NE-MS268とNE-FS301の6つの違い。赤外線センサー。

パナソニックのオーブンレンジNE-MS268とNE-FS301は何が異なるのでしょうか。違いは6つあります。わかりやすく紹介します。

[参考] パナソニックビストロ 14機種の一覧比較！[スチームオーブン]

1 6つの違い
2 どちらがおすすめか
- 2.1 価格と性能を一覧表で比較
3 まとめ
4 参考

6つの違い

パナソニックのオーブンレンジNE-MS268とNE-FS301は、どちらも2021年発売モデルです。

NE-MS268の方が上位モデルで庫内容量が大きく高性能です。NE-FS301は、性能を絞ってシンプルなデザインを追求したモデルです。

NE-MS268とNE-FS301は次の点が異なります。

庫内容量
NE-MS268は26 L、NE-FS301は23 L。
センサーの種類
NE-MS268はスイングサーチ赤外線センサーで、NE-FS301は蒸気センサー。
解凍機能
NE-MS268は全解凍/半解凍選択可でサイクロンウェーブ付き、NE-FS301は解凍には重量指定が必要。
グリルヒーター
NE-MS268は遠赤Wヒーターで、NE-FS301は遠赤ヒーター。
脱臭機能
NE-MS268には脱臭機能があるが、NE-FS301にはない。
自動調理メニューと取扱説明書掲載のレシピ数
NE-FS301にはトーストなどの自動調理メニューがなく、掲載レシピ数が少ない。

このように、主にレンジ・グリルにおいてNE-MS268の方が高性能です。

違いを表で比較すると、次のようになります。

庫内容量	26 L (フラット)	23 L (フラット)
型番	NE-MS268	NE-FS301
発売年	2021	2021
画像
特徴	赤外線センサーやサイクロンウェーブ機能により、お好みの温度に加熱したり、ムラを抑えて解凍することができる。自動調理メニューが充実している。	よくつかう機能だけに絞り、シンプルな操作パネルとすっきりしたデザインのモデル。
型番	NE-MS268	NE-FS301
レンジ
センサー	スイングサーチ赤外線センサー	蒸気センサー
解凍	解凍(全解凍・半解凍) サイクロンウェーブ	解凍 g設定必要
グリル
加熱方式	遠赤Wヒーター／片面グリル	遠赤ヒーター／片面グリル
型番	NE-MS268	NE-FS301
ﾚｼﾋﾟ数(自動ﾒﾆｭｰ数)	91 (62)	28 (4)
自動ﾒﾆｭｰ
時短調理	煮物10 分 / パスタ10分 / 中華10分	−
便利機能	つくりおき / 野菜スイーツ	−
トースト(自動)／パン	角皿使用 / 1枚約4分40秒(裏返し必要)	手動: 角皿使用 / 1枚約5分20秒(裏返し必要)
型番	NE-MS268	NE-FS301
使いやすさ
お手入れ	脱臭	脱臭(手動)
庫内寸法	幅 319 mm × 奥行 350 mm × 高さ 215 mm	幅 299 mm × 奥行 350 mm × 高さ 199 mm
外形寸法	幅 500 mm × 奥行 400 mm × 高さ 347 mm	幅 483 mm × 奥行 396 mm × 高さ 310 mm
質量	約 14 kg	約 12.6 kg
型番	NE-MS268	NE-FS301
参考価格	￥40,300〜(2024/04/24 13:30) Amazon 楽天 Yahoo!	￥31,680〜(2024/04/24 13:50) Amazon 楽天 Yahoo!

違いについて詳しく見てみましょう。

庫内容量

NE-MS268は26 L、NE-FS301は23 Lで、NE-MS268のほうが少し大きいです。庫内が大きいと、大きな冷凍肉をそのまま解凍したり、鍋をそのままオーブンに入れたりできます。

庫内寸法は、NE-MS268の幅が2 cm大きく、高さは1.6 cm大きく、奥行きは同じです。

外形寸法は、NE-MS268の幅が1.7 cm大きく、高さは3.7 cm大きく、奥行きは4 mm大きいです。

庫内の幅や高さは1.6 ~ 2 cmの違いでそれほど差はありませんが、持っているケーキ型・パン型やオーブンに入れられる鍋などがあれば、長さを測ってみて、庫内に入るかどうか確認してみても良いでしょう。

どちらもターンテーブル方式ではなくフラットな庫内ですので、回転するスペースまではいりません。また庫内幅は30 cm前後ありますので、大きめのコンビニお弁当でも入れやすいでしょう。

型番	NE-MS268	NE-FS301
庫内容量	26 L (フラット)	23 L (フラット)
庫内寸法	幅 319 mm × 奥行 350 mm × 高さ 215 mm	幅 299 mm × 奥行 350 mm × 高さ 199 mm
外形寸法	幅 500 mm × 奥行 400 mm × 高さ 347 mm	幅 483 mm × 奥行 396 mm × 高さ 310 mm

