ブリタの浄水カートリッジ マクストラプラスの正規品(日本仕様品)と並行輸入品(海外仕様品)の違いや、マクストラプラスと旧カートリッジ「マクストラ」の違いについて紹介します。
正規品と並行輸入品の違い
正規品(日本仕様品)は、ブリタジャパンが日本国内で販売している製品で、日本向けの仕様で製造されたものです。
並行輸入品(海外仕様品)は、海外のブリタで販売されている海外向け製品を、転売業者や個人が海外で購入し、日本で転売している製品です。
特徴
正規品(日本仕様品)には、次のような特徴があります。
- ブリタのISO 9001認証を取得した中国工場にて製造。ブリタの品質管理は、どの生産拠点でも同一に行われている。各生産拠点では、原材料は全て同じものを使用。
- 浄水水量はカートリッジ1個あたり200 L。1日3.5 Lで、8週間使用可能。
- 日本の基準であるJIS S3201の検査済。15物質の除去性能があることが確認済み。
- ブリタは世界の異なる硬度に合わせてカートリッジを調整しており、正規品は日本の軟水用に調整されている。
- ブリタクラブのポイント登録に対応。
- ブリタ・ジャパンの製品保証が受けられる。
並行輸入品(海外仕様品)には、次のような特徴があります。
- 正規品とサイズは同じ。
- どこの国で生産したものかは、転売業者がどの国から輸入したかによる。イギリス製造(UK)と、ドイツ製造のものが出回っている。
- 日本仕様のものよりも水が落ちるのが遅いという口コミもある。
- 浄水水量は、イギリスで販売されているものは 100 L。約4週間で交換目安。オーストラリアで販売されているものは 150 L。約4週間が交換目安。
- 転売業者によっては、浄水水量150 Lの製品を輸入して、1日2.5L使用した場合に約 2ヶ月(150 / 2.5 = 60 日)使用できると独自に表示している。
- 日本の水道水は多くが軟水で浄水品質も高いため、硬水のヨーロッパよりも長く使えるというのは、あながち間違いではないかも。
- 輸入後の管理品質は転売業者による。カートリッジが結露しているものも多く出回っている。
- 転売業者によっては、家庭用品品質表示法に基づく浄水性能の表示がされていないものもある。
- 転売業者によっては、JIS S3201の試験をしておらず、浄水能力検査項目数の記載をしていないものもある。海外で販売されている時点では、遊離残留塩素の除去性能のみが検査されています。
- 表示は主に英語表記。転売業者が日本語の説明書を付けていることもある。
- ブリタクラブのポイント登録には非対応。
- ブリタジャパンの保証は受けられない。
- 並行輸入品の日本仕様品というものはない。転売業者によっては、物を売るためにそういう表記をしていることがあるかもしれない。
ブリタのカートリッジは、海外でも価格が高いと言われていますが、日本では更に高いため、それにつけこんで転売業者が並行輸入品で儲けているというのが現状かと思います。
ブリタジャパンとしては、日本で正規品が売れないと困るので、正規品の良さをアピールしているところです。
どちらがおすすめか
次のような方には、正規品(日本仕様品)がおすすめです。
- ブリタ・ジャパンの保証があり、ポイントが付くほうがよい。
- 日本の軟水向けのカートリッジがよい。
- 日本基準であるJISの検査がしてある製品のほうが安心。
- 保証された浄水水量が正規品の方が多いので、実質的な価格はそれほど変わらないと思う。
- 2ヶ月で百円程度の違いなら、正規品の方が良い。
- 水が落ちるのが遅くなると困る。
正規品を使用していて困っていないのであれば、正規品を使い続けるのが無難です。並行輸入品4個入を購入するという冒険をして、もし不具合や気になることがあれば3千円ほどが無駄になってしまいます。
一方で、次のような方には並行輸入品(海外仕様品)がおすすめです。
- 価格が少しでも安いほうが良い。
- 正規品は、中国生産であるのが気になる。イギリスまたはドイツ生産のほうが良い。
- カートリッジの中身が、海外の硬度用でも気にならない。住んでいる地域が硬水だ。
- 非公式の転売業者による品質管理は特に気にならない。
- 製品で保証している浄水水量が少なくてもよい。
- ブリタ・ジャパンの保証やポイントはなくても良い。
- 水が落ちるのが遅くなっても構わない。
