東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドームER-VD3000とER-SD3000は何が異なるのでしょうか。違いは2つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、東芝電子レンジの性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
2つの違い
ER-VD3000は、ER-SD3000の後継機種です。ER-VD3000は2020年06月発売で、ER-SD3000は2018年07月発売です。どちらも300℃の熱風2段オーブンを搭載した庫内容量30 Lの過熱水蒸気オーブンレンジです。
2つの機種で異なるのは、次の点です。
- 二品あたため機能の有無
- レシピ数・自動メニュー数
このように違いはわずかで、基本性能は同じです。
性能や価格を表で比較すると、次のようになります。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
---|---|---|
発売年月 | 2020年06月 | 2018年07月 |
参考価格 |
グランホワイト − |
グランホワイト − |
参考価格 | グランレッド − |
− |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
オーブン・グリル | ||
オーブン温度 | 100~250℃・300℃(約5分まで。その後230℃。予熱温度は最大270℃。) | |
加熱方式 | ラウンド石窯ドーム構造/ 庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/ 熱風コンベクション(2段)/ 上下2段のワイド熱風/ (上)ドームヒーター |
|
深皿調理 | − | |
過熱水蒸気調理 | 100~250℃ | |
ハイブリッド調理 | 自動メニューのみ | |
ノンフライ調理 | ● | |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
グリル調理 | 大火力石窯ドームグリル | |
カラッとあたため | ● | |
トースト (6枚切り2枚) |
5分30秒(約4分で裏返し) | |
冷凍トースト | 7分30秒(約5分10秒で裏返し) | − |
スチームトースト | 7分50秒(約5分で裏返し) | |
ふっくらパン | ● | |
発酵 | 30・35・40・45℃ | |
スチーム発酵 | 40℃ | |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
レンジ | ||
レンジ出力(W) | 1000/600・500連続 200相当、100相当。(1000Wは5分まで。その後600W。) | |
センサー | 8つ目赤外線センサー/温度センサー | |
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/お好み温度/スチームあたため/牛乳/お酒/ゆで野菜 | ごはん/おかず/二品/お好み温度/スチームあたため/牛乳/お酒/ゆで野菜 |
解凍 | お急ぎ解凍(少量50gから)/スチーム全解凍(少量50gから)/さしみ・半解凍 | |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
スチーム | ||
スチーム方式 | 給水カセット式 | |
スチーム調理 | 低温蒸し(自動メニューのみ) | |
スチームレンジ | ● | |
総レシピ数(自動メニュー数) | 195(130) | 246(113) |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
お手入れ | ||
庫内コーティング | とれちゃうコート ( セラミックコート ) ( 扉部、底面を除く ) |
|
手間なしお手入れコース | ●(10分) | |
使いやすさ | ||
IoT機能 | − | |
表示 | ホワイトバックライト大型液晶表示 | |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
付属品 | 遠赤包み焼き角皿(とれちゃうコート)41.2×29.1cm 2枚/焼網/取扱説明書 兼 料理集 |
|
外形寸法(mm) | 498(幅)×399(奥行)×396(高さ) | |
庫内有効寸法(mm) | 394(幅)×314(奥行)×232(高さ) | |
設置寸法 | 左右背面ピッタリ設置 上方10 cm以上 |
|
質量 | 約20kg | |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1430/オーブン1410・グリル1100・スチーム350 | |
消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000 | |
年間消費電力量 | 73.5kWh/年 |
違いについて詳しく見てみましょう。
二品あたため
二品あたため機能は、旧モデルのER-SD3000にはありますが、ER-VD3000にはありません。
2020年発売モデルでは、二品あたため機能は上位機種のER-VD7000とER-VD5000にだけ搭載されるようになり、ER-VD3000からは削除されています。
これは、種類と温度の異なる二品の食品を同時にあたためることができるという機能です。この機能では、一部分を大きく開口させた形状のドームアンテナによってマイクロ波を部分的に強く発生させます。そして、食品の温度を検知する「8つ目スイング赤外線センサー」とドームアンテナの回転位置の検知により、より温度が低い食品にマイクロ波が集中するように制御します。従来は、別々にあたためていた「冷凍ごはん」と「常温のカレー」も同時にあたためられます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
