リンナイのテーブルコンロである「ラクシエプライム」と「ラクシエ」はどこが違うのかわかりにくいですよね。
違いは5つあります。わかりやすく説明します。
目次
機能の比較
次の表は、カタログ記載のラクシエプライムとラクシエの機能比較表です。
少々わかりにくいため、次の表にラクシエとラクシエプライムが異なる部分をまとめました。
鍋なし検知機能 | 感震停止機能 | W温度おまかせ | トッププレート | 湯沸かし後の保温時間 | |
ラクシエプライム上位機種 「クリアグレージュII」 「クリアアイスグレーII」 |
● | ● | ● | ガラストップ | タイマー設定可能 |
ラクシエプライム下位機種 「クリアブラック」 「クリアミッドグレー」 |
− | − | ● | ガラストップ | タイマー設定可能 |
ラクシエ | − | − | − | パールクリスタルトップ | 5分固定 |
まず、ラクシエプライムにも二通りあり、トッププレート色が「クリアグレージュII」と「クリアアイスグレーII」である上位2機種と、「クリアブラック」と「クリアミッドグレー」の下位2機種に分けられます。
ラクシエプライムの上位2機種では、ラクシエには付いていない次の3つの機能が付いています。
- 鍋なし検知機能
- 感震停止機能
- W温度おまかせ
一方、下位2機種には、「W温度おまかせ」機能のみが付いています。
トッププレートについては、ラクシエプライムの全4機種で「ガラストップ」が採用されています。
これは、ラクシエに採用されているホーローベースの「パールクリスタルトップ」よりもワンランク上のトッププレートになっています。
またカタログの比較表には載っていない細かい違いとして、ラクシエプライムでは湯沸かし後の保温時間をタイマー設定できます。
ここからは、この5つの違いについて詳しくみていきましょう。
鍋なし検知機能
1つ目の「鍋なし検知機能」は、鍋を置いていない状態では点火せず、鍋を持ち上げると弱火になる機能です。
さらに、1分間鍋がない状態が続くと自動消化されます。
鍋が無いときに弱火になるので、ガスの節約になります。
また高齢者は青い光が見えにくいと言われていますので、ご高齢の方が使用する場合にも火の消し忘れ防止になり安心です。
感震停止機能
「感震停止機能」は、震度4以上の揺れを感知すると自動消火する機能です。
地震の際には、揺れがおさまり次第、火を止める必要がありますが、突然の地震の時に落ち着いて行動するのは難しいことです。
この機能がついていれば、自動で消化されるので安心ですね。
W温度おまかせ
お好みの温度に自動調節してくれる機能を、両方のコンロに搭載しています。
130℃〜220℃の範囲で10℃刻みで設定できます。さらに1~120分のタイマーの同時設定も可能です。
ラクシエでは、同時設定はできません。タイマー設定は標準バーナーのコンロのみ可能で、1〜90分。温度設定は、強火バーナーのコンロのみ可能で、160℃〜210℃の範囲で10℃刻みです。
ラクシエでは、タイマーと温度設定のコンロは別々で、設定範囲も限られていますが、ラクシエプライムでは両方のコンロで、タイマー設定と温度設定が可能で、さらに設定範囲は広くなっています。
両方のコンロで温度設定ができますので、どっちのコンロを使おうか悩む必要もありません。
片方で180℃で天ぷらを揚げつつ、もう片方で200℃でステーキを焼くということができます。
温度設定の使いみち
うちでは温度設定ができるようになってから、揚げ物を失敗することがなくなり、美味しく仕上がるようになりました。油の温度計を見つつ火を調整する、という必要がないので楽です。
また、ホットケーキも温度を160℃に指定して焼くと、裏面まで綺麗に焼けますよ。
タイマー機能の使いみち
とても便利な機能で、キッチンタイマーがほぼいらなくなります。
30分煮物をしたいときには、タイマーを30分セットして横でテレビでも見ていれば、煮終わったら火が消えます。(弱火であればもしタイマーが長すぎても、焦げ付く直前で、焦げ付きセンサーで火が消えます。)
人参を茹でたいときには、水に人参を入れて、タイマーを10分にセットして置いてほっておくだけです。
タイマーは30秒前にピピッとお知らせしてくれますので、パスタを茹でるときは、パスタを入れてから7分にセットすれば、6分30秒でピピッといったときに駆けつけて、7分ちょうどでパスタを引き上げるということもできます。
ただ火は自動で消えますが、レバーは手動で戻さねばならないのは面倒です。レバーを戻すまで、1分毎にピッピとお知らせされます。
ガラストップ
ラクシエプライムに採用されている「ガラストップ」は、ドイツ ショット社のセランガラスを採用しています。
