パナソニックの音波振動歯ブラシ ドルツEW-DP53とEW-DP54はどちらもW音波振動を搭載したドルツの高級機種です。これらは、よく似ていますが何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。
[参考] パナソニック 音波振動歯ブラシ ドルツの一覧比較!
4つの違い
EW-DP54は、EW-DP53の後継機種です。EW-DP54は2020年発売で、EW-DP53は2019年発売です。
EW-DP54は、EW-DP53と比べると、ステインオフモードがセンシティブモードに変わり、付属ブラシは7本から4本に減りました。
違いをより詳しく説明すると次のようになります。
- センシティブモードを新搭載。ソフトモードよりも弱い振動で、特に優しく磨きたい方向け。
- 歯面の歯垢除去用のマルチフィットブラシと、着色汚れ除去用のステインオフブラシの付属がなくなり、機能を1本にまとめたクリーン&ホワイトブラシが付属する。
- 着色汚れ除去用のステインオフモードがなくなった。ステインオフアタッチメントやステインクリーンペーストも付属しない。
- 歯ぐきケア用のシリコンブラシの付属がなくなり、極細毛ブラシで代用することになった。
EW-DP53はブラシがたくさんありすぎて使い分けが大変そうな気もしましたので、EW-DP54では省ブラシ・省機能化したということなのかもしれませんね。
違いを表で比較すると次のようになります。
振動 | W音波振動 | |
型番 | EW-DP53 | EW-DP54 |
発売年 | 2019 | 2020 |
画像 | ||
参考価格 | ¥29,800〜(2024/11/21 12:49) |
− |
特徴 | 歯ぐきケアと着色汚れ用のモード・ブラシが付属する。 | ソフトよりもやさしいセンシティブモードが追加される。着色汚れ用のモードや付属ブラシがなくなる。 |
おすすめの方 | コーヒーなどによる歯の着色汚れが気になる方。 | 歯ぐきが特に敏感な方。用途別にブラシを交換するのが面倒な方。 |
型番 | EW-DP53 | EW-DP54 |
---|---|---|
ブラシの動き | W音波振動 ヨコ磨き: 約 31, 000 回/分 タタキ磨き: 約 12, 000 回/分 |
|
振動モード | ノーマル ソフト Wガムケア Wクリーン ステインオフ |
ノーマル ソフト Wガムケア Wクリーン センシティブ |
パワーコントロール | ◯ | ◯ |
モード記憶 | ◯ | ◯ |
タイマー | ◯ | ◯ |
充電残量 | ◯ | ◯ |
充電催促 | − | − |
型番 | EW-DP53 | EW-DP54 |
付属ブラシ | 7本 | 4本 |
付属ブラシ内訳 | 極細毛(コンパクト)、 極細毛(ラージ)、 マルチフィット、 ポイント磨き、 ステインオフ、 ステインオフアタッチメント/ペースト、 シリコン |
極細毛(コンパクト)、 極細毛(ラージ)、 クリーン&ホワイトブラシ、 ポイント磨き |
携帯ケース | ◯ | ◯ |
ブラシスタンド | ◯(2個) | ◯(1個) |
充電時間 | 1時間(クイックチャージ2分間) | 1時間(クイックチャージ2分間) |
使用時間 | 約22日間(約90分) クイックチャージ時:約2分間 |
約22日間(約90分) クイックチャージ時:約2分間 |
電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
寸法(約) | 23.5×2.9×3.5 cm | 高さ23.5×幅2.9×奥行3.5cm |
質量(約) | 110 g | 110 g |
本体については、搭載モード以外の性能は同じです。
違いについて詳しく見てみましょう。
センシティブモード
EW-DP54では、センシティブモードを新搭載しています。センシティブモードは、ソフトモードよりも弱い振動で、特に優しく磨きたい方向けのモードです。
EW-DP54のモード別の振動の強さは、次の図のように、Wクリーン > ノーマル > ソフト > センシティブの順で弱くなります。
EW-DP53には、センシティブモードはありません。
EW-DP54やEW-DP53の特徴であるW音波振動はWクリーンモードで働きますので、通常はWクリーンモードを使用するのがおすすめです。しかしそれでは磨き感が強すぎるというときには、ノーマル、ソフト、センシティブの順で試してみると良いでしょう。
なお穿った見方をすると、このセンシティブモードは、後述するEW-DP53のステインオフモードを削除したことで空いた穴を埋めるために作ったおまけモードと思われます。(モード数を減らすには本体の型を作り直す必要がありますが、モード数が同じなら印刷を変えるだけですみます。)歯ぐきが特に弱いという方には使えるモードですが、そうでなければあまり使い道はないかもしれません。
クリーン&ホワイトブラシ
EW-DP53では、歯面の歯垢除去用の「マルチフィットブラシ」と、ステイン除去用の「ステインオフブラシ」が付属します。ステインオフブラシの裏側は舌ブラシになっており、舌ブラシとしても使えます。
次の画像の左(上)がマルチフィットブラシで、右(下)がステインオフブラシです。
マルチフィットブラシは両端が長いエッジ形状をしており歯面にフィットしやすいのが特徴で、ステインオフブラシは中央の青い密集毛がステイン除去に適した形状をしています。
EW-DP54にはこれらのブラシは付属しません。代わりに歯垢除去とステイン除去の両方の機能を持つ「クリーン&ホワイトブラシ」が付属するようになりました。舌ブラシ機能はありません。
次の画像はクリーン&ホワイトブラシです。
マルチフィットブラシ同様に両端が長いエッジ形状をしており歯面にフィットし、中央の青い毛はおそらくステインオフブラシと同等の毛です。これにより、マルチフィットブラシとステインオフブラシ両方の機能を備えています。
