おすすめの米粉パンミックス7選!形成パンが作れるミックスも。

米粉パンは、小麦パンとは異なったもちもち感が人気です。

しかし、米粉は小麦粉とは異なりグルテンの元になるタンパク質が入っていないため、米粉でパンを作ろうとしても膨らみません。

そのため、米粉に増粘剤などを入れて生地の粘度を増す必要がありますが、自分で増粘剤を選んで米粉に混ぜるのは面倒ですし、増粘剤の適切な割合を見つけるのも大変です。

 

そこでおすすめなのが、米粉パンミックスを使って米粉パンを作る方法です。

米粉パンミックスは増粘剤が適切に配合されているので、あとは水とドライイースト、砂糖、塩、油脂を用意すれば、米粉パンを作ることができます。

砂糖、塩、油脂もすでにミックス粉に含まれているミックス粉もあります。

ここでは、おすすめの米粉パンミックス7種類を紹介しています。

米粉パンミックスの選び方

小麦パンを作るのでさえパン職人がいるくらい専門的な知識がいりますが、米粉パンを作るのはそれ以上に難しいとされます。

そのため、米粉パンミックスの成分には、各メーカーによる米粉パンを膨らますための工夫がつまっています。

ほとんどの商品がグアーガムなどのグルテンフリーの増粘剤を使用しており、アレルギー物質として小麦を含まないようになっていますが、小麦アレルギーではない方向けに、小麦グルテンを使用した商品もあり、グリコが販売しています。

増粘剤よりも小麦グルテンのほうがパンの膨らみがよく失敗しにくいですので、グルテンが入っても問題ない方は、はじめは小麦グルテンを使ったミックスを試してみるのも良いでしょう。

 

また米粉パンは、焼いてから日が経つと硬くなりやすいという特徴があります。この現象は老化と呼ばれます。

老化を抑制できる増粘剤もありますし、老化を抑制するために、別にもち粉やトレハロース・水飴などをが配合されているミックスもあります。

米粉パンが硬くなっても、食べる前に温めれば柔らかくなりますが、硬くなるのが気になる方は、もち粉やトレハロースなどが入っているミックスを試してみると良いかもしれません。

 

米粉パンの生地は、小麦パンの生地よりも粘性が低くどろっとしており、形成パンには向いていません。

そのため、主にホームベーカリーで焼き上げたり、角食用の型に流し込んで焼きます。

しかし、形成パンも作ることができるように生地の粘性を高くした米粉パンミックスが熊本製粉から販売されています。ロールパンなどを作りたい方は、このようなパンミックスがおすすめです。

おすすめの米粉パンミックス

おすすめの米粉パンミックスを紹介していきます。

こめの香 米粉パン用ミックス粉グルテンフリー 

原材料:米粉(新潟県産)、もち粉(国産)/増粘剤(グァーガム)、乳化剤、酵素、(一部に大豆を含む)

 

パナソニックのホームベーカリーで推奨されている米粉パンミックスです。

新潟製粉が製造し、グリコが販売しています。

定番の米粉パンミックスです。

 

米粉パンを焼くにはほかに、水、砂糖、塩、油脂、ドライイーストが必要になります。

油脂は、米粉パンではキャノーラ油やオリーブオイルを使う場合が多いです。

 

増粘剤にはグアーガムが使われています。グアーガムは、インド・パキスタンが原産の植物であるグアー豆の子葉からつくられる天然多糖類です。

なお原材料には大豆が含まれますので、大豆アレルギーの方は注意が必要です。

こめの香 米粉パン用ミックス粉グルテンフリー 900g 3袋

波里 お米の粉で作ったミックス粉パン用

原材料:うるち米(国産)/トレハロース、増粘剤(HPMC)

 

波里(なみさと)の米粉パンミックスです。

米粉パンを焼くにはほかに、水、砂糖、塩、油脂、ドライイーストが必要になります。

油脂は、バターが推奨されていますが、ショートニングや、オリーブオイル、サラダ油でも代用可となっています。

 

パン用の2番の粒度の米粉が使われています。

よく膨らむという口コミが見られます。

 

増粘剤には、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)が配合されています。

米は国産となっており、細かい産地については公開されていません。

製造工場では大豆・ごまを含む製品が製造されていますので、大豆・ごまアレルギーの方は注意が必要です。

波里 グルテンフリーお米の粉で作ったミックス粉パン用 500g×5個

熊本製粉 まるめる パンミックス

原材料: 米粉(九州産)、でん粉、砂糖、食塩 / 増粘多糖類

 

この熊本製粉のパンミックスは、ホームベーカリーや型を使わずに、手で成形することができるパンミックスです。

ミックスには砂糖・塩も含まれていますので、このほかに、水、キャノーラ油、ドライイースト、片栗粉(手粉用)があれば米粉パンを作ることができます。

米粉パンでも、丸パン、ロールパン、具を混ぜた惣菜パンなどを作れるのが嬉しいですね。

 