センサーの種類

NE-MS268とNE-FS301ではレンジのあたため状態を判定するセンサーの種類が異なります。NE-MS268は上位モデルのビストロにも搭載されている「スイングサーチ赤外線センサー」を採用しており、NE-FS301は「蒸気センサー」を採用しています。

NE-MS268の赤外線センサーは蒸気センサーと異なり、食品の温度を測ることができます。またセンサーがスイングすることで、庫内底面全体の温度を検知することができます。これにより、NE-MS268のレンジ機能では-10℃から90℃の間のお好みの温度にあたためることができます。アイスクリームをスプーンが入る固さにしたり、チーズを柔らかくしたり、ベビーフードを人肌に温めたり、パンをふっくらやわらかくしたりすることができ、便利です。

NE-FS301ではレンジ機能で温度を指定することはできません。

型番	NE-MS268	NE-FS301
センサー	スイングサーチ赤外線センサー	蒸気センサー

解凍機能

解凍機能にも違いがあります。NE-MS268は全解凍か半解凍を選択することができ、さらにサイクロンウェーブ機能付きです。NE-FS301は解凍しか選ぶことができず、さらに解凍する量をグラム数で手動設定する必要があります(半解凍は仕上がり弱で対応します)。

NE-MS268のサイクロンウェーブ加熱とは、マイクロ波をらせん状に放射することで、食品の中央部分からおだやかに、ムラを抑えて解凍する機能です。解凍機能を使ったら、加熱しすぎて端が煮えてしまったとか、真ん中がカチカチのままということはよくあると思います。サイクロンウェーブ機能と赤外線センサーを搭載したNE-MS268では、ムラを抑えて解凍してくれるので嬉しいですね。

型番	NE-MS268	NE-FS301
解凍	解凍(全解凍・半解凍) サイクロンウェーブ	解凍 g設定必要

グリルヒーター

グリル機能で使うヒーターの種類は、NE-MS268は遠赤Wヒーターで、NE-FS301は遠赤ヒーターです。NE-MS268の方は2本ヒーターが入っているため、早く加熱できます。

例えば、食パン1枚のトーストの目安時間は、NE-MS268では約4分40秒ですが、NE-FS301では約5分20秒です。

型番	NE-MS268	NE-FS301
加熱方式	遠赤Wヒーター／片面グリル	遠赤ヒーター／片面グリル
トースト(自動)／パン	角皿使用 / 1枚約4分40秒(裏返し必要)	手動: 角皿使用 / 1枚約5分20秒(裏返し必要)

脱臭機能

NE-MS268には脱臭機能がありますが、NE-FS301にはありません。

NE-MS268では、庫内の臭いが気になるときに脱臭機能をスタートさせると、庫内のにおいの原因(汚れなど)を高温で分解し脱臭します。NE-FS301では代わりに、オーブン機能を使い250℃で20分加熱します。

型番	NE-MS268	NE-FS301
お手入れ	脱臭	脱臭(手動)

自動調理メニューとレシピ数

NE-MS268には34番までの自動調理メニューがあり、取扱説明書には91個の調理レシピが載っていますが、NE-FS301にはレンジのあたため・解凍くらいしか自動調理メニューがなく、掲載レシピ数も28個と少ないです。

NE-MS268では、煮物やつくりおき、ノンフライ、野菜スイーツなどの自動調理メニューがあります。角皿に水を注ぐことで簡易スチームオーブン機能として使い、茶わん蒸し、濃厚チーズケーキ、とろけるプリンを作るメニューもあります。電子レンジで様々な料理を作ってみたいという方にはNE-MS268がおすすめです。

電子レンジの自動調理メニューは使わないという方は、NE-FS301でも問題ないでしょう。トーストメニューもありませんので、トーストをしたいときには手動で行います。グリル機能で3分程度焼いてから、裏返して、またグリルで2分程度焼きます。一方でなぜか、酒かんメニューは残っていますので、お酒は自動で加熱できます。

自動調理メニューを表で比較すると次のようになります。

NE-MS268	NE-FS301
1 あたため 2 飲み物 3 酒かん 4 お好み温度 5 全解凍 6 半解凍 7 お弁当あたため 8 フライあたため 9 ゆで葉果菜 10 ゆで根菜 11 トースト(裏返し) 12 煮物10分(葉果菜) 13 煮物10分(根菜) 14 パスタ10分 15 中華10分 16 焼きいも 17 グラタン 18 肉巻き野菜 19 ホイル焼き 20 スポンジケーキ	あたため飲み物酒かん解凍
〔つくりおき〕 21 肉・魚のおかず 22 根菜のおかず 23 葉果菜のおかず	−
〔ノンフライ〕 24 から揚げ 25 一口とんかつ 26 えびフライ 27 かき揚げ	−
〔角皿スチーム〕 28 茶わん蒸し 29 濃厚ガトーショコラ 30 濃厚チーズケーキ 31 とろけるプリン	−
〔野菜スイーツ〕 32 トマトクッキー 33 スイートパンプキン 34 ほうれん草ロールケーキ	−

