クリンスイの浄水カートリッジHUC17021とUZC2000はよく似ていますが、何が異なるのでしょうか。わかりやすく紹介します。
[参考] クリンスイ アンダーシンク用 浄水カートリッジの違い
2つの違い
HUC17021とUZC2000は、どちらもアンダーシンクタイプの浄水カートリッジです。
違いは、浄水性能と販売チャネルの2つです。
- HUC17021は、17+2物質除去(旧表示:13+2物質)のハイグレード品。クリンスイ直販限定商品で、メーカー公式ページからのみ購入可能。
- UZC2000は、12物質除去(旧表示:13物質)のスタンダード品。小売店で購入可能。
総濾過流量・交換目安は、「1日20L使用したとき12ヶ月」で同じです。どちらの浄水カードリッジも、クリンスイの全アンダーシンクモデルと互換性があります。
クリンスイは、除去物質数の多いハイグレード品を直販限定扱いにしているため、ハイグレード品が良い場合は希望販売価格で購入するしかありません。
除去物質数の違い
HUC17021とUZC2000の除去物質は次のようになっており、「家庭用品品質表示法」に定められた遊離残留塩素や濁りなどの12対象物質はどちらも除去することができます。
型番 | HUC17021 | UZC2000 |
---|---|---|
グレード | ハイグレード | スタンダード |
外観 | ||
除去対象物質数 | 17+2物質除去 | 12物質除去 |
「家庭用品品質表示法」12物質 | 遊離残留塩素、 濁り、 クロロホルム、 ブロモジクロロメタン、 ジブロモクロロメタン、 ブロモホルム、 テトラクロロエチレン、 トリクロロエチレン、 総トリハロメタン、 CAT(農薬)、 2-MIB(カビ臭)、 溶解性鉛、 |
遊離残留塩素、 濁り、 クロロホルム、 ブロモジクロロメタン、 ジブロモクロロメタン、 ブロモホルム、 テトラクロロエチレン、 トリクロロエチレン、 総トリハロメタン、 CAT(農薬)、 2-MIB(カビ臭)、 溶解性鉛 |
「JWPAS B. 浄水器自主規格基準」2物質 |
鉄(微粒子状)、
アルミニウム(中性) |
− |
「JIS S 3201 家庭用浄水器試験方法」任意5物質 |
1,2-DCE、
ベンゼン、 陰イオン界面活性剤、 フェノール類、 ジェオスミン、 |
− |
参考価格 | ¥18,700(直販限定) | ¥14,800〜(2024/11/20 17:11) |
ハイグレード品であるHUC17021では、スタンダード品のUZC2000と比べて、次の2物質を多く除去できます。
鉄(微粒子状) | 多くは水道配管(鉄管)に由来します。赤水などの原因となり、味を損なうといわれています。 |
---|---|
アルミニウム(中性) | アルミニウム系凝集剤として浄水処理に使われています。 |
また2020年10月から「JIS S 3201 家庭用浄水器試験方法」に定められた次の除去対象実質も表示できるようになり、HUC17021では除去物質として追加されました。
1,2-DCE※ | 溶剤、染料抽出、香料、ラッカー等に使用され、いやな臭いは水の味を損なうといわれています。 ※シス-1,2-ジクロロエチエン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン |
---|---|
ベンゼン | 染料、合成ゴム、合成洗剤、有機顔料等の合成原料に使用され、発ガン性や有害性の疑いがある といわれています。 |
陰イオン界面活性剤 | 合成洗剤の有効成分等が溶けこむことで、水の味を損なうといわれています。 |
フェノール類 | ガス工場、化学工場等の排水から水中に混入することがあり、塩素と反応していやな臭いとなり、水の味を損なうといわれています。 |
ジェオスミン | 異臭味(カビ臭)の原因の1つであり、土臭のような臭いは水の味を損なうといわれています。 |
どちらがおすすめか
鉄・アルミニウムが気になるならハイグレード品がおすすめです。
そうではなく、塩素臭や濁りが除去できれば十分であればスタンダード品がおすすめです。執筆時点での価格は5000円ほど安いです。
なお、HUC17021の旧製品でUZC2000HGというものや、UZC2000の新製品でBUC12001というものもあります。また、流通経路の違いでUZC2000には-GR(グレー)、-RD(レッド)、-BL(ブルー)と型番に付加されるものがありますが、サイズ・性能は同じです。これらは、どれも互換性があります。
違いを表で比較すると、次のようになります。
