東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドームER-WD7000とER-WD5000は何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、東芝のオーブンレンジについて一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
目次
4つの違い
ER-WD7000とER-WD5000はどちらも2021年発売モデルです。ER-WD7000は石窯ドームの最上位機種で、ER-WD5000は2番目の機種です。
ER-WD7000は、ER-WD5000と比べて、次の点が違います。
- 5インチカラータッチ液晶を搭載。
- スマートフォン連携機能を搭載。
- 自動調理の石窯おまかせ焼きで「魚」と「煮込み」も選択可能。
- レシピ数・自動メニュー数が多い。
ER-WD7000は、ER-WD5000よりも使い勝手が良いのが特徴です。
オーブン・グリル・レンジ・スチームの基本性能や、外形寸法、庫内有効寸法は同じです。
違いを表で比較すると次のようになります。
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
---|---|---|
発売年 | 2021 | 2021 |
外観 |
||
表示 | 5インチカラータッチ液晶表示 | ホワイトバックライト大型液晶表示 |
IoT機能 | スマートフォン連携(アプリ対応) | − |
石窯おまかせ焼き | 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜・魚・煮込み | 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜 |
総レシピ数(自動メニュー数) | 501(497) | 334(148) |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
参考価格 | グランブラック: − | グランブラック: − |
参考価格 | グランホワイト: − |
− |
違いについて詳しく見てみましょう。
液晶
ER-WD7000には5インチカラータッチ液晶が、ER-WD5000にはホワイトバックライト大型液晶が搭載されています。
次の画像はER-WD7000です。
ER-WD7000では、タッチ液晶が扉の右上に配置されています。物理ボタンは、「スタート」と「取り消し」の2つだけで、他の操作はタッチ液晶で行うスタイルです。
この液晶画面は、2019年モデルER-TD7000では4.3インチでしたが、ER-WD7000では5インチと一回り大きくなりました。iPhone SEの画面が4.7インチですから、コンパクトなスマホと同じくらいの画面サイズがあります。
操作画面は、スマホアプリのようになっています。
(画像は東芝公式ページより引用。)
上部に「あたためる」と「料理する」の2つのボタンがあります。「あたためる」が初期画面になっていて、この画面ではレンジ加熱調理ができます。「料理する」を選ぶかスワイプをすると、オーブン・グリル・蒸し調理を選択できます。加熱水蒸気や発酵調理は、そこからさらに「その他」を選んでメニューを出して選択します。
タッチパネル液晶ならでは利点としては、次のものがあります。
- よく使う自動調理メニューを30件までお気に入りに登録できる
- 運転状況がプログレスバーで表示される
- 「あたためのコツ」、「使い方のコツ」などの説明を表示できる
- おすすめ12メニューのレシピを表示できる
- 画面の色を2通りから選択できる
- 庫内灯やブザー音の設定が簡単にできる
- 自動メニュー名に合わせて画像が表示されるのでわかりやすい
- 料理集の検索ができる
- メニュー番号から選ぶときにはテンキーが入力できる
ER-WD7000には、500個ほどのメニュー・レシピが搭載されていますが、これをメニュー番号でしか選択できないとなると大変です。ER-WD7000では、タッチパネルでメニューの検索ができ、メニュー名も確認できますのでとても便利です。
注意点は、スマホと同じで濡れた手でタッチすると誤動作する恐れがありますので、手は拭いて操作する必要があるということです。
次の画像はER-WD5000です。
ホワイトバックライト大型液晶が下側にあり、その右側に「スタート」と「取り消し」ボタン、左側にレンジ・オーブン・スチームなどのボタンが並んでいます。スタートボタンはダイヤルも兼ねています。
(画像は東芝公式ページより引用。)
こちらは、ボタンやダイヤルでメニュー・出力・時間を選び、スタートボタンを押せば調理できます。
自動メニューを使う場合には、レシピ集や本体に書かれた番号一覧からメニュー番号を探し(例えばクッキーなら39)、その番号までダイヤルを回して、スタートします。
(画像は東芝公式ページより引用。)
ER-WD7000のようにメニュー名や画像は表示されず、番号のみが表示されますので、番号があっているのかは少し不安になります。しかし、シンプルな操作性で、これで十分という方も多いでしょう。大型液晶ですので、数字は大きく表示されて見やすいです。
ER-WD5000は従来型のボタン・ダイヤル操作が好きという方におすすめです。
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
---|---|---|
表示 | 5インチカラータッチ液晶表示 | ホワイトバックライト大型液晶表示 |
参考価格 | グランブラック: − | グランブラック: − |
参考価格 | グランホワイト: − |
− |
スマホ連携
ER-WD7000には、スマホ連携機能が付いています。「IoLIFE」というアプリをスマホにインストールすると、レシピ検索・レシピ送信、動作状況通知、説明書閲覧がアプリでできるようになります。(他に、ご家庭の無線LAN環境が必要です。)
レシピ検索機能では、食材・機能などの条件からレシピを検索することができます。季節やイベントに合わせたレシピも掲載されます。検索したレシピは、レンジ本体に送信することで加熱設定が簡単にできます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
