パナソニックの衣類スチーマーNI-FS420とNI-FS570は、何が異なるのでしょうか。違いは6つあります。わかりやすく紹介します。
目次
6つの違い
NI-FS420とNI-FS570はどちらも2021年発売です。NI-FS570の方が上位機種です。
これらの機種には、次のような違いがあります。
- 瞬間パワフルスチーム機能は、NI-FS570には搭載されている。
- スチームが出る角度は、NI-FS420は220°の範囲に限られるが、NI-FS570は360°どの角度でも出る。
- スチーム温度は、NI-FS570のほうが高い。
- 立ち上がり時間は、NI-FS570のほうが約 11 秒早い。
- オートヒーターオフ機能は、NI-FS570には搭載されている。
- 本体サイズと重さは、NI-FS420のほうが少し小さくて軽い。
NI-FS420は衣類スチーマーとして最低限の機能に絞ったシンプルな機種です。NI-FS570は瞬間パワフルスチームや360°スチーム、オートパワーオフなどの付加機能が充実しています。
スチームの持続時間や、水タンク容量、平均スチーム量は同じです。
違いを表で比較すると次のようになります。
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
発売年 | 2021 | 2021 |
持続時間 | 約 4 分 | 約 4 分 |
水容量 | 約 50 mL | 約 50 mL |
立ち上がり | 約 30 秒 | 約 19 秒 |
スチーム量 | 平均 約 11 g/分 | 平均 約 11 g/分 |
モード |
連続パワフル&ワイドスチーム | 連続パワフル&ワイドスチーム 瞬間3倍パワフルスチーム |
自動ヒーターオフ | − | ◯ |
温度調節 | − | − |
温度 | ドライ(約160℃)/スチーム(約160℃) | ドライ(約160℃)/スチーム(約190℃) |
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
---|---|---|
面形状 | フラット | フラット |
穴の数 | 6穴 | 6穴 |
スチームの出る角度 | 220° | 360° |
消費電力 | 950 W | 950 W |
外形寸法 (本体) 幅×高×長 |
約 7 × 13 × 15.5 cm | 約 7 × 15 × 15 cm |
本体質量 | 670 g | 690 g |
海外電圧 | − | − |
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
参考価格 | ホワイト: ¥7,500〜(2024/10/12 15:43) |
ダークブラウン: ¥10,000〜(2024/10/12 15:43) |
参考価格 | − | ピンクゴールド : ¥9,801〜(2024/10/12 15:43) |
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
特徴 | スチームが出る角度は220°に限られる。スチーム温度は上位モデルより低め。NI-FS420は上位機種同様に6穴のワイドスチームになりスチームが広がりやすくなった。 | 360°スチームが出る。スチームのブースト機能や、オートヒーターオフ機能も搭載される。 |
おすすめの方 | 軽量・コンパクトな機種が良い方。 | 360°スチームや、瞬間3倍スチーム機能を使いたい方。スチーム持続時間は、約4分 (約2着分)で十分という方。 |
違いについて詳しく見てみましょう。
瞬間パワフルスチーム
NI-FS570には瞬間3倍パワフルスチーム機能が搭載されています。これは、スチームのブースト機能です。この機能を使うと、数秒間だけ通常のパワフルスチームの約 3 倍強いスチームが噴射されます。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
衣類スチーマーを使うと、洗いにくいジャケットやコートなどについた気になるニオイをスチームで脱臭することができますが、強いスチームで衣類をケアすることで、より脱臭効果が期待できます。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
対応しているニオイは、飲食臭、生乾き臭、汗臭、タバコ臭、加齢臭、ペット臭、防虫剤臭と幅広く、さまざまなニオイをまとめてケアできます。
瞬間パワフルスチームは、襟や脇の下の部分など、特にニオイが気になる部分に使うと効果的です。
