「大学基礎物理 熱力学 キャンパス・ゼミ」は期末試験対策におすすめの入門者向け本。

熱力学がよくわからないけど試験が近づいている、というとき、どうしたら良いのか困りますよね。

ここでは、そんな方におすすめの教科書「大学基礎物理 熱力学 キャンパス・ゼミ」を紹介します。

 

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本の概要

タイトル: 大学基礎物理 熱力学キャンパス・ゼミ
著者: 馬場敬之
単行本: 200ページ
出版社: マセマ出版社
ISBN-13: 978-4866151328
発売日: 2019/9/18

 

類似の本に「熱力学キャンパス・ゼミ」がありますが、この「大学基礎物理 熱力学キャンパス・ゼミ」は、より初級的な内容の本になっています。

200ページしかないため、さらさらと読むことができます。

本の内容

初めの章は、微分・積分の復習から始まっていて、基礎知識の確認をしたいときに便利です。

熱力学の基本、第一法則、第二法則、エントロピー、関係式というシンプルな構成ですが、熱力学の基礎の部分はしっかりカバーされています。

 

1変数関数の微分・積分から始まります。

式の展開一行一行に、細かい注釈が付いていて、式変形がわからずに時間を無駄に使うということがありません。

 

著者は元予備校講師ですが、この本はまさに予備校の講義を受けているかのような感覚にとらわれます。

それくらい親切丁寧な解説です。

文章は話し言葉となっていますので、好き嫌いはあるかと思いますが、気楽に読み進めることができます。

 

つまづきやすいと思われる箇所では、その前提条件となる知識についてもページを割いて解説してあります。

例えば、熱力学の第二法則の前に、論理学の対偶についての解説があります。

いちいち他の本を参照しなくても、この本だけで学習が完結するようになっています。

 

後半の熱力学的関係式では偏微分と全微分が入り乱れます。

ここでつまづく人も多いので、第一章で微分・積分をしっかり復習しておくことが大切です。

まとめ

この本は、初めて熱力学を勉強しようという方におすすめのとても親切な本です。

欠点を挙げるならば、予備校と同じで問題を解くことに注力するあまり、物理現象をイメージする力はつきにくいということです。

 

ただ、数式を追うことも物理的なイメージを養うことも両方できるという本はそもそもあまりありませんので、まずはこれで熱力学の基礎を学ぶのは良いと思います。

また講義の試験で点を取るという目的によく合う本です。

大学基礎物理 熱力学 キャンパス・ゼミ

 

「熱力学 キャンパス・ゼミ」の演習書も売られていますので、あわせて使用すると効果的に学習ができるでしょう。

「演習 熱力学 キャンパス・ゼミ 改訂1」のレビュー。

 

以上、「大学基礎物理 熱力学 キャンパス・ゼミ」は期末試験対策におすすめの入門者向け本。でした。