パナソニックのスチームオーブンレンジ、ビストロのNE-BS656とNE-BS606は何が異なるのでしょうか。
違いは9つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、ビストロの各モデルについて機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
目次
9つの違い
NE-BS656とNE-BS606はどちらも2019年モデルです。庫内容量が26 Lで、ビストロの中では小さめのモデルです。
電子レンジを置くスペースに限りがある方や、手頃なスチームオーブンレンジをお探しの方におすすめです。
NE-BS656は高機能モデルで、NE-BS606はスタンダードモデルという位置づけです。
NE-BS656が、NE-BS606と比べて優れている点は次の通りです。
- スピードスチーム機構・スチーム温度設定機能あり
- 全解凍・半解凍を選べる
- ソフトダンパーあり
- カラータッチ液晶
- LED庫内灯のON/OFFを選べる
- スチームトーストメニューあり
- 時短蒸し焼き15分メニューあり
- 離乳食用ゆで野菜・乾物を戻すコースあり
- レシピ数が100個程度多い
NE-BS656の方が、スチーム機能や、ユーザーインターフェース、メニュー数で優れています。
機能の違いを表で比較してみましょう。
庫内容量 | 26 L (フラット) | |
モデル | NE-BS656 | NE-BS606 |
発売年 | 2019 | 2019 |
画像 |
||
参考価格 ブラック |
− | – |
ホワイト | − | − |
特徴 | 庫内26 Lの小さめタイプ。高機能モデルのNE-BS656は、カラータッチ液晶やソフトダンパードアを搭載する。スタンダードモデルのNE-BS606も、芯までほぐせる解凍や、合わせ技セットメニューを搭載する。 | |
モデル | NE-BS656 | NE-BS606 |
---|---|---|
レンジ | ||
自動出力 | 1000 W: 最大 約3分 (600 W) | |
センサー | スイングサーチ赤外線センサー | |
あたため | – | |
解凍 | 芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)・サイクロンウェーブ | 芯までほぐせる解凍・サイクロンウェーブ |
グリル | ||
加熱方式 | 遠赤Wヒーター/両面グリル | |
少量時短加熱 | エリア加熱 (ヒーター出力 最高 650 W) | |
スチーム | ||
発生方式 | タンク式 (560 mL)・過熱水蒸気 (スチームコントロール機能) | |
時短/低温 | スピードスチーム機構/60〜95℃ | – |
あたため | スチームあたため | |
オーブン | ||
温度 | 80〜250℃ | |
発酵 | スチームあり( 35・40℃ ) | |
加熱方式 | 1段調理 上下ヒーターオーブン | |
スチームプラス | – | |
モデル | NE-BS656 | NE-BS606 |
レシピ数(自動メニュー数) | 206 (176) | 106 (68) |
自動メニュー | ||
時短調理 | こんがり10分/ 10分メニュー/煮物10 分 | こんがり10分/ 蒸し物15分/煮物10 分 |
凍ったままグリル | – | |
便利機能 | 合わせ技セット [3カテゴリー] | |
かんたん調理 | かんたんピザ・パン | |
ワンボウルメニュー | – | |
やみつき野菜 | – | |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約4分55秒/パンのあたため/スチームトースト | グリル皿使用/1枚両面 約4分50秒/パンのあたため |
モデル | NE-BS656 | NE-BS606 |
使いやすさ | ||
スマホ連携 | – | |
ダンパー/ロック | ソフトダンパー | – |
庫内 | LED庫内灯[ON/OFF] (1か所) | LED庫内灯 (1か所) |
液晶 | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) | 大型グレー液晶(バックライトなし) |
お手入れ | 庫内/脱臭/洗浄・水抜き/クエン酸洗浄・スチームお手入れ | |
付属品 | ビストログリル皿 | |
外形寸法 | 幅 500 mm × 奥行 400 mm × 高さ 347 mm | |
モデル | NE-BS656 | NE-BS606 |
それでは、違いについて詳しく見ていきましょう。
スピードスチーム機構
(画像はパナソニックの公式ページより引用。)
NE-BS656には、スピードスチーム機構が搭載されており、スチームヒーター出力はNE-BS606よりも350 W大きいです。スピードスチーム機構とは、庫内上部にたっぷりのスチームを閉じ込める機構です。短時間で、蒸し器同様の蒸し上がりを実現します。ゆで卵や温泉卵をつくることができます。またスチームの温度は、60〜95℃の範囲で5℃刻みで設定できます。
NE-BS606にはスピードスチーム機構がなく、スチーム出力は弱めです。蒸し調理はレンジ+スチームまたは、レンジ+ヒーター+スチームというように他の加熱方法と組み合わせて行います。そのため、殻付きの卵は調理できず、蒸し温度を設定することもできません。
全解凍・半解凍
NE-BS656と、ビストロ最上位モデルのNE-BS2000/1000シリーズでは、レンジの解凍機能で全解凍か半解凍かを選ぶことが出来ます。
NE-BS606では、仕上がりの強弱によって、全解凍と半解凍を調整します。
ソフトダンパードア
NE-BS656とNE-BS2000/1000シリーズにはソフトダンパードアが搭載されています。
