従来の安全基準R44よりも安全性が高い、新しい安全基準R129に適合したチャイルドシートが日本でも販売され始めてきています。
ここでは、国内で購入可能なR129に適合したベビーシート・チャイルドシート16種類を紹介しています。
R129は安全性を重視する方におすすめ
R129では、近年の安全性テストや事故調査の結果が考慮されており、側面衝突への耐性を求めていたり、ISOFIXが必須になるなどしています。
R129適合のチャイルドシートは、従来のチャイルドシートと比べると価格はやや高いです。
しかし、万が一事故にあって子供が怪我をしてしまったら、お金を出しても怪我をなかったことにすることはできません。
日本では、いまだR44基準でシートベルト固定のチャイルドシートが製品の主流ですが、安全性を重視してチャイルドシートを選ぼうという方には、R129適合品がおすすめです。
安全性試験について
R129基準に適合している製品の中でも、安全性の高い製品・低い製品があります。
その安全性を知る一つの指標として、公的試験の結果があります。
日本での試験結果はない
日本ではヨーロッパよりもチャイルドシートの安全性に対する取り組みは遅れており、R129に対応した公的なテストは2019年5月現在では行われていません。
そういうこともあり、R129に適合した製品で公的試験の結果が公開されているのは、海外メーカーの製品に限られます。
以下では、ドイツ自動車クラブ(ADAC)のテスト結果がある製品については、前面衝突試験と側面衝突試験の結果も紹介しています。
ドイツの試験の方が厳格
なお、ADACでは日本のチャイルドシートアセスメントよりも厳しい条件での試験が行われており、安全性の指標として信頼性が高いです。
日本のチャイルドシートアセスメントでは、時速55 kmでの前面衝突試験のみですが、ADACでは時速64 kmでの前面衝突試験と、時速50 kmの側面衝突試験が行われています。
より安全性の高い製品を選びたい方は、現状では、試験で高い評価が出ている海外メーカー、特にマキシコシやレカロ、ブリタックス・レーマーの製品から選ぶのがおすすめです。
なお、旧基準R44に適合した製品の、日本のチャイルドシートアセスメント結果については次のページで紹介しています。
製品の一覧
まずは、R129に適合したチャイルドシートを一覧で紹介し、その後で製品の詳細について紹介します。
日本メーカーでは、アップリカ・コンビからR129に適合したチャイルドシートが発売されています。
海外メーカーでは、安全性が高いと人気のマキシコシなどから発売されています。ヨーロッパでは、R129はi-size(アイサイズ)と呼ばれています。
ベビーシート(新生児~)
メーカー/ブランド | 製品名 | 年齢目安 | 画像 | 参考価格(税込) | 回転 | 前面衝突 | 側面衝突 |
マキシコシ(Maxi-Cosi) | ペブルプラス + ツーウェイフィックス | 新生児~15 ヶ月頃 | − |
− | ★★★ | ★★ | |
サイベックス(Cybex) | クラウドZ i-Size + ツーウェイフィックス | 新生児~18 ヶ月頃 | ◯ 180° |
− | − | ||
ブリタックス・レーマー | ベビーセーフ アイサイズ + フレックスベース | 新生児~15ヶ月頃 | − |
− | ★★★ | ★★ | |
ジョイー(Joie) | アイレベル | 新生児~18 ヶ月頃 | − |
− | ★★ | ★★ |
チャイルドシート(~4歳頃)
メーカー/ブランド | 製品名 | 年齢目安 | 画像 | 参考価格(税込) | 回転シート | 前面衝突 | 側面衝突 |
アップリカ | フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | − | − | |
アップリカ | フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー プレミアム | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | − | − | |
アップリカ | クルリラプラス360° セーフティー ISOFIX | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | − | − | |
アップリカ | クルリラプラスISOFIX | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | − | − | |
コンビ | プロガード ISOFIX エッグショック RK | 新生児~4歳頃 | − |
− | − | − | |
マキシコシ(Maxi-Cosi) | アクシスフィックス プラス | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | ★★ | ★★ | |
マキシコシ(Maxi-Cosi) | ツーウェイ パール + ツーウェイフィックス | 6ヶ月〜4歳 | − |
− | ★★ | ★ | |
