東芝の角皿式スチームオーブンレンジER-WD70とER-W60は何が異なるのでしょうか。違いは6つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、東芝のオーブンレンジについて一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
[参考] 東芝 電子レンジ28台の性能を一覧表で比較![石窯ドーム]
目次
6つの違い
ER-WD70は2022年1月発売で、ER-W60は2021年発売です。どちらの機種も、オーブンの最高温度は250℃ですが、ER-WD70は石窯ドーム形状をしています。(そのため、型番にもDが付きます。)
ER-WD70は、ER-WD60と比べて、次の点が異なります。
- 庫内容量・本体サイズが大きい。
- レンジ加熱用センサーに赤外線センサーが付く。
- 石窯ドーム形状の庫内を採用。
- 液晶にバックライトが付いている。
- 庫内コートが汚れがこびりつきにくいコーティングを採用。
- レシピ数・自動メニュー数が少し多い。
ER-WD70のほうが、庫内容量が大きく、上ヒーターが露出していないため、オーブン機能が使いやすいという特徴があります。また、レンジ加熱用に赤外線センサーを搭載していますので、より適温にあたためることができます。
違いを表で比較すると次のようになります。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
発売年 | 2022/1予定 | 2021 |
外観 |
||
庫内容量 |
26 L
|
23 L |
本体サイズ | 480(幅) x 390(奥行) x 350(高さ) mm | 480(幅) x 390(奥行) x 325(高さ) mm |
液晶 |
バックライト液晶(ブラック)
|
液晶
|
センサー |
赤外線+温度センサー
|
温度センサー
|
オーブン上ヒーター |
ドームヒーター
|
ガラス管ヒーター
|
最高温度 |
250℃
|
|
予熱200℃ |
約 14 分
|
約 9 分
|
庫内コート |
庫内よごれプロテクト
|
遠赤・脱臭ブラックコート
|
自動メニュー数 | 96 | 72 |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
これらの違いについて詳しく見てみましょう。
庫内容量・本体サイズ
庫内容量は、ER-WD70は26 Lで、ER-W60は23 Lです。庫内の幅は1 cmも違いませんが、庫内高さはER-WD70のほうが4 cmほど高いです。鍋ごとオーブン調理をしたい場合や、哺乳瓶などの背の高い容器をレンジ加熱したい場合には、ER-WD70のほうが良いでしょう。
本体サイズ(外形寸法)は、幅と奥行は同じですが、高さはER-WD70のほうが2.5 cm高いです。設置スペースに限りがある場合にはサイズを確認しておくと良いでしょう。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
外観 |
||
庫内容量 |
26 L
|
23 L |
本体サイズ | 480(幅) x 390(奥行) x 350(高さ) mm | 480(幅) x 390(奥行) x 325(高さ) mm |
庫内有効寸法(mm) | 384(幅)×323(奥行)×215(高さ) | 376(幅)×320(奥行)×173(高さ) |
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
レンジ加熱用センサー
レンジ加熱用のセンサーについて、ER-WD70は「赤外線+温度センサー」を搭載し、ER-W60は「温度センサー」のみを搭載しています。
ER-WD70には赤外線センサーがあるため、食品や容器の表面温度を検知することができ、より適温に温めることができます。また、完璧ではないですが、-10~90℃のお好みの温度に温める機能が使えますので、お菓子作りのときにバターを溶ける直前の柔らかい状態まで温めたり、牛乳は膜がはらない60℃くらいにあたためたり、日本酒や粉ミルクを人肌の40℃にあたためたりすることができ重宝します。
うちでもお好み温度あたためのできるレンジを使っていますが、この機能を使うのが当たり前になっています。加熱不足は追加加熱すればよいのですが、温めすぎてしまうと冷ますのが難しいので、お好み温度機能で温めすぎることが減ったのは便利に感じています。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
外観 |
||
センサー |
赤外線+温度センサー
|
温度センサー
|
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/ お好み温度 /牛乳・コーヒー/お酒/ゆで野菜/コンビニ弁当 | ごはん/おかず/冷凍ごはん/牛乳/コンビニ弁当 |
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
石窯ドーム
オーブンの性能について、ER-WD70は上ヒーターが露出しておらず、上面が曲線的になっている石窯ドーム構造をしています。庫内のお手入れが簡単ですし、ムラを抑えて焼くことができます。ヒーターパワーは、ER-WD70のほうがオーブンでは200W、グリルでは300Wだけ強いので、長時間あるいは水分量の多いものを焼く場合はER-WD70のほうがパリッと焼くことができます。
ER-W60は、上ガラス管ヒーターは露出しており、上面は平らになっている旧来型の形状をしています。ただER-W60は、管ヒーターが露出していて庫内が小さいこともあり、オーブン温度の立ち上がりに限れば早いです。200℃の予熱にかかる時間は、ER-WD70は約 14 分で、ER-W60は約 9 分です。そのため、トーストは20秒ほど早く焼くことができます。
