ER-WD7000とER-VD7000の2つの違い。石窯おまかせ焼き。

東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ、石窯ドームの最上位機種ER-WD7000とER-VD7000は、よく似ていますが何が異なるのでしょうか。違いは、2つあります。わかりやすく紹介します。

 

[参考] 東芝 電子レンジ28台の性能を一覧表で比較![石窯ドーム]

2つの違い

石窯ドームの最上位機種 ER-WD7000は、ER-VD7000の後継機種です。ER-WD7000は2021年発売で、ER-VD7000は2020年発売です。ER-VD7000がいわゆる型落ち機種になります。

 

ER-WD7000は、ER-VD7000と比べると、次の点が違います。

  • 自動調理の石窯おまかせ焼きに「魚」と「煮込み」が追加された。
  • 自動メニュー・取説掲載レシピが増えた。

レンジ・オーブン・グリル・スチームなどの本体の加熱性能や、本体デザインは同じです。

 

違いを表で比較すると次のようになります。

型番 ER-WD7000 ER-VD7000
発売年 2021 2020
外観
     
東芝 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム 350℃ 2段調理 ER-WD7000(K) グランブラック東芝 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム 350℃ 2段調理 ER-WD7000(W) グランホワイト 東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム ER-VD7000(K) グランブラック東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム ER-VD7000(W) グランホワイト
石窯おまかせ焼き 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜・魚・煮込み 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜
自動メニュー数 497 493
総レシピ数 501 486
【主なレシピ内訳】(重複あり)    
350℃ 24 24
深皿 79 73
パン・スイーツ 223 227
ノンフライ 18 18
時短・お手軽 132 126
ABC 102 101
型番 ER-WD7000 ER-VD7000
参考価格 グランブラック: − グランブラック: −
参考価格 グランホワイト: 
グランホワイト: −

違いについて詳しく見てみましょう。

石窯おまかせ焼き

石窯おまかせ焼きとは、好みの肉・野菜(・魚)を使って、温度・時間の設定をしなくてもオーブン料理が作れる自動調理メニューです。


(画像は東芝公式ページより引用。)

 

取説掲載のレシピとは異なり、材料の種類や分量、味付けは自分の好みにできるので、家にある食材で作れるのが便利です。下ごしらえをして角皿に並べるまでを行えば、焼き温度と時間の調整はオーブンのセンサーに任せて、ほったらかしで調理ができます。


(画像は東芝公式ページより引用。)

 

ER-VD7000では鶏肉・豚肉・牛肉・野菜の4種類から食材の種類を選ぶことができますが、ER-WD7000では、「魚」と「深皿煮込み」が追加され、合計6種類に増えました。


(画像は東芝公式ページより引用。)

魚や煮込みのオーブン料理も、おまかせ焼きで作りたい場合には、ER-WD7000がおすすめです。

 

一方でどちらの機種にも、魚や煮込みのオーブン焼きの自動メニューは豊富にあります。レシピ通りの材料と味付けで作るときだけ自動調理できれば良く、他の魚・煮込み調理のときは手動調理で十分であれば、ER-VD7000でも良いでしょう。

魚や煮込みの自動メニューには、例えば次のようなものがあります。

  • 鮭とレモンのジェノベーゼグリル
  • ぶりの照り焼き
  • 真鯛のアクアパッツア
  • えびとアボカドのオーブン焼き
  • ラタトゥイユ
  • ひじきの煮物

あるいは、魚の最適な中心温度は、野菜と近いですから、石窯おまかせ焼きで魚を使うときには野菜メニューで調理してしまうという手もあるかもしれませんね。煮込みは、温度と時間はアバウトでも違いが出ない料理なので、手動でも良さそうです。

 

型番 ER-WD7000 ER-VD7000
石窯おまかせ焼き 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜・魚・煮込み 鶏肉・豚肉・牛肉・野菜

自動メニュー・レシピ

ER-WD7000は、ER-VD7000と比べて自動メニュー数は4つ、総レシピ数は15個増えました。

 

ER-WD7000で増えた自動メニューは次の5つです。

  • 簡単パスタセット ([深皿] パスタ + [角皿] 焼き野菜)
  • 簡単中華セット([深皿] 麻婆豆腐 + [角皿] 冷凍餃子)
  • 簡単オムレツセット([深皿] オムレツ + [角皿] 冷凍フライドポテト)
  • 石窯おまかせ焼き(魚)
  • 石窯おまかせ焼き(煮込み)

一方で、「ふかしいも」が自動メニューではなく手動メニューになったので、合計で5-1 = 4つ増えたことになります。

 

このうち「簡単〇〇セット」とは、市販のソースや冷凍食品を利用して一度に二品を簡単調理するメニューです。下ごしらえも楽しつつ、時短で調理したいという場合におすすめです。


(画像は東芝公式ページより引用。)

 