動作状況通知は、オーブンの予熱終了や、加熱終了などが通知される機能です。離れたところで家事をしているときなどに、調理の終了を通知してくれるのは便利ですね。
(画像は東芝公式ページより引用。)
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
---|---|---|
IoT機能 | スマートフォン連携(アプリ対応) | − |
参考価格 | グランブラック: − | グランブラック: − |
参考価格 | グランホワイト: − |
− |
石窯おまかせ焼き
どちらの機種にも石窯おまかせ焼きメニューが搭載されていますが、ER-WD7000は「魚」と「煮込み」も食材に指定できることが異なります。
石窯おまかせ焼きとは、好みの肉・野菜(・魚)を使って、温度・時間の設定をしなくてもオーブン料理が作れる自動調理メニューです。
(画像は東芝公式ページより引用。)
取説掲載のレシピとは異なり、材料の種類や分量、味付けは自分の好みにできるので、家にある食材で作れるのが便利です。下ごしらえをして角皿に並べるまでを行えば、焼き温度と時間の調整はオーブンのセンサーに任せて、ほったらかしで調理ができます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
ER-WD5000では鶏肉・豚肉・牛肉・野菜の4種類から食材の種類を選ぶことができますが、ER-WD7000では、「魚」と「深皿煮込み」を追加した合計6種類の食材を選択することができます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
魚や煮込みのオーブン料理も、おまかせ焼きで作りたい場合には、ER-WD7000がおすすめです。
一方でどちらの機種にも、魚や煮込みのオーブン焼きの自動メニューは豊富にあります。レシピ通りの材料と味付けで作るときだけ自動調理できれば良く、他の魚・煮込み調理のときは手動調理で十分であれば、ER-WD5000でも良いでしょう。
あるいは、魚の最適な中心温度は、野菜と近いですから、石窯おまかせ焼きで魚を使うときには野菜メニューで調理してしまうという手もあるかもしれませんね。煮込みは、温度と時間はアバウトでも失敗しにくい料理なので、手動でも良さそうです。
型番 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
---|---|---|
石窯おまかせ焼き | 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜・魚・煮込み | 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜 |
参考価格 | グランブラック: − | グランブラック: − |
参考価格 | グランホワイト: − |
− |
自動メニュー・レシピ
ER-WD7000の総レシピ数と自動調理メニュー数は、それぞれ501個と497個で、ER-WD5000は334個と148個です。総レシピ数とは、レシピ集に掲載されているアレンジレシピなども含んだレシピの数です。自動メニュー数は、自動調理可能なメニュー数のことです。
ER-WD7000のレシピ数や自動調理メニューはとても多く、レシピ集のページ数は250ページほどもあります。レシピ集掲載のレシピはほとんどが自動調理に対応しており、時間や温度を設定する必要がありません。そのため、オーブンレンジでほったらかし調理をして、夕飯を作りたいという方は、ER-WD7000の方が様々なメニューを作れますのでおすすめです。
とはいえ、ER-WD5000も十分なレシピ数がありますし、ER-WD7000同様に深皿調理や蒸し物にも対応しています。手動調理のレシピが多いですが、手動の加熱設定が面倒でなければER-WD5000も良いでしょう。
なお、Webレシピは次のページで見ることができます。
型番 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
---|---|---|
総レシピ数(自動メニュー数) | 501(497) | 334(148) |
参考価格 | グランブラック: − | グランブラック: − |
参考価格 | グランホワイト: − |
− |
どちらがおすすめか
このように、ER-WD7000はER-WD5000と比べて、5インチのタッチパネル液晶を搭載し、スマホアプリに対応し、石窯おまかせ焼きで魚と煮込みも指定でき、レシピ・自動メニュー数が多いという点が異なります。
特に、タッチパネル液晶はスマホのようにサクサク操作できますので、操作のしやすさを重視する方にはER-WD7000がおすすめです。自動調理できるレシピ数も多いため、オーブンレンジで料理のレパートリーを広げたい方や、ほったらかし・お手軽調理をしたいという方にもおすすめです。
一方で、 ER-WD5000は従来タイプの操作方法ではありますが、レンジ・オーブン・グリル・スチームの基本性能はER-WD7000と同じです。操作性にはこだわらないという方や、レシピ・メニュー数はそれほど多くなくてもよいという方には、ER-WD5000がおすすめです。
どちらの機種を選んでも、加熱の基本性能は他のメーカーのオーブンレンジと比べて非常に高いものです。東芝によると、350℃のオーブン最高温度は、2021年2月1日現在、国内家庭用100Vオーブンレンジでは業界最高ということです。スチーム出力も下位モデルのER-VD3000と比べてパワフルであり、中華まん・ベーグル・蒸しケーキ・シュウマイ・蒸し野菜などの蒸し物をつくることができ、おすすめです。
個人的には、家庭用のオーブンレンジの中ではフランスパンを焼くのに最適な機種だと思っています。ハード系パンを焼くのに凝っている方に特におすすめです。
価格と性能を一覧表で比較