サイベックス(Cybex) | シローナS i-Size(アイサイズ) | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | ★★★ | ★ | |
サイベックス(Cybex) | シローナZ i-Size(アイサイズ) | 新生児~4歳頃 | ◯ | − | − | ||
レカロ(Recaro) | ゼロワン セレクト | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | ★★ | ★★ | |
レカロ(Recaro) | ゼロワン エリート | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | ★★ | ★★ | |
ブリタックス・レーマー | デュアルフィックス アイサイズ | 新生児~4歳頃 | − |
◯ | ★★ | ★★ |
おすすめのチャイルドシート3選
4歳頃まで使えるチャイルドシートの中でのおすすめは、安全性や操作性・快適性から選ぶなら次のようになります。
- マキシコシ アクシスフィックス プラス
- ブリタックスレーマー デュアルフィックス アイサイズ
- レカロ ゼロワン セレクト
日本メーカーのアップリカやコンビについては公的テスト結果がないため、テスト結果が出てくるまではあまり積極的にはおすすめできません。
基準に適合しているといっても、最低限の安全性があることだけを示しているに過ぎないからです。
使いやすさの点では日本メーカーも劣らないと思いますので、早くテストが行われると良いですね。
ベビーシート詳細
マキシコシ ペブルプラス
マキシコシ(Maxi-Cosi・オランダ)の使用年齢目安が新生児~15ヶ月頃のベビーシート、ペブルプラス(Pebble Plus)です。
ISO-FIX固定用のベース「ツーウェイフィックス」は別売りですが、子供が成長した際にシートだけ交換して、ベースは使い続けることができるようになっています。
子供の乗せ降ろしの際に、肩ベルトが立ち上がり、股バックルが前傾する機構が搭載されており、肩ベルトや股バックルを手でどける必要がありません。
専用ベースには、確認音と光で装着を知らせる電子インジケーターも装備されており、ミスユースを防いでくれます。
日よけは標準装備されていて、外側のシリコンカバーに収納できます。
メーカーによると、i-size(アイサイズ)・R129に準拠した世界で初めての製品ということです。
衝突安全性について、ADACの評価は次のようになっています。
◎ 正面衝突時に負傷する危険性が非常に低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
正面衝突時の安全性が特に高くなっています。
公的機関のテスト結果については、詳しくはこちらで紹介しています。
ADACの操作性評価も高評価です。クリーニング評価では、カバーは取り外しが簡単で洗濯機で洗えるとなっています。
家で据え置き型ベビーシートとして使ったり、ベビーカーに乗せ換えて使ったりすることができるトラベルシステムに対応しています。
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サイベックス クラウドZ アイサイズ + ベースZ
サイベックス(Cybex・ドイツ)の新生児~18 ヶ月頃向けのベビーシートクラウド ゼット アイサイズ(Cloud Z i-Size)です。
R129に準拠するには、専用の「ベース Z」を使ってISOFIXコネクタで固定します。
ベースを使用すると、シートは左右のドア方向に180°回転でき、乗せ降ろしがより簡単に行えます。
ヒレのようなサイドプロテクターを車のドアに向かって取り付けるようになっており、側面衝突時には衝撃の力を逃がし分散させます。
ヘッドレストは11段階に高さ調節が可能で、ショルダーハーネスの長さと高さは自動的に調整されます。
UVP50+の日よけが付属しています。
車の外で使用する時には、シートをフラットなポジションに変化させることができます。
また、ベビーカーに乗せ換えることができるトラベルシステムに対応しています。
- サイベックス
ブリタックス・レーマー ベビーセーフ アイサイズ
ブリタックス(イギリス)・レーマー(ドイツ)の新生児~15ヶ月頃が使用年齢目安のベビーシート「ベビーセーフ アイサイズ(BABY-SAFE i-SIZE)」です。
別売りのフレックスベース(FLEX BASE)を使用する事で ISOFIX固定に対応します。
ヘッドレストの高さの調整で肩ベルトの位置と背もたれの角度が可変できます。
またシートの傾斜は小さな時にはよりフラットに、大きくなると直立姿勢にと、成長に合わせて調整することが出来ます。
UPF50+のサンキャノピー(日よけ)が付属しています。
大きなネジのようなプロテクターを横に伸ばすことによって、側面衝突時には衝突のエネルギーを吸収し子供を守ります。
ADACの衝突安全性テストの結果は次のようになっています。
◎ 正面衝突時に負傷する危険性が非常に低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
正面衝突時の安全性が特に高くなっています。