レシピは、石窯おまかせ焼きの「魚」や「煮込み」を中心に増えています。石窯おまかせ焼きのレシピ例の多くは、取扱説明書には掲載されておらず、本体画面の「材料」「作り方」で確認します。

 

全部で500個近くの自動メニューとレシピが搭載されているうちで、これだけしか違いませんので、それほど気にしなくてもよいと思います。

レシピはWebでも見ることができます。

 

型番 ER-WD7000 ER-VD7000
自動メニュー数 497 493
総レシピ数 501 486

どちらがおすすめか

このように、ER-WD7000で変わった主なポイントは、石窯おまかせ焼きで、材料に魚と煮込みも指定できるようになったということです。

自分の好きな食材を使った魚や煮込み料理でも、石窯おまかせ焼き機能を使って自動調理をしたいという場合にはER-WD7000がおすすめです。

一方で、豊富なレシピが搭載されていますので、自動調理はレシピ通りの材料と味付けのときだけできれば良く、他の魚・煮込み調理のときは手動調理で十分であれば、ER-VD7000でも良いでしょう。

 

執筆時点の価格は、ER-VD7000のほうが1~2万円安いです。魚や煮込みのオーブン焼きをどれだけの頻度で作るか、そのとき自動調理できたほうが良いのかを検討して、機種を選ぶと良いでしょう。

昨年は、ER-VD7000の旧機種ER-TD7000(2019年モデル)は早めに在庫が少なくなり、価格が上昇してしまいました。ER-VD7000が良い場合には、早めに手に入れると良いでしょう。

価格と性能を一覧表で比較

ER-WD7000とER-VD7000の価格と性能を一覧表で比較すると次のようになります。

タイプ 過熱水蒸気オーブンレンジ 過熱水蒸気オーブンレンジ
庫内容量 30L (ワイド&フラット庫内) 30L (ワイド&フラット庫内)
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
発売年 2021 2020
外観
     
東芝 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム 350℃ 2段調理 ER-WD7000(K) グランブラック東芝 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム 350℃ 2段調理 ER-WD7000(W) グランホワイト 東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム ER-VD7000(K) グランブラック東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム ER-VD7000(W) グランホワイト
特徴 タッチ液晶を搭載しスマホアプリに対応した最高峰モデル。
参考価格 グランブラック: − グランブラック: −
参考価格 グランホワイト: 
グランホワイト: −
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
オーブン・グリル    
オーブン温度
100~300℃・350℃(約5分まで。その後230℃。予熱は最大300℃。)
加熱方式
ラウンド石窯ドーム構造/
庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/
熱風コンベクション(2段)/
上下2段のワイド熱風/
(上)ドームヒーター
深皿調理
深皿メニュー
過熱水蒸気調理
100~250℃・300℃
ハイブリッド調理
100~250℃・300℃
ノンフライ調理
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
グリル調理
大火力石窯ドームグリル
便利なあたため
トースト
(6枚切り2枚)
5分30秒(約4分で裏返し)
冷凍トースト 7分30秒(約5分10秒で裏返し)
スチームトースト 6分30秒(約4分30秒で裏返し)
発酵 30・35・40・45℃
スチーム発酵 30・35・40・45℃
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
レンジ    
レンジ出力(W) 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは5分まで。その後600W。)
センサー ねらって赤外線センサー(1024ポイント赤外線センサー/温度センサー)
あたため機能(抜粋) ごはん/おかず/ 二品 お好み温度 スチームあたため /のみもの/ゆで野菜
解凍 お急ぎ解凍(少量50gから)/スチーム全解凍(少量50gから)/さしみ・半解凍
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
スチーム  
スチーム方式
給水カセット式
スチーム調理
お手軽蒸し(100℃)/低温蒸し(35~95℃)
スチームレンジ
総レシピ数(自動メニュー数) 501(497) 486(493)
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
お手入れ  
庫内コーティング とれちゃうコート ( セラミックコート )
( 扉部、底面を除く )
手間なしお手入れコース ●(3分)
使いやすさ  
IoT機能 スマートフォン連携(アプリ対応)
表示 5インチカラータッチ液晶表示
型名 ER-WD7000 ER-VD7000
付属品
深皿(鉄板ホーロー)41.2×29.1cm 1枚/ 遠赤包み焼き角皿( とれちゃうコート )41.2×29.1cm 2枚/ 焼網/ 取扱説明書/
別冊料理集
外形寸法(mm) 498(幅)×399(奥行)×396(高さ)
庫内有効寸法(mm) 394(幅)×314(奥行)×232(高さ)

設置寸法 左右背面ピッタリ設置
上方10 cm以上
質量 約21kg
消費電力(W)/ヒーター出力(W) 1430/
オーブン1410・グリル1100・
スチーム1000
消費電力(W)/高周波出力(W) 1430/1000
年間消費電力量 72.0kWh/年

