パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ」の2021年モデルNE-BS908とNE-BS808は何が異なるのでしょうか。違いは6つあります。わかりやすく紹介します。
[参考] パナソニック ビストロ 14機種の一覧比較![スチームオーブン]
目次
NE-BS908とNE-BS808の6つの違い
NE-BS908は、NE-BS808の上位機種です。NE-BS908は、NE-BS808と比べて、次の点が違います。
- レンジのセンサーに高精細・64眼スピードセンサーを搭載。食品の温度を見分け、ふきこぼれや、とろみのこびりつきを防ぐ。
- 二品同時あたため機能を搭載。マイクロ波をコントロールすることで、温度の異なる2品を温めることが可能。
- グリルに大火力極め焼きヒーターを搭載。火力があり、食パンのトーストも早く焼ける。
- グリルのエリア加熱の火力が大きい。少量でも素早く調理できる。
- ビストロスピードグリル皿が付属する。
- 取扱説明書掲載レシピ数と掲載自動メニュー数がそれぞれ80~90個多い。材料をボウルにいれたら、あとの調理はビストロにおまかせできるワンボウルメニューがある。
このように、レンジとグリルの性能が良く、調理レシピが多いのがNE-BS908です。スチームとオーブンの性能は同じです。
違いを表で比較すると次のようになります。
庫内容量 | 30 L (ワイド & フラット ) | |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
発売年 | 2021 | 2021 |
画像 |
||
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
---|---|---|
レンジ | ||
センサー | 高精細・64眼スピードセンサー とろみ検知センシング | スイングサーチ赤外線センサー |
あたため | 2品同時あたため [エコナビ] (ねらって加熱) | − |
グリル | ||
加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター/両面グリル | 大火力平面ヒーター/両面グリル |
少量時短加熱 | スピードエリア加熱 (ヒーター出力 最高 900 W) | エリア加熱 (ヒーター出力 最高 650 W) |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
レシピ数(自動メニュー数) | 294 (185) | 202 (105) |
自動メニュー | ||
時短調理 | 10分メニュー (こんがり8分/ 蒸し物10分・蒸し焼き10分) | 10〜15分メニュー (こんがり10分/蒸し物10分・蒸し焼き15分) |
凍ったままグリル | 12 メニュー | 7 メニュー |
かんたん調理 | かんたんピザ・パン/かんたん煮物/3素材×3ステップ | かんたん煮物 |
ワンボウルメニュー | パスタ・シチュー・中華・フレンチ・煮物・やみつき野菜 | − |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約3分50秒/パンのあたため/スチームトースト | 1枚両面 約5分10秒/パンのあたため/スチームトースト |
付属品 | ビストロスピードグリル皿、角皿2枚 | ビストログリル皿、角皿2枚 |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
参考価格 ブラック |
− | ¥137,000〜(2024/11/21 21:30) |
ホワイト | − | − |
違いについて詳しく見てみましょう。
高精細・64眼スピードセンサー
高精細・64眼スピードセンサー。(画像はパナソニック公式ページより引用。)
電子レンジのセンサーは、食品の温度・分量などを見分けて自動であたため・解凍をするための機能です。NE-BS908ではレンジのセンサーに「高精細・64眼スピードセンサー」を搭載し、NE-BS808では「スイングサーチ赤外線センサー」を搭載しています。
高精細・64眼スピードセンサーは、多数のセンサーで0.1秒ごとに庫内や食品の温度を調べ、ふきこぼれや、とろみのこびりつきを防ぎます。温めムラができにくく、とろみの付いたワンボウルメニューも作ることができます。
スイングサーチ赤外線センサーは、赤外線センサーが検知する場所を移動させながら、食品の温度を検知します。スイングしますので64眼スピードセンサーよりも時間分解能は劣りますが、固定式の赤外線センサーと比べると広い範囲を検知できるのが利点です。
自動あたため機能での、あたためムラが気になるという方はNE-BS908のほうがおすすめです。
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
センサー | 高精細・64眼スピードセンサー とろみ検知センシング | スイングサーチ赤外線センサー |
二品同時あたため
NE-BS908は、レンジ加熱の機能として「二品同時あたため」を搭載しています。これは、3Dアンテナでマイクロ波をコントロールすることで、温度の異なる2品を同時に効率よく温めることができるという機能です。冷凍ごはんと冷凍おかずも同時に温められます。
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
あたため | 2品同時あたため [エコナビ] (ねらって加熱) | − |
大火力極め焼きヒーター
大火力極め焼きヒーター。(画像はパナソニック公式ページより引用。)
グリルのヒーターには、NE-BS908は「大火力極め焼きヒーター」、NE-BS808は「大火力平面ヒーター」を搭載しています。NE-BS908のほうがグリルの火力があり、食パンのトーストも早く焼くことができます。
