東芝の過熱水蒸気オーブンレンジER-VD3000とER-VD100は何が異なるのでしょうか。違いは2つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、東芝のオーブンレンジについて一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
[参考] 東芝 電子レンジ28台の性能を一覧表で比較![石窯ドーム]
2つの違い
ER-VD3000とER-VD100はどちらも2020年発売の過熱水蒸気オーブンレンジです。
違いは次のとおりです。
- オーブン性能
最高温度、熱風コンベクションの有無 - その他
レンジ1000W出力時間、スチーム発酵の有無、庫内コーティング、液晶、レシピ数
ER-VD3000のオーブンは、熱風を循環させるコンベクションオーブンで、最高温度が300℃と高いだけでなく予熱や熱のまわりが早いのが特徴です。
違いを表で比較すると次のようになります。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
---|---|---|
参考価格 |
グランホワイト − |
グランホワイト − |
参考価格 | グランレッド − |
− |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
オーブン・グリル | ||
オーブン温度 | 100~250℃・300℃(約5分まで。その後230℃。予熱は最大270℃。) | 100~250℃(250℃は約5分まで。その後200℃。予熱は最大200℃。) |
加熱方式 | ラウンド石窯ドーム構造/ 庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/ 熱風コンベクション(2段)/ 上下2段のワイド熱風/ (上)ドームヒーター |
石窯ドーム構造/庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/(上)ドームヒーター/(下)シーズヒーター(埋め込み) |
深皿調理 | − | − |
過熱水蒸気調理 | 100~250℃ | |
ハイブリッド調理 | 自動メニューのみ | |
ノンフライ調理 | ● | |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
グリル調理 | 大火力石窯ドームグリル | |
カラッとあたため | ● | |
トースト (6枚切り2枚) |
5分30秒(約4分で裏返し) | 6分(約4分20秒で裏返し) |
冷凍トースト | 7分30秒(約5分10秒で裏返し) | 7分30秒(約5分20秒で裏返し) |
スチームトースト | 7分50秒(約5分で裏返し) | 7分45秒(約5分で裏返し) |
ふっくらパン | ● | |
発酵 | 30・35・40・45℃ | |
スチーム発酵 | 40℃ | − |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
レンジ | ||
レンジ出力(W) | 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは5分まで。その後600W。) | 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは3分まで。その後600W。) |
センサー | 8つ目赤外線センサー/温度センサー | |
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/ お好み温度 / スチームあたため /牛乳/お酒/ゆで野菜 | ごはん/おかず/ お好み温度 / スチームあたため /牛乳/お酒/ゆで野菜/コンビニ弁当 |
解凍 | お急ぎ解凍(少量50gから)/スチーム全解凍(少量50gから)/さしみ・半解凍 | お急ぎ解凍/スチーム全解凍/さしみ・半解凍 |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
スチーム | ||
スチーム方式 | 給水カセット式 | |
スチーム調理 | 低温蒸し(自動メニューのみ) | |
スチームレンジ | ● | |
総レシピ数(自動メニュー数) | 195(130) | 175(108) |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
お手入れ | ||
庫内コーティング |
とれちゃうコート
( セラミックコート ) ( 扉部、底面を除く ) |
遠赤・脱臭ブラックコート ( 扉部、底面を除く ) |
手間なしお手入れコース | ●(10分) | |
使いやすさ | ||
IoT機能 | − | − |
表示 | ホワイトバックライト大型液晶表示 | 大型液晶表示 |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
付属品 | 遠赤包み焼き角皿( とれちゃうコート )41.2×29.1cm 2枚/焼網/取扱説明書 兼 料理集 |
角皿(鉄板ホーロー)41.2×29.1cm 1枚/取扱説明書 兼 料理集 |
外形寸法(mm) | 498(幅)×399(奥行)×396(高さ) | 500(幅)×416(奥行)×388(高さ) |
庫内有効寸法(mm) | 394(幅)×314(奥行)×232(高さ) | 398(幅)×330(奥行)×232(高さ) |
設置寸法 | 左右背面ピッタリ設置 上方10 cm以上 |
選べる設置・背面ピッタリ設置 左右2cm、上方10 cm以上 |
質量 | 約20kg | 約17kg |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1430/オーブン1410・グリル1100・スチーム350 | 1350/オーブン1320・グリル1280・スチーム350 |
消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000 | |
年間消費電力量 | 73.5kWh/年 | 76.3kWh/年 |
公式ページ | ER-VD3000 | ER-VD100 |
外形寸法や庫内有効寸法の違いは 2センチ以内ですが、ギリギリのスペースしかない場合には確認するとよいでしょう。ER-VD3000は左右ピッタリ設置ができますが、ER-VD100は左右あわせて4 cmはスペースを開けなければなりませんので、左右の設置スペースは多く必要です。
それでは、主な違いについて詳しく見てみましょう。
オーブン
大きな違いがオーブンの性能です。
ER-VD3000のオーブンは、最高温度300℃の熱風コンベクションオーブンで、ER-VD100のオーブンは、最高温度250℃の上下ヒーター式オーブンです。
