トヨタ モビィリティパーツのドライブジョイ クイックエバポレータークリーナーSを、エスクァイアハイブリッドに施工してみましたので紹介します。
クイックエバポレータークリーナーSとは
クイックエバポレータークリーナーSは、車のエアコンのエバポレーター(熱交換器)に薬剤を吹き付けて、汚れを洗い流すという商品です。
エアコンから出る臭いが気になったときに、まず行うのがエアコンフィルターの交換で、その次がこのエバポレータークリーナーの施工になると思います。
薬剤の中身は、アルコール・消臭剤・除菌防カビ剤です。家庭用エアコンでも、熱交換器にスプレーして臭いを抑えるという製品がありますが、それの自動車版です。
トヨタのディーラーでエバポレータークリーニングを頼むと、これを使って作業をしてくれます。エアコンフィルターのある場所にチューブで薬剤をいれるだけの簡単な作業ですので、自分でも行うことができます。年1回エアコンフィルターを交換するのと一緒に作業するとよいでしょう。
商品は業務用製品の扱いですが、Amazonなどで購入することができます。
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旧製品のクイックエバポレータークリーナーIIIもまだ売られていますが、新しいSの方が薬剤が改善されているのと、価格がSの方が安いので、Sを使えばよいと思います。
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スプレー缶の蓋の部分に、ホース、ホースを固定するアタッチメント、防臭剤、説明書が入っています。
取扱説明書
作業の仕方は、取扱説明書に詳しく書いてあるため、それに従います。リンク先で拡大画像を見られます。
作業内容
今回はエスクァイア ハイブリッドに施工しました。新車から1年がたち、エアコンからの臭いがわずかに気になるようになりましたので、エアコンフィルターの交換と一緒に作業します。
エスクァイアのエバポレーターは助手席足元のグローブボックスの奥にあるため、まずは、グローブボックスを外します。
外し方は説明書などにかいてあります。
グローブボックスを開き、両側からグッと押さえて2箇所のピンを外します。
ダンパーをグローブボックスのツメから引き抜いて、グローブボックスを取り外します。
ツメは新車で初めて取り外すときには硬かったのでペンチを使いましたが、二回目からは指で簡単に取り外すことができました。
取り外すとこんな感じになります。
白色のプラスチックで覆われた部分に、エアコンのフィルター、ファン、エバポレーターなどが入っています。
前面にある横に長い蓋を開けると、エアコンフィルターが出てきます。
エアコンフィルターは取り外します。
ほぼ内気循環で使っているためか、1年使用したフィルターはゴミやホコリがすこし溜まっているものの、思ったよりも汚れていない感じでした。
掃除機でゴミを吸ってフィルターを再利用しようかとも思いましたが、吸っただけでは取れなかったので諦めました。
エアコンフィルターがあった場所の下を覗き込むとファンが見えます。
この下にエバポレーターがありますので、ここにエバポレータークリーナーのチューブを差し込み、薬剤を散布することになります。
缶に付属のチューブを挿して、逆側はファンの上に垂らします。チューブはアタッチメントで固定します。
チューブがファンの回転部分に触れないようにします。
準備ができたら、次のようにしてファンを回します。
- 車の窓とドアを全開
- 内記循環
- 前方からの送風(→)を選択
- 風量最大
- 車の送風口はすべて開く
- オート機能は切る(ファンが止まる恐れがあるため)
- 温度設定は最低
- A/Cはオフ (散布後にオンにします)
設定ができたら、缶の噴射ボタンをカチッというまで押し込んで、噴射が終わるまで3分ほど放置します。
薬剤にアルコールが含まれているため、ファンが止まるなどして、室内に薬剤がこもると危険ということです。もしファンが止まってしまった場合には、即座に噴射をやめ、エンジンを停止して、ドアを開けて20分放置すること、と説明書に書いてあります。
わかりにくいですが、噴射中の画像です。
噴射が終わったら、チューブと缶を取り外します。
そして他の設定はそのままで、A/Cを5分間オンにします。
これにより、エバポレーターが冷たくなるので、結露水で薬剤と汚れを洗い流します。
レビューでも書かれていましたが、5分では薬剤の臭いがとれずに、消臭剤の強烈な臭いが残りました。30~40分ほどA/Cをオンにしておいたら、許容範囲内の臭いになりました。直後に幼児を乗せる予定がある場合には、施工するのはやめたほうがよいかもしれません。
A/Cをオンにしている間に、エアコンフィルターを取り付けます。
新しいエアコンフィルターを取り付けて蓋をしました。
ついでに、エバポレーターのカビを抑えるというわさびd’airも取り付けることにしました。
また、クイックエバポレータークリーナーSには防臭剤が付属しているので、グローブボックスの後ろに取り付けました。
効果はなさそうですので、つけなくても良かったかもしれません。
以上で作業完了です。
効果は
消臭剤の臭いがまだ残っていて、エアコンから出ていたもともとの臭いが消えたかどうかはよくわかりません。少なくとも臭いは気にならなくなりました。
レビューを見ると、10年手入れしていなかったような強い汚れであるとか、タバコの汚れには効果が薄いようですが、通常のカビ臭などは臭わなくなったということでした。
簡単な作業ですので、今後も1年に1回のエアコンフィルター交換とセットで行おうと思います。
まとめ
クイックエバポレータークリーナーSの施工方法を紹介しました。言ってしまえば、エバポレーターにアルコールと消臭剤を吹き付けるというだけのもので、頑固な汚れは落ちません。しかし、エバポレーターを取り外して洗うのは現実的ではありませんので、1年に1回定期的にこの作業を行って汚れを蓄積しないようにするのがよいのではないかと思います。
なお、送風の臭いではなく、車内のシートやフロアマットの臭いについては、パナソニックのナノイーX発生機を使い始めてから全く気にならなくなりました。
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パナソニックでは車内用のナノイー発生機も売っていますが、10倍量のナノイーXが発生できるのは衣類ケア用しかなかったので、それをスマホ台に入れて使っています。
私は、車内に置く消臭剤よりもかなり効果があると思います。無臭なのも良いです。
このナノイーXは、プラズマクラスターよりも寿命が長く、車内で循環してエバポレーターにも届いているはずで、エバポレーターのカビ防止にも効果があるのではないかと推測しています。
車内でコーヒーを飲んだりする方や、シートについた汗の匂いが気になるという方におすすめです。
以上、クイックエバポレータークリーナーSの施工方法を詳しく紹介。でした。
参考