ER-WD7000とER-WD5000の価格と性能を一覧表で比較すると次のようになります。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | 過熱水蒸気オーブンレンジ |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | 30L (ワイド&フラット庫内) |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
---|---|---|
発売年 | 2021 | 2021 |
外観 |
||
特徴 | タッチ液晶を搭載しスマホアプリに対応した最高峰モデル。 | 最高温度350℃のオーブン、ねらって赤外線センサー、強力なスチームを搭載。 |
参考価格 | グランブラック: − | グランブラック: − |
参考価格 | グランホワイト: − |
− |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
オーブン・グリル | ||
加熱方式 | ラウンド石窯ドーム構造/ 庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/ 熱風コンベクション(2段)/ 上下2段のワイド熱風/ (上)ドームヒーター |
|
オーブン温度 |
100~300℃・350℃(約5分まで。その後230℃。予熱は最大300℃。)
|
|
深皿調理 |
深皿メニュー
|
|
過熱水蒸気調理 |
100~250℃・300℃
|
|
ハイブリッド調理 |
100~250℃・300℃
|
|
ノンフライ調理 |
●
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型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
グリル調理 |
大火力石窯ドームグリル
|
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便利なあたため | ||
トースト (6枚切り2枚) |
5分30秒(約4分で裏返し) | |
冷凍トースト | 7分30秒(約5分10秒で裏返し) | |
スチームトースト | 6分30秒(約4分30秒で裏返し) | |
発酵 | 30・35・40・45℃ | |
スチーム発酵 | 30・35・40・45℃ | |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
レンジ | ||
レンジ出力(W) | 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは5分まで。その後600W。) | |
センサー | ねらって赤外線センサー(1024ポイント赤外線センサー/温度センサー) | |
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/ 二品 / お好み温度 / スチームあたため /のみもの/ゆで野菜 | |
解凍 | お急ぎ解凍(少量50gから)/スチーム全解凍(少量50gから)/さしみ・半解凍 | |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
スチーム | ||
スチーム方式 |
給水カセット式
|
|
スチーム調理 |
お手軽蒸し(100℃)/低温蒸し(35~95℃)
|
|
スチームレンジ | ● | |
総レシピ数(自動メニュー数) | 501(497) | 334(148) |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
お手入れ | ||
庫内コーティング |
とれちゃうコート
( セラミックコート ) ( 扉部、底面を除く ) |
|
手間なしお手入れコース | ●(3分) | |
使いやすさ | ||
IoT機能 | スマートフォン連携(アプリ対応) | − |
表示 | 5インチカラータッチ液晶表示 | ホワイトバックライト大型液晶表示 |
型名 | ER-WD7000 | ER-WD5000 |
付属品 | 深皿(鉄板ホーロー)41.2×29.1cm 1枚/ 遠赤包み焼き角皿( とれちゃうコート )41.2×29.1cm 2枚/ 焼網/ 取扱説明書/ 別冊料理集 |
|
外形寸法(mm) | 498(幅)×399(奥行)×396(高さ) | |
庫内有効寸法(mm) | 394(幅)×314(奥行)×232(高さ) | |
設置寸法 | 左右背面ピッタリ設置 上方10 cm以上 |
|
質量 | 約21kg | |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1430/ オーブン1410・グリル1100・ スチーム1000 |
|
消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000 | |
年間消費電力量 | 72.0kWh/年 |
まとめ
ER-WD7000とER-WD5000の違いは、液晶とスマホ対応、石窯おまかせ焼き、レシピ数です。ER-WD7000はタッチ液晶で操作性がよく、自動調理メニューが多いのが特徴です。その分、価格は高くなりますが、日々の調理やパン・ケーキづくりに活用したいという方にはER-WD7000がおすすめです。
以上、ER-WD7000とER-WD5000の4つの違い!でした。
次の記事では、東芝のオーブンレンジ・単機能レンジについて性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
次の記事も参考にしてみてください。
参考
ER-WD7000
ドーム
350℃
30 L
連携
調理
赤外線
センサー
蒸し/
低温蒸し
カラー
タッチ液晶
自動
メニュー
ちゃう
コート
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ER-WD5000
ドーム
350℃
30 L
調理
赤外線
センサー
蒸し/
低温蒸し
ライト
大型液晶
自動
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ちゃう
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