パナソニックの衣類スチーマーNI-FS60AとNI-FS690は、何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。
4つの違い
NI-FS60Aは、NI-FS690の後継機種です。NI-FS690がいわゆる型落ち機種に相当します。
- NI-FS60A: 2024年3月発売
- NI-FS690: 2023年3月発売
NI-FS60AとNI-FS690はどちらも中間グレードであるハイスタンダードモデルです。
新機種のNI-FS60Aは、旧機種のNI-FS690と比べて、次の点が異なります。
- 3段階で温度調節ができる。
- アイロン面素材がワンランク下のシルバーチタンコート。
- ハンドルが抗菌でなくなった。
- 本体色展開。
スチーム量・本体のサイズ・立ち上がり時間・タンク容量などのスチーマーとしての基本性能は同じです。プレスアイロンとして使用するときの性能が変更になっています。
新機種のNI-FS60Aは出力調節ができるようになったため、スチームを弱くしたり、デリケートな衣類のアイロンがけをしたりすることができます。一方で、アイロン面の素材が変更になり、旧機種のNI-FS690よりも滑りが悪くなっています。
さまざまな衣類のアイロンがけをしたい場合はNI-FS60A、綿麻素材などしかプレスアイロンしないという方は滑りを重視してNI-FS690が良いでしょう。
とはいえ、スチーマーとして使う場合には性能に違いはないため、基本的には価格の安い方がおすすめです。
違いを表で比較すると次のようになります。
項目 | NI-FS60A (ハイスタンダード) | NI-FS690 (ハイスタンダード) |
---|---|---|
発売年 | 2024/3 | 2023/3 |
外観 | ||
温度調節機能 (ドライ時) | 3段階調整 HIGH:約160℃ MED: 約140℃ LOW: 約110℃ | − ドライ 約160℃ |
アイロン面コート | シルバーチタンコート | セラミックコート |
抗菌ハンドル | – | ◯ ハンドル・側面 |
本体色 | サクラ・カームグレー | フロストブルー・クリーム |
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
参考価格 | サクラ: ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | フロストブルー: ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
参考価格 | カームグレー: ¥9,727〜(2025/01/07 22:33) | クリーム: ¥8,480〜(2025/01/08 01:04) |
違いについて詳しく見てみましょう。
温度調節
NI-FS60Aでは、ドライで使用するときに高・中・低の3段階で温度調節ができます。NI-FS690には温度調節機能はなく常に高温設定相当です。
そのため、NI-FS60Aではベルベット・シルク・アクリルなどの繊細な素材でも、ドライであれば衣類にアイロン面を当てて使用することができます。
NI-FS60Aでの温度設定の目安は次のとおりです。
左下の「ベルベット」「ドライで使う」が、LOW出力で使用できるとなっています。
NI-FS690では次のとおりです。
左下の「ベルベット」「ドライで使う」は✗になっており、使用できません。
どちらの機種も、スチーマーだけではなく、フラットなアイロン面を使ってプレス仕上げもできる2WAYの機能がありますが、温度調整についても普通のプレスアイロンのように3段階に調整したいという場合には、NI-FS60Aがおすすめです。
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
---|---|---|
温度調節機能 (ドライ時) | 3段階調整 HIGH:約160℃ MED: 約140℃ LOW: 約110℃ | − ドライ 約160℃ |
参考価格 | ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
アイロン面素材
どちらの機種もスチーマーとして使えるだけではなく、アイロン台を用いてプレスアイロンとしても使えます。
そのときに重要なのが、アイロン面の滑りやすさです。
アイロン面素材は、NI-FS60Aはシルバーチタンコート、NI-FS690はセラミックコートです。
旧機種NI-FS690のセラミックコートのほうが、すべりやすいコーティングです。スムーズに生地の上を流れるように動き、きれいに仕上がります。また、丈夫でスプレー糊の汚れもつきにくく、きれいに仕上がります。
とはいえNI-FS60Aのシルバーチタンコートも、フッ素コートやただのチタンコートよりも滑りやすいです。
スチーマーでは取りきれないシワがあるときや、ズボンやプリーツのプレスをしたい場合には、プレスアイロンとして使用しますが、そのような機会が多いのであれば、より滑りやすいコーティングを採用したNI-FS690がおすすめです。
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
---|---|---|
アイロン面コート | シルバーチタンコート | セラミックコート |
参考価格 | ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
抗菌ハンドル
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
