パナソニックのアルカリイオン整水器TK-AS46とTK-AS44は何が異なるのでしょうか。
違いは4つあります。わかりやすく紹介します。
4つの違い
TK-AS46は2019年モデルで、2015年モデルであるTK-AS44の後継機種です。
TK-AS46は、TK-AS44と比べて次の4点で異なります。
- 除去物質数が2つ多い。
- つづけるモードがアルカリ性水でも自動。
- 浄水モード時に排水カット機能がある。
- 水素レベル表示がない。
どちらのモデルも、生成できる水の水質は5種類で同じです。
表で比較すると次のようになります。
型番 | TK-AS46 | TK-AS44 |
発売年 | 2019 | 2015 |
画像 |
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参考価格 | ホワイト ¥99,800〜(2024/11/21 11:16) |
ブルー − |
ピンク − |
ピンク − |
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電極数 | 3枚 | |
生成水質 | 5つの水 アルカリイオン水1, 2, 3・浄水・弱酸性水 |
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ろ過できる物質数 | JIS指定13物質+6物質 | JIS指定13物質+4物質 |
ろ過流量 | 2.4 L/分 (水圧100 kPaの時) | |
浄水モード時の排水カット | ◯ | – |
つづくモード | 自動 | 手動 (アルカリ時) |
水素レベル表示 | – | ◯ |
水切換レバー | 泡沫原水ストレート、泡沫シャワー | |
カートリッジの交換目安 | 約 2 年 または 12000 L | |
カートリッジ | TK-HS92C1 |
TK-HS90C1 |
カートリッジ参考価格 | ¥8,900〜(2024/11/21 07:29) |
¥13,900〜(2024/11/21 07:29) |
本体寸法 | 高さ30×幅19.8×奥行13.7 cm | |
質量(満水時) | 約 2.2 kg | 約 2.1 kg |
本体サイズは同じで、重さは0.1 kg異なりますがほぼ同じです。
違いの詳細
違いについて詳しく見ていきましょう。
除去物質数
TK-AS44でろ過できる物質数は JIS指定13物質+4物質ですが、TK-AS46では新しいろ過カートリッジが付属しており、13物質+6物質と2つ多くなっています。
この2つの物質は、「ベンゼン」と「四塩化炭素」です。
日本国内の上水道は水質が良いですので、ベンゼンと四塩化炭素を除去できたとしても違いはでないと思います。
もし気になる場合には、TK-AS44でもTK-AS46と同じろ過カートリッジを使用できますので、交換するときには13物質+6物質除去のカートリッジを購入するとよいでしょう。
つづけるモード
つづけるモードとは、アルカリイオン水や浄水を使用後10分間は、同じ種類の水であれば、捨て水なくすぐに使える機能のことです。
通常は、水の出始めの数秒は準備中となり、水のpHが安定するまで待つことになりますが、つづけるモードを使うと前回と同じ種類の水であればすぐに使えます。
洗米をするときなど、水栓の開け締めを繰り返すときに、待ち時間が発生せず便利です。
TK-AS44では、アルカリ性水は「手動」のつづけるモードに対応しています。選択中の水質ボタンをもう一度押すと、表示部に「つづける」が表示され、つづけるモードが有効になります。浄水は自動でつづけるモードになります。
TK-AS46では、アルカリ性水と浄水の両方で、自動でつづけるモードになります。
弱酸性水では、どちらのモデルもつづけるモードは使えません。
このようにTK-AS44では、「アルカリ性水をつづけて使いたい場合には、ボタンを押す」と意識していなくてはなりませんが、TK-AS46では意識していなくてもよいのが便利です。
浄水モード時の排水カット機能
TK-AS44では浄水モード時にも排水が出てきますが、TK-AS46では浄水モード時には排水が出ないようになっています。
この「排水」はなぜ出てくるのか説明するために、ここでアルカリイオン整水器の仕組みについて簡単に紹介します。
アルカリイオン整水器は、次の画像のように、蛇口に取り付ける「水切換レバー」と、「ろ過カートリッジ」、「電解槽」の3つの部分で構成されます。
水切換レバーを通って本体に給水された水道水は、ろ過カートリッジを通って浄水になります。
浄水は、電解槽を通り電気分解されることによって、アルカリイオン水と弱酸性水に分離します。