ソフトダンパードアとは、ドアが閉まる直前で手を離しても、やさしくスムーズにドアが閉まる機構です。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
ただそれだけのことにも思えますが、ドアの開け閉めは毎回のことですので、急いでいても大きな音をたてずにドアを閉められるのは便利そうですし、スムーズに閉まると高級感があります。
カラータッチ液晶
NE-BS656とNE-BS2000/1000シリーズでは操作画面はカラータッチ液晶で、NE-BS606ではバックライトなしの大型グレー液晶です。
NE-BS656のカラータッチ液晶では、よく使う機能はボタンの場所を入れ替えて大きいボタンにしたり、ボタンの色を選んだりすることができます。レシピの選択も、画像をみながらできるのでわかりやすいです。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
LED庫内灯
どちらのモデルもLED庫内灯が1灯ついていますが、NE-BS656ではON/OFFを選ぶことが出来ます。
スチームトーストメニュー
NE-BS656では、普通のトーストメニューの他に、スチームトーストメニューも搭載されています。
普通のトーストでは、「レンジ+ヒーター加熱」でトーストしますが、スチームトーストでは、「レンジ+ヒーター+スチーム加熱」でトーストしますので、ふわふわの仕上がりになるということです。
スチームトーストでは、1分20秒ほど焼き時間は長くなり、冷凍パンには対応していません。
蒸し焼き15分メニュー
NE-BS656には、次のような蒸し焼き15分メニューがあります。
- ふんわりお好み焼き
- あじと枝豆の焼き寿司
- 豚肉とキャベツのぎょうざ
- にらまんじゅう
- 豚肉と豆のスープ蒸し焼き
- さけの紙包み蒸しちゃんちゃん風
- えびと蒸し野菜のサルサソース
- 魚介とかぼちゃのクリーム蒸し
- ソース焼きそば
- スコーン・ケーキ
- クイック・ローストビーフ
- ハーブチキンスペアリブ
- 牛肉とエリンギのこしょうぎょうざ
- チルドぎょうざ
NE-BS606には、蒸し物15分メニューはありますが、蒸し焼き15分メニューはありません。
離乳食用ゆで野菜・乾物を戻すコース
NE-BS656とNE-BS2000/1000シリーズには、葉物野菜や根菜もスプーンで潰せるくらい柔らかく加熱したり、乾物をすぐに戻せるレンジ機能を使ったコースが搭載されています。
離乳食は、少量の野菜を柔らかく茹でなければならず面倒ですが、この自動コースで、にんじん・いも・ブロッコリー・かぼちゃ・大根・ほうれん草などを柔らかくすることができると 便利です。
レシピ数
レシピブック記載のレシピ数と、自動メニューで作れるレシピ数は、NE-BS656では 206個と176個、NE-BS606では 106個と68個です。
自動メニューには、次のようなものがあります。
- 10~15分で仕上がる焼き物や蒸し物・蒸し焼き(NE-BS656のみ)・煮物メニュー
- 合わせ技セット
上段に焼き物、下段に煮物や汁物など、異なる2品を同時に調理できます。 - かんたんピザ・パン
- トーストは1枚両面 約4分55秒 (NE-BS656)、約4分50秒 (NE-BS606)
NE-BS656には、スチームを利用してパンを焼くスチームトーストメニューがあります。
レシピ集は、公式ページでダウンロードして見ることもできますので、具体的なレシピが気になる方は確認してみるのもおすすめです。
どちらがおすすめか?
以上のようにNE-BS656のほうが、スチーム機能や、ユーザーインターフェース、メニュー数で優れています。
特に、液晶ディスプレイなどのユーザーインターフェース部分にコストがかけてあるモデルですので、コンパクトで使いやすいスチームオーブンレンジをお探しの方におすすめです。
コンパクトさを求めないのであれば、同じか少し高いくらいの価格で、庫内容量30LのNE-BS800シリーズを購入することができます。NE-BS800シリーズのほうが、ユーザーインターフェースは簡易になりますが、レンジ・グリル・オーブン機能が優秀ですので、どちらかというとNE-BS800シリーズのほうがおすすめです。
NE-BS606はスチームの温度設定ができないのが少し残念ではありますが、NE-BS656よりもずっと手頃な値段でスチーム付きのオーブンレンジを手に入れることができます。
コストパフォーマンスのよいモデルだと思います。
価格は次のようになっています。
モデル | NE-BS656 | NE-BS606 |
発売年 | 2019 | 2019 |
画像 |
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参考価格 ブラック |
− | – |
ホワイト | − | − |
まとめ
パナソニックのスチームオーブンレンジ、ビストロのNE-BS656は、NE-BS606と比べて、スチーム機能や、ユーザーインターフェース、メニュー数で優れています。
価格はだいぶ異なりますので、使いやすさを優先したい方にはNE-BS656がおすすめで、価格を優先したい方にはNE-BS606がおすすめです。
家にビストロがあると、食材の温度を検知しながら自動で調理してくれますので、放ったらかしで時短調理ができるのが魅力です。
使いこなすには説明書やレシピ集をよく読む必要はありますが、従来の電子レンジとは異なる新しい調理家電としてキッチンに導入すると、料理がもっと楽しくなると思います。
次の記事では、ビストロの各モデルについて機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、NE-BS656とNE-BS606の9つの違い!でした。