コンベクションオーブン。(画像は東芝公式ページより引用。)
オーブンヒーター出力は、ER-VD3000は1410W、ER-VD100は1320Wですので、単純にヒーター出力を比較してもER-VD3000の方が火力があるわけですが、コンベクションオーブンはファンで熱を循環させるため、より加熱が早くムラができにくいです。200℃までの予熱時間は、ER-VD3000が約8分、ER-VD100が約14分で、ER-VD3000の方がずいぶん早いです。また、コンベクションオーブンは2段調理ができますので、黒皿を上下に並べて一度にたくさんのクッキーを焼くということもできます。
最高温度については、ER-VD100の最高250℃があれば、クッキーは上手く焼けます。ピザやロールパン(リッチ生地)は、焼けるけれど火力がもう少しあったらいいな、と思うくらいです。リーンな生地のフランスパンを焼くのは厳しいでしょう。
ER-VD3000の最高300℃があると、ピザやロールパンは十分に焼けるようになります。フランスパンは一応焼けますが、クープがしっかり割れるほど膨らませるには温度とスチームが少し足りないでしょう。
なお、ER-VD3000の300℃は最大約5分で、その後は設定温度が230℃に下がります。予熱温度は270℃です。ER-VD100の250℃は最大約5分で、その後は設定温度が200℃に下がります。予熱温度は200℃です。過熱水蒸気調理は、どちらの機種も最高250℃です。
6枚切り食パン2枚のトースト時間は、ER-VD3000は約5分30秒で、ER-VD100は約6分です。ER-VD3000の方がすこし短いくらいです。どちらの機種にもスチームトースト機能があり、中はふっくら外側はこんがり焼くことができます。
このようにER-VD100のオーブンは、お菓子を焼くには十分な火力がありますので、クッキーを焼きたいという方におすすめです。ER-VD3000のオーブンは熱風コンベクション式の本格的なものですので、クッキーだけではなく、パンやピザ、肉を焼くなどしてオーブンを活用したいという方におすすめです。
その他
その他の細かい違いについて見てみましょう。
レンジ出力時間
どちらの機種もレンジ出力は最高1000Wです。1000W連続で出せる時間は、ER-VD3000は 5分まで、ER-VD100は 3分までです。その後は600Wに下がります。1000W 3分あれば大抵のものはあたたまりますので、家庭で使うならER-VD100でも十分でしょう。
しかし例えば、毎日のお昼休みに4人分のお弁当をあたためる、という用途なら、1~2人目分は早くあたためられますが、4人目分があたため終わるのは10分後などとなり、お昼休みの残り時間が少なくなってしまいますので、ER-VD3000の方が良いでしょう。
スチーム発酵
どちらの機種にも発酵機能があり、30・35・40・45℃から温度を設定できます。ER-VD3000にはさらに、40℃でスチーム発酵をする機能が付いています。
スチーム発酵は、「スチームを使って上手に温度コントロールする」機能です。注意点は、室温と設定温度の差が小さいとスチームが十分に出ないことがあるということと、パン生地がしっとりするわけではないため、通常の発酵のようにラップや濡れ布巾や霧吹きはしたほうがよいということです。スチーム発酵を使ったレシピはレシピ集に掲載されていないため、どう活用してよいのか難しい機能です。
庫内コーティング
ER-VD3000の庫内と角皿には「とれちゃうコート」がされており、汚れが付きにくくなっています。コーティングがとれちゃう、という意味にも取れますが、取れるのは汚れの方です。角皿にクッキングシートを敷かなくてもよいということで、便利なコーティングですね。
(画像は東芝公式ページより引用。)
ER-VD100の庫内には、遠赤・脱臭ブラックコートが施されています。
液晶
液晶のサイズはほぼ同じですが、ER-VD3000の液晶はバックライトが付いており、ER-VD100の液晶にはバックライトが付いていません。食事をとるくらいの明かりがあれば、バックライトがなくても文字は読めると思いますので、どちらでも良いと思います。
レシピ数
総レシピ数と自動調理メニュー数は、ER-VD3000は195個と130個で、ER-VD100は175個と108個です。
ER-VD3000は特に焼き物のレシピが、ER-VD100よりも充実しています。例えば、豚肉とれんこんのガーリック焼き、鶏肉のトマトソース焼きなどです。ER-VD3000のオーブンは火力がありますので、焼き物が上手く作れそうですね。
どちらがおすすめか
このように、ER-VD3000とER-VD100の大きな違いは、オーブンの性能です。オーブンでお菓子を作りたいとか、たまにピザを焼いたりグラタンを作りたいというだけであれば、ER-VD100でも十分なオーブン性能があります。しかし、肉を焼きたいとか、パンを焼いてみたいということであれば、熱風コンベクションオーブンを搭載したER-VD3000の方がおすすめです。またER-VD3000の庫内と角皿はとれちゃうコートがされていますので、オーブンを頻繁に使ってもお手入れが簡単なのが良いと思います。
どちらの機種も、庫内容量は30Lと広く、過熱水蒸気とスチーム機能が付いていて、プリンや茶碗蒸しをつくったり、スチームトーストをしたり、肉まんをふんわりあたためたりできる点がおすすめです。
価格は次のようになっています。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | |
型名 | ER-VD3000 | ER-VD100 |
---|---|---|
参考価格 |
グランホワイト − |
グランホワイト − |
参考価格 | グランレッド − |
− |
まとめ
東芝の過熱水蒸気オーブンレンジER-VD3000とER-VD100の主な違いはオーブン性能です。ER-VD3000には、熱風を循環させるコンベクションオーブンが搭載されており、最高温度が300℃と高いだけでなく予熱や熱のまわりが早いのが特徴です。オーブンで、肉やパンを焼いてみたいならばER-VD3000のほうがおすすめです。
次の記事では、東芝のオーブンレンジについて一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
次の記事も参考にしてみてくださいね。
以上、ER-VD3000とER-VD100の2つの違い!でした。
参考
- TOSHIBA(東芝)
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- TOSHIBA(東芝)
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- TOSHIBA(東芝)
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