米粉は九州産が使われており、工場も7大アレルゲンの持ち込みを禁止した専用工場で生産されています。

原材料の「でん粉」は、熊本製粉の直営店のBearsショップの方によれば、2019年11月現在では「とうもろこし」と「馬鈴薯」由来のものだということです(AmazonのQ&Aによる)。

熊本製粉は品質管理に気を使っているので良いと思います。私も熊本製粉の米粉を買って使っています。

熊本製粉 まるめる グルテンフリー パンミックス 200g×3袋

熊本製粉 玄米粉 パンミックス

原材料: 玄米粉(九州産)、でん粉、砂糖、食塩、加工でん粉、増粘剤(グアーガム)

 

熊本製粉の九州産の玄米粉を使ったパンミックスです。

玄米粉ですので、精米を使った米粉よりも、ミネラルや食物繊維も一緒にとることができます。

全粒粉を使った小麦パンのようにすこしボソっとしたできになるようですが、香ばしい香りが良いと人気です。

 

熊本製粉の米粉は、でんぷんの損傷度を低く抑えられておりパンが膨らみやすいのも魅力的です。

米粉は小麦粉よりも硬いため、パンに適した粉の細かさ(70~100 um程度)まで通常の方法を使って粉砕すると、でん粉が損傷してしまい膨らみが悪くなることが知られています。

熊本製粉では特殊な技術によって、でんぷん損傷度の低い米粉を作っているそうです。(湿式気流粉砕方ではないかと私は推測していますが。)

 

なお、米粉パンでは水を90%程度にする場合が多いようですが、でんぷん損傷度が低いと米粉が吸水しにくいですので、水は小麦パンのように80%程度に減らします。吸水が少ないほうが、焼いた時に水が抜けて生地が膨らんだ状態で固定されやすいようです。

 

このミックス粉は小麦を含めた食品7大アレルゲン(小麦・そば・卵・乳・落花生・えび・かに)の生産ラインへの持ち込みを禁止した米粉専用工場で製造されています。

熊本製粉 グルテンフリー パンミックス 300g × 3袋

たいまつ食品 米粉パン用ミックス

うるち米(新潟県産)、安定剤(HPMC、増粘多糖類)

 

新潟県産コシヒカリを100%使用し、湿式気流粉砕製法で粉にした米粉ミックスです。

他に、水、砂糖、塩、油脂、イーストが必要です。

低デンプン損傷度の米粉と思われますので、水は80%くらいにしたほうがうまく焼けると思います。

 

HPMCと増粘多糖類が含まれています。

たいまつ食品 米粉パン用ミックス 300g×10個

マルコメ ダイズラボ 大豆粉のパンミックス

原材料: 大豆粉、コーンスターチ、米粉、還元水飴、砂糖、食物繊維、米こうじ粉末、もち米粉、食塩、タピオカでん粉、食用油脂、トレハロース、糊料(ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、ア ルギン酸エステル)、加工デンプン、乳化剤、(一部に大豆を含む)

 

小麦粉の代わりに大豆粉、米粉、米糀を使用したマルコメのパンミックスです。

あとは水とイーストがあれば米粉パンをつくることができます。

 

原材料には、水飴、米麹やもち米、タピオカ澱粉、トレハロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、ア ルギン酸エステル、加工でん粉と、膨らみやすくしたり老化を防ぐ成分がこれでもかというくらい多種類が入っています。

シンプルな原材料ではないですが、失敗はしにくいのではないかと思います。

マルコメ ダイズラボ 大豆粉のパンミックス グルテンフリー 290g

グリコ こめの香 米粉パン用ミックス粉 グルテン入り 900g×2袋

原材料:米粉(新潟県産)、小麦たん白(豪州産)、砂糖(国産)、食用油脂、脱脂粉乳、麦芽糖、食塩、でん粉分解物、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)

 

グルテンのもととなる小麦たんぱくの入った米粉パンミックスです。

砂糖、塩、油脂もすでにミックスに配合されており、イーストも小袋でついていますので、あとは水だけ用意すれば米粉パンを作れます。

小麦アレルギーがなく、手軽に米粉パンを焼いてみたいという方におすすめのパンミックスです。

 

原材料に含まれるアレルギー物質は、乳成分・小麦・大豆となっています。

こめの香 米粉パン用ミックス粉 グルテン入り 900g×2袋

まとめ

いかがでしたでしょうか。

パンミックスを使って米粉パンを作ると、自分で増粘剤を選択し量を調整する必要がないので、米粉パン作りの難易度を下げることができます。

でも、米粉パンはそもそも小麦パンよりも作るのが難しいですので、まずは説明書通りに正確に分量を量って作ってみるのがおすすめです。

その仕上がりの状態に合わせて、砂糖やイースト、水の量を変えたり、焼成温度の変化を調整すると良いでしょう。

 

以上、おすすめの米粉パンミックス7選!でした。