芥川賞と直木賞の4つの違いとは?純文学の芥川賞、大衆小説の直木賞。

芥川賞と直木賞の違いはどこにあるのでしょうか。

わかりやすく説明します。

 

芥川賞は、正式には「芥川龍之介賞」、直木賞は「直木三十五賞」といいます。

芥川龍之介 – Wikipedia

直木三十五 – Wikipedia

共通点

芥川賞と直木賞で共通する部分は、次のとおりです。

  • 文藝春秋ビル内にある日本文学振興会が選考する。
  • 年に2回、1月と7月に選考される。
    • 7月選考の上半期は、前年12月から5月に刊行された作品が対象。
    • 1月選考の下半期は、前年6月から11月に刊行された作品が対象。
  • 文藝春秋社長・菊池寛により1935年に創設。

日本文学振興会 (公式)

相違点

芥川賞と直木賞の違いは、ジャンル・対象作家のキャリア・発表媒体・長さの4つがあります。

ジャンル

芥川賞は、純文学が対象です。

純文学とは、娯楽性よりも芸術性に重きを置く小説のことです。

作家の例としては、村上春樹、村上龍 、津島佑子、吉本ばなな、山田詠美、小川洋子、平野啓一郎、川上未映子、村田沙耶香、円城塔、朝吹真理子です。

純文学 – Wikipedia

 

一方の直木賞は、大衆小説が対象です。

大衆小説とは、エンターテイメント性に重きを置く小説です。

探偵・推理小説、SF小説、歴史小説、伝奇小説、官能小説などのジャンルが該当します。

作家の例は、江戸川乱歩、司馬遼太郎、海野十三です。

大衆小説 – Wikipedia

 

ただ純文学と大衆小説の境界ははっきりしているわけではありません。

ときに芥川賞で大衆小説風の作品、直木賞で純文学風の作品が選ばれることもあります。

作家のキャリア

芥川賞は新人の作家が選考の対象になるのに対し、直木賞では新人だけでなく中堅作家も対象になります。

とくに直木賞では、すでに作家として著名な方、地位が確立している方が選ばれることもあります。

発表媒体

芥川賞は、雑誌、特に文芸雑誌で発表された作品が対象になります。

文芸雑誌とは例えば、文學界、群像、新潮、文藝、すばる、早稲田文学です。

 

直木賞では単行本(いわゆるハードカバーの本)として刊行されている作品が対象です。

長さ

作品の長さについては、芥川賞は原稿用紙150~200枚までの中編・短編小説が対象となります。

直木賞は、長編小説、または短編集が対象となります。

まとめ

違いをまとめると次のようになります。

  芥川賞 直木賞
ジャンル 純文学 大衆小説
対象作家 新進作家 新進・中堅作家
発表媒体 雑誌(同人雑誌を含む) 単行本
長さ 中・短編 長編小説もしくは短編集

 

一番大きな違いはジャンルで、芥川賞は純文学、直木賞は大衆小説が対象だということです。

 

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以上、芥川賞と直木賞の4つの違いとは?純文学の芥川賞、大衆小説の直木賞。でした。

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