整水器の操作パネルで「アルカリイオン水」を選択した時には、アルカリイオン水が吐水口から出てきて、もう一方の弱酸性水は排水ホースから捨てられます。
逆に、整水器の操作パネルで「弱酸性水」を選択した時には、弱酸性水が吐水口から出てきて、アルカリイオン水は排水ホースから捨てられます。
「浄水」を選択した時には、電気分解はされずに中性の水が吐出されます。
浄水の時は電気分解をしないため理論的には排水は生じないはずですが、構造を簡単にするためか、TK-AS44では浄水選択時も浄水の排水がでてきます。
この排水の量は、給水・ろ過した水のうち17%です。およそ6分の1の水が捨てられることになります。(排水比率5:1)
なお、アルカリイオン水や弱酸性水を選択したときの排水量も17%です。
排水カット機能があるTK-AS46では、アルカリイオン水や弱酸性水を選択した時には同様に17%が排水になりますが、浄水選択時には、排水は出てこず、全ての水が吐出口から出てきます。
最大ろ過流量はどちらのモデルも2.4 L/分です。
そのため、TK-AS46では1分で2.4 Lの浄水を吐出できますが、TK-AS44では1分で 2.0 Lしか浄水を吐出できないという違いがでてきます。
これは大きな違いではありませんが、浄水をたくさん使う予定の方や、無駄に捨てられてしまう水がもったいないと思う方は、TK-AS46のほうが良いでしょう。
水素レベル表示
TK-AS44では、アルカリ性水を生成しているときに、電極で発生している水素発生量の目安が表示部に5段階で表示されます。
同じ流量の場合には、アルカリ1,2,3の順に水素の量が多くなっていきます。
生成したアルカリ性水には、電気分解で生じた水素ガスと水酸化イオンが溶け込んでいます。
TK-AS46では水素レベルは表示されなくなりました。
水素レベルが気になる方は、TK-AS44の方が良いでしょう。
どちらがおすすめか
生成できる水質で比較した場合、TK-AS46の方が除去物質数が多いので良さそうに思えますが、しかし、ベンゼンと四塩化炭素が含まれていることはまずないと思われるので、実質的に水質は同じでしょう。
そのため、違いは使い勝手だけと言えます。
排水カット機能や、水素レベル表示は大した違いではないと思いますが、アルカリ性水のつづけるモードが自動かどうかというのは使い勝手に影響してきます。
TK-AS46では、つづけるモードが自動で意識せずに使えるため、TK-AS46の方がおすすめです。
TK-AS44ではアルカリ性水のつづけるモードが手動で、つづけるモードを使うには水質選択ボタンをもう一度押さなければなりません。
「アルカリ性水を使うときには、水質選択ボタンをもう一度押す」というのを習慣化できるのであれば、TK-AS44も良いと思います。
価格を見ると、執筆時点では、TK-AS46のほうが8千円ほど高いです。
つづけるモードが自動であることにそれだけの価値があるかどうかを検討して、モデルを選択すると良いでしょう。
何年も使うものですので、8千円の差であれば使い勝手の良いほうを選ぶという考え方もあるかと思いますし、使い勝手の差はほぼないので安い方を選ぶという考え方もあると思います。
本体色を見ると、ホワイト色はTK-AS46だけにあり、ブルー色はTK-AS44だけにあります。好きな色の方のモデルを選ぶというのも良いでしょう。
悩ましいところですが、どちらのモデルを選んだとしても、浄水性能は高く、用途に合わせて5つの水が選べます。
アルカリイオン整水器は、「胃腸症状の改善」に効果があるとされます。
ぜひアルカリイオン整水器を導入して、飲用や炊飯、洗顔に活用してくださいね。
価格は次のようになっています。
型番 | TK-AS46 | TK-AS44 |
発売年 | 2019 | 2015 |
画像 |
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参考価格 | ホワイト ¥99,800〜(2024/11/21 11:16) |
ブルー − |
ピンク − |
ピンク − |
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カートリッジ | TK-HS92C1 |
TK-HS90C1 |
カートリッジ参考価格 | ¥8,900〜(2024/11/21 07:29) |
¥13,900〜(2024/11/21 07:29) |
まとめ
パナソニックのアルカリイオン整水器TK-AS46とTK-AS44の4つの違いについて紹介しました。
生成できる水の水質は同等ですが、TK-AS46はアルカリ性水でもつづけるモードが自動であり、使い勝手に優れています。
価格差にそれだけの価値があるか検討して、どちらを購入するか決めると良いでしょう。
以上、TK-AS46とTK-AS44の4つの違い!でした。