パナソニックのIHジャーSR-VSA100とSR-MPW100は何が異なるのでしょうか。
違いは4つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、パナソニックの炊飯器について性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
4つの違い
SR-VSA100とSR-MPW100はどちらも2020年モデルです。
SR-VSX100は上から2番目のモデルで、SR-MPW100は上から3番目のモデルです。
2つのモデルは、次の点で異なります。
- 鮮度センシング機能の有無。
- スチーム機能の有無。
- 銀シャリ炊き分けの種類数。
- 液晶の種類と、タッチキー、ロック機能の有無。
表で比較すると次のようになります。
タイプ | スチーム&可変圧力IHジャー | 可変圧力IHジャー |
モデル | SR-VSA100 | SR-MPW100 |
---|---|---|
発売年 | 2020 | |
画像 |
||
炊飯容量 | 0.5 ~ 5.5 合 | |
参考価格 ブラック系 |
− | − |
特徴 | スチーム付き高級モデル。お米の鮮度を検知して炊き方を自動調整する「鮮度センシング機能」や、お米の芯までしっかり加熱する「加圧追い炊きplus」を搭載。 | Wおどり炊き対応モデル。釜の全面を包み込むように搭載した6段IHで大火力。上位モデルと比べ、スチームを使った追い炊きや保温の機能がなくなる。 |
モデル | SR-VSA100 | SR-MPW100 |
美味しさ | ★★★★★ ★ (6) | ★★★★★ (5) |
炊き技 −おどり |
高速交互対流/可変圧力 (強火時間アップ)
|
高速交互対流/可変圧力 (新制御)
|
−鮮度 | – | |
−加圧 |
加圧追い炊き
(スチームなし)
|
|
炊き分け −銘柄 |
– | |
−食感 |
銀シャリ炊き分け
5種類
銀シャリ、かため、やわらか、もちもち、しゃっきり
|
銀シャリ炊き分け
4種類
銀シャリ・かため・やわらか・もちもち
|
−玄米 |
玄米炊き分け 2種類 (「玄米ごはん」コース/「玄米高速」コース)
|
|
内釜 |
ダイヤモンドかまど窯
ダイヤモンドハードコート 厚さ2.4 mm |
|
モデル | SR-VSA100 | SR-MPW100 |
スチーム | – | |
IH段数 | ||
うまみ | ||
コース |
高速コース/少量コース
|
|
おこげ/
炊込み(新制御)
/すし・カレー/おかゆ/おこわコース
|
||
メニュー数 |
13
|
|
保湿 | ||
再加熱 |
あつあつ再加熱
|
|
モデル | SR-VSA100 | SR-MPW100 |
使い易さ |
タッチキー/グレー大型液晶/タイマー予約2メモリー/ロック機能
|
反転バックライト液晶/タイマー予約2メモリー
|
お手入れ |
ワンタッチふた加熱板/フラット天面パネル/ステンレスクリアフレーム
|
|
お手入れ機能 (パワフル&時短)
|
||
エコ |
エコ炊飯コース/電気代目安表示/
エコナビ保温
|
|
消費電力 | 1,210 W | 1,210 W |
外形寸法 | 幅27.5 × 奥行36.1 × 高さ23.4 cm | 幅27.5 × 奥行35.2 × 高さ23.6 cm |
質量 | 7.7 kg | 6.7 kg |
内釜はどちらもダイヤモンドハードコートがされたダイヤモンドかまど窯です。
重さは、SR-MPW100の方が 1 kg軽いです。
それでは、違いについて詳しく見ていきましょう。
鮮度センシング
SR-VSA100には鮮度センシング機能が搭載されています。
鮮度センシングとは、お米の鮮度を「圧力センサー」で検知して、鮮度に合わせた炊き方に自動で調整する機能です。
精米したお米を常温で保存すると、どんどん乾燥していってしまいます。
精米後2週間以内で食べ切ることや、冷蔵庫の中などの冷暗所で保存することが大切ですが、なかなか難しいものです。
SR-VSA100の鮮度センシング機能を使うと、乾燥米のパサつきを約 16%改善し、甘さ低下を約 15%改善します。
(画像はパナソニック公式ページより引用)
(画像はパナソニック公式ページより引用)
白米を冷蔵庫などの冷暗所で保管できない場合や、常温保管で2週間以内に食べきることができない場合には、鮮度センシング機能があると、乾燥米でも新米のように炊き上がるので良いでしょう。
スチーム
SR-VSA100にはスチーム機能が付いています。
(画像はパナソニック公式ページより引用)
炊飯工程最後の追い炊き・蒸らしまで加熱し続けることがお米を美味しく炊く秘訣ですが、スチーム非搭載機種では、追い炊き・蒸らしで加熱するとお米が焦げやすいため、満足に加熱することができません。
スチームを搭載したSR-VSA100では、最高220℃の高温スチームを噴射することで、最後までじっくり加熱することができます(加圧追い炊きplus機能)。
高温スチーム加熱で仕上げることで、お米の芯まで糊化し、うまみを増やします。また、水分を逃さず、冷めても美味しいです。
