ボッシュの車用エアコンフィルターには3種類が販売されています。どのような違いがあるのか紹介します。
3種類のフィルター
ボッシュのエアコンフィルターには次の3種類があります。下に行くほど、高価格・高性能になっています。
- アエリストコンフォート(除塵タイプ)
- アエリストフリー (抗菌・脱臭タイプ)
- アエリストプレミアム (抗ウイルスタイプ)
それぞれの性能を表で比較すると次のようになります。
タイプ | アエリストコンフォート 除塵タイプ ACM |
アエリストフリー 抗菌・脱臭タイプ AF |
アエリストプレミアム 抗ウイルスタイプ AP |
画像 | |||
参考価格 アクア・ヴィッツ・プリウス・マークX・レクサスCTなど用 |
¥1,318〜(2024/11/21 13:49) |
¥1,950〜(2024/11/21 13:49) |
¥2,398〜(2024/11/21 13:49) |
特徴 | 防塵性能のみのタイプ。 | 抗菌剤配合と活性炭層によって、抗菌・脱臭性能を付加したタイプ。 | 天然ポリフェノールによって、アレル物質抑制と抗ウイルス性能も付加したタイプ。超微細不織布採用でPM2.5の防塵性能が高い。 |
除塵 | ◯ | ◯ | ◎ |
抗菌・防カビ | − | ◯ | ◯ |
脱臭 | − | ◯ | ◯ |
アレル物質抑制 | − | − | ◯ |
抗ウイルス | − | − | ◯ |
スタンダードモデルのアエリストコンフォートは、除塵性能のみです。中級モデルのアエリストフリーは、抗菌・防カビと脱臭性能がプラスされます。高級モデルのアエリストプレミアムは、除塵性能が高く、さらにアレル物質抑制と抗ウイルス性能がプラスされます。
各性能について詳しく見てみましょう。
除塵
除塵は、空気中に含まれる微粒子を取り除く能力で、エアコンフィルターに一番求められる性能です。
次にダストの除去率の図を示します。
アエリストコンフォートの値がありませんが、アエリストフリーの除塵性能と同じようです。
どのモデルでも花粉などの5 um以上の粒子は99%以上除去できますので、花粉が気になるという方はどれを選んでもよいということになります。
高級モデルのアエリストプレミアムは超微細な帯電不織布がアフターフィルターに採用されており、PM2.5などの2.5 um以下の微小粒子の除去率が高くなっています。
0.3 umの粒子ではアエリストフリーやコンフォートでは59%しか除去できませんが、アエリストプレミアムでは75%を除去できます。PM2.5が気になるという方は、アエリストプレミアムを選ぶと良いでしょう。
抗菌・防カビ、脱臭
アエリストフリーとアエリストプレミアムでは、抗菌・防カビと脱臭性能があります。
この2つのモデルでは、フィルターの構造は次のような3層構造になっています。
- 抗菌剤配合プレフィルター (抗菌・防カビ)
- 高性能活性炭層
- 帯電不織布アフターフィルター (高捕集効率)
上流のプレフィルターには抗菌剤が塗布されており、フィルター表面の菌とカビの繁殖を抑制します。
また二層目は活性炭層になっており、排気ガス臭、ペット臭、タバコ臭、カビ臭などの臭気成分を吸着、脱臭します。
車内の臭いが気になるという方は、脱臭性能のあるアエリストフリーか、アエリストプレミアムがおすすめです。
アレル物質抑制、抗ウイルス
アエリストプレミアムには、さらにアレル物質抑制と抗ウイルス性能があります。
フィルターが3層構造であるのはアエリストフリーと同じですが、角層の性能が高くなっています。
プレフィルターには、植物由来の天然ポリフェノールが配合されており、フィルターにて捕集された花粉やダニなどのアレル物質を抑制します。24時間後に99.9%低減する効果があるそうです。
この天然ポリフェノールは、フィルターで捕集されたウイルスの活動も抑制します。
ある特定のウイルスでは、24時間後にウイルス感染価が99.9%低減したそうです。この試験は平成24年に行われたということで、ボッシュは先見の明がありますね。
どれがおすすめか
このように、アエリストコンフォートは除塵性能のみのタイプ、アエリストフリーは抗菌・脱臭性能を追加したタイプ、アエリストプレミアムはアレル物質抑制と抗ウイルス性能を追加しさらにPM2.5の防塵性能がアップしたタイプです。
そのため、花粉だけ取り除いてくれればよいという方には、アエリストコンフォートがおすすめです。
車内の臭いが気になるとか、フィルターのカビが気になるという方にはアエリストフリーがおすすめです。
PM2.5も高性能に取り除いて欲しいという方や、花粉やダニなどのアレル物質を抑制してほしいとか、ウイルスの感染価を抑えてほしいという方にはアエリストプレミアムがおすすめです。
タイプ | アエリストコンフォート 除塵タイプ ACM |
アエリストフリー 抗菌・脱臭タイプ AF |
アエリストプレミアム 抗ウイルスタイプ AP |
画像 | |||
参考価格 アクア・ヴィッツ・プリウス・マークX・レクサスCTなど用 |
¥1,318〜(2024/11/21 13:49) |
¥1,950〜(2024/11/21 13:49) |
¥2,398〜(2024/11/21 13:49) |
特徴 | 防塵性能のみのタイプ。 | 抗菌剤配合と活性炭層によって、抗菌・脱臭性能を付加したタイプ。 | 天然ポリフェノールによって、アレル物質抑制と抗ウイルス性能も付加したタイプ。超微細不織布採用でPM2.5の防塵性能が高い。 |
除塵 | ◯ | ◯ | ◎ |
抗菌・防カビ | − | ◯ | ◯ |
脱臭 | − | ◯ | ◯ |
アレル物質抑制 | − | − | ◯ |
抗ウイルス | − | − | ◯ |
車に適合する型番は、ボッシュの公式ページから検索することができます。
検索して出てきた記号が、例えば「T07」であれぱ、先頭にACMをつけた「ACM-T07」が、検索したお車に適合するアエリストコンフォートの型番です。
アエリストコンフォートではACM、アエリストフリーではAF、アエリストプレミアムではAPを先頭につけます。
私がアマゾンで購入したときは、コンフォートとプレミアムは1,000円ほどしか違わなかったので、プレミアムを選びました。他の車用品と比べると、エアコンフィルターは比較的安いと思いますので、良いものを選んでもよいのではないでしょうか。
エアコンフィルターの交換の仕方は次のページで紹介しています。
フィルターの交換と同時に、エアコンエバポレーターのカビ発生を抑制する「わさびデェール」という商品も取り付けてみました。
エアコン送風時のカビ臭が気になるという方には、わさびデェールも一緒に取り付けるのがおすすめです。
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- 価格¥1,700(2024/11/21 08:21時点)
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室内の臭いが気になるという場合には、パナソニックのナノイーX発生機やシャープのプラズマクラスター発生機もおすすめです。
私はナノイーX発生機を使っていますが車内の臭いは気にならなくなりました。
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まとめ
ボッシュのエアコンフィルター3種類の違いについて紹介いたしました。目的にあった製品を選べるとよいですね。
以上、ボッシュのエアコンフィルター3種類の違いは?でした。