パイオニア カロッツェリアの30 cmサブウーファーTS-W3020を、専用エンクロージャUD-SW300Dに取り付けて、車に設置しましたので紹介します。
購入したのは次の2つです。
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開梱
UD-SW300Dは、14.2 Lのエンクロージャです。
30 cmサブウーファ用のエンクロージャとしては小さめに設計してあるようですが、それでもダンボールは大きいですし、重さもあります。
ダンボールを開けたところです。
サブウーファーのTS-W3020も同様に、ダンボールにそっけなく本体が入っていました。
エンクロージャ本体です。
表面は車の内張りカーペットのような仕上げになっていて目立ちませんし、上に荷物が置けるのが利点です。
裏返すとこんな感じです。MDFでできています。
MDFの厚みは1.5 cmでした。
TS-W3020の説明書には2 cm以上の厚みが好ましいと書いてあった気がします。
専用エンクロージャなのに、適当感があります。
吸音材とりつけ
同じく、TS-W3020の説明書には吸音材を入れるのが強くおすすめされていますが、エンクロージャには付属していません。
エーモンの吸音材を購入して、敷くことにしました。
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セット内容は、フェルトと両面テープです。
ただの1 cm厚のフェルトなのですが、普通にフェルトを購入しても同じくらいの価格です。
付属の両面テープをつけますが、フェルトにはしっかり付かない普通の両面テープですので気休めです。
このエンクロージャ用に売られているかのようにほぼピッタリはまりました。
スピーカーコード交換
エンクロージャの側面には、スピーカー端子が付いています。
この端子は、エンクロージャ内部のスピーカー線へつながっていて、スピーカー本体へと繋げられるようになっています。
太さは1.25 sq相当でした。
そのままでもよいのですが、低音用のスピーカーコードは太いほうがよいというオーディオ教の教えに従い、とりあえず5 sqの線に交換しました。
電子工作用の20 Wのハンダゴテでは作業が困難ですので、100 Wくらいのコテを用意するのがおすすめです。コテの熱が、端子やコードにどんどん流れていって半田が回りません。
ネジ下穴あけ
TS-W3020を取り付けるための下穴を開けます。
次のような電動ドリルで穴あけするのが普通です。
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私はこれだけのために電動ドリルを購入するのはもったいないかなと思い、手動ドリルで穴あけすることにしました。
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型紙が付属していますが、現物合わせで穴を開けていきます。
穴が開け終わったところです。
手でやった結果、かなり大変で、手に豆ができたり、爪が剥がれかけたりしましたので、電動ドリルを購入するのが無難です。
スピーカーにコードをつないで、エンクロージャに納めます。
木ネジを締めました。
これも手動だったので大変でしたが、電動ドリルなら簡単です。
取り付け完成です。
車に搭載
エスクァイア ハイブリッドの3列目シート後ろに載せました。
3列目シートの後ろのラゲッジ上スペースにピッタリです。
違和感もありません。
予算が許せば、2つ並べて左右2台で鳴らすというのも良いかもしれません。
アンプはフロントスピーカーと同じくPRS-D800を購入しました。
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GM-D8100を使用する方もいらっしゃるようですが、PRS-D800のほうがサイズが半分くらいですので、PRS-D800がおすすめです。
S/Nや歪み率もPRS-D800のほうが良いです。
音
音について簡単にレビューします。
サブウーファー以外の環境は、フロントスピーカーは、TS-173Sというカロッツェリアのスピーカーセットで、ヘッドユニット(DAC, DSP)はDEH-P01、アンプはPRS-D800 x 3を使っています。
TS-W3020をつないで音楽を再生してみると、TS-W3020が鳴っているのかどうかわからないくらい自然な感じがしました。
ウーファーやツイーターで出ない音域を自然にサポートできています。
低音が強くでるオルガン曲を再生してみると、TS-W3020の低音はボアボアしておらず締りがありました。
TS-W3020の出力音圧レベルは93 dBで、車外までドコスコ音を響かせるようなサブウーファーではありません。
低音を鳴らしたいが、音を車外まで漏らしたくないという方にちょうどよいサブウーファーだと思います。
そういう意味では、TS-W3020は高音質なカーオーディオ環境を作りたいという方におすすめです。
一方で低音をドコスコ鳴らしたいという方には、音質はよくありませんが、TS-WX300Aがおすすめです。
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TS-WX300Aの出力音圧レベルは113 dBです。
TS-W3020と比べて音圧が20 dB違うので、10倍の音圧があるということになります。
TS-W3020も、エンクロージャの容量を増したりバスレフ型にしたりすれば、音圧を増すことができると思いますが、それならはじめからTS-WX300Aを買う方が早いでしょう。
なお、TS-W3020などのサブウーファーの再生できる音域は、20~60 Hzくらいです。
ピアノで一番低い白鍵の音が27.5 Hzで、これくらいが人間の耳に聞こえる一番低い音とされます。1オクターブ上が27.5 x 2 = 55 Hzで、2オクターブ上が110 Hzです。
そのため、サブウーファーを取り付けることで、 ピアノの一番下の音から1.5オクターブ上くらいまでの音域を再生できるようになります。
フロントスピーカーセットのTS-173Sに付いている17 cmのウーファですと、下は80 Hzくらいまでしか鳴りません。
そのため、サブウーファーがないオーディオ環境では、低音が聴こえているつもりでも、実は倍音を聴いているだけで基音は聴こえていないということになるようです。
このようにサブウーファーは耳で聴こえる低音域なのに、ウーファでは鳴らせていない部分を担当するスピーカです。
耳で聴こえない高音域を鳴らすことができるハイレゾ対応機器が流行りですが、それよりも先に耳で聴こえる低音域を鳴らせるようになるサブウーファーを導入するのがおすすめです。
なお、TS-W3020よりも小さい、25 cmのTS-W2520や、20 cmのTS-W2020というサブウーファーもありますが、周波数特性表を見るとさらに音が出ないようです。
本体サイズは大きくなってしまいますが、ウーファが17 cmとすると、20 cmのサブウーファーをつけても意味がありませんので、やはり30 cmのサブウーファーがおすすめです。
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まとめ
パイオニア カロッツェリアの30 cmサブウーファーTS-W3020を、専用エンクロージャUD-SW300Dに取り付けて、車に設置しました。
自然な鳴り方をするサブウーファーで、音を車外まで漏らしたくないという方や、高音質なカーオーディオ環境を作りたいという方におすすめです。
以上、TS-W3020とUD-SW300Dのレビューでした。