旧機種NI-FS690ではハンドルやボディ側面に抗菌加工が施されています。樹脂には抗菌剤を練り込んであり、塗装部品は塗装に抗菌剤を添加してあります。
ハンドルはよく触れる部分ですので、清潔性に配慮されているのは良いですね。
NI-FS60Aは抗菌加工はされていません。
ただスチームアイロンは自分や家族しか使わないものだと思いますので、どちらでもよい気もします。
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
---|---|---|
抗菌ハンドル | – | ◯ ハンドル・側面 |
参考価格 | ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
本体色
本体色は、NI-FS60Aはサクラとカームグレーの二色展開で、NI-FS690はクリームとフロストブルーの二色展開です。どちらも優しい色あいの色です。
次の画像はNI-FS60Aのサクラです。
次の画像はNI-FS60Aのカームグレーです。
次の画像は、NI-FS690のクリーム色です。
次の画像は、NI-FS690のフロストブルーです。
ライトグレーに近い色です。
スチーム性能にはそれほど違いはないため、色で選ぶのもよいかもしれません。
スチームアイロンの本体色は、お持ちの家電の色に合わせてもよいですし、淡い服の色が多い場合は白系で、濃い色の服が多い場合は黒系というように選ぶのも良いでしょう。
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
---|---|---|
本体色 | サクラ・カームグレー | フロストブルー・クリーム |
参考価格 | サクラ: ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | フロストブルー: ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
参考価格 | カームグレー: ¥9,727〜(2025/01/07 22:33) | クリーム: ¥8,480〜(2025/01/08 01:04) |
どちらがおすすめか
NI-FS790がNI-FS690と比べて異なる点をまとめると、次のようになります。
- 3段階で温度調節ができる。
- アイロン面素材がワンランク下のシルバーチタンコート。
- ハンドルが抗菌でなくなった。
- 本体色展開。
新機種のNI-FS60Aは出力調節ができるようになったため、スチームを弱くしたり、デリケートな衣類のアイロンがけをしたりすることができます。一方で、アイロン面の素材が変更になり、旧機種のNI-FS690よりも滑りが悪くなっています。
さまざまな衣類のアイロンがけをしたい場合はNI-FS60A、綿麻素材などしかプレスアイロンしないという方は滑りを重視してNI-FS690が良いでしょう。
とはいえ、スチーマーとして使う場合には性能に違いはないため、価格の安い方や好きな色の方を選ぶのも良いでしょう。
NI-FS60Aがおすすめの方
平均
約 13 g/分
温度
調節
立ち上がり
約 19 秒
パワフル
スチーム
スチーム
約 8 分
容量
115 ml
チタン
コート
- さまざまな素材をお手入れしたい。
- サクラ・カームグレー色がよい。
- パナソニック(Panasonic)
- 価格¥10,700(2025/01/07 22:33時点)
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- 価格¥9,727(2025/01/07 22:33時点)
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NI-FS690がおすすめの方
平均
約 13 g/分
立ち上がり
約 19 秒
パワフル
スチーム
スチーム
約 8 分
容量
115 ml
ハン
ドル
ミック
コート
- プレスアイロンとしては綿・麻など高温に強い素材にだけ使えれば良い。
- 滑りの良いアイロン面のほうがよい。
- ハンドルは抗菌がよい。
- クリーム・フロストブルーの本体色がよい。
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価格と性能を表で比較
NI-FS60AとNI-FS690の価格と性能を表で比較すると、次のようになります。
型番 | NI-FS60A (ハイスタンダード) | NI-FS690 (ハイスタンダード) |
---|---|---|
発売年 | 2024/3 | 2023/3 |
外観と参考価格 | フロストブルー: ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) | |
外観と参考価格 | カームグレー: ¥9,727〜(2025/01/07 22:33) | クリーム: ¥8,480〜(2025/01/08 01:04) |
型番 | NI-FS60A | NI-FS690 |
スチーム量 (平均) | 約 13 g/分 (HIGH時) 約 9 g/分(MED時) | 約 13 g/分 |
連続使用時間 | 約 8 分(HIGH時) 約 11 分 30秒(MED時) | 約 8 分 |
スチーム噴射 | 360°全方向 | 360°全方向 |
立ち上がり時間 | 約 19 秒 | 約 19 秒 |
スチームボタン | プッシュ式 | プッシュ式 |
タンク容量 | 約 115 mL | 約 115 mL |