長所は、上質な美しい光沢と透明感です。熱や衝撃に強く、清掃性に優れています。
熱による膨張・収縮がほとんどなく、調理中に高温で割れる心配はありません。
短所は、通常使用では問題にならないですが、とても強い衝撃を加えるとヒビが入ることがある点です。
パールクリスタル
ラクシエに採用されているパールクリスタルは、カラーホーローの上にクリア+マイカをコートしたものです。
長所は、衝撃に強いことです。ベースが鋼板ですので、とても強い衝撃を与えると少し凹んでコートが剥がれるかもしれませんが、ガラスと異なり割れにくいです。
汚れは落ちやすいです。マイカが入っていることによるラメのようなキラキラ感と、発色の良いカラーも人気です。
短所は、ガラストップほどの上質感はないことです。ガラストップのような透明感はありませんが、光沢感はあります。
湯沸かし機能
湯沸かし機能は、お湯がわいたら音でお知らせし、自動消火する機能です。さらに保温後の自動消火が可能です。
ラクシエでは、保温時間は5分に固定されていますが、ラクシエプライムではタイマー設定が可能です。
湯沸かし機能の使いみち
コーヒーのお湯を作るときなどに使います。笛付きのやかんがいらなくなります。
保温時間をセットしていても沸騰したらピピッとなります。そのため、麦茶を煮出すときには保温時間を5分にセットしておいて、ピピッと鳴って沸騰したらお茶パックを入れて、その後は5分たったら火が勝手に消えるので、そのまま1時間置いておけば麦茶ができます。
以上のように、
- ラクシエプライム上位2機種には、「鍋なし検知機能」と「感震停止機能」の2つの安心機能が付いており、
- ラクシエプライム全機種には、「W温度おまかせ」が付き、高級感のある「ガラストップ」が採用されており、湯沸かし保温時間をタイマー設定可能です。
どちらにも付いている機能
ラクシエプライムとラクシエの共通機能を紹介します。
グリル
ココットプレート:直火効果と独自のウェーブ型プレートで、美味しくヘルシーなグリル料理を可能にします。
オートグリル機能:オートメニューと焼き加減を設定するだけで、焼き時間と火力を自動でコントロールします。焼き上がると自動で消化します。
お手入れ簡単グリル:洗いやすく、シンクを傷つけにくい「フラット焼き網」を採用。下火バナーには汚れカバーが付いており、グリル皿は汚れがつきにくいクリアコート加工がされています。お手入れが簡単です。
グリル調理タイマー:お好みの焼き時間を設定できます。両面焼き1~15分、片面焼き1~20分。
セラミック遠赤外線バーナー・水なし両面焼き・グリル加熱防止センサー・グリル消し忘れ消火機能・防炎パイプ・スムーズグリル
コンロ
Siセンサーコンロ:調理油加熱防止装置・高温自動温度調節機能・あぶり高温炒めモード・コンロ消し忘れ消火機能・焦げ付き消化機能・立ち消え安全装置・中火点火・点火確認表示・ラク点火。
イージークリーン:焦げ付きや汚れの原因となる、トッププレート表面の温度上昇を抑えます。
スーパーシールド:バーナー周りに凹凸がなく、煮こぼれもサッと拭くだけです。
おすすめは?
ラクシエプライムの上位2機種は「鍋なし検知機能」と「感震停止機能」という安心機能が充実しています。
そのため、特に安全性を重視する方や高齢者の方には、ラクシエプライム上位機種の「クリアグレージュII」または「クリアアイスグレーII」がおすすめです。
一方で下位2機種は、W温度おまかせと、ガラストップが特徴です。
そのため、タイマーと温度設定を両コンロで使いたい方や、上質なトッププレートが良い方には、ラクシエプライム下位機種の「クリアブラック」または「クリアミッドグレー」がおすすめです。
ラクシエでは、タイマーと温度設定のコンロは別々になり、トッププレートはパールクリスタルになります。
タイマーは煮込みくらいにしか使わない方や、温度設定は160℃以上でよいという方、トッププレートにあまりこだわりの無い方には、ラクシエがおすすめです。
ラクシエプライム上位2機種
ラクシエプライム下位2機種
ラクシエ
まとめ
ラクシエプライムには上位機種と下位機種があります。
ラクシエプライム上位機種は、ラクシエよりも次の5点で優れています。
- 鍋なし検知機能
- 感震停止機能
- W温度おまかせ
- ガラストップ
- 湯沸かし保温時間タイマー設定
ラクシエプライム下位機種は、ラクシエよりも次の3点で優れています。
- W温度おまかせ
- ガラストップ
- 湯沸かし保温時間タイマー設定
ガステーブルは10年などの長期間にわたって使用するものですので、是非良いものを選択してくださいね。
以上、ラクシエプライムとラクシエの5つの違い。でした。