パナソニックのスチームオーブンレンジ、ビストロのNE-BS658とNE-BS607は何が異なるのでしょうか。違いは9個あります。わかりやすく紹介します。
[参考] パナソニック ビストロ 14機種の一覧比較![スチームオーブン]
目次
9個の違い
NE-BS658は2021年モデルで、NE-BS607は2020年モデルです。庫内容量が26 Lで、ビストロの中では小さめです。電子レンジを置くスペースに限りがある方や、価格が手頃なスチームオーブンレンジをお探しの方におすすめです。
NE-BS658は高機能モデルで、NE-BS607はスタンダードモデルという位置づけです。
NE-BS658は、NE-BS607と比べて次の点が違います。
- レンジ
- スチーム解凍機能で、全解凍か半解凍を選べる。
- スチーム
- スチーム出力が大きい。スピードスチーム機構・スチーム温度設定機能がある。
- 使いやすさ
- ソフトダンパードア搭載。
- カラータッチ液晶搭載。
- LED庫内灯のON/OFFを選べる。
- オートクリーン加工あり。
- メニュー・レシピ
- スチームトーストメニューがある。
- 離乳食用ゆで野菜・乾物を戻す自動メニューがある。
- 掲載レシピ数が100個程度多い。
NE-BS658の方が、スチームが高性能で、使い勝手やメニュー数の面でも優れています。様々な蒸し料理を作りたいという方や、操作しやすいカラータッチ液晶が良いという方にはNE-BS658がおすすめです。
機能の違いを表で比較してみましょう。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
発売年 | 2021 | 2020 |
画像 |
||
レンジ | ||
解凍 | 芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)・サイクロンウェーブ | 芯までほぐせる解凍・サイクロンウェーブ |
スチーム | ||
時短/低温 | スピードスチーム機構/60〜95℃ | − |
スチームヒーター出力 | 1000 W (350 W + 650 W) | 650 W |
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
---|---|---|
使いやすさ | ||
ダンパー | ソフトダンパー | − |
庫内 | LED庫内灯[ON/OFF] (1か所) | LED庫内灯 (1か所) |
液晶 | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) | ホワイトバックライト液晶 |
天井 | オートクリーン加工 | − |
レシピ数(自動メニュー数) | 191 (166) | 103 (62) |
自動メニュー | ||
時短調理 | こんがり10分/蒸し物10分/蒸し焼き15分/煮物10分 | こんがり10分/蒸し物15分/煮物10 分 |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約4分55秒/パンのあたため/スチームトースト | グリル皿使用/1枚両面 約4分40秒/パンのあたため |
離乳食・乾物 | 離乳食用ゆで野菜・乾物を戻す | − |
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
参考価格 ブラック |
¥78,700〜(2024/11/21 21:05) |
− |
ホワイト | ¥81,480〜(2024/11/21 21:05) |
− |
それでは、違いについて詳しく見ていきましょう。
スチーム解凍
スチーム解凍機能は、冷凍庫で保存していた肉や魚を、レンジとスチームを組み合わせてスピーディに自動解凍する機能です。発泡スチロールのトレーのまま、ラップはなしで解凍できます。
NE-BS607では、メニューに「スチーム解凍」しかありません。解凍の仕上がりは、強・やや強・標準・やや弱・弱の5段階で選ぶことができます。弱にすると半解凍になり、さしみや肉の細切りに適しています。やや弱は薄切り肉に、強は厚みのある固まり肉に適しています。
NE-BS658では、「スチーム全解凍」と「スチーム半解凍」の2つのメニューがあります。それぞれで仕上がりを5段階で選ぶことができますので、NE-BS607よりも細かい仕上がり調整が可能です。さしみや肉の細切りにはスチーム半解凍を使い、薄切り肉や厚みのある固まり肉にはスチーム解凍を使います。
使い慣れてくると、ハンバーグの生地がダレないように挽き肉をもう少し半解凍気味にしたいとか、ハンバーグの生地の粘りが出るようにもう少し解凍したいとか思うかもしれませんが、NE-BS658なら半解凍の中でも仕上がりを5段階調整できますので、このような要望にも答えてくれます。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
解凍 | 芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)・サイクロンウェーブ | 芯までほぐせる解凍・サイクロンウェーブ |
スチーム出力・スピードスチーム機構
スピードスチーム機構(画像はパナソニックの公式ページより引用。)