テスト結果について詳しくはこちらのページで紹介しています。
- Britax USA
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ジョイー アイレベル
ジョイー(イギリス)の新生児から18ヶ月ごろが使用年齢目安のベビーシート「アイレベル(i-level)」です。
ベッドのように背もたれを倒すこともできます。
ADACの衝突安全性テスト結果は次のようになっています。
◯ 正面衝突時に負傷する危険性が低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
テスト結果について詳しくは次のページで紹介しています。
正面・側面どちらも、平均よりも高い安全性評価になっています。
操作性や快適性についての評価も高いです。
- Joie(ジョイー)
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チャイルドシート詳細
アップリカ フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー・セーフティー プレミアム
アップリカ(大阪)の新生児〜4歳頃向けのチャイルドシート「フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー」です。
首がすわる頃まで、あるいは最長で12ヶ月頃までは、進行方向に横向きのベッド型シートとして使え、理想的な平らな姿勢で子供を寝かすことができるのが特徴です。
前向き・後向きシート時には、両サイドに装備されたプロテクター「サイドシールド」でドアからの衝撃を軽減します。
シートは回転でき、ヘッドレストと肩ハーネスは、レバーひとつで連動して調節できます。
シート(インナーシートを除く)は手洗いが可能です。なお、海外のチャイルドシートは洗濯機が使用できるものが多いです。
サンシェード(日よけ)付きです。
上位モデルのプレミアムでは、日よけが大きくなり、またメッシュウィンドウも2カ所になります。
さらに、ふくらはぎをのせて足を安定させられるフットシートとお手入れしやすい肩パッドカバーもつきます。
日本の二大メーカーのアップリカとコンビでは、このような付属品が異なるモデルがいくつか販売されており、違いがやや分かりづらくなっています。
- Aprica(アップリカ)
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アップリカ クルリラプラス 360° セーフティー
こちらもアップリカ(大阪)の新生児〜4歳頃向けのチャイルドシート「クルリラプラス 360° セーフティー」です。
「フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー」との大きな違いは、こちらは前向き・後ろ向き装着のみで、横向きのベッド型シートにはできないという点です。
シートが回転することや、側面衝突の衝撃を軽減するサイドシールドや、ヘッドレストと肩ハーネスの連動調整、手洗い可能なシートなどの機能は同じです。
クルリラプラスでは、三次元スプリング構造体「ブレスエアー」という体圧分散機能と通気性に優れたシートが採用されています。
また、足を置けるフットステップがついています。
「フラディア グロウ」と比べ、首が座って以降の使用感を重視したモデルと見ることができます。
- Aprica(アップリカ)
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アップリカ クルリラ プラス
アップリカ(大阪)の新生児〜4歳頃向けのチャイルドシート「クルリラ プラス」です。
こちらもベッド型にはならず、前向きまたは後ろ向きで使用します。
「フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー」や、「クルリラプラス 360° セーフティー」との大きな違いはドアからの衝撃を軽減するプロテクター「サイドシールド」が装備されていないことです。
そのため、「360°セーフティ」という名称が商品名についていません。
シートが回転したり、ヘッドレストと肩ハーネスの連動調整、手洗い可能なシートなどの機能は3モデルで同じです。
「クルリラプラス 360° セーフティー」と同じく、三次元スプリング構造体「ブレスエアー」と「フットステップ」が採用されています。
「クルリラ プラス」では、衝撃吸収材「マシュマロGキャッチ」というクッション材が頭部クッションに使われています。
公式ページでは植木鉢を落としても割れない動画が紹介されており、コンビのエッグショックを意識している感じを受けますね。
- Aprica(アップリカ)
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コンビ プロガード ISOFIX エッグショック RK
コンビ(東京)の新生児〜4歳頃向けのチャイルドシート「プロガード ISOFIX エッグショック RK」です。
この商品は2019年5月上旬発売で、コンビでもR129に適合したチャイルドシートがラインナップされるようになりました。
