パナソニックのアルカリイオン整水器TK-AS46とTK-AS30は何が異なるのでしょうか。
違いは5つあります。わかりやすく紹介します。
5つの違い
TK-AS46とTK-AS30の違いは次の通りです。
- 浄水モード時の排水カット機能の有無
- つづけるモードが自動か手動か
- 原水に泡沫が入るかどうか
- カートリッジの交換目安
- 本体サイズ
2つのモデルで生成できる水の水質は同じで、違いは使い勝手や本体サイズの点だけです。
TK-AS46のほうが上位モデルで、使い勝手が良いです。
表で比較すると次のようになります。
型番 | TK-AS46 | TK-AS30 |
画像 |
||
参考価格 ホワイト |
¥99,800〜(2024/11/21 11:16) |
¥92,500〜(2024/11/21 16:36) |
ピンク | − | – |
電極数 | 3枚 | |
生成水質 | 5つの水 アルカリイオン水1, 2, 3・浄水・弱酸性水 |
|
ろ過できる物質数 | JIS指定13物質+6物質 | |
ろ過流量 | 2.4 L/分 (水圧100 kPaの時) | |
浄水モード時の排水カット | ◯ | – |
つづけるモード | 自動 | 手動 |
水切換レバー | 泡沫原水ストレート、泡沫シャワー (20%節水) |
原水ストレート、シャワー |
カートリッジの交換目安 | 約 2 年 または 12000 L | 約 1 年 または 6000 L |
カートリッジ | TK-HS92C1 |
TK-AS30C1 |
カートリッジ参考価格 | ¥8,900〜(2024/11/21 07:29) |
¥5,509〜(2024/11/21 16:36) |
本体寸法 | 高さ30×幅19.8×奥行13.7 cm | 高さ25.8×幅15.9×奥行9.5 cm |
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
浄水モード時の排水カット
TK-AS30では浄水モード時にも排水が出てきますが、TK-AS46では浄水モード時には排水が出ないようになっています。
この「排水」が何を指すか理解するためには、アルカリイオン整水器の仕組みについて知らなければなりませんので、簡単に紹介しましょう。
アルカリイオン整水器は、次の画像のように、蛇口に取り付ける「水切換レバー」と、「ろ過カートリッジ」、「電解槽」の3つの部分で構成されます。
水切換レバーを通って本体に給水された水道水は、ろ過カートリッジを通って浄水になります。
浄水は、電解槽を通り電気分解されることによって、アルカリイオン水と弱酸性水に分離します。
整水器の操作パネルで「アルカリイオン水」を選択した時には、アルカリイオン水が吐水口から出てきて、もう一方の弱酸性水は排水ホースから捨てられます。
逆に、整水器の操作パネルで「弱酸性水」を選択した時には、弱酸性水が吐水口から出てきて、アルカリイオン水は排水ホースから捨てられます。
「浄水」を選択した時には、電気分解はされずに中性の水が吐出されます。
浄水の時は電気分解をしないため理論的には排水は生じないはずですが、構造を簡単にするためか、TK-AS30では浄水選択時も浄水の排水がでてきます。
この排水の量は、給水・ろ過した水のうち17%です。およそ6分の1の水が捨てられることになります。(排水比率5:1)
なお、アルカリイオン水や弱酸性水を選択したときの排水量も17%です。
排水カット機能があるTK-AS46では、アルカリイオン水や弱酸性水を選択した時には同様に17%が排水になりますが、浄水選択時には、排水は出てこず、全ての水が吐出口から出てきます。
最大ろ過流量はどちらのモデルも2.4 L/分です。
そのため、TK-AS46では1分で2.4 Lの浄水を吐出できますが、TK-AS30では0.4 Lは排水になることから、1分で 2.0 Lしか浄水を吐出できないという違いがでてきます。
これは大きな違いではありませんが、浄水をたくさん使う予定の方や、無駄に捨てられてしまう水がもったいないと思う方は、TK-AS46のほうが良いでしょう。
つづけるモード
つづけるモードとは、アルカリイオン水や浄水を使用後10分間は、同じ種類の水であれば、捨て水なくすぐに使える機能のことです。
水の出始めの数秒の間は準備中となり、水のpHが安定するまで待つことになりますが、つづけるモードを使うと同じ種類の水であればすぐに使えます。
