011と同じ性能の機種にHEM-1012があり、HEM-1021と同じ性能の機種にHEM-1022があります。

そのため、この記事は「HEM-1011とHEM-1022の違い」「HEM-1012とHEM-1021の違い」などと読み替えることもできます。

これらの機種も価格が安いことがありますので、検討してみてもよいでしょう。

[参考] 血圧値HEM-1011とHEM-1012の違いは?
[参考] 血圧計HEM-1021とHEM-1022の違いは?

 

HEM-1011とHEM-1012、HEM-1021、HEM-1022の性能を表で比較すると、次のようになります。下線のある項目をタップすると説明が表示されます。

型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
画像
       
オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム オムロン 血圧計 上腕式 全自動タイプ HEM-1021 オムロン 血圧計 上腕式 全自動タイプ HEM-1021
参考価格
¥14,500〜(2024/04/19 08:33)
¥19,288〜 (2021/04/24 20:45)
¥22,800〜(2024/04/19 12:19)
¥21,470〜 (2021/04/24 15:45)
型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
特徴 朝晩の週平均値表示機能付き。ACアダプター使用の際には液晶バックライトが点灯。HEM-1011とHEM-1012は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 朝晩の週平均値表示機能付き。ACアダプター使用の際には液晶バックライトが点灯。HEM-1011とHEM-1012は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 朝晩の週平均値表示、詳細な測定姿勢チェック、血圧値レベル表示機能付き。液晶と腕を通す部分が一体でコンパクト。HEM-1021とHEM-1022は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。 朝晩の週平均値表示、詳細な測定姿勢チェック、血圧値レベル表示機能付き。液晶と腕を通す部分が一体でコンパクト。HEM-1021とHEM-1022は取扱店が異なるだけで仕様は同じ。
おすすめの方 週平均表示やバックライト機能が欲しい方。 週平均表示やバックライト機能が欲しい方。 コンパクトな機種が良い方。 コンパクトな機種が良い方。
型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
対応腕周 17 cm ~ 32 cm 17 cm ~ 32 cm 腕周17 cm ~ 32 cm 腕周17 cm ~ 32 cm
測定ミスをお知らせ
手動加圧
早朝高血圧確認
直近平均値表示
朝晩週平均値表示
メモリ 2人×84回 2人×84回 2人×90回 2人×90回
型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
不規則脈波表示
血圧値レベル表示
測定姿勢チェック
バックライト(AC電源時)
記録しないで測る
プリンタ出力
型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
血圧測定範囲 20 ~ 280 mmHg 20 ~ 280 mmHg 20 ~ 280 mmHg 20 ~ 280 mmHg
脈拍数測定範囲 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍 毎分 40~180 拍
圧力測定精度 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内 ±3 mmHg以内
脈拍数測定精度 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内 読み取り数値の±5%以内
型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
乾電池電源 単3形アルカリ乾電池×4(付属) 単3形アルカリ乾電池×4(付属) 単2形アルカリ乾電池×4(別売) 単2形アルカリ乾電池×4(別売)
電池寿命 250回 250回 300回 300回
ACアダプタの付属
外形寸法 幅230×高さ217×奥行き228mm 幅230×高さ217×奥行き228mm 幅179×高さ211×奥行き246mm 幅179×高さ211×奥行き246mm
質量 約1.6kg 約1.6kg 約1.6kg  約1.6kg 

違いを詳しく見てみましょう。

操作・表示部の位置

HEM-1011は操作・表示部が右手側にあります。

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム

そのため、左腕を差し込んだ状態で、操作をしたり、表示を確認するのが簡単です(右利きの方が左腕で測定する場合)。

その代わり、操作・表示部の幅だけ本体の横幅が大きいです。

 

もう一方のHEM-1021は、腕帯の上に操作・表示部がありコンパクトです。

オムロン 血圧計 上腕式 全自動タイプ HEM-1021

腕帯や腕置きは次のように閉じることができ、使わないときはさらにコンパクトにまとまります。

欠点は、操作・表示部が腕帯の上にあるので、操作がしにくいことです。

 

HEM-1011とHEM-1021の一番大きな違いは、この操作・表示部の位置です。

液晶バックライト

HEM-1011では、ACアダプターで使用しているときには液晶バックライトが点灯します。

バックライトは液晶を背面から照らす機能で、これがあると暗いところでも文字が見やすくなります。

 

次の画像は別の機種のものですが、暗い部屋でバックライトをつけると、このように文字が見やすくなります。


(画像はオムロン公式ページより引用。)

最近、文字が見にくいという方におすすめの機能です。

手動加圧

HEM-1011には手動加圧機能があります。

これは最高血圧値が170 mmHg を超えると予想されるときや、自動測定がうまくいかないときに、加圧値を手動で設定できる機能です。

測定ボタンを長押しすると加圧が開始されます。予想される最高血圧値よりも約30〜40 mmHg高い値まで来たときに、ボタンを離すと、減圧が始まり測定が開始します。

 

HEM-1021には手動加圧機能はありません。理由はわかりませんが、あまり使われない機能なので削られたのかもしれません。

血圧値レベル表示、姿勢チェック機能

HEM-1021には血圧値レベル表示と、詳細な姿勢チェック機能があります。

HEM-1021の表示部は次のようになっています。

左から2列目にあるバーで、血圧値がレベル表示されます。最高血圧と最低血圧の間が点灯します。ひと目で血圧の高い低いが分かるので便利です。

左上には測定姿勢チェックマークがあります。測定姿勢が悪いときに、腕帯の角度が表示されます。また過去の記録表示中には、測定時の腕帯の角度が表示されます。


(画像はオムロン公式ページより引用。)