グレード | ハイグレード 17+2物質 | スタンダード 12物質 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型番 | HUC17021 (現行品) |
UZC2000HG | BUC12001 (現行品) |
UZC2000-GR (現行品) |
UZC2000-RD | UZC2000 | UZC2000-BL | UZC2000-SW (リクシル) |
外観 |
||||||||
参考価格 | ¥18,700(直販限定) |
(販売終了) |
− | ¥10,236〜(2024/11/20 17:11) |
¥12,980〜(2024/11/20 17:11) |
¥14,800〜(2024/11/20 17:11) |
− | − |
希望販売価格 | ¥18,700 | ¥17,050 | ¥18,150 | ¥17,050 | ¥17,050 | ¥17,050 | ¥17,050 | − |
型番 | HUC17021 | UZC2000HG | BUC12001 | UZC2000-GR | UZC2000-RD | UZC2000 | UZC2000-BL | UZC2000-SW |
除去対象物質数 | 17+2物質除去 | 12物質除去 | ||||||
「家庭用品品質表示法」12物質 | 遊離残留塩素、 濁り、 クロロホルム、 ブロモジクロロメタン、 ジブロモクロロメタン、 ブロモホルム、 テトラクロロエチレン、 トリクロロエチレン、 総トリハロメタン、 CAT(農薬)、 2-MIB(カビ臭)、 溶解性鉛 |
遊離残留塩素、 濁り、 クロロホルム、 ブロモジクロロメタン、 ジブロモクロロメタン、 ブロモホルム、 テトラクロロエチレン、 トリクロロエチレン、 総トリハロメタン、 CAT(農薬)、 2-MIB(カビ臭)、 溶解性鉛 |
||||||
「JWPAS B. 浄水器自主規格基準」2物質 |
鉄(微粒子状)、
アルミニウム(中性) |
− | ||||||
「JIS S 3201 家庭用浄水器試験方法」任意5物質 |
1,2-DCE、
ベンゼン、 陰イオン界面活性剤、 フェノール類、 ジェオスミン、 |
− | ||||||
ろ材の交換時期目安 | 12ヶ月 (1日20 L使用した場合) | |||||||
対応本体 | クリンスイ全アンダーシンクモデル | LIXIL サンウェーブ向け製品で互換性あり。 | ||||||
ろ材の種類 | 中空糸膜、イオン交換繊維、活性炭、不織布 | − | ||||||
ろ過流量 | 3L/分 | − |
(どちらのグレードも新型番になり販売希望価格が上がっていますね。)
HUC17021、UZC2000が適合する本体
HUC17021とUZC2000は、クリンスイの全アンダーシンクモデルと互換性があります。
(画像はクリンスイ公式ページより引用。)
旧カートリッジUZC2000HG, UNC1000, UAC0827とも互換性があり、後継カートリッジとして使用することができます。
混合水栓
- F914 シリーズ
- F904 シリーズ
- F903 シリーズ
単水栓
- A113 シリーズ
- A114 シリーズ
アルカリ整水器
- AL800
旧水栓
- A101
- A103
- A104
- A501
- A501B
- A601
- A601EX
- A602
- F603
- F604
- F703
- F704EX
- F803
- F903
- F913
- AL680
- AL700
まとめ
クリンスイのアンダーシンクタイプの浄水カートリッジHUC17021とUZC2000は、浄水性能と販売チャネルが異なります。HUC17021は、17+2物質除去のハイグレード品で、メーカー直販限定商品です。UZC2000は12物質除去のスタンダードグレード品で、小売店で購入することができます。
浄水性能の差は、HUC17021は主に鉄とアルミニウムを除去できるのが特徴ですので、これらが気になる場合はHUC17021がおすすめです。
以上、HUC17021とUZC2000の2つの違い。でした。
[参考] クリンスイ アンダーシンク用 浄水カートリッジの違い
参考
スタンダード品
- 三菱ケミカル・クリンスイ
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- Mitsubishi
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