肉や魚、グラタン、生地からパンを焼く場合は石窯ドームのER-WD70のほうがよいですが、食パンのトーストに使うだけであればER-W60でも良いでしょう。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
外観 |
||
加熱方式 | 石窯ドーム構造/庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/(上)ドームヒーター/(下)シーズヒーター(埋め込み) |
庫内4面遠赤(底・奥・左右)/ (上)ガラス管ヒーター/ (下)シーズヒーター(埋め込み) |
オーブン上ヒーター |
ドームヒーター
|
ガラス管ヒーター
|
最高温度 |
250℃
|
|
予熱200℃ |
約 14 分
|
約 9 分
|
トースト (6枚切り2枚) |
6分5秒(約4分20秒で裏返し) | 5分45秒(約3分40秒で裏返し) |
冷凍トースト | 8分(約5分40秒で裏返し) | 8分30秒(約5分50秒で裏返し) |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1350/オーブン1350・グリル1100 | 1220/オーブン1150・グリル800 |
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
液晶
ER-WD70の液晶は扉の右上にあり、バックライトが付いているため、薄暗い場所でも見やすくなっています。ER-W60の液晶は扉の下部にあり、バックライトは付いていませんが、液晶の文字は大きいです。
使用上それほど違いはありませんが、文字が大きいほうがよい場合は、ER-W60が良いでしょう。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
外観 |
||
液晶 |
バックライト液晶(ブラック)
|
液晶
|
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
庫内コート
庫内コートについて、ER-WD70は「庫内よごれプロテクト」を採用し、ER-W60は「遠赤・脱臭ブラックコート」を採用しています。
庫内よごれプロテクトは、撥水・撥油コーティングで、汚れがこびりつきにくいコーティングです。
遠赤・脱臭ブラックコートは、ついた汚れが、オーブンを使用しているときなどに高温で分解されるコーティングです。加熱するだけである程度綺麗になるのでお手入れが簡単です。
どちらのコーティングもお手入れがしやすいコーティングです。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
外観 |
||
庫内コート |
庫内よごれプロテクト
|
遠赤・脱臭ブラックコート
|
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
レシピ数・自動メニュー数
取扱説明書(クックブック)に掲載のレシピ数は、ER-WD70は123個で、ER-W60は83個です。自動調理に対応したメニュー数は、それぞれ96個と72個です。
ER-WD70のほうが少しレシピ数・自動メニュー数が多いです。
クックブックのレシピを活用したいという方はER-WD70のほうがおすすめですが、レンジやオーブンで作ることのできるレシピはインターネットでもたくさん手に入れることができるため、それほど気にしなくてもよいでしょう。
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
外観 |
||
総レシピ数 | 123 | 83 |
自動メニュー数 | 96 | 72 |
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
どちらがおすすめか
このようにER-WD70は、ER-W60と比べて次の点が優れています。
- 庫内容量・本体サイズが大きい。
- レンジ加熱用センサーに赤外線センサーが付く。
- 石窯ドーム形状の庫内を採用。
- 液晶にバックライトが付いている。
- 庫内コートが汚れがこびりつきにくいコーティングを採用。
- レシピ数・自動メニュー数が少し多い。
ER-WD70は、庫内が大きく、レンジ・オーブン・グリル性能が高いです。お好み温度あたためを使いたいという方や、オーブン・グリルを使って、焼き料理を作りたいという方にはER-WD70がおすすめです。
一方で、レンジ加熱の仕上がり温度にはそれほどこだわらないという方や、オーブン・グリル機能は食パンのトーストに使うのが中心で、焼き料理にはたまに使うだけという方にはER-W60がおすすめです。
どちらの機種も、角皿式スチーム機能があり茶碗蒸しやプリンを作ることができることや、発酵温度は30・35・40・45℃から選ぶことができることは魅力です。
価格と性能を一覧表で比較
ER-WD70とER-W60の価格と性能を一覧表で比較すると次のようになります。
タイプ | 角皿式スチームオーブンレンジ | 角皿式スチームオーブンレンジ |
庫内容量 | 26L (ワイド&フラット庫内) | 23L (ワイド&フラット庫内) |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
---|---|---|
発売年 | 2022/1予定 | 2021 |
外観 |
||
特徴 | 庫内容量26L、石窯ドーム構造のオーブン、レンジ用の赤外線センサーを搭載。 | 庫内容量23L、庫内4面遠赤コート。オーブンと組み合わせた角皿式スチーム調理が可能。発酵温度は30・35・40・45℃から選択可能。 |
