新生児訪問は助産師さん、保健師さん、医師の方などが新生児のいる家庭を訪問する事業で、母子健康法に基づき行われます。
始めて訪問を受ける場合は、具体的に何をするのか気になると思います。
今回、新生児訪問で保健センター所属の助産師さんが家にいらっしゃったので、行った内容を紹介します。
私の地域では、第一子である場合、未熟児で生まれた場合に新生児訪問があります。
新生児とは、生後1ヶ月までの間を言いますが、私の地域の場合は、必ずしも1ヶ月以内に訪れることにこだわっていないようで、生後40日経ったころに訪問がありました。
電話連絡
まず、訪問の2日前に電話で連絡があり、訪問日時の打ち合わせをしました。
2日前なので、普段人が家に来なくて部屋が散らかっている場合は、掃除が大変だと思います。赤ちゃんの世話をしながらだと余計に掃除なんてしている時間はないかもしれません。
新生児訪問がありそうとわかっている場合は、前々からちょっとずつ片付けるようにすると良いでしょう。
また電話で、体重を計るので、おむつとタオルを用意することと、母子手帳を用意するように言われました。
お茶を出すか?
助産師さんが家にいらっしゃったときに、お茶を出すか、お菓子を出すかなど迷うかもしれません。
検索してみると、「礼儀としてお茶は出したほうがよいが、赤ちゃんの世話で大変なのは訪問する方もよくわかっているので、出さなくても問題ない。」という意見が多いようでした。
お菓子は手を付けられない場合が多いそうです。
そこで、家では紅茶をお出しして、お菓子は出しませんでした。お茶は飲んでいただけました。
育児指導の内容
訪問したのちは、様々なことを聞かれ、適宜アドバイスをしてくださいました。
- 仕事はなにをしているか、いつまで休むか。仕事開始後に気をつけるべきこと。
- 妊娠は結婚の前か後か。
- 姓は夫婦どちらの姓にしたか。
- 出産時の状況はどうだったか。保育器に入ったか、酸素は使ったか。
- 貧血はよくなったか。
- 悪露はどうか。
- 授乳は、完全母乳、完全ミルク、混合か。回数。量。
- 夜の授乳はどうか。
- 仕事開始後の母乳はどう与えるつもりか。職場には搾乳する環境はあるか。
- 赤ちゃんはよく寝るか。昼と夜で違うか。うんちの状態は。
- 家事などは出来ているか。夫との役割分担は。
- 鬱ではないか。これまで心療内科にかかった経験は。
- 保育園、幼稚園へ預ける予定は。
などなど、ありとあらゆることを聞かれお話しました。
仕事をしていても母乳は定期的に出すようにしないと母乳の量が減ってしまうので注意するようにということでした。
身体測定
その後、赤ちゃんを裸にしてから体重を測り、身長、胸囲、頭囲も測りました。股間や脇が洗いにくいようで、そのあたりに垢が溜まっていないか良く確認していました。脇は垢が溜まっていたようで、よく洗うように言われました。
部屋が寒いので(20度Cでした)暖房をつけるように言われ、また服ももっと着せるように言われました。
大人よりも一枚少なめと世間でいうけれど、それは1歳半くらいの動き回るようになってからでよい、ということでした。
赤ちゃんが、寒いと感じているときには、皮膚に大理石のような模様が浮き上がってくるので、それを目安にするとよいそうです。
体重増加が40 g/dayと多めなので、これ以上はミルクを与えないようにということでした。
数値は母子手帳に記入してくださいました。
ストレッチ
赤ちゃんの脚はM字になっているので、あぐらをかくようにストレッチを定期的にするようにとのことでした。した後は、赤ちゃんがうんちしやすそうだったので、やるようにしようと思いました。普段、うんちのときにウンウンいきんでいましたので。
手もぎゅっぎゅっと上に上げてストレッチをします。折れてしまわないか心配になるのですが、ストレッチをしないとどんどん体が固くなってしまうそうです。
うつ伏せにして頭を上げるかの確認もしました。うちの子は生後40日程度ですが、うつ伏せでしばらく置いていても、頭を持ち上げたままでまったくぐらつきませんでしたので、助産師さんも驚いていました。うつ伏せはハイハイの基本になる形なので、ストレッチとして行うとよいそうです。首だけでなく、背筋が鍛えられるとのこと。
首について、家の子は向き癖がありますが、それの直し方についても教えてもらいました。ネットででてくるようにタオルで体を傾かせるということでしたが、うちの子はそうされて嫌いな向きにされるとずっと泣いて嫌がるので難しいところです。しかし、向き癖がついたままだと頭の形が偏るだけではなく、体も歪むそうなので、もう少し努力しようと思います。
抱き方の指導
赤ちゃんは背中がC字なので、抱くときは(いままでやっていたよりも)ずっとぎゅっと丸く抱えてよい、ということでした。そうしてみると、確かに赤子氏はご機嫌になりました。もっと早く教えてもらいたかったと思いました。その抱え方は、片手で支えていても安定しました。
施設の紹介
地域の0~6歳くらいまでの子が利用できる施設の紹介を資料を見せながらしてくださいました。0歳から遊びに行ける無料施設、生後半年から使える一時預かりの有料施設などがありました。助産師さんに相談できる会もあるそうです。
病気のときの電話相談先や、病院の紹介、定期検診、注射の案内もありました。
まとめ
以上が新生児訪問で行ったことです。
参考になりましたでしょうか。
かかった時間は1時間半ほどでした。
別段コメントはありませんでしたが、部屋が清潔かどうか、虐待がないかどうかも確認されていたと思います。
私は抱き方や、寝かせ方について具体的に教えていただけたので、新生児訪問を受けてとても良かったと思いました。
新生児訪問は、赤ちゃんのプロに教えてもらえる機会ですので、日頃気になっていることをたくさん聞くとよいと思います。