回転はできない構造ですが、一方でシート部分とISOFIXベースは取り外し可能のため、別々に設置する事ができます。
アップリカの「クルリラ」などの一体構造のものだと15 kg程度ありますが、こちらはシートとベース両方合わせても11.6kgと軽めです。
レンタカーで使うなど取り外すことが多い方は、このような別々に設置できるタイプがおすすめです。
肩ベルトとヘッドレストの調節は6段階と少し少なめです。
通気性に優れたシートが採用されており、シートは洗うことができます。
コンビの他の多機能なチャイルドシートと比べるとシンプルで、R129適合を主眼に置いた製品になっている感じがします。今後の商品展開がどうなるか期待です。
- COMBI
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マキシコシ アクシスフィックスプラス
マキシコシ(オランダ)の新生児〜4歳頃が使用目安のチャイルドシート「アクシスフィックスプラス」です。
マキシコシは、ヨーロッパで売上シェアNo.1と言われている有名なメーカーで、R129を遵守したモデルを世界で初めて商品化するなど、安全への信頼性も高いとされています。
乗せおろしのしやすさにこだわった360°回転式のチャイルドシートです。
他社の回転式チャイルドシートと大きく異なるのが、シートの座面高がとても低いことです。画像をみてもシート位置が低いことがわかります。
シート位置が低いので、それだけ子供を持ち上げなくてもすみますし、車内の天井とのスペースもできて子どもの頭をぶつけにくくなります。
さらに低重心のほうが、衝突時に投げ出される距離が短くなり安全性が増します。
また、シート上部にテザーベルトをつけることで、サポートレッグと呼ばれるISOFIXの前足を無くすことに成功しています。
これにより、足元スペースに荷物を置いたり、同乗者が前を通って降りることができるようになります。
このあたりの先進的な機能は、育児用品先進国であるオランダのマキシコシならではの機能と言えます。
他の機能としては、肩ベルトと連動して高さが調整できる衝動吸収のヘッドレストや、安全性と快適な乗り心地を実現するクッション、子供を乗せたままリクライニング調節が可能なシートがあります。
ADACの安全性評価は次のようになっています。
◯ 正面衝突時に負傷する危険性が低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
詳しくはこちらのページで紹介しています。
日本の製品と比べると、回転するときに少し力がいるなど使用感が異なる部分があるようです。
ADACの使用性評価では、子供を座らせるのが少し複雑・シートが重いなどの欠点が指摘されています。
ただシートの重さについては、12.15 kgということですのでアップリカのクルリラよりは軽いです。
R129基準に適合しているというだけでなく、公的試験で平均よりも高い安全性が示されている点や、座面高の低いシート・サポートレッグがない先進的な機能性を考えると、この記事で紹介しているチャイルドシートの中でも特におすすめの製品です。
- Maxi-Cosi
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マキシコシ ツーウェイパール
マキシコシ(オランダ)の6ヶ月~4歳頃が使用目安のチャイルドシート「ツーウェイパール(2-way pearl)」です。
別売りのISO-FIX固定用のベース「ツーウェイフィックス」を使用して固定します。
このベースは、新生児~15ヶ月頃のベビーシート「ペブルプラス(Pebble Plus)」と共通となっており、子供が小さい頃には、ペブルプラスを使用し、成長したらシートだけ「ツーウェイパール」に交換できるようになっています。
子供を乗せたままリクライニング調整が可能です。
ヘッドレストは上部のレバー操作で、肩ベルトと連動して調整できます。
乗せおろし時には、ハーネスが自動的に跳ね上がり、股ベルトも前側に倒れるようになっています。
また、ツーウェイフィックスには、チャイルドシートの確実な装着を確認音と光で知らせるインジケーターがついており、ミスユースを防止します。
ADACの衝突安全性の試験結果は次のようになっています。
◯ 正面衝突時に負傷する危険性が低い
△ 側面衝突時に負傷する危険性が平均的
詳しくはこちらのページで紹介しています。
側面衝突の安全性が平均的ということで、それほど高い評価ではありません。
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サイベックス シローナ エス アイサイズ
サイベックス(ドイツ)の新生児〜4歳頃が使用年齢目安のチャイルドシート「シローナ エス アイサイズ(SIRONA S i-SIZE)」です。
ISOFIXベースと一体型の回転式チャイルドシートです。
ヨーロッパの製品安全機関では、出来る限り長く後向き装着でチャイルドシートに乗せることを推奨しています。
この製品は、4歳ごろまで後向き装着が可能なチャイルドシートです。
ADACの衝突安全性テスト結果は次のようになっています。