型番	NE-MS268	NE-FS301
ﾚｼﾋﾟ数(自動ﾒﾆｭｰ数)	91 (62)	28 (4)
自動ﾒﾆｭｰ
時短調理	煮物10 分 / パスタ10分 / 中華10分	−
便利機能	つくりおき / 野菜スイーツ	−

どちらがおすすめか

このように、NE-MS268はNE-FS301と比べて、庫内容量が大きく、スイングサーチ赤外線センサーを搭載しており、サイクロンウェーブ解凍機能があり、グリル遠赤ヒーターは2本搭載し、脱臭機能があり、自動調理メニューが充実しています。

NE-MS268は、特に赤外線センサーとサイクロンウェーブを搭載していることで、お好みの温度に加熱したり、ムラを抑えて解凍することができるのが便利です。レンジやグリルの基本性能がしっかりしており、調理メニューが豊富な機種がよいという方はNE-MS268がおすすめです。

一方でNE-FS301は、機能はよく使うものだけに絞って、シンプルな操作感とスタイリッシュなデザインを目指したモデルです。250℃まで加熱できるオーブン機能はほしいけれど、レンジ・グリルはそこまで高機能でなくてもよいという方にはNE-FS301がおすすめです。

価格と性能を一覧表で比較

NE-MS268とNE-FS301の価格と性能を一覧表で比較すると、次のようになります。

庫内容量	26 L (フラット)	23 L (フラット)
モデル	NE-MS268	NE-FS301
発売年	2021	2021
画像
参考価格	￥40,300〜(2024/04/24 13:30) Amazon 楽天 Yahoo!	￥31,680〜(2024/04/24 13:50) Amazon 楽天 Yahoo!
特徴	赤外線センサーやサイクロンウェーブ機能により、お好みの温度に加熱したり、ムラを抑えて解凍することができる。自動調理メニューが充実している。	よくつかう機能だけに絞り、シンプルな操作パネルとすっきりしたデザインのモデル。
モデル	NE-MS268	NE-FS301
レンジ
自動出力	1000 W: 最大約3分 (600 W)
センサー	スイングサーチ赤外線センサー	蒸気センサー
解凍	解凍(全解凍・半解凍) サイクロンウェーブ	解凍 g設定必要
スチーム
発生方式	角皿式 (オーブンのみ)
グリル
加熱方式	遠赤Wヒーター／片面グリル	遠赤ヒーター／片面グリル
少量時短加熱	−
オーブン
温度	100〜250℃ (220~250℃は5分まで。その後210℃)
発酵	35・40℃
加熱方式	1段調理上下ヒーターオーブン
モデル	NE-MS268	NE-FS301
ﾚｼﾋﾟ数(自動ﾒﾆｭｰ数)	91 (62)	28 (4)
自動ﾒﾆｭｰ
時短調理	煮物10 分 / パスタ10分 / 中華10分	−
便利機能	つくりおき / 野菜スイーツ	−
トースト(自動)／パン	角皿使用 / 1枚約4分40秒(裏返し必要)	手動: 角皿使用 / 1枚約5分20秒(裏返し必要)
モデル	NE-MS268	NE-FS301
使いやすさ
スマホ連携		−
ダンパー／ロック	ロック機能
庫内	LED庫内灯 (1か所)
液晶	ホワイトバックライト液晶
お手入れ	脱臭	脱臭(手動)
付属品	角皿
庫内寸法	幅 319 mm × 奥行 350 mm × 高さ 215 mm	幅 299 mm × 奥行 350 mm × 高さ 199 mm
外形寸法	幅 500 mm × 奥行 400 mm × 高さ 347 mm	幅 483 mm × 奥行 396 mm × 高さ 310 mm
質量	約 14 kg	約 12.6 kg

まとめ

パナソニックのオーブンレンジ NE-MS268とNE-FS301の違いについて紹介しました。レンジやグリルの基本性能が高いほうが良いとか、レシピ集を使って料理のレパートリーを増やしたいという方にはNE-MS268がおすすめです。250℃まで加熱できるオーブンがあれば十分という方にはNE-FS301がおすすめです。

以上、NE-MS268とNE-FS301の6つの違い！でした。

[参考] パナソニックビストロ 14機種の一覧比較！[スチームオーブン]