瞬間パワフルスチームを噴射するには次のようにします。
- スチームボタンを押し続けて、パワフルスチームを約 10 秒間あてる。
- 瞬間スチームランプが点灯し、準備完了。
- スチームボタンを2回連続で押すと、瞬間スチームが噴射される。
- 瞬間スチームランプが消灯する。
通常通りパワフルスチームを使っていれば、瞬間パワフルスチームの準備が完了して噴射できるようになりますので簡単です。
NI-FS570の瞬間パワフルスチームは、特に気になる部分を重点的にケアできて便利そうですね。
360°スチーム
スチームが出る角度は、NI-FS420は次の画像のように220°の範囲に限られ、スチームの出ない角度があります。
とはいえ、右手で持って使う場合、スチームが出ない角度にするには手をひねる必要があります。そのため、右手で使い慣れてしまえば、特に困るわけでもなさそうです。左手で持って使うには向いていません。スチーマーを180°持ちかえると、スチーム噴射ボタンが小指側にくるため使いにくいです。
一方で、NI-FS570は360°どの角度でもスチームが出ます。スチーマーの角度を気にせず使用できるのは良いですね。
スチーム温度
アイロン面温度はどちらも約 160 ℃ですが、スチーム温度はNI-FS420が160℃で、NI-FS570は190℃です。NI-FS570の方がスチーム温度が高く、シワ伸ばし効果や脱臭効果が期待できます。
なお、どちらの機種もアイロン面が平ら(フラット)なため、アイロン台を使ってプレスアイロンとして使うこともできます。この場合には、NI-FS420はスチームの温度が低いため、ポリエステル・レーヨン・ウールなどの中温アイロン表示の生地にもスチームをあてながらプレスすることができます。NI-FS570は、中温アイロン表示の生地に対しては、ドライ使用に限られます。
とはいえ、プレスアイロンとしても使えるのはおまけ機能です。衣類スチーマーとしての性能が高いのは、スチーム温度の高いNI-FS570です。衣類スチーマーとしてアイロン面を衣類からはなして使う場合には、どちらの機種でも、ベルベット・シルク・アクリルなどの繊細な生地に対してもスチームをあてることができます。(スチーム禁止の表示がある場合は除く。)
立ち上がり時間
立ち上がり時間は、電源スイッチを入れてからスチームを出せるようになるまでの時間です。NI-FS420は約 30 秒で、NI-FS570は約 19 秒です。NI-FS570のほうが約 11 秒早いです。
約 11 秒しか違いませんので、どちらでも良いと思います。朝の忙しい時間にスチームをかけるつもりの方は、少しでも早くつかえるNI-FS570のほうがよいかもしれません。
オートヒーターオフ
オートヒーターオフ機能は、NI-FS570に搭載されており、NI-FS420には搭載されていません。これは、電源 ON 状態で約 60 分間スチームを使わなかった場合、ヒーターがオフになる機能です。
「出かける前に急いでスチームをかけたのはいいけど、電源を切り忘れた。」ということがもしあっても、自動でヒーターが切れると安心です。
本体サイズと重さ
本体サイズと重さはほとんど違いはありませんが、NI-FS420のほうが小さくて軽いです。
NI-FS420のスタンドを除く本体サイズは 約 幅7 × 高さ13 × 長さ15.5 cmで、重さは670 gです。
NI-FS570の本体サイズは 約 幅7 × 高さ15 × 長さ15 cmで、重さは690 gです。
幅と長さはほぼ同じですが、高さはNI-FS420の方が2 cm低いです。次の画像はNI-FS420です。
取っ手の位置が重心のアイロン面に近いため、取り回しがしやすくなっています。2021年発売のNI-FS420から、最上位機種NI-FS770と同じようなこの形状になりました。
次の画像はNI-FS570です。
NI-FS570は2020年モデルから形状は変更されていません。
重さは、NI-FS420のほうが約 20 g 軽いですが、気づかないくらいの違いでしょう。
どちらがおすすめか
このように、NI-FS420とNI-FS570を比較すると、NI-FS570は次の点が優れています。
- 瞬間パワフルスチーム機能があり、脱臭効果がより期待できる。
- 360°どの角度でもスチームが出る。
- スチーム温度が高く、シワ伸ばしや脱臭効果が期待できる。
- 立ち上がり時間が、約 11 秒早い。
- オートヒーターオフ機能があり安心。
NI-FS420は、本体高さが低い形状で、取り回ししやすい点が優れています。
そのため、次のような方にはNI-FS570がおすすめです。