NE-BS658には、蒸し調理用のスピードスチーム機構が搭載されており、スチームヒーター出力はNE-BS607よりも350 W大きいです。スピードスチーム機構とは、庫内上部にたっぷりのスチームを閉じ込める機構で、スチーム単体での調理が可能です。短時間で蒸し器同様の蒸し上がりを実現します。ゆで卵や温泉卵も自動メニューで作ることができます。またスチームの温度を、60〜95℃の範囲で5℃刻みで設定することができます。
NE-BS607にはスピードスチーム機構がなく、スチーム出力が弱めのため、蒸し調理はレンジ+スチームまたは、レンジ+ヒーター+スチームというように他の加熱方法を組み合わせて行います。そのため、殻付きの卵は調理できず、蒸し温度を設定することもできません。
スチーム性能を重視する場合は、NE-BS658の方がおすすめです。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
時短/低温 | スピードスチーム機構/60〜95℃ | − |
スチームヒーター出力 | 1000 W (350 W + 650 W) | 650 W |
ソフトダンパードア
ここからは使いやすさの違いについてみてみましょう。
NE-BS658にはソフトダンパードアが搭載されています。ソフトダンパードアとは、ドアが閉まる直前で手を離しても、やさしくスムーズにドアが閉まる機構です。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
ドアがスムーズに閉まると高級感がありますし、ドアの開け閉めは毎回のことですので、急いでいても大きな音をたてずにドアを閉められるのは便利です。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
ダンパー | ソフトダンパー | − |
カラータッチ液晶
NE-BS658はカラータッチ液晶が搭載されており、NE-BS607はバックライト付きのホワイト液晶が搭載されています。
NE-BS658のカラータッチ液晶は、よく使う機能はボタンの場所を入れ替えて大きいボタンにしたり、ボタンの色を選んだりすることができます。レシピの選択も、画像をみながらできるのでわかりやすいです。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
液晶 | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) | ホワイトバックライト液晶 |
LED庫内灯
どちらの機種もLED庫内灯が1灯ついていますが、NE-BS658では庫内灯のON/OFFを選ぶことが出来ます。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
庫内 | LED庫内灯[ON/OFF] (1か所) | LED庫内灯 (1か所) |
スチームトーストメニュー
NE-BS658では、普通のトーストメニューの他に、スチームトーストメニューも搭載されています。
普通のトーストでは「レンジ+ヒーター加熱」でトーストしますが、スチームトーストでは「レンジ+ヒーター+スチーム加熱」でトーストして、ふわふわの仕上がりになります。スチームトーストでは、1分20秒ほど焼き時間は長くなり、また冷凍パンには対応していません。
普通のトーストをする場合、食パン1枚焼くのにかかる時間は、NE-BS658では約4分55秒、NE-BS607では約4分40秒です。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約4分55秒/パンのあたため/スチームトースト | グリル皿使用/1枚両面 約4分40秒/パンのあたため |
離乳食用ゆで野菜・乾物を戻すメニュー
NE-BS658には、葉物野菜や根菜をスプーンで潰せるくらい柔らかく加熱したり、乾物をすぐに戻せるレンジ機能を使った自動メニューが搭載されています。
離乳食を作るには少量の野菜を柔らかく茹でなければならず面倒ですが、この自動メニューを使えば、レンジ+スチーム加熱で、にんじん・いも・ブロッコリー・かぼちゃ・大根・ほうれん草などを柔らかくできて便利です。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
離乳食・乾物 | 離乳食用ゆで野菜・乾物を戻す | − |
レシピ数
取扱説明書のレシピブック記載のレシピ数と、自動メニューで作れるレシピ数は、NE-BS658のほうが、それぞれ90~100個多いです。自動メニューで料理のレパートリーを広げたいという方は、レシピ数の多いNE-BS658がおすすめです。
自動メニューには、次のようなものがあります。
- 10~15分で仕上がる焼き物や、蒸し物、中華(NE-BS658のみ)、蒸し焼き(NE-BS658のみ)、煮物
- 合わせ技セット
上段に焼き物、下段に煮物や汁物など、異なる2品を同時に調理する時短メニューです。 - かんたん見栄えごはん
- かんたんピザ・パン
- ケーキ、トースト
レシピ集は、公式ページでダウンロードして見ることもできますので、具体的なレシピが気になる方は確認してみるのもおすすめです。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
レシピ数(自動メニュー数) | 191 (167) | 103 (62) |
どちらがおすすめか?