火力がある方が、外はこんがり、中はふんわり仕上がりますので、グリルメニューを活用したいという方にはNE-BS908がおすすめです。
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター/両面グリル | 大火力平面ヒーター/両面グリル |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約3分50秒/パンのあたため/スチームトースト | 1枚両面 約5分10秒/パンのあたため/スチームトースト |
スピードエリア加熱
どちらの機種にも、1〜2人分を調理する際にグリル皿の中央を集中して効率よく加熱することで調理時間を短縮する機能がついています。NE-BS908は「スピードエリア加熱」で、NE-BS808は「エリア加熱」という機能です。
NE-BS908のスピードエリア加熱のほうがヒーター出力が強く、早く加熱することができます。
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
少量時短加熱 | スピードエリア加熱 (ヒーター出力 最高 900 W) | エリア加熱 (ヒーター出力 最高 650 W) |
ビストロスピードグリル皿
グリル用調理皿として、NE-BS908にはビストロスピードグリル皿が、NE-BS808にはビストログリル皿が付属します。
これらの違いははっきりしませんが、ビストロスピードグリル皿の方が、裏面にある高温フェライトの性能が良いのと、高火力のスピードエリア加熱に対応していると推測されます。
[参考] ビストロのグリル皿と角皿の違いやサイズ。
2段オーブン用の角皿は2枚付属します。
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
付属品 | ビストロスピードグリル皿、角皿2枚 | ビストログリル皿、角皿2枚 |
レシピとメニュー
取扱説明書に掲載されているレシピ数と、自動メニュー数は、NE-BS908のほうがそれぞれ80~90個多いです。
特にNE-BS908には、「ワンボウルメニュー」があります。これは下ごしらえした材料をボウルに入れて、あとはビストロに調理をおまかせすれば、とろみつきの中華や、フレンチ・パスタ・シチュー・煮物・野菜料理などを作ることができる人気メニューです。
他にもNE-BS908には「3素材×3ステップ」という、2~3つの材料を使って3ステップでつくれるかんたんメニューがあります。
ビストロで料理のレパートリーを増やしたいという方には、NE-BS908がおすすめです。
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
レシピ数(自動メニュー数) | 294 (185) | 202 (105) |
時短調理 | 10分メニュー (こんがり8分/ 蒸し物10分・蒸し焼き10分) | 10〜15分メニュー (こんがり10分/蒸し物10分・蒸し焼き15分) |
凍ったままグリル | 12 メニュー | 7 メニュー |
かんたん調理 | かんたんピザ・パン/かんたん煮物/3素材×3ステップ | かんたん煮物 |
ワンボウルメニュー | パスタ・シチュー・中華・フレンチ・煮物・やみつき野菜 | − |
どちらがおすすめか
このように、NE-BS908はNE-BS808と比べて、レンジとグリルの性能が高く、取扱説明書に掲載されているレシピや自動メニューが多いです。
次のような方には、NE-BS908がおすすめです。
- レンジの高性能なセンサーで、温めすぎや温め不足を防いで、ちょうどよい温度に加熱してほしい。
- 火力の強いグリルで、焼き物を美味しく作りたい。
- おいしいトーストを焼きたい。
- ワンボウルメニューや3素材×3ステップなどの時短料理を作りたい。
次のような方には、NE-BS808がおすすめです。
- レンジとグリル機能は最高性能でなくてもよい。
- 最高300℃のコンベクションオーブンや、スピードスチーム機構を搭載したしっかりしたスチーム性能は妥協したくない。
- 取扱説明書掲載のレシピは202個あれば十分、あるいは取扱説明書のレシピは必要ない。
どちらの機種もオーブンとスチーム性能は高いので、ハード系パンを高温でスチームを入れながら焼いたり、スチームでゆで卵を作ったりすることができます。
ビストロは、食材の温度を検知しながら自動で調理してくれますので、放ったらかしで時短調理ができるのが魅力です。スチーム機能があると従来の電子レンジよりも幅広い調理ができますので、新しい調理家電としてキッチンに導入すると料理が楽しくなると思います。
価格と性能を表で比較
価格と性能を一覧表で比較すると、次のようになります。
庫内容量 | 30 L (ワイド & フラット ) | |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
発売年 | 2021 | 2021 |
画像 |
||
参考価格 ブラック |
− | ¥137,000〜(2024/11/21 21:30) |
ホワイト | − | − |
特徴 | 高精細・64眼スピードセンサーや、2品同時あたため機能、大火力極め焼きヒーターを搭載したハイグレードモデル。 | 大火力平面ヒーターや、最高温度300℃の2段コンベクションオーブン、凍ったままグリルメニューを搭載したスタンダードモデル。 |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
---|---|---|
レンジ | ||
自動出力 | 1000 W: 最大 約5分 (700 W) | |
センサー | 高精細・64眼スピードセンサー とろみ検知センシング | スイングサーチ赤外線センサー |
