黒ごま、白ごまの違いはどこにあるのでしょうか。
ここでは、黒ごま、白ごま、金ごまの違いを栄養・産地などの観点から紹介しています。
黒ごま・白ごまの違いは?
黒ごま、白ごまの違いは、品種の違いです。
ただ「黒ごま」、「白ごま」という特定の品種があるわけではなく、種子の外皮の色が黒の品種は黒ごま、白の品種は白ごまと呼ばれます。
さらに、外皮が黄褐色の品種は「金ごま」または「黄ごま」、「茶ごま」と呼ばれています。
ごまの品種は3000種類ほどもあり、これらが見た目で黒ごま・白ごま・金ごまの3つに大きく分けられ、流通しています。
栄養
栄養成分はほぼ同じです。成分の約54%は脂質で、約20%がたんぱく質、約19%が炭水化物です。
細かい成分の違いは次のようになっています。
白ごま: 脂質が黒ごまよりも若干多い。
黒ごま: 黒い皮にタンニン系ポリフェノール色素や、不溶性食物繊維の一種であるリグニンが含まれる。
金ごま: 白や黒と比べると脂質が高い。コクや香りも他より抜きんでて高い。
産地
日本はごまの99%以上を輸入に頼っています。
ごまの世界の主な産地は、ミャンマー・インド・中国・タンザニア・エチオピア・スーダンです。
白ごまは世界各地で生産されています。
黒ごまの産地は主に東南アジア・中国であり、欧米では主に白ゴマが流通しています。
金ごまの産地は、トルコ・中国です。
生産量は、白ごま > 黒ごま > 金ごまの順となっており、金ごまが最も希少性が高く、値段も高くなっています。
ごま油と太白ごま油の違い
日本のごま油は、ごまを焙煎してから搾油します。そのため色が茶褐色になっており、こうばしい香りがします。
一方で、焙煎せずに搾油したごま油は、特に太白ごま油、純白ごま油などと呼ばれます。
白いごま油は、炒り胡麻を使うごま油のような色や香りがなく、食材本来の味・香りを邪魔しません。
ごま油は高温でも酸化しにくく揚げ油に適していることから、白いごま油は、とんかつ・天ぷら屋さんの揚げ油としても利用されています。
白ごまと搾油用ごまの違い
搾油用に使われるごまを、搾油用ごまと呼んでいます。
白いごま油の油は透明なため、白ごまを使っていると思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
しかし、搾油用ごまには、品種を白ごまに絞らず、白ごまや黒ごまが混ざった状態で栽培・収穫がされたミックスごまや、白ごまのうち色の均一性の低い白ごまが利用されます。
搾油用ごまの世界の主な産地は、ナイジェリア・タンザニアです。
まとめ
白ごま・黒ごまは、栄養面ではほとんど違いがなく、皮の色が白い品種か黒い品種かだけの違いです。
以上、白ごまと黒ごまの違いは?栄養・産地・価格の点から比較!でした。