まとめ

東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ、石窯ドームER-WD7000とER-VD7000の違いは、ER-WD7000では、石窯おまかせ焼きで、材料に魚と煮込みも指定できるようになったことと、簡単〇〇セットという自動メニューが3つ増えたということです。お好みの魚や煮込みのオーブン料理でも自動調理したい場合には、ER-WD7000がおすすめです。

 

以上、ER-WD7000とER-VD7000の2つの違い。でした。

 

参考

 

ER-WD7000

石窯
ドーム
最高
350℃
庫内
30 L
スマホ
連携
深皿
調理
ねらって
赤外線
センサー
お手軽
蒸し/
低温蒸し
5インチ
カラー
タッチ液晶
497
自動
メニュー
とれ
ちゃう
コート
東芝 過熱水蒸気 オーブン レンジ 30L 石窯ドーム 350℃ 2段調理 ER-WD7000(K) グランブラック フラットテーブル
東芝 過熱水蒸気 オーブンレンジ 30L 石窯ドーム 350℃ 2段調理 ER-WD7000(W) グランホワイト フラットテーブル

ER-VD7000

石窯
ドーム
最高
350℃
庫内
30 L
スマホ
連携
深皿
調理
ねらって
赤外線
センサー
お手軽
蒸し/
低温蒸し
5インチ
カラー
タッチ液晶
493
自動
メニュー
とれ
ちゃう
コート
東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム ER-VD7000(K) グランブラック
東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 30L 石窯ドーム ER-VD7000(W) グランホワイト

深皿調理

深さ約5cmの深皿を使った「深皿メニュー」を搭載。料理のレパートリーがひろがります。

調理ステップはかんたん!めんどうな火加減の調整も、裏返しも不要です。


(画像は東芝公式ページより引用。)


(画像は東芝公式ページより引用。)

過熱水蒸気調理

100℃を超える水蒸気で焼くことで、気になる油や塩分をカット。また野菜は、乾燥をおさえて焼き上げます。

減塩。(画像は東芝公式ページより引用。)

 


塩鮭。(画像は東芝公式ページより引用。)

ハイブリッド調理

高火力で表面を一気に焼くことで、うまみや水分を閉じ込め、過熱水蒸気が中までじっくり加熱。いつもの料理が、おいしくヘルシーに仕上がります。


カロリーカット(画像は東芝公式ページより引用。)


鶏の照り焼き(画像は東芝公式ページより引用。)

ノンフライ調理

油を使わないから、かんたんにつくれてそのうえヘルシー。揚げ油を用意したり、はねた油を掃除したりする手間もいりません。揚げ物が手軽に楽しめます。

ふっくらパン(パンのあたため)

市販のパンをヒーターの加熱とレンジ加熱でふっくらとあたためます。


(画像は東芝公式ページより引用。)

カラッとあたため

霧吹きで水をかけて食品の表面をカラッとさせるあたためが、ご家庭で手軽にできます。あたため直しでも、つくりたての食感に。

(ER-VD70/V60は角皿に水を注いで水蒸気を発生させる調理方法。 ER-V18はヒーターのみの加熱。)


(画像は東芝公式ページより引用。)

 

スチームトースト

グリルとスチームを組み合わせて使うことで、中はふっくら、外はこんがりと焼き上げます。


スチームトースト。(画像は東芝公式ページより引用。)

スチーム発酵

スチーム発酵は、スチームを使って上手に温度コントロールする機能です。

注意点は、パン生地がしっとりするわけではないため、通常の発酵のようにラップや濡れ布巾や霧吹きはしたほうがよいということと、室温と設定温度の差が小さいとスチームが十分に出ないことがあるということです。

 

二品あたため

マイクロ波を上手にコントロールして、温度の違う2品を、同時にあたためます。従来は、別々にあたためていた「冷凍ごはん」と「常温のカレー」も同時にあたためられます。


(画像は東芝公式ページより引用。)

お好み温度あたため

-10℃から90℃まで、設定した温度であたためます。(ER-VS23は-10℃から85℃。)

湯煎の代わりに使えるから、料理の下ごしらえなどに活躍します。


(画像は東芝公式ページより引用。)

スチームあたため

ごはんやシュウマイなどを、スチームを出しながらあたためます。ラップなしで、しっとりあたたかくします。


レンジ+スチーム。(画像は東芝公式ページより引用。)

スチーム調理

食材や料理に応じて、ぴったりな温度で蒸せるから、蒸し料理をおいしくつくれます。ヘルシーな蒸し調理がカンタンに。


(画像は東芝公式ページより引用。)

とれちゃうコート

庫内(扉部、底面を除く)の壁面と角皿(深皿を除く。)を、微細な粒子でコーティング。そのため食材がこびりつきにくく、ついたよごれもサッと拭き取れます。


(画像は東芝公式ページより引用。)

手間なしお手入れコース

3分間または10分間のスチームでよごれを浮かして、落としやすくします。


(画像は東芝公式ページより引用。)