今やdisconになっている LPCXpresso Board というLPC1769の評価ボード(OM13000)に、mbedで作成したバイナリを書き込む方法を紹介します。
目次
旧製品LPCXpresso 1769 (OM13000)
OM13000: LPCXpresso Board for LPC1769
http://www.nxp.com/products/software-and-tools/software-development-tools/software-tools/lpcxpresso-boards/lpcxpresso-board-for-lpc1769:OM13000
https://www.switch-science.com/catalog/1468/
当時、秋月電子通商で2500円でした。
これをなんとかmbedライクに使えないか?というのが今回のお題です。
新製品LPCXpresso 1769 (OM13085)
現在では、mbed化ができるLPCXpresso 1769 (OM13085)が発売されています。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-10225/
これを持っている方は次のリンクの通り、mbed化すれば、快適mbedライフが送れるわけです。
- LPCXpresso1769 (OM13085) をmbed化する
https://developer.mbed.org/users/MACRUM/notebook/lpcxpresso1769-om13085/
LPCXPressoを使って、mbedで作成したバイナリをプログラムする
次の情報によれば、LPCXPressoで普通にプログラムできるとのこと
- mbed (LED blink) code on LPCXpresso-LPC1768 (-LPC1769)
https://developer.mbed.org/users/nxpfan/notebook/mbed-led-blink-code-on-lpcxpresso-lpc1768/
というわけで、次の手順でmbedで作ったLEDチカチカプログラムを書き込む事ができました。
- NXPに会員登録
- メールアドレスの有効性確認
- LPCXPresso をダウンロード
- LPCXPresso (Free版)のアクティベート
- Help > Activate > Create serial … で表示されたアクティベーションコードをコピー
- Help > Activate > Activate (Free edition) で入力
- mbedに登録
- メールアドレスの有効性確認
- LEDチカチカのソースコードを入力。コンパイルすると、binファイルが自動でダウンロードされる。
#include "mbed.h" //DigitalOut led1(LED1); DigitalOut led1(P0_22); // main() runs in its own thread in the OS int main() { while (true) { led1 = !led1; wait(0.5); } }
- LPCXpressoで新規プロジェクトを作成。LPC1769をターゲットにして、C++プログラムとする。
- ターゲットボードをUSB接続する。
- LPCXpressoのツールバーのProgram Flashのアイコンをクリック(デフォルトでRun, External Toolsの右あたりのアイコン)
- 評価ボードが認識されていれば次のように表示されるのでOK
- Program flash memoryのSelect fileにbinファイルを指定。Browse…で指定する場合は、下の種類選択がaxfになっているとbinが指定できないので、ここをbinにするのを忘れないように。
- Base addressは0とする。OKで書き込みできる。
- Reset target on completionにチェックを入れて書き込むと、自動で再起動され、プログラムが実行されます。LPCXpresso 1769評価ボードにはリセットスイッチがないので、チェックを入れておくと便利です。
まとめ
この方法を使えば、mbed用の製品でbinをドラッグ・アンド・ドロップするよりかは面倒ではありますが、安価なLPCXpressoボードでも同様に書き込みすることができます。
mbedを使ってみたいけれども、使用感がわからないのにお金をたくさんかけるのもはばかられるという場合には、とりあえずこの方法でmbedを試用してみて、購入するかどうかを検討してみてはどうでしょうか。
mbed NXP LPC1768は 6~7千円しますが、LPC1114程度の性能で良ければ、mbed LPC1114FN28は 2160円+送料で買えますので、この記事のようにややこしいことをせずに素直にmbedを買っても良いかもしれません。(2017-05-13現在@amazon)
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昔、この安価なmbed LPC1114FN28はなかったのですが、あったらこっちを買ってただろうと思います。
以上、PCXpresso NXP LPC1769の評価ボード(OM13000)にmbedのバイナリを書き込む方法でした。