舌ブラシ機能がなくなったのは残念ですが、クリーン&ホワイトブラシは1本で歯垢除去とステイン除去の機能がありますので、ブラシ交換をする手間がなく良いですね。
なお、替えブラシには互換性がありますので、EW-DP53でもクリーン&ホワイトブラシを購入して使うこともできます。
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ステインオフモード
EW-DP53には「ステインオフモード」があります。ステインとは、コーヒー・ワイン・お茶などの飲食物による歯面の着色汚れのことです。
EW-DP53に付属する「ステインオフアタッチメント」と「ステインクリーンペースト」を使用して、月に1~2回ステイン集中ケアを行います。これで歯磨きだけでは落としきれない着色汚れを落とします。
コーヒーをよく飲む方は、前歯が黄色くなっていることがありますが、そんな方におすすめの機能です。次の画像はステインオフアタッチメントです。
次は、ステイン集中ケアの仕方の説明です。
EW-DP54では、ステインオフモードがなくなり、ステインオフアタッチメントとステインクリーンペーストの付属がなくなりました。2020年発売の最上位機種EW-DT51にもステインオフモードはありませんので、ステインオフモードは今後は廃止される方向だと思われます。
パナソニックでは製品発売後に効果があるか試験を行い、効果があれば翌年の広告に反映させるということをしばしば行っているようですが、ステインオフモードは残念ながら試験で有意な効果が見られなかったということなのかもしれませんね。
歯ぐきケア
EW-DP53には、歯ぐきケア用の「シリコンブラシ」が付属しています。
歯ぐきケアをするときには「Wガムケアモード」を使って、シリコンブラシで歯ぐきをマッサージするようにし、歯ぐきの健康を推進します。
次の画像は、歯ぐきケアの仕方の説明です。
EW-DP54にはシリコンブラシは付属しません。Wガムケアモードはありますので、極細毛ブラシで代用して、歯ぐきケアを行います。シリコンブラシも替えブラシとして別途購入が可能です。
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なお、細かいことをいうとEW-DP54の極細毛ブラシは型番が新しくなり、EW-DP53に付属する極細毛ブラシよりもヘッドが薄くなっています。新しい極細毛ブラシも替えブラシとして購入が可能です。
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どちらがおすすめか
このように、2020年発売のEW-DP54では、ステインオフモードが削除され、付属ブラシが少なくなっています。弱く振動するセンシティブモードが付き、歯垢除去とステイン除去の機能を持つ「クリーン&ホワイトブラシ」が付属するようになったのが利点です。
しかし、それほど魅力的な変更というわけでもありません。価格差があまりなければ、ステインオフモードがあり付属ブラシが豊富なEW-DP53のほうがおすすめです。ステインオフモードを使わない予定であればEW-DP54でも良いでしょう。付属ブラシは別途購入することもできます。
EW-DP54は次のような方におすすめです。
- 歯ぐきが特に弱いため、センシティブモードを使いたい
- ブラシの交換が面倒なので、付属ブラシは少なくて良い。
EW-DP53は次のような方におすすめです。
- ステインオフモードを使ってステイン集中ケアをしたい。
- ステインオフブラシの裏の舌ブラシで、舌のケアを行いたい。
- 柔らかいシリコンブラシで、歯ぐきをケアしたい。
- 歯垢除去とステインケアは別々のブラシで念入りに行いたい。
価格は次のようになっています。なお、EW-DP53は既に生産終了となっており、在庫限りです。EW-DP53が良い場合は早めに手に入れると良いでしょう。
機種 | EW-DP53 | EW-DP54 |
参考価格 シルバー |
¥29,800〜(2024/11/21 12:49) |
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青 | − |
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ピンク/ゴールド | − |
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まとめ
パナソニックの音波振動歯ブラシ ドルツEW-DP53とEW-DP54の違いについて紹介しました。2020年発売のEW-DP54の主な変更点は、ステインオフモードがなくなったことです。センシティブモードは新モードにもかかわらず広告では触れられておらず、おまけモードな感じがします。
どちらがよいかという観点では、ステインオフモードは付いていても困る機能ではありませんので、価格差が小さければEW-DP53がおすすめです。
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- EW-CDP54とEW-DP54の1つの違い。ブラシスタンドの色。
以上、EW-DP53とEW-DP54の4つの違い。でした。
参考
機種 | EW-DP53 | EW-DP54 |
参考価格 シルバー |
¥29,800〜(2024/11/21 12:49) |
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青 | − |
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ピンク/ゴールド | − |
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