以上のようにNE-BS658のほうが、スチーム機能や、ユーザーインターフェース、メニュー数で優れています。
特に使いやすさの面では、NE-BS658はパナソニック最上位シリーズのNE-BS2000と同等性能で、とても高機能です。コンパクトで使いやすいスチームオーブンレンジをお探しの方におすすめです。
NE-BS607はスチーム出力が弱めなのが少し残念ですが、価格はNE-BS658よりもずっと手頃でコストパフォーマンスのよい機種です。お手頃なスチームオーブンレンジを探している方におすすめです。
なお、2021年はNE-BS607の後継機種は発表されませんでした。NE-BS607は600シリーズの最後の機種かもしれませんので、NE-BS607のコスパの良さが魅力であれば早めに手に入れると良いでしょう。
価格と性能を一覧表で比較
価格と性能は次のようになっています。
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
発売年 | 2021 | 2020 |
画像 |
||
参考価格 ブラック |
¥78,700〜(2024/11/21 21:05) |
− |
ホワイト | ¥81,480〜(2024/11/21 21:05) |
− |
特徴 | 庫内26 Lの小さめタイプ。高機能モデルのBS658は、カラータッチ液晶やソフトダンパードアを搭載する。スタンダードモデルのNE-BS607も、芯までほぐせる解凍や、合わせ技セットメニューを搭載する。 | |
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
---|---|---|
レンジ | ||
自動出力 | 1000 W: 最大 約3分 (600 W) | |
センサー | スイングサーチ赤外線センサー | |
あたため | – | |
解凍 | 芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)・サイクロンウェーブ | 芯までほぐせる解凍・サイクロンウェーブ |
グリル | ||
加熱方式 | 遠赤Wヒーター/両面グリル | |
少量時短加熱 | エリア加熱 (ヒーター出力 最高 650 W) | |
スチーム | ||
発生方式 | タンク式 (560 mL)・過熱水蒸気 (スチームコントロール機能) | |
時短/低温 | スピードスチーム機構/60〜95℃ | − |
あたため | スチームあたため | |
スチームヒーター出力 | 1000 W (350 W + 650 W) | 650 W |
オーブン | ||
温度 | 80〜250℃ | |
発酵 | スチームあり( 35・40℃ ) | |
加熱方式 | 1段調理 上下ヒーターオーブン | |
スチームプラス | – | |
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
レシピ数(自動メニュー数) | 191 (167) | 103 (62) |
自動メニュー | ||
時短調理 | こんがり10分/蒸し物10分/蒸し焼き15分/煮物10分 | こんがり10分/蒸し物15分/煮物10 分 |
凍ったままグリル | − | |
便利機能 | 合わせ技セット [3カテゴリー] | |
かんたん調理 | かんたん見栄えごはん / かんたんピザ・パン | |
ワンボウルメニュー | − | |
やみつき野菜 | − | |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約4分55秒/パンのあたため/スチームトースト | グリル皿使用/1枚両面 約4分40秒/パンのあたため |
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
使いやすさ | ||
スマホ連携 | − | |
ダンパー/ロック | ソフトダンパー / ロック機能 | ロック機能 |
庫内 | LED庫内灯[ON/OFF] (1か所) | LED庫内灯 (1か所) |
液晶 | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) | ホワイトバックライト液晶 |
お手入れ | 庫内/脱臭/洗浄・水抜き/クエン酸洗浄/スチームお手入れ | |
天井 | オートクリーン加工 | − |
付属品 | ビストログリル皿 | |
外形寸法 | 幅 500 mm × 奥行 400 mm × 高さ 347 mm | |
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
まとめ
パナソニックのスチームオーブンレンジ、ビストロのNE-BS658は、NE-BS607と比べて、スチーム機能や、ユーザーインターフェース、メニュー数で優れています。価格はだいぶ異なります。スチーム性能や使いやすさを優先したい方にはNE-BS658がおすすめで、価格を優先したい方にはNE-BS607がおすすめです。
家にビストロがあると、食材の温度を検知しながら自動で調理してくれますので、放ったらかしで時短調理ができるのが魅力です。使いこなすには説明書やレシピ集をよく読む必要はありますが、従来の電子レンジとは異なる新しい調理家電としてキッチンに導入すると、料理がもっと楽しくなると思います。
次の記事では、ビストロの各モデルについて機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、NE-BS658とNE-BS607の9つの違い!でした。
参考
型番 | NE-BS658 | NE-BS607 |
発売年 | 2021 | 2020 |
画像 |
||
参考価格 ブラック |
¥78,700〜(2024/11/21 21:05) |
− |
ホワイト | ¥81,480〜(2024/11/21 21:05) |
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