「演習 熱力学 キャンパス・ゼミ 改訂1」は対応教科書とあわせて使用するのがおすすめ。

熱力学のわかりやすい参考書に「熱力学 キャンパス・ゼミ」がありますが、それに対応する演習書が販売されています。

ここではその「演習 熱力学 キャンパス・ゼミ 改訂1」について紹介します。

 

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本の概要

タイトル: 演習 熱力学キャンパス・ゼミ
著者: 高杉 豊 (著), 馬場 敬之 (著)
ページ数: 211ページ
出版社: マセマ出版社
ISBN-13: 978-4866150130
発売日: 2016/8/25

 

演習 熱力学キャンパス・ゼミは、「熱力学 キャンパス・ゼミ」馬場 敬之 著の演習本です。

演習の構成は、熱力学 キャンパス・ゼミの7章の章立てに対応していますので、一緒に使用すると効率よく学習できると思います。

改訂1版では、気体分子の速さの代表値v_m, <v>, sqrt(<v>^2)の演習問題が新たに加わっています。

本の構成

各章のはじめには、解法のパターンがよく分かるように、章で学習した内容が要約されています。

この部分でざっと復習をしてから、演習に進むと演習をすすめやすいと思います。

 

演習問題の特徴は、問題ののちにヒントがあり、その後に解答と解説があることです。

解答は、答えがただ書き込んであるわけではなく、解答のところどころが空白にしてあり、解答を読みながら自分で計算をして解答を埋めていけるようになっています。

空白部分の解答は、ページ下にあります。

 

解説はとても親切で、予備校の講師の解説を聞いている気になるような感じです。

問題によっては別解がついているものもあり、参考になります。

 

「キャンパス・ゼミ」の教科書の方もそうですが、このような点がキャンパス・ゼミシリーズの良いところだと思います。

 

実際に、著者の方の一人は予備校講師から、参考書の著者として独立された方のようで、予備校講師時代のノウハウが反映された演習書になっていると思います。

 

後半部では、ヘルムホルツの自由エネルギーの熱力学的関係式なども演習に入っています。

このあたりになると解説は簡単になっていますので、教科書のほうでしっかり勉強することが大切になってくるでしょう。

 

問題は、どれも初等的なものですので、さくさくと解きすすめることができるでしょう。

この本が終わったら、別の演習書で応用問題に取り組むと良いと思います。

まとめ

他の熱力学の演習書と比べると解説が丁寧で、熱力学の入門者におすすめです。

ただ教科書に載っている公式丸暗記法を使用した解法もでてきますので、教科書を読んでいないと理解できない部分もあります。

あくまでキャンパス・ゼミの教科書の演習書ではありますが、教科書を使っている方は一緒に使うと学習が捗るでしょう。

 

演習 熱力学キャンパス・ゼミ

 

以上、「演習 熱力学 キャンパス・ゼミ 改訂1」は対応教科書とあわせて使用するのがおすすめ。でした。