腕帯の角度がどっちにズレているのかすぐ分かるので便利ですね。

 

一方のHEM-1011の表示部は次のようになっています。

HEM-1011でも測定姿勢チェック機能はあります。測定姿勢が良くないときには、「姿勢」マークが表示されます。どっちにズレているかは分からないというのが、HEM-1012との違いです。

測定結果の記録可能数

血圧の測定結果は自動で記録されます。測定可能上限数は、HEM-1011は84 回×2人分、HEM-1021は90 回×2人分です。

どちらも2人分の結果を分けて記録することができます。

記録可能数は、HEM-1021のほうが少し多いですが、ほぼ同じです。

どちらがおすすめか

このように、HEM-1011には液晶バックライト機能、手動加圧機能があり、HEM-1012には血圧値レベル表示機能、詳細な測定姿勢チェック機能がありますが、それほど大きな違いではありません。

操作部と表示部の位置が一番大きな違いだと思います。

 

そのため、操作のしやすさを重視するならHEM-1011、本体の小ささを重視するならHEM-1021がおすすめです。

あとは価格も見て、検討するとよいでしょう。

 

このような腕を通して測る上腕式全自動血圧計は、机に設置するスペースは必要ですが、血圧を毎日簡単に測ることができますので、おすすめです。

 

価格は次のようになっています。

型番 HEM-1011 HEM-1012 HEM-1021 HEM-1022
画像
       
オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011 スポットアーム オムロン 血圧計 上腕式 全自動タイプ HEM-1021 オムロン 血圧計 上腕式 全自動タイプ HEM-1021
参考価格
¥14,500〜(2024/04/19 08:33)
¥19,288〜 (2021/04/24 20:45)
¥22,800〜(2024/04/19 12:19)
¥21,470〜 (2021/04/24 15:45)

まとめ

HEM-1011 (HEM-1012)とHEM-1021 (HEM-1022)の違いは、HEM-1011は操作・表示部が右手側にあり操作しやすく、HEM-1021は腕帯の上に操作・表示部がありコンパクトということです。操作のしやすさを重視するならHEM-1011、本体の小ささを重視するならHEM-1021がおすすめです。

 

次の記事ではオムロンの血圧計について機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

 

以上、血圧計HEM-1011とHEM-1021の4つの違い。でした。

参考

オムロン 自動血圧計 HEM-1011
オムロン 自動血圧計 HEM-1012
オムロン 自動血圧計 HEM-1012
  • オムロン(OMRON)

 

オムロン 自動血圧計 HEM-1021
オムロン 自動血圧計 HEM-1022
オムロン 自動血圧計 HEM-1022
  • オムロン(OMRON)

対象腕周

腕周とは次の図のように、ひじを軽く曲げた状態で、二 の腕の中央あたりを計った腕まわりのことです。

腕が細い方や太い方では腕帯が合わないことがありますので、購入前にメジャーで腕周を測っておくと良いでしょう。

測定ミスをお知らせ

測定中に体を動かしたりすると体動マークが点灯します。

正しく測れていませんので、もう一度測るようにします。

血圧確認マーク


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧確認マーク搭載機種では、測定結果が家庭高血圧の基準値以上のときに、「血圧高」というマークが表示されます。

家庭高血圧の基準値は、最高血圧が135 mmHg以上、または最低血圧が85 mmHg以上です。

 

週平均値が表示できる機種の中には、朝週平均値が家庭高血圧の基準値以上のときに「早朝」高血圧マークが表示される機種もあります。

平均値表示

平均値表示機能は、10分以内に測定された3 回までの測定記録の平均値を表示する機能です。

短時間に続けて測ったときに、一番良い値を記録する、という方法もありますが、平均値を記録したいというときにはこの機能が使えます。

 

日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014 では、続けて測った2 回の測定記録の平均値を見ることを推奨しています。

週ごとの平均

週ごとの平均表示に対応した機種では、今週と過去7 週間の朝・晩それぞれの週ごとの平均を表示できます。

 

集計期間は日曜日~土曜日です。

朝の血圧は、4 時から9 時59 分の間で最初の測定から10 分以内に測定した記録(最大3 回)の平均値です。

晩の血圧は、19 時から1 時59 分の間で、最後の測定からさかのぼっ て10 分以内に測定した記録(最大3 回)の平均値です。

メモリ数

各機種では、測定結果が自動で記録されます。本体に記録できる数をメモリ数と呼び、機種により1 ~ 100回分の違いがあります。

血圧のメモを取り忘れても、あとから記録を調べることができて便利です。他の人が、血圧の推移を確認したいときにも役立ちます。

 

日付時刻に対応している機種では、測定した日付時刻も記録されます。

スマホアプリに対応している機種では、スマホ側で100回分を超えて保存できます。

不規則脈波表示

測定中の脈波の間隔が不規則なときにマークが点灯します。

点灯したときには、正しく測れていないことがありますので、安静にしてもう一度測ります。

血圧値レベル表示


(画像はオムロン公式ページより引用。)

血圧値レベル表示機能は、ディスプレイに血圧値がバーで表示される機能です。最低血圧と最高血圧の間が点灯します。

ひと目で、血圧の高い低いが分かるので便利です。

ACアダプター

上腕式自動血圧計(腕を通すタイプ)にはACアダプタが付属しています。

不具合が生じたときには、別売りのアダプタを購入することができます。

次のアダプタが対応します。

オムロン 上腕式自動血圧計用 腕を通すアームイン式用 ACアダプタ