△ 正面衝突時に負傷する危険性が平均的
◎ 側面衝突時に負傷する危険性が非常に低い
テスト結果について詳しくは次のページで紹介しています。
側面衝突への耐性は評価が特に高いですが、正面衝突の評価が平均的であまり良くありません。
- cybex
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シローナZアイサイズ
サイベックス(ドイツ)の新生児〜4歳頃が使用年齢目安のチャイルドシート「シローナ ゼット アイサイズ(SIRONA Z i-SIZE)」です。
シローナSアイサイズ同様に、一体型の回転式チャイルドシートです。
サイベックスには、SラインとZラインとがあり、Zラインのほうが上位モデルになっています。
ヘッドレストは12段階、リクライニングは5段階で調整が可能です。
発売されたばかりということもあってか、ADACの衝突安全性テストは公開されていません。
- サイベックス
レカロ ゼロワン セレクト
レカロ(ドイツ)の新生児から4歳頃が使用年齢目安のチャイルドシート「ゼロワン セレクト」です。
ベースと一体の360°回転式チャイルドシートです。
ADACの衝突安全性テスト結果は次のようになっています。
◯ 正面衝突時に負傷する危険性が低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
テスト結果について詳しくは次のページで紹介しています。
どちらも、平均よりも高い安全性評価になっています。
一方で、快適性・操作性の評価がやや低くなっています。
カバーは取り外しが簡単で洗濯機で洗えます。
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レカロ ゼロワン エリート
レカロ(ドイツ)の新生児から4歳頃が使用年齢目安の回転式チャイルドシート「ゼロワン エリート」です。
ゼロワンセレクトと異なりシート部分の取り外しできますので、ベビーキャリアとして活用したり、ベビーカー「イージーライフ」とドッキングすることができます。
ADACの衝突安全性テスト結果は次のようになっています。
◯ 正面衝突時に負傷する危険性が低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
テスト結果について詳しくは次のページで紹介しています。
ゼロワンセレクトと同様に、正面・側面どちらも、平均よりも高い安全性評価になっています。
重量は18 kgととても重いです。
カバーは取り外しが簡単で洗濯機で洗えます。
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ブリタックス・レーマー デュアルフィックス アイサイズ
ブリタックス・レーマーの新生児~4歳頃が使用年齢目安のチャイルドシート「デュアルフィックス アイサイズ(DUALFIX i-SIZE)」です。
ISOFIXベース一体型です。
この製品は、4歳まで後ろ向きで使用できるのが特徴です。
後ろ向きのほうが正面衝突時の安全性が高いため、なるべく長い期間後ろ向きで使用するのが推奨されていますが、4歳まで使用できる製品は珍しいです。
ただ、4歳近くになると足を曲げなければ座れなくなるため、実用上は4歳まで後ろ向きというのは難しいかもしれませんね。
シートは360°回転し、もちろん前向きでも使用できます。
回転する機構を備えているにもかかわらず、シート下部からシート座面までの高さは20 cmしかなく、低重心を実現しています。これはマキシコシのアクシスフィックスプラスより1 cm高いだけです。
子供の乗せおろしが楽なだけでなく、事故時にも低重心のほうが衝撃が小さくなります。
ADACの衝突安全性の評価結果は次のとおりです。
◯ 正面衝突時に負傷する危険性が低い
◯ 側面衝突時に負傷する危険性が低い
どちらも平均よりも安全性が高いという評価です。
詳しくはこちらのページで紹介しています。
ADACの使用性評価では、シートが非常に重いという評価ですが、重さはアップリカのi-size対応回転シート「フラディアグロウ」などと同程度です。
- ROMER
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まとめ
新基準のR126に適合したベビーシート・チャイルドシート16種類を紹介してきました。
ADACのテスト結果も参照することで、安全性や操作性・快適性がより高い製品を選ぶことができます。
4歳頃まで使用可能なチャイルドシートの中でのおすすめは、次の3種類です。
- Maxi-Cosi
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- ROMER
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- Recaro
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購入の際の参考にしてみてくださいね。
以上、[2019] 新基準R129に適合した安全性の高いチャイルドシートでした。