飴色玉ねぎを作るためには、ふつう40分ほどフライパンで炒める必要があり、とても手間がかかります。オーブンを使って、お手軽に本格的な飴色玉ねぎを作る方法を紹介します。
ここで紹介するのは、オーブンに玉ねぎを入れて、20-10分ごとにかき混ぜるだけで飴色玉ねぎを作る方法です。テレビを見ながら作ったり、夕飯の準備と平行して作ったりすることができ、簡単です。
検索してよく見つかるようなスピード飴色玉ねぎは、醤油や砂糖で味をごまかしたり、キャラメリゼが不十分で全く玉ねぎが色づいていなかったりします。これは、せっかくの玉ねぎがもったいないです。
一方、ここで紹介する方法ではフライパンで炒めたのと同様にしっかりキャラメリゼできますし、むしろフライパンでやるよりもムラなくキャラメリゼすることができ、おすすめの方法です。
材料
- 玉ねぎ: L 3個
- バター: 大さじ2
- 塩コショウ: 少々
道具
- スライサー (なくても可)
- オーブンに入れられる鍋 (持ち手が外れないものは、持ち手も200度Cの高温に耐えられるもの。たとえば無水鍋、ル・クルーゼなど。予めオーブンに入れてみて、扉が閉まるか確認すること)
- ヘラ
手順
玉ねぎを切る
スライサーで玉ねぎを均一に薄く切ってお皿に盛ります。
スライサーがない場合は、包丁で薄切りにします。薄ければ、形はなんでも可です。
軽く温める
電子レンジで3分温めます。玉ねぎに透明感がでればよいです。
始めからオーブンで全体を温めようとすると時間がかかりますので、100度C近くまでは電子レンジで温めると早いです。
鍋に移して水を飛ばす
ここで、オーブンを200度Cに予熱しはじめておきます。時間は100分程度に指定しておきましょう。
玉ねぎを鍋に移し火にかけます。バター、塩コショウを入れ、全体をかき混ぜ絡めます。
玉ねぎから水がたくさん出てきますので、その水が少なくなるまで強火で加熱します。このときはかき混ぜる必要はありません。
なお、塩コショウは調味で入れるものですから、入れなくても構いません。飴色玉ねぎを使うときに、料理に合わせて塩コショウをしたい場合は入れないほうがよいでしょう。
オリーブオイルはバターの代わりになりません。水分の飛び方が変わるせいか、経験的にオリーブオイルでは飴色玉ねぎはうまくできません。
オーブンで焼く
200度Cに加熱されたオーブンに入れて、20分焼きます。
20分経った頃に一旦、取り出してヘラでよくかき混ぜます。
そして、またオーブンに入れ、20分焼きます。
玉ねぎに残っている水分量にもよりますが、20分 -> 20分 -> 20分の計60分焼いた頃には茶色に色づいてきます。
その後は、15 ~ 10分ごとに取り出してかき混ぜましょう。
今回、15分 -> 15分 -> 10分 -> 10分と焼きました。
合計で105分焼いた玉ねぎが次の写真です。
あと、10分ほど焼くとちょうどよい感じになり、これで完成です。
キャラメリゼが進み茶色になると、粘りがでてきます。粘りがあることも、できあがりの目安にすると良いでしょう。
ラップをして冷凍庫で保存
冷えたら平たくして、ラップで包んで、冷凍庫で保存します。
冷凍すると、使いたい分を手で割って取り出すことができますので、冷蔵するよりもおすすめです。
飴色玉ねぎを、スープや炒め物に入れたりすると、料理にグッと奥行きがでます。簡単に料理が美味しくなりますので、飴色玉ねぎは常時ストックしておくとよいです。
今回次の道具を使いました。
また、少々重くてオーブンの出し入れが大変ですが、保温性が高いので飴色玉ねぎづくりにはル・クルーゼもおすすめです。
以上、オーブンでつくるお手軽で本格的な飴色玉ねぎでした。