TK-AS30では、「アルカリ」または「浄水」を押した後、「つづける」ボタンを押すと、つづけるモードが有効になります。
TK-AS46では何もしなくても、同種の水であれば自動的につづけるモードが有効になります。
どちらも、弱酸性水ではつづけるモードは有効になりません。
何も考えなくてもつづけるモードが有効になるTK-AS46のほうが便利ですね。
泡沫原水
蛇口にとりつけた水切換レバーでは、原水・原水シャワー・浄水を切替えることができます。
原水・原水シャワーでは蛇口から水が出てきて、浄水では整水器の吐出口から水が出てきます。
TK-AS46の原水と原水シャワーでは、水に空気が混じる泡沫構造になっています。
水に空気の混じらないTK-AS30と比べて、食器をすすぎ洗いした時に約 20%節水できるということです。
これは大きな違いではないため、どちらでも良いと思います。
カートリッジの交換目安
TK-AS30とTK-AS46では、ろ過カートリッジの浄水性能は同じですが、大きさが違います。
TK-AS30のカートリッジの交換目安は、1年または6000 Lで、TK-AS46のカートリッジの交換目安は、2年または12000 Lです。
TK-AS46のカートリッジは2倍の期間使えます。
またメーカー希望小売価格で比較すると、TK-AS46のカートリッジの価格は、TK-AS30の1.6倍程度です。
TK-AS46の方が交換間隔が半分で済み、単位期間あたりの価格は安く済んで良いでしょう。
本体サイズ
TK-AS46の本体サイズは、高さ30×幅19.8×奥行13.7 cmで、TK-AS30は、高さ25.8×幅15.9×奥行9.5 cmです。
カートリッジはTK-AS46の方が大きいため、本体サイズもTK-AS46の方が大きいです。
その差は、高さが4.2 cm、幅が3.9 cm、奥行きが4.2 cmです。
流しの周りのスペースが限られているという方は、TK-AS30のほうがおすすめです。
どちらがおすすめか
どちらのモデルも生成できる水の水質は同じで、大きな違いはありません。
しかし、TK-AS46の方が、浄水時の排水カット機能や、自動のつづけるモードがあるなど、細かい部分では使いやすいでしょう。またカートリッジの交換目安が2倍ですので、交換の手間も省けます。
そのため、設置スペースが確保できる場合には、TK-AS46の方がおすすめです。
本体価格はTK-AS46のほうが高いかもしれませんが、TK-AS46は付属カートリッジが約2年使えるのに対し、TK-AS30は約1年しか使えません。
TK-AS30を 2年使う場合には、追加のカートリッジ代 (執筆時に約 6,000円)がかかりますので、その分を考慮すると、TK-AS46もそれほど高くないかもしれません。
一方で、設置スペースが限られている場合は、省スペースのTK-AS30がおすすめです。また、TK-AS30は操作パネルのボタンが大きくなっているので、高齢の方が使う場合にもTK-AS30が良いでしょう。
価格は次のようになっています。
型番 | TK-AS46 | TK-AS30 |
画像 |
||
参考価格 ホワイト |
¥99,800〜(2024/11/21 11:16) |
¥92,500〜(2024/11/21 16:36) |
ピンク | − | – |
交換用カートリッジ | TK-HS92C1 |
TK-AS30C1 |
カートリッジ参考価格 | ¥8,900〜(2024/11/21 07:29) |
¥5,509〜(2024/11/21 16:36) |
カートリッジは本体に一つ付属します。
まとめ
パナソニックのアルカリイオン整水器TK-AS46とTK-AS30の5つの違いについて紹介しました。
生成できる水の水質は同じですが、使い勝手の面や、カートリッジの交換目安期間については、TK-AS46が優れており、TK-AS30は省スペースなところが優れています。
流しの横に設置することになりますので、どこに設置するか考えてみて、TK-AS46を置くスペースがある場合はTK-AS46の方がおすすめです。
どちらのモデルを選んだとしても、浄水性能は高く、用途に合わせて5つの水が選べます。
アルカリイオン水は、「胃腸症状の改善」に効果があるとされます。
ぜひアルカリイオン整水器を導入して、飲用や炊飯、洗顔に活用してくださいね。
以上、TK-AS46とTK-AS30の5つの違い!でした。