このスチーム機能は、短時間 (24分~)で炊飯をする「スチーム高速コース」でも使用されます。蒸らし工程で220℃の高温スチームを噴射することで、粘りのあるもっちりとしたごはんを実現します。
さらにスチーム機能は、炊飯だけでなく、保温、再加熱にも使用されます。
「スチーム保温機能」では、保温開始後(約6・12時間後)にスチームを自動投入し、ごはんのパサつきを抑え、保温ごはんのイヤなにおいも追い出します。
(画像はパナソニック公式ページより引用)
「スチーム再加熱」では、保温するごはんの量に合わせてスチームを中に投入し、保温ごはんをアツアツにします。
スチームには水容器を使うため、水容器を炊飯ごとに洗う手間ができてしまいますが、よりうまみのあるごはんが炊けますし、保温時もパサつきを抑えられますので是非欲しい機能です。
銀シャリ炊き分け
銀シャリ炊き分け機能とは、炊きあがりの食感を調整する機能です。
オムライスではかため、親子丼ではやわらかめ、お弁当ではもちもちなどとメニューに合わせて炊き分けたり、自分の好みの食感に調整できます。
SR-VSA100では、銀シャリ、かため、やわらか、もちもち、しゃっきりの合計5通りの食感から選ぶことができます。
SR-MPW100では、銀シャリ、かため、やわらか、もちもちの合計4通りの食感から選ぶことができます。
SR-VSA100の方が、「しゃっきり」が多いです。しゃっきりの炊き分けにはスチームが重要なためか、SR-MPW100では選ぶことができません。
各食感の詳細は次のようになっています。
かため : 歯ごたえのあるパラっと硬めのごはん
やわらか : 粒全体のハリ全体を抑えたしっとりやわらかなごはん
もちもち : 粘りと弾力の強いもっちりとしたごはん
しゃっきり: ハリが強く、しっかり粒感のあるごはん
しゃっきりは、もちもちの逆の食感にあたり、しゃっきりがおすすめのメニューは、牛丼やチャーハンということです。
液晶の種類と、タッチキー、ロック機能
使いやすさの面では、液晶とタッチキーとロック機能に違いがあります。
SR-VSA100はグレー大型液晶を搭載しており、SR-MPW100は反転バックライト液晶を搭載しています。
これは白地に黒文字か、黒地に白文字かというくらいで、あまり違いはありません。
SR-VSA100はタッチキー式で、SR-MPW100はボタン式です。
タッチキー式は押しても凹まない静電容量式の平らなボタンのことです。稼働部分がありませんので耐久性に優れますが、押した感覚(クリック感)がないのが好きではないという方もいます。
ボタン式は家電ではよく使われている押すと凹むボタンです。長年使っているとボタン表面が破れてくることもあります。
またSR-VSA100にはロック機能もあります。子供の手の届くところに炊飯器を置く場合には、ロック機能があると良いでしょう。
これらの違いは、特にこだわりがなければ気にしなくても良いでしょう。
どちらがおすすめか
以上のように、SR-VSX100は、SR-MPW100と比べると、鮮度センシングとスチーム機能があるのが大きな違いです。
精米して2週間以上経過したお米を炊くことや、長時間保温することが多いという方は、新米の美味しさや炊きたての美味しさをできるだけ維持してくれるSR-VSX100がおすすめです。
しかし、価格はSR-VSX100の方が執筆時点で3万円ほど高いです。
パナソニックがカタログに載せている美味しさ指数は、SR-VSX100が星6で、SR-MPW100は星5です。
スチーム機構は複雑ですので価格が高くなるのは仕方ないですが、星1つしか美味しさに差がないのは残念なところです。
この価格差であればそこまで味にこだわらないという方は、SR-MPW100の方がおすすめです。
なお、どちらのモデルも2万円ほどの最低限の機能を搭載した炊飯器と比べると、とにかく美味しいご飯が炊けると人気ですが、使うたびに、内釜の他に、ふたと蒸気蓋(、SR-VSX100はそれに加えて水容器)も洗う必要があるのが、やや面倒のようです。
部品は洗いやすくなっているようですが、美味しいご飯のために少々手間がかかるということは理解した上で購入すると良いでしょう。
価格は次のようになっています。
タイプ | スチーム&可変圧力IHジャー | 可変圧力IHジャー |
モデル | SR-VSA100 | SR-MPW100 |
---|---|---|
画像 |
||
炊飯容量 | 0.5 ~ 5.5 合 | |
参考価格 ブラック系 |
− | − |
まとめ
パナソニックのスチーム&可変圧力IHジャーSR-VSA100と、可変圧力IHジャーSR-MPW100はどちらも高い炊飯性能を持っていますが、SR-VSA100の方が鮮度センシングとスチーム機能があり、乾燥米を美味しく炊いたり、パサつきを抑えて保温することができます。
価格差だけの価値があるか検討して、購入するモデルを選択すると良いでしょう。
次の記事では、パナソニックの炊飯器について性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、SR-VSA100とSR-MPW100の4つの違い!でした。