重量 | 約 690 g | 約 690 g |
本体サイズ 幅×高さ×長さ | 約 8 × 13 × 16.5 cm | 約 8 × 13 × 16.5 cm |
自動ヒーターオフ | 60分 | 60分 |
温度調節機能 (ドライ時) | 3段階調整 HIGH:約160℃ MED: 約140℃ LOW: 約110℃ | − ドライ 約160℃ |
アイロン面コート | シルバーチタンコート | セラミックコート |
抗菌ハンドル | – | ◯ |
消費電力 | 950 W | 950 W |
コードの長さ | 2.5 m | 2.5 m |
共通機能
NI-FS60AとNI-FS690のどちらにも搭載されている機能や共通性能について簡単に紹介します。
- パワフルスチーム
- 持続時間
- 360°スチーム
- 自動ヒーターオフ
- ワイドスチーム
スチーム量
どちらの機種もスチーム量は平均 13 g/分です。
スチーム量は、スチーマーの最も重要な性能です。スチームには、シワを伸ばすだけでなく、脱臭・抗菌・アレル物質抑制の効果もあります。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
2022年の最上位モデルNI-FS780のスチーム量は11 g/分でしたので、それと比べると、18%アップしています。2023/2024年の最上位機種は15 g/分ですので、それよりは弱いですがそこまでスチーム量にこだわりがなければ、NI-FS60A、NI-FS690でも十分にパワフルでしょう。
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
---|---|---|
スチーム量(平均) | 13 g/分 (高温) 9 g/分 (中温) | 13 g/分 |
参考価格 | ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
持続時間
タンク容量も同じなため、一度の給水で連続使用できる時間(持続時間)はどちらも約 8 分です。
スチームをかけるのにかかる時間は、1着あたり2分程度とされますので、一度に4着相当にスチームをあてることができ、十分な持続時間があります。
項目 | NI-FS60A | NI-FS690 |
---|---|---|
持続時間 | 約 8 分 (高温) 約 11分30秒 (中温) | 約 8 分 |
参考価格 | ¥10,700〜(2025/01/07 22:33) | ¥8,890〜(2025/01/08 01:04) |
360°スチーム
どちらの機種も、スチームは360°どの方向でも出ます。
下位機種のNI-FS40Aなどでは、次の画像のようにスチームの出る角度は220°の範囲に限られており、スチームの出ない角度があります。
スチーマーの角度を気にせず使用できるのは良いですね。
ワイドスチーム
どちらの機種も、スチームが広がりやすいように円状に配置されています。しばらく前の機種では、スチーム穴が直線状に配置されています。
次の画像の左がワイドではない機種のアイロン面で、右の画像がワイドの機種のアイロン面です。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
スチームが広がりやすく、衣類をケアしやすいのは嬉しいですね。
(画像はNI-FS770。パナソニック公式ページより引用。)
自動ヒーターオフ
電源 ON 状態で約 60 分間スチームを使わなかった場合、ヒーターがオフになる機能です。
出かける前に急いでスチームをかけたのはいいけど、電源を切り忘れた、ということがもしあっても、自動でヒーターが切れると安心です。
まとめ
パナソニックの衣類スチーマーNI-FS60AとNI-FS690の違いについて紹介しました。NI-FS60Aは出力調節ができるようになったため、スチームを弱くしたり、デリケートな衣類のアイロンがけをしたりすることができますので、さまざまな衣類のアイロンがけをしたい場合におすすめです。
- NI-FS70Aと型落ち機種NI-FS790の6つの違い。
- NI-FS70AとNI-FS60Aの7つの違い。スチーム量。
- NI-FS60AとNI-FS40Aの8つの違い。スチーム量。
- NI-FS790とNI-FS690の4つの違い。スチーム量。
以上、NI-FS60AとNI-FS690の4つの違い。でした。
参考
NI-FS60A
平均
約 13 g/分
温度
調節
立ち上がり
約 19 秒
パワフル
スチーム
スチーム
約 8 分
容量
115 ml
チタン
コート
- パナソニック(Panasonic)
- 価格¥10,700(2025/01/07 22:33時点)
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- パナソニック(Panasonic)
- 価格¥9,727(2025/01/07 22:33時点)
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NI-FS690
パワフル
スチーム
立ち上がり
約 19 秒
スチーム
約 8 分
最大
約 13 g/分
アレル物質
抑制
ハンドル
ワイドスチーム
2WAY
オフ
設計
約 690 g
付き
- パナソニック(Panasonic)
- 価格¥8,890(2025/01/08 01:04時点)
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