参考価格 | ホワイト: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | グランホワイト: ¥35,800〜(2024/11/01 09:45) |
参考価格 | ブラック: ¥51,480〜(2021/09/24 17:55) | − |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
オーブン・グリル | ||
加熱方式 | 石窯ドーム構造/庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/(上)ドームヒーター/(下)シーズヒーター(埋め込み) |
庫内4面遠赤(底・奥・左右)/ (上)ガラス管ヒーター/ (下)シーズヒーター(埋め込み) |
オーブン温度 |
100~250℃(250℃は約5分まで。その後200℃。予熱は最大200℃。)
|
|
深皿調理 | − | − |
過熱水蒸気調理 | − | − |
ハイブリッド調理 | − | − |
ノンフライ調理 |
●
|
|
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
グリル調理 |
石窯ドームグリル
|
グリル調理
|
便利なあたため | ||
トースト (6枚切り2枚) |
6分5秒(約4分20秒で裏返し) | 5分45秒(約3分40秒で裏返し) |
冷凍トースト | 8分(約5分40秒で裏返し) | 8分30秒(約5分50秒で裏返し) |
スチームトースト | − | − |
発酵 | 30・35・40・45℃ | |
スチーム発酵 | − | − |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
レンジ | ||
レンジ出力(W) | 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは3分まで。その後600W。) | |
センサー | 赤外線センサー/温度センサー | 温度センサー |
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/ お好み温度 /牛乳・コーヒー/お酒/ゆで野菜/コンビニ弁当 | ごはん/おかず/冷凍ごはん/牛乳/コンビニ弁当 |
解凍 | 解凍/さしみ | 解凍/さしみ(グラム合わせ) |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
スチーム | ||
スチーム方式 |
角皿式
|
|
スチーム調理 |
角皿スチーム調理
|
|
スチームレンジ | − | − |
総レシピ数(自動メニュー数) | 123(96) | 83(72) |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
お手入れ | ||
庫内コーティング | 庫内よごれプロテクト ( 扉部、底面を除く ) | 遠赤・脱臭ブラックコート ( 扉部、底面を除く ) |
手間なしお手入れコース | − | − |
使いやすさ | ||
IoT機能 | − | − |
表示 | バックライト液晶(ブラック) | 液晶表示 |
型名 | ER-WD70 | ER-W60 |
付属品 | 角皿(鉄板ホーロー・溝つき)39.5×30.5 cm 1枚/取扱説明書 兼 料理集 |
角皿(鉄板ホーロー)38.8×30cm 1枚/取扱説明書 兼 料理集 |
外形寸法(mm) | 480(幅)×390(奥行)×350(高さ) | 480(幅)×390(奥行)×325(高さ) |
庫内有効寸法(mm) | 384(幅)×323(奥行)×215(高さ) | 376(幅)×320(奥行)×173(高さ) |
設置寸法 | 背面ピッタリ 左1.5cm、右4.5cm、上方10cm以上 |
背面ピッタリ 左1.5cm、右4.5cm、上方10cm以上 |
質量 | 約17kg | 約13kg |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1350/オーブン1350・グリル1100 | 1220/オーブン1150・グリル800 |
消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000 | |
年間消費電力量 | 69.2kWh/年 | 73.4kWh/年 |
まとめ
東芝の角皿式スチームオーブンレンジ ER-WD70とER-W60の違いについて紹介しました。上位機種のER-WD70は、レンジ調理でお好み温度あたためができ、石窯ドーム構造で高火力にオーブン・グリル調理ができるのが特徴です。オーブン・グリルを多用する方にはER-WD70がおすすめです。
以上、ER-WD70とER-W60の6つの違い。でした。
[関連記事]
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- ER-WD80とER-WD70の3つの違い。過熱水蒸気・スチーム。
- ER-WD100とER-VD100の4つの違い。石窯おまかせ焼き。
- ER-WD80とER-VD80の8つの違い。ドームヒーター、ダイヤル操作。
- ER-WD70とER-VD70の8つの違い。ドームヒーター。
- ER-W60とER-V60の1つの違い。レシピ。
参考
ER-WD70
ドーム
250℃
26 L
+温度
センサー
スチーム
調理
ライト
液晶
自動
メニュー
プロテクト
ER-W60
250℃
23 L
センサー
スチーム
調理
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