- 衣類スチーマーとしてのシワ伸ばし効果や脱臭効果を重視する。
- 立ち上がり時間が少しでも早いほうがよい。
- スチーマーの角度を気にせず使いたい。
一方で、機能はシンプルでよいという方や、価格が手頃なほうがよいという方には、NI-FS420がおすすめです。執筆時点では、NI-FS420のほうが3,000円ほど安いです。
価格や主な仕様は次のようになっています。
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
発売年 | 2021 | 2021 |
参考価格 |
ホワイト: ¥7,500〜(2024/10/12 15:43) |
ピンクゴールド : ¥9,801〜(2024/10/12 15:43) |
参考価格 | − | ダークブラウン: ¥10,000〜(2024/10/12 15:43) |
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
---|---|---|
特徴 | スチームが出る角度は220°に限られる。スチーム温度は上位モデルより低め。NI-FS420は上位機種同様に6穴のワイドスチームになりスチームが広がりやすくなった。 | 360°スチームが出る。スチームのブースト機能や、オートヒーターオフ機能も搭載される。 |
おすすめの方 | 軽量・コンパクトな機種が良い方。 | 360°スチームや、瞬間3倍スチーム機能を使いたい方。スチーム持続時間は、約4分 (約2着分)で十分という方。 |
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
持続時間 | 約 4 分 | 約 4 分 |
水容量 | 約 50 mL | 約 50 mL |
立ち上がり | 約 30 秒 | 約 19 秒 |
スチーム量 | 平均 約 11 g/分 | 平均 約 11 g/分 |
モード | 連続パワフル&ワイドスチーム | 連続パワフル&ワイドスチーム 瞬間3倍パワフルスチーム |
自動ヒーターオフ | − | ◯ |
温度調節 | − | − |
温度 | ドライ(約160℃)/スチーム(約160℃) | ドライ(約160℃)/スチーム(約190℃) |
機種 | NI-FS420 | NI-FS570 |
面形状 | フラット | フラット |
穴の数 | 6穴 | 6穴 |
スチームの出る角度 | 220° | 360° |
消費電力 | 950 W | 950 W |
外形寸法 (本体) 幅×高×長 |
約 7 × 13 × 15.5cm | 約 7 × 15 × 15 cm |
本体質量 | 670 g | 690 g |
海外電圧 | − | − |
共通機能
NI-FS420とNI-FS570の共通の機能について簡単に見てみましょう。
持続時間
一度の給水でスチームを出していられる時間は、どちらの機種も約 4 分です。これは、水タンク容量がどちらも50 mlで、平均スチーム量が約 11 g/分であることによります。
約 4 分で、衣類2枚分にスチームをあてることができます。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
1人分の衣類にスチームをあててシワ伸ばしや脱臭をするだけであれば、一度の給水で2着分のケアができれば十分でしょう。足りない場合は給水し直せば問題ありません。
最上位機種のNI-FS770では、水タンク容量が115 mlで、約 10 分間スチームを出すことができます。家族の分の衣類までケアするのであれば、給水回数を減らせるNI-FS770の方がよいかもしれませんね。
[参考] NI-FS770とNI-FS570の4つの違い。持続時間。
まとめ
パナソニックの衣類スチーマーNI-FS570は、瞬間パワフルスチーム、360°スチーム、オートヒーターオフなどの機能が充実しているのが特徴で、NI-FS420はシンプルな機能が特徴です。より効果的に衣類のシワ伸ばしや脱臭をしたい場合には、NI-FS570の方がおすすめです。
- パナソニックの衣類スチーマー14機種の一覧比較!
- NI-FS570とNI-FS560の2つの違い。立ち上がり時間。
- NI-FS420とNI-FS410の2つの違い。ワイドスチーム。
- NI-FS770とNI-FS570の4つの違い。持続時間。
以上、NI-FS420とNI-FS570の6つの違い。でした。
参考
- パナソニック(Panasonic)
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