あたため | 2品同時あたため [エコナビ] (ねらって加熱) | − |
解凍 | 芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)・サイクロンウェーブ | |
グリル | ||
加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター/両面グリル | 大火力平面ヒーター/両面グリル |
少量時短加熱 | スピードエリア加熱 (ヒーター出力 最高 900 W) | エリア加熱 (ヒーター出力 最高 650 W) |
スチーム | ||
発生方式 | タンク式 (650 mL)・過熱水蒸気 (スチームコントロール機能) | |
時短/低温 | スピードスチーム機構/60〜95℃ | |
あたため | スチームあたため | |
オーブン | ||
温度 | 70 〜 300℃ | |
発酵 |
スチームあり( 30 〜 45℃ ) スチームなし( 50 〜 65℃ ) |
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加熱方式 | 2段調理 コンベクションオーブン | |
スチームプラス | スチームプラス | |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
レシピ数(自動メニュー数) | 294 (185) | 202 (105) |
自動メニュー | ||
時短調理 | 10分メニュー (こんがり8分/ 蒸し物10分・蒸し焼き10分) | 10〜15分メニュー (こんがり10分/蒸し物10分・蒸し焼き15分) |
凍ったままグリル | 12 メニュー | 7 メニュー |
便利機能 | 合わせ技セット [3カテゴリー] | |
かんたん調理 | かんたんピザ・パン /かんたん煮物/ 3素材×3ステップ | かんたん煮物 |
ワンボウルメニュー | パスタ・シチュー・中華・フレンチ・煮物 | − |
やみつき野菜 | やみつき野菜 ( ワンボウルメニュー ) | − |
トースト(自動)/パン | 1枚両面 約3分50秒/パンのあたため/スチームトースト | 1枚両面 約5分10秒/パンのあたため/スチームトースト |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
使いやすさ | ||
スマホ連携 | − | |
ダンパー/ロック | ロック機能 | |
庫内 |
LED庫内灯(2か所)
「庫内を冷ます」コース |
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液晶 | 大型ホワイト[バックライト]液晶 | |
お手入れ | 庫内/脱臭/洗浄・水抜き/クエン酸洗浄/スチームお手入れ | |
天井 | オートクリーン加工 | |
付属品 | ビストロスピードグリル皿、角皿2枚 | ビストログリル皿、角皿2枚 |
外形寸法 | 幅 494 mm × 奥行 435 mm × 高さ 370 mm | 幅 494 mm × 奥行 445 mm × 高さ 370 mm |
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
共通性能
NE-BS908とNE-BS808が共通して持っているスチームとオーブンの性能について見てみましょう。
スチーム性能
スチーム調理では、茶碗蒸しや蒸し野菜の他にも、ゆで卵・温泉卵づくり、中華まんあたため、湿度を保って発酵、ごはんのふっくらあたため、解凍むらを抑えた解凍などに幅広く活用することができます。
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
NE-BS908やNE-BS808では、低温のスチームから高温の過熱水蒸気まで、量、噴射タイミングをきめ細かくコントロールできます。
また、スピードスチーム機能を使うと、庫内上部にたっぷりのスチームを閉じ込めることで短時間で、蒸し器同様の蒸し上がりを実現します。温度は、60〜95℃の5℃刻みで設定できます。
オーブン性能
(画像はパナソニック公式ページより引用。)
NE-BS908とNE-BS808では、2段調理コンベクションオーブンを搭載しています。
コンベクションオーブンとは、熱風を庫内全体に循環させ、ムラを抑えて焼き上げることのできるオーブンです。2段のオーブンなので、クッキーやバターロールなどの背の低いものは、一度にたくさん焼くことが出来ます。
最高温度は300℃で、設定可能温度範囲は 70 〜 300℃です。240〜300℃の運転時間は約 5 分に制限されますが、例えば300℃では焼きいもを焼いたり、250℃ではローストビーフを焼いたりできます。
また、手動のオーブン調理中にお好みでスチームを入れることができるスチームプラス機能が付いています。フランスパンなどのハード系パンを焼きたい場合には、あると嬉しい機能ですね。
まとめ
パナソニックのスチームオーブンレンジ、ビストロのNE-BS908は、NE-BS808と比べて、レンジとグリルの性能が高く、取扱説明書に掲載されているレシピや自動メニューが多い点が優れています。レンジのセンサー性能やグリルの火力を重視する場合には、NE-BS908がおすすめです。
次の記事では、ビストロの各モデルについて機能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
以上、NE-BS908とNE-BS808の6つの違い。でした。
参考
型番 | NE-BS908 | NE-BS808 |
画像 |
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参考価格 ブラック |
− | ¥137,000〜(2024/11/21 21:30) |
ホワイト | − | − |