並行輸入品とは言っても、業者が輸入した後の品質管理を別にすれば、海外の人はそれを正規品として使っているわけですから、品質は特に心配するようなものではないと思います。保証についても、amazonなどで購入すれば、カートリッジに破損があるなどした場合に返品をするのは比較的簡単です。マクストラプラスには互換品のカートリッジというものも販売されていますが、それを使うよりかは並行輸入品の方が安心かと個人的には思います。
価格は次のようになっています。
入数 | 正規品(日本仕様品) | 並行輸入品(海外仕様品) |
1個入 |
¥2,950〜(2024/11/23 11:35) |
− |
2個入 | − |
− |
3個入 | ¥4,505〜(2024/11/23 11:35) |
¥4,200〜(2024/11/23 11:35) |
4個入 | ¥6,200〜(2024/11/23 11:35) |
¥3,900〜(2024/11/23 11:35) |
6個入 | − |
¥15,747〜(2024/11/23 11:35) |
8個入 | − | − |
10個セット | − |
− |
マクストラプラスとマクストラとの違い
互換性
マクストラプラスは、マクストラの浄水性能を向上した新製品です。
マクストラプラスは、クラシックタイプを除くブリタのポット型浄水器の全モデルで使用できます。
これまで、マクストラを使用していたポット型浄水器でも、新カートリッジのマクストラプラスを使用できます。
なお、マクストラプラス用の「Style スタイル」では、旧カートリッジのマクストラを使用することはできません。
現在はマクストラプラスが主力製品ですので、あえて旧タイプのマクストラを選ぶ必要はないでしょう。
浄水性能
マクストラプラスは、2017年8月24日(木)に発売された新カートリッジです。
従来の浄水カートリッジのマクストラと比べて、次の点が改良されました。
- 主要ろ材の活性炭が新開発されました。活性炭粒子(マイクロカーボンパールと呼ぶ)を微細化することで、従来のろ過カートリッジとの比較で約20%の表面積アップを実現し、浄水性能がアップしています。
- 内部構造に革新的なマイクロフローテクノロジーを採用しており、マイクロカーボンパール(活性炭粒子)内の無数の細孔(活性炭粒子表面にある非常に微細な穴)とイオン交換樹脂の働きで、水を通しながら塩素や鉛、水垢といった、味や、匂い、健康に影響を与える物質を強力に除去します。
- JIS基準では12項目もの物質を除去可能です。マクストラプラスはマクストラと比べて、12項目中9項目での大幅な性能アップを達成しています。(2021年現在はJIS S3201の改正により、JIS12物質中11物質が除去可能のようです。)
浄水能力(除去物質)は、JIS12物質中の次の11物質です。
- 遊離残留塩素
- 溶解性鉛
- 総トリハロメタン
- 2-MIB
- CAT(農薬)
- テトラクロロエチレン
- トリクロロエチレン
- クロロホルム
- ブロモジクロロメタン
- ジブロモクロロメタン
- ブロモホルム
他に次の4物質を除去できるということです。
- ジェオスミン
- フェノール類
- ベンゼン
- 1,2-ジクロロエチレン(トランス、シス)
交換目安
浄水水量は、マクストラプラスとマクストラで同じです。
カートリッジ1個で200 Lの水を浄水することができます。
交換目安は、1日3.5リットル使用した場合、8週間に1回です。
まとめ
ブリタの交換カートリッジ マクストラプラスの正規品と並行輸入品の違いや、旧製品のマクストラとの違いについて紹介しました。適切なカートリッジを選択できると良いですね。
以上、ブリタのマクストラプラス 正規品と並行輸入品の違いまとめ。マクストラとの違いも。でした。
入数 | 正規品(日本仕様品) | 並行輸入品(海外仕様品) |
1個入 |
¥2,950〜(2024/11/23 11:35) |
− |
2個入 | − |
− |
3個入 | ¥4,505〜(2024/11/23 11:35) |
¥4,200〜(2024/11/23 11:35) |
4個入 | ¥6,200〜(2024/11/23 11:35) |
¥3,900〜(2024/11/23 11:35) |
6個入 | − |
¥15,747〜(2024/11/23 11:35) |
8個入 | − | − |
10個セット | − |
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