一度に二品を加熱できると、あたための手間が減って嬉しいですね。
ただ使用する上で、次のような細々した注意点があります。
- 「ごはん」メニューであためるより時間がかかります。
- 2品は中央に寄せるように置きます。なるべく食品が端にならないようにします。
- 一度にあたためられる分量:
冷蔵・常温は1品が約 100~250 g
冷凍は1品が約 100~150 g - 食品の種類や分量の組み合わせによっては、うまくあたたまらないことがあります。
- ごはんとおかずをあためるときには、おかずはごはんに対して少なめの分量にします。
冷蔵・常温ごはんと冷蔵・常温おかず: おかずはごはんの約半量
冷凍ごはんと冷蔵おかず: おかずはごはんより少なめ
冷凍ごはんと常温カレー: カレーはご飯とほぼ同量 - 種類の違うおかずをあたためるときは、ほぼ同量にします。
ごはんよりもおかずが多めだったときには上手く温まらないということですが、分量のことを気にかけて加熱しなければならないのは面倒かもしれませんね。別々にあたためたほうが、早く上手くあたためられるということですので、この二品あたための機能は無いなら無いで特に困らないでしょう。
レシピ
レシピ数と自動メニュー数は、ER-VD3000は 195個と130個、旧モデルのER-SD3000は 246個と113個です。ER-VD3000はレシピの数は減りましたが、自動メニュー数は増えています。
内訳を比較してみると、ER-VD3000は「焼き物」のレシピが多いです。また、「お手軽メニュー」という、材料を耐熱ボウルに入れて、電子レンジで調理をスタートすれば一品が出来上がるレシピがありますが、このほとんどが自動メニューになりました。忙しいときには便利そうですね。
(画像は東芝公式ページより引用。)
あとは、冷凍トーストメニューが追加されており、冷凍した食パンもオートで焼けるようになっています。
ER-SD3000は、「煮物・煮込み」の中のスープ類、「パン・ピザ」の掲載レシピが多いです。ER-SD3000だけにあるスープのレシピには、豆腐と春雨のコーンスープや、ミネストローネ、スーラータン、白菜とチキンの豆乳スープ、きのこのクラムチャウダーなどがあり、バリエーション豊かです。パン・ピザでは、ツヴィーベル・ブロート、ライ麦とはちみつのカントリーブレッドなどのレシピがあります。石窯ドームを購入する方は、パンを焼く方が多いと思いますが、レシピは市販の本を参照して手動操作で焼かれると思いますので、「パン・ピザ」レシピの数はあまり重要ではないかもしれませんね。
レシピ集は公式ページからダウンロードして見ることができますし、ER-VD3000とER-SD3000は基本性能が同じですので、レシピ数が少ないと感じたらもう片方の機種のレシピを見て作ることもできそうです。そのため、どちらかというと自動メニューが多いER-VD3000の方が、良いかもしれませんね。
一部のレシピは、東芝公式のレシピ検索を使って見ることもできます。
どちらがおすすめか
このように、新機種のER-VD3000は、二品あたため機能がなくなりましたが、お手軽メニューの多くが自動メニュー化されました。
そのため、お手軽メニューを自動メニューで簡単に作りたいという方にはER-VD3000がおすすめです。一方で、常温のカレーと冷凍ご飯を同時にあたためたいなど二品あたため機能が欲しいという方にはER-SD3000がおすすめです。
とはいえ、これらはわずかな違いであり、基本性能は同じです。そのため、購入時に価格が安い方を選ぶとよいと思います。
なお、ER-SD3000は生産終了しており、在庫が少なくなっています。執筆時点では、レッドモデルは売り切れで、ホワイトモデルもあと僅かなようです。ER-SD3000が良い場合は、早めに手に入れると良いでしょう。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | |
型名 | ER-VD3000 | ER-SD3000 |
---|---|---|
発売年月 | 2020年06月 | 2018年07月 |
参考価格 |
グランホワイト − |
グランホワイト − |
参考価格 | グランレッド − |
− |
まとめ
東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドームER-VD3000とER-SD3000の違いは、ER-VD3000は自動メニュー数が多く、ER-SD3000には二品あたため機能があるということです。
それほど大きな違いではありませんので、価格が安い方を選ぶと良いでしょう。
以上、ER-VD3000とER-SD3000の2つの違い!でした。
次の記事では、東芝電子レンジの性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
- ER-WD3000とER-VD3000の3つの違い。石窯おまかせ焼き。
- 東芝 ER-VD3000とER-VD100の2つの違い!オーブン性能。
- ER-WD3000とER-WD100の9つの違い。コンベクションオーブン。
- ER-WD5000とER-WD3000の10個の違い。オーブン・スチーム性能。
参考
- TOSHIBA(東芝)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- TOSHIBA(東芝)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- TOSHIBA(東芝)
- Amazonで口コミ・レビューを見る