ホームベーカリーSD-MDX102とSD-MT3の2つの違い。

パナソニックのホームベーカリーSD-MDX102とSD-MT3にはどこに違いがあるのでしょうか。

違いは主に2点あります。わかりやすく説明します。

 

2019年の4モデルについては次の記事で比較しています。

[2019] パナソニック ホームベーカリー4モデルの一覧比較。

2つの違い

SD-MDX102は、SD-MT3の上位モデルで、どちらも2019年9月発売モデルです。

主に異なる点は、次の2点です。

  • オートメニュー数は、SD-MT3は38種だが、SD-MDX102は40種。
    SD-MDX102は「食パン生地」 と「ハード生地」メニューが多い。
  • SD-MDX102には、マニュアル機能が搭載。

 

他の粗混ぜ機能や、レーズン・ナッツ自動投入機能、焼き色調節機能などはどちらにも付いています。

この2つの違いについて詳しく見てみましょう。

食パン生地・ハード生地メニュー

SD-MDX102とSD-MT3には、パン生地をつくるオートメニューが搭載されています。

SD-MDX102には「食パン生地」「ハード生地」「リッチ生地」の3種類のメニューがあり、SD-MT3のパン生地用のメニューは、「パン生地」の1種類だけです。

 

このメニューではホームベーカリーが、「ねり・寝かし・発酵」までをして、パン生地を準備してくれます。

最後の生地の成形と焼く工程は、ホームベーカリーを使わずに行います。

 

なぜこういうことをするかというと、ホームベーカリーで焼成までを行うと、どのパンも食パン型になってしまうからです。

そこでパン生地用のメニューを使えば、オーブンは必要になるものの、食パン型以外のパンも作ることができます。

例えば、ロールパンを作ったり、パンの中にあんこを入れてあんぱんを作ったりできます。

 

SD-MDX102の生地メニューごとの工程は次のようになっています。

「食パン生地」と「リッチ生地」は、各工程の時間は同じですが、ねりの速度や発酵の強度が異なります。

「ハード生地」とは主にフランスパン用の生地のことですが、砂糖を入れないため、ねかしと発酵の時間が長くなっています。

 

一方のSD-MT3の「パン生地」メニューは「リッチ生地」と同等の工程です。

SD-MT3では、生地メニューが一つしかないため、クロワッサン生地やフランスパンの生地を作ろうと思っても、すべて同じねり・ねかし・発酵条件になってしまいます。

そのため、成形パンをうまく焼くことは難しいため、おまけの機能くらいに思っておいたほうがよいでしょう。

 

SD-MDX102では、3種類の生地メニューから選べるので、長時間の発酵が必要なフランスパンの生地も簡単に作ることができます。

より自由に、ねり・発酵を行いたい場合でも、次で紹介する「マニュアル機能」があります。

SD-MDX102は、様々な成形パンを作る際に活躍するでしょう。

マニュアル機能

SD-MDX102に搭載されているマニュアル機能とは、パンづくりの工程が個別に使える機能です。

「ねり」「発酵」「焼き」の 3 つの工程の 1 つを選んで、レベルと時間を設定して実行できます。

 

パンと一口に言っても、クロワッサン、デニッシュ、ベーコンエピ、ベーコンパイ、クロッカン、アマニブレッド、ミックスフォッカッチャ、プロバンス、カルツォーネなどがあります。

これらのパンそれぞれに、適したねり時間と発酵時間があります

マニュアル機能があれば、ねりと発酵の強度・時間を自由に指定して、パン生地を作ることが出来ます。

 

各工程は4つのレベルから選ぶことができます。

 

マニュアル機能のうちの、ねり工程をパターン登録できる「マイねり機能」もあります。

マイねり機能では、レベル・時間を 3 つまで登録・実行できるので、便利です。

例えば、次の一連の工程を一度に行うことができます。

「ねり レベル1を2 分」→「ねり レベル3 を2 分」→「ねり レベル4 を10 分」

 

ホームベーカリーでいろいろな成形パンを作りたいという方には、マニュアル機能は必須です。

パン作りを楽しみたいという方には、SD-MDX102をおすすめします。

一覧比較

ここまでオートメニューと、マニュアル機能の2点の違いについて見てきました。

他の細かな違いも含め、仕様の違いについて、一覧表で比較してみましょう。

商品名    SD-MT3 SD-MDX102
画  像 パナソニック ホームベーカリー 1斤タイプ ホワイト SD-MT2-W パナソニック ホームベーカリー 1斤タイプ ホワイト SD-MDX101-Wパナソニック ホームベーカリー 1斤タイプ ブラック SD-MDX101-K
オートメニュー数 39 41
 食パン生地
 ハード生地
マニュアル機能
斤数 1斤 1斤
インバーターモーター
イースト自動投入
レーズン・ナッツ自動投入
レーズン投入量(最大) 100 g 100 g
粗混ぜ機能
予約タイマー
焼き色調節 淡・標準・濃 淡・標準・濃
カラー ホワイト ホワイト・ブラック
消費電力 430 W 430 W
大きさ 24.1×30.4×34.7 cm 26.3×35.6×35.3 cm
質量 5.7 kg 6.2 kg
参考価格
¥49,860〜(2024/12/04 15:39)

 

他の違いには次のものがあります。

  • SD-MT3のほうが幅は2cm程度、奥行きは5cm程度小さく、重さは500 g軽い。
  • SD-MDX102には、ブラックカラーもある。

わずかな違いですが、置くスペースに限りがある場合にはSD-MT3のほうが省スペースでよいかもしれません。

どちらがおすすめか?

SD-MDX102にだけ搭載されているパン生地用のオートメニューやマニュアル機能は、生地までをホームベーカリーで作って、焼く工程は自分でやりたいという方向けの機能です。

そのため、ホームベーカリーを使って、ロールパンやフランスパン、クロワッサン、あんぱんなどを作りたいという方には、SD-MDX102がおすすめです。

一方で、ホームベーカリーではオートメニューの食パン型のパンを焼くのが中心で、オーブンを使って自分で成形したパンを焼くことはほぼないだろう、という方にはSD-MT3がおすすめです。

 

パナソニック ホームベーカリー SD-MDX102
パナソニック ホームベーカリー SD-MT3

まとめ

SD-MDX102とSD-MT3の違いは、SD-MDX102にはパン生地メニューが2種類多く、マニュアル機能が搭載されていることでした。

ホームベーカリーによる焼成では、食パン型のパンしか焼けないため、いろいろな種類のパンを焼きたいという方には、SD-MDX102がおすすめです。

 

2019年の4モデルについては次の記事で比較しています。

[2019] パナソニック ホームベーカリー4モデルの一覧比較。

 

旧機種SD-MDX101やSD-MT2との違いについては、次の記事も参考にしてみてくださいね。

 

以上、ホームベーカリーSD-